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告白



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【この小説が収録されている参考書籍】
告白
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白の評価: 3.62/5点 レビュー 910件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全562件 121~140 7/29ページ
No.442:
(4pt)

「真実が何か」など軽く吹き飛ばす、重い独白集。

誰かを狂気に走らせた人間と
誰かに狂気に走らされた人間と
悪意と悪意への制裁と悪意の制裁への制裁と
嘘と真実と真実がごとき嘘と嘘がごとき真実を
中学校の教室が歪む程に詰め込んだお話
*****

事件に絡むそれぞれの人のそれぞれの主張が
1章ごとに独白形式で綴られる。

それぞれの人間に理屈があり、
それぞれの人間に正義があり、
それぞれの人間に理由があり、
それぞれの人間に悪意があり、
それぞれの人間に歪みがある。

正義を主張する誰かのせいで狂わされた
と主張する人間はまた、
自分が誰かを狂わせたことを正義と主張する。

人は、自分のフィルターを通してしか世界を見られない。
そのことの恐ろしさと哀しさが
不気味なまでに淡々と描かれている。
それぞれのフィルターを通して語られる「真実」は、
つまりは結局、どれが「真実」であるのかを
全て闇の彼方に葬り見えなくするばかり。

あたしのフィルターは森口悠子に共鳴してしまう。
彼女の選択は、結局誰に対しても功を奏さないと思う。
彼女自身にも、相手にも、娘にも。
なのに、私のフィルターは本作中で、唯一森口だけを通す。
そして私のフィルターは、少年Aも少年Bもその他クラスの生徒も
ウェルテルも何人かの母親も、目詰まりを起こす。

それが私が持っているフィルターの性質なのだろう。
それはやはり、とても恐ろしいことだ。

星5つに値する凄い作品だし凄くオススメだけど、
救いが無さ過ぎるので星1つ減。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.441:
(5pt)

設定がありえないと批判する人が多いようですが

そんな設定もどうでもよくなるくらい面白かったと感じました。
どんどん引き込まれ、1つのわずかな時間軸のことが様々な視点から描かれていますが全てに少しずつズレがありまた面白い。
ラストも納得のできるものでした。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.440:
(5pt)

生きる意味とは…

人は必要とされる事によって、生きている意味を確認しているのだと思う。
子どもの頃に読んだら理解出来なかったと思うが、子どもを持つ親として…悠子先生と同じ気持ちです。法律や常識では解決出来ない、やはり大切なものを奪われた者の本当の姿でしょう。

と同時に、大切な人にちゃんと生きてく理由を伝えられているのか? 愛とは何か?
考えさせられました。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.439:
(4pt)

別の意味でおもしろい

読んでいる最中はつまならなかった。かなりナナメ読みをしたんだけど、読み終わってみると後を引かれる。なんだろうな。
桐野夏生の怖さというよりは、篠田節子の怖さに近いような…
新しい形の構成だし、たしかに暗くて悲惨な話で、人があっさり殺されちゃうようなのはすきじゃないけど:( 
読み終わってみると面白いというか、感心させられた。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.438:
(4pt)

重いテーマの作品なので

ずっと気になってはいたものの、なかなか読む勇気がわかなかったのですが、映画を見たのをきっかけに原作も読みたくなりました。実際読んでみると読み終わった後、日常の中で登場人物のことをふと考えてしまい、余韻を味わえる作品で読んで良かったと思いました。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.437:
(5pt)

いい先生としての金八先生の時代は終わった。

非常に 重たい作品であるが一気に読めた。
第1章 中学の教師の「告白」から始まる。
ブログの文章に慣れているせいか 長い文章が あふれ出てくる。
ちょっと、戸惑ったが、告白の構成がしっかりしている。
つかみがいい というべきかな。
熱血教師・・・とは?
非常に覚めた目で 日本の今を見ている。そして 心の移ろいが とても自然。
森口先生の きりりとした 性格が ストレートに伝わる。
1章で 物語の 勝負は ありましたね。
ここまで ぐいぐいと 引っ張っていく チカラは並大抵ではない。チカラ技です。
2章 クラス委員長 からみた事件。
ウエルテル の 空回り的な 熱血ぶり。
3章 兄 そして 母の日記。
子供を思う親の心情が ぐっと迫る。しかし、父親は なにをしていたのだろう?
最後まで 姿を現さない。
4章 下村の告白。
5章 修治の告白と予告。その中にある 選民主義。
6章 ふたたび 森口先生。そして結末は。
よく考えると 森口先生は 恐ろしいセンセイである。
テレビとは 影響力があり、教育では 金八先生が いいセンセイの典型のように
描かれていた。また金八先生になりたい と思う教師もいた。
しかし ひとつの形であるが、この物語を読みながら
金八先生の時代が 終わったような気がした。
犯人探しは センセイの告白の 第1章で終わっている。
リアルに描かれているので、ノンフィクション のようにも読める。
関係者の告白という形をとり、いかにも ドキュメンタリータッチである。
しかし、この物語は 虚構の上に成り立っている。
その虚構の カナメが HIV エイズウイルス である。
個人的な報復として エイズウイルス を使う。
ここに ひとつの落とし穴が 潜む。わかりやすい物を選択したというべきなのだろうか。
そのことは HIV そのものに対する 誤解を生みかねない。
道具たてよりも この物語の中で 重要なキイワードは 『失敗』だった。
直クンにも 修治にも重要なキイワードとなった。
これが 暴走させる力となった。
とにかく あっというまの展開力 に脱帽せざるを得ない 作品であることは 確かである。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.436:
(4pt)

一気に読めました。

展開が面白くて久しぶりに読みきりました。本はなかなか読む機会がなかったのですが 友人に勧められて。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.435:
(4pt)

連作短編のミステリー

連作短編集形式のミステリーである。

・ 聖職者 ある中学校教師が自分の担任クラス(1年B組)生徒に語りかける形で物語が進行する。その教師はシングルマザーで、自分の子供を亡くした。そして彼女は、亡くなった子が自分のクラスの生徒に殺されたと告白するのだ。そして教師が辿り着いた事実が語られるのだが、果たしてその事実を知った教師がしたこととは・・・

・ 殉教者 この短編は、前作で生徒A、Bに復讐し、学校を辞めた女教師に対してB組の生徒が書いたメッセージ。犯人に対する嫌がらせやいじめが始まる。そして話は進み、生徒の親が殺されることに・・・

・ 慈愛者 母親殺しをした犯人の生徒の、母がつけていた日記をその生徒の姉が読む。そして明らかになる真実は衝撃的で・・・

・ 求道者 犯人の一人の視点から見た事件の真実が描かれる。犯人がだんだん壊れてゆく様子を読むと、気分が悪くなった。

・信奉者 もう一人の犯人の視点から見た短編。動機は意外と単純だった。しかし、大いに普通の子供と倫理観や実行する行為が異なっている。

・伝道者 最初の教師の語りに戻る。犯人の動きを察知していた元教師は、あることをするが、それは犯人にとって最も皮肉な結果に―。

全てが明らかになると、著者の作品構成のうまさに感心する。1つの短編が次の短編の伏線になっていたり、その次の短編でさらなる真相が明らかになったりするのだ。デビュー作とは思えない出来である。傑作と言っていいだろう。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.434:
(4pt)

抵抗を感じるものの

本作品は、娘を亡くした中学校女教師 森口悠子のモノローグから始まる。事故死として処理されていたが、実は、教え子A、Bによって殺害されたとのだとクラスの皆の前で告げるのだ。この告白を持って、悠子は学校を去るという。A、Bへのちょっとした裁きを置き土産に ・・・

全編モノローグのこの作品は、悠子から始まり、事件の加害者、そしてその周辺へと事件をなぞりながら進んでいく。ひとつの出来事を色々な角度から眺めることによって、A=修哉、B=直樹の幼女殺害に至るまで、そして事件が発覚した後の心の動きが明らかになるのである。

加害者、被害者が子供であり、それが発展していく様は、読んでいて強い抵抗感じる。と同時に、彼らの心の襞に分け入るような話の運びに、惹き込まれてしまうのも事実だ。

現実的かどうかは別として、ラストはびっくりの仕掛けが用意されているわけなのだが、快哉を叫びたくなるような黒い気分がむくむくを湧き上がってしまった。イヤミスとは言いえて妙だね。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.433:
(4pt)

うん!

面白いと思います。
学生の頃に一度読み、面白かったのを思い出して大人になった数年後、久しぶりに読んでみました。
数時間掛けてぶっ通しで読める!
まぁ、レビュー見ると人それぞれだけど。
私は割と気に入っています。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.432:
(4pt)

良かった

かなえワールドたっぷり。心理描写が素晴らしい。花の鎖はちょっと難しかった。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.431:
(4pt)

300ページ、一瞬で読める引き込まれるストーリー

この作品は愛娘を生徒に殺された女性教師の復讐ストーリー

シングルマザーであるその女性教師「森口」は止むを得ず一人娘の「愛美」を学校に連れてきていた。人間性に問題を持った生徒AとB二人の手によって殺されてしまい、「森口」はそれに気付き復讐するという物語である。

ここからが「告白」の面白いところ。良くある話では憎しみを許す方向に話が展開していくが、「森口」は堂々とその生徒に復讐する、それも生徒たちがされて嫌なことを突き詰めたやり方で。この人間らしいリアルなエグさがこの本の最大の魅力だと感じた。この本ではそのシーンをこの事件に関わった複数の人間の視点から描き出している。まずは愛娘を殺された「森口」、それからクラスメイトや生徒A,Bと...

恋愛小説なんて退屈だ!人間臭いエグい話が読みたいと思っているひねくれ者のあなたには是非オススメです!!

しかし、登場人物の人間性が少し現実と乖離しているなと思ったので、星4の評価とさせていいただきました。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.430:
(5pt)

おもしろく読めました。

友人に薦められて買いました。
おもしろく読めました。
すぐにDVD借りました。
この人の作品はスゴイですね。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.429:
(5pt)

単純に。面白い!

ま、メチャおもろい小説です。
こら、人気になるのもわかる気がします。

しかも、読みやすく
数時間で、完読でした。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.428:
(4pt)

"これは読んでください "

"あまりレビューをしませんが、これは多くの人に読んでいただきたくて書いています。
推理小説のように進行する物語としても十分読み応えあります。
しかし、それより重要は
今、私達がこんな汚い世界に生きているということがよくわかります。
組織防衛のためには、人の命、家族の気持ちなど本当に小さいものになるのですね。
読み終えて悲しくなります。
しかし、なんとかしたいとも思えます。
そのために多くの人に読んでほしい。"
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.427:
(4pt)

値段で 文庫本って 思ってたら 単行本が届いた!!!

美品でした ありがとうございます。

バーコードの場所に 値段のテープが貼ってあり それをはがすと 糊が残り ネチョネチョが残り 少し残念でしたので

★を一つ減らしました 又の機会がありましたら よろしくお願いします。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.426:
(5pt)

湊かなえ入門本

(前置き)
最近本を読んでないなと思い、とりあえず名前を聞く作家の作品を読んでみる事にしました。
そこで思いついたのは、湊かなえさん。
そして、その中でも有名な「告白」を読むことにしました。
(感想)
先生の語りから始まります。
淡々とした始まり、しかし中身はそんな冷静に話せるようなものではありません。
先生のその口調もまた物語に必要なものだと思います。
何気なく語られる内容も、最後につながるものでした。
先が気になる展開と、読みやすさもあり、読み終えるのは早かったです。
中身にも驚かされましたが、これは物語としてと言うよりも、語り口で話が続いているところに、湊かなえさんの技量を感じました。

読後感は、ぽっかり穴が開いたような、でもいやな感じではなかったです。
ここも人それぞれ感じ方はあるでしょうが。
個人的には、湊かなえさんにハマるきっかけになりました。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.425:
(5pt)

倫理観とカタルシスとサイレントマジョリティーの意見が反発しながらも調和している。

社会常識として表に出すべき模範をすり込まれた人間は素直には楽しめない本作。
純粋から外れ始めた中学生という年代や、外からの情報や思い込みという限られた判断をする大人が取ってしまう残虐性と行動パターンを、よくもまあ、ここまで見事に表現したと感服してしまう。
現在のラノベやキャラノベにありがちな記号化された個性ではなく、リアル寄りの個性にはかなりの好感を抱く。
こんな社会人としてあるまじき行為の描かれた作品がベストセラーになるということは、ようするにみんな『こうすれば良い』と思ってはいるけど口には出さないということを、証明しているようなものなのではないか?
表向きの社会常識でこの作品を語るなかれ。
『誰もが納得する真実』みたいなきれい事など、この世にはありはしないのだから。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.424:
(5pt)

よかった

盛り上げかたがとても上手。ラストシーンが特にかっこよかった。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.423:
(5pt)

最後のオチにはアッと驚かされた

確かに冒頭の
女性教師の復讐劇にはちょっと驚いた。
しかし、あの最後の女性教師の手紙には
何とも言えない情念みたいなものを感じた。
とにかくデビュー作とは思えない出来だった。
湊かなえには、もっと色々なジャンルに挑戦して
どんどん作品を発表して貰いたい。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284

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