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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 521~540 27/29ページ
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この本を読むに当たって必要なことはひとつ。 「誰が誰にどのタイミングで告白しているのか」 を常に意識して読むことです。 最初から最後まで複数の登場人物のある告白で構成されていますが、 その告白が誰から誰に宛てた告白なのか、そして読者はどの視点にいるのかを意識すると良いと思います。 感動巨編ではないのですが、人が人を裁くことと復讐の垣根を覘いているような本です。 | ||||
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少年犯罪がなぜ起こるのか。 少年はなぜ犯罪を犯すのか。 被害者、加害者の家族はどうするのか。 犯罪者にクラスメイト、教師はどう対処するのか。 発端となる事件とそれに対する「復讐」で物語は始まり、そして終わる。 こういうと不遜かもしれないが 実際に起きた事件も話に絡めており かなり面白く、3時間弱で一気に読みきった。 が、各章ごとに視点を変え、「告白」がなされていく構成でどんどん先を読ませる力になっているのだが、「個」と「個」がぶつかりあうことが無いのが最終的な迫力というか、説得力に欠ける感がある。 登場するすべての人物が自分のことしか考えていないような感じがし、ラストも後味が悪い。 人の心の闇をテーマにすること自体は悪くはないし、誰しもが抱えるものだと思うのだが、ほんの少しでもいいから、救いを最後に入れて欲しいと思うのは甘いのだろうか? ただ、面白いのは間違いない。 これから読む人はラストの後味の悪さを覚悟してください。 個人的には人に勧める気がしません。 | ||||
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年末のほとんどのランキング本に載ってたので 読みたいなぁ…と思ってたら 同僚が持っていたのでちゃっかり借りて読みました。 一章ずつそれぞれの登場人物の視点で描かれてる形の作品。 全体的な内容としては ミステリーと言う感じではなかったように思う。 それでも、最後まで一気に読ませる力はすごい。 最初、文章に改行が少なくて(特に第一章) なんとなく読みにくいなぁ…と思ってたんだけど ぐいぐいと引き込まれてって一気に読めた。 内容的にはわかりやすかったんだと思う。 淡々と復讐を実行していく先生もすごいと思ったけれど 生徒達の思考が、いまどき、って感じで こっちの方が怖いなぁ…と感じた。 男子生徒、女子生徒の考え方の違いも いまどきのこの年代の子ども達は こんな感じなんだろうなぁ…と思うと 他人事と思えなかったり。 男子生徒の場合は 結局は母親が与える影響のすごさを 思い知らされたような気もする。 それにしても、ラストはうーん…って感じ。 してやったり、という気もするし そこまでするか、という気もする。 よーするに 子どもを殺された母親の復讐は恐ろしいってことか。 | ||||
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財布が出てくる処と、一話ごとに視点が変わる構成から、 これは、宮部みゆきさんの、ある作品へのオマージュだと思いました。 その作品は、宮部さんの裏・最高作だと思っていたので、 これは、これで感慨深いです。 作品は、最初の30ページくらいまでが鬼門です。 完成度は2,3章がメチャメチャ高いので、 ここを乗り切れば、一気にのめりこめます。 ドンデン返しも、所々にちりばめられているので、 読み応えがあります。 難をいえば、犯罪が既存のものばかりで、 意図的かもしれませんが、オリジナリティが無いところでしょうか? あと、1作ごとに作風が、変わるのもどーかなと思います。 これは、後3作が書き下ろしの為かもしれませんが。 ハードルが上がってしまって、大変だとは思いますが、 次の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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これほどラストを予想できなかった作品もなかったです。 各章毎に読み分けると、章の主人公に対する共感まで抱きますが、これが人間の誤った自己正当化なんでしょう。 後味が悪く、それでいて驚き、面白い、訳のわからない面白い小説でした。 一時間半で読めると思います。 是非一読下さい。 | ||||
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普段はあまり本を読まない私ですが、この本はあるラジオで紹介していたのを聞いて買いました。はじめは何気なく読んでいましたが、読んでいくうちにだんだん引き込まれていって一気に最後まで読み切ってしまいました。時々なんだが寒気がするときもあって…。 今の教育現場は大変であることがマスコミなんかで報道されていますが、実際にこのようなことがあるのかと思うと怖くなります。でも、それがミステリーのいいところですよね。 本のエンディングで、こんな結末が待っているなんて ぜひ、ミステリーが好きな方も、そうでない方も読んでみてください。告白 | ||||
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これは絶対面白いよとある読書家に進められて購入しました。面白い、しかし最後があまりにも悲劇的で収集がつかず、それまでの面白さが吹き飛んでしまいました。この時代の世相をよく反映させたのはわかりますが、だからこそハッピーエンドにしてほしかったなというのが本音です。 ただ、作者の新人と思えないほどのリアルな描写力や見識に引き込まれたのは事実です。 賛否両論が非常に分かれる作品だと思います。 | ||||
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学校に連れ込んだ自分の子供が死体で発見される。当初は事故だと思われたが、実は殺人事件であり、その犯人の二人は自分が担任を勤めているクラスにいる。衝撃の告白から始まる物語は章ごとに語り手が変わり、様々な側面から事件の真実が明らかなっていく展開に引き込まれて一気に読んだ。犯人にとって何が一番苦痛かを考え込んだ復讐や、少年たちが殺人を起こすまでに形成された心の闇が分かりやすく描かれていて読みやすかった。個人的には2章で描かれていた事件後のクラスの様子が一番印象に残った。一人は不登校に、もう一人は何事もなかったかのように学校に来る。その二人の状況が同級生の視点から描かれているのだが、学校での様子や担任教師の言動が実にリアルだった。 | ||||
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なかなか面白かった。内容は重く陰湿な部分があるけど、深みがない。もう少し人物描写がはっきりすると良かったかな。推理小説っていうのはこんなものなのかな。 | ||||
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真っ二つに分かれてますよね、この方の批評。でもこれがデビュー作ですよね確か。それでこの内容と終わらせ方は中々だと思います。序盤、「あ、唯一まともな子だな」と思ったのもつかの間。この作品の中でまとも?というか健康的な精神の持ち主がいないと思います。読後感・・・予想していた後味の悪さではなく、むしろこの感じ、私は好きです。若竹七海さんの作品が好きな方は、この作品をそんなに嫌いではないはず。次作が出たら、私は迷わず買います。しかしながらほんの少しだけ、一人よがりな感じも否めないので星4つで。 | ||||
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まず、読後感。僕には痛烈なブラックユーモアでした。このようなセンスは国産ミステリにはなかなか育ちにくいタイプのものではないでしょうか。 一章、二章あたりまではイマイチでした。題材からして、物語の底には、社会性のある人間ドラマが横たわっているのかな、と思っていたのですがそうではなく、逆に奇をてらったアイディアだけの軽薄さも感じました。ところが三章のラストでジャンル小説としてのミステリが立ち上がってくる。 なるほど、多感な少年少女を視点人物として、心の寒くなるような内省が綴られていることから、読者の神経を逆なでする物語ではあるのですが、それらはあくまで周到に組み立てられた虚構の話。客観的な視点が皆無なのは全体としてゲーム性、パズル性を志向している現われです。トリック、道具立ての稚拙さ、時に非論理的な登場人物の行動様式、それらもまた計算でしょう。 確かに文学の香り高い文体ではないし、人物造形も類型的であったりと、技巧としては平均点ですが、時に鋭い人間観察力の指摘もあったりする。著者の力量はまだ測りかねますが、この作品はやはり2008年のミステリ作品として、ひとつ目立った輝きは放っていると思います。 | ||||
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最高かつ最低の読後感。しかし間違いなく傑作でした。 各章それぞれ登場人物五人の告白で構成されているのですが、そのやたらと一方的な、しかもあり得ない長さの独白文が、五人各々の病的な指向性を効果的に増幅させています。また、そこに浮かび上がってくる各自の異様な家族偏愛と一方通行ぶりが、最近の社会の空気感を感じさせます。 第一章の衝撃。第五〜六章の加速感。ラストのショック。お見事でした。最後に本を閉じた時は、正直、気持ち悪くなりました。 ただ、少年の凶悪犯罪やそれに対する裁きなど重いテーマを扱っているわりには、作品のエンターテイメント性が非常に濃く、その点に少し違和感を覚えました。 | ||||
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冒頭の「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです」(24頁)との衝撃的なセリフで起爆する物語は、構成の妙と特異な人物造型で一気に読ませる。思わず自分の周囲の外界を忘れて引き込まれてしまう面白さという点では、本年のエンターテインメント系文芸における最大収穫の一。 しかし、主人公たる聖職者(森口悠子)や渡辺修哉母子の行為や内面は、有体に云えば異常者のそれであり、個人的には読後舌がざらつくような後味の悪さが尾を引いた。この点をどう評価するかで、評価は分かれよう。 なお、「アダルトビデオのモザイク消し」だが、一般販売作品はモザイクをかけた映像(=既に映像信号自体にモザイクが組み込まれた状態)そのものを再録画して販売に供している以上、それを取り除くことはできない(以上余談)。 | ||||
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こんなにグングン引っ張られて本を読んだのは久しぶりです。 終業式のホームルームの時間に担任の教師が自分の娘がクラスの生徒に殺されたと告白する衝撃の第一章から始まり、 次章からかかわった人たちの告白が続き物語が展開します。 いじめや子供の事件など、最近のいやな世相を背景にしており、 心を引き締めて読まねばならなかったですが、フィクションのミステリーとしてはとても良く出来ています。 ラストの展開も私としては納得できました。 とても話題になったので、そのうちに映画化されるんでしょうが、 この小説の映像化はとても難しいと思いますし、なって欲しくないと思います。 湊さんの次回作がとても楽しみです。 | ||||
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娘が買って来て、まだ読む気がおこらないからと、 居間に置いてあったこの本をベットに持ち込みました。 第一章「聖職者」を読んで、その後味の悪さに、 翌朝、娘に当分読まないほうがいいよと伝えました。 毒薬でも少しずつ飲めば良薬になるかと、一日一章づつ読みました。 第六章のラストが、救いがないとか書評に載っていましたが、 6日目にそこに辿りつきました。 私はむしろ爽快に感じてしまいました。 これこそ聖職者の行為ではないかと思えてきました。 読み急いで、のめり込んでしまうと、不快になるかもしれません。 教師は何を壊したかったのか、そのことを冷静に捉えるためにも、 寝酒のウイスキーをチビリチビリと飲むように、 ゆっくり読むことをお薦めします。 主人公のみならず、作者までも非難するような論調もありますが、 聖職者は自壊への道筋を作ったに過ぎないのではないでしょうか。 娘を失ったシングルマザーの私憤が、 「父なき社会・時代」で公憤になったのです。 「大人が登場してない」というレビューもありましたが、 大人がいないのが問題なのです。 後日談 父親の忠告を聞かず、娘は二日で読み切ったようですが、 教師の行為は支持してます。 酒の強さと気の強さは、母親譲りのようです。 | ||||
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特に、ミステリー小説ファンの方々には、強くお勧めしたい作品。 とにかく、一言で言ってしまうならば、脱帽。 私はたぶん、今後、この作家の作品を読み続けることになるだろう。 確かに、陰惨だし、救いもない。 多くの人に勧めたくなる感動的な作品、というわけでもない。 ただ、とにかくすごい。 全編が一人称で綴られているのだが、その語り手が章ごとに移り変わっていく。 一人称だから、当然、それぞれに偏った見方になっていて、それらを統合しながら読み進むうちに、事件の全体像が次第に立体的に浮かび上がってくる。 感心するのは、人間の闇の部分を、決して引きずられることなく、冷徹に描き出していること。 作者自身も、ある程度、自分の中に闇を抱えていなければ、きっと書けない内容だったと思うのだが、その闇に支配されてしまうことなく、あくまでも作者として一段高いところからそれを見つめ、深く穿ち入りながらも淡々と文字化している。 逆に怖い。 「すごい」というより「怖い」のかもしれない。 しかし、この本の中に描かれているような種類の闇は、実際にこの世に存在しているもの。 この闇に対して、光は本当にあり得るのか? いったいどんな光を、どう投げかけていけば、この闇を緩和することができるのか? そんなことも、考えてみなくてはならない。 ぞくぞくするほど面白かったが、それだけではなく、いろいろ考えさせられる。 「殺人は本当に悪なのか?」という少年の問いに、私たちは答えなくてはならないのだ。 | ||||
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この本自体は、新聞記事で知ってました。 本屋さんで見つけて、ちょっと開いただけで 先が気になって気になって仕方なくなり、 購入するしかなくなりました。 1日で読んでしまいました。 本屋さんのコメントが 「読後感は最悪!」 ・・・確かに。 救いのない物語です。 とにかく第1章が衝撃的です。 宮部みゆきとはちょっと違うけど 読ませる力はすごいです。 | ||||
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終業式での、女性教師の「殺人者がクラスメイトにいる」と、なんともセンセーショナルな告白から始まる物語。娘を失った女性教師の平静は、常軌を逸した憎悪に満ちている。読者ははからずも「これから怖いことがおこる」ワクワク感の渦にはまるも、次行ごとにその期待をゆうに超えてしまうおもしろさの連続。一方では、こちらの思惑を裏切る、あっけない展開であったりする。著者はその筆致が相当にすごく、読ませる技に申し分がない。 殺人犯とそれに加担した人物、母親達、熱血教師やクラス委員などが登場する。その関係は、家族やクラスメイトであったり、教師と教え子といった互いに関係性をもちあわせてはいるものの、互いの思惑が点でバラバラなのである。まとまりのない互いの関係が、悪意を助長させ、人物たちにはどこか一定の距離と虚しさが漂う。 点でバラバラな人物達でも、これほどに面白い話ができてしまうのは、著者が「自身のまなこ」と「他者のまなこ」の視点といったように、人物の背景をうまく描ききった点ではなかろうか。それは丁度、ドフトエフスキーが物語の登場人物の背景に心を配り、最も筆をさいていたように。 とにかく、面白かった。完璧だった。見事としかいいようがない。買ってよかった! | ||||
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教員を務めていた彼女とよく似た立場の自分は、 この本の内容を見て、気持ちよく読み進められるだろうかと怖かった。 しばらくためらったが、読み始めるととまらなくなった。 そしてもっと恐ろしいことに、彼女の気持ちがとてもよくわかってしまうのだ。 読後感が悪い、と書かれているレビューがたくさんあったが、 私はそのようなことはまるでなかった。 私の倫理観も狂いはじめているのか? そう考えると怖い。 こんな風に人の心を揺さぶることができる文章は、素晴らしいのでは。 | ||||
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ある事件を登場人物一人一人の立場から見ていて、人物像を掘り下げて行く感じと、他の人物ではわからなかった部分が見えて、かなり入りこみ、あっと言う間に読み終わりました。 | ||||
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