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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 261~280 14/29ページ
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ベストセラーは基本的に寝かせてから読む主義なので、こんな時期になってしまった。すでに映画化もされているため、内容についてはよく知っている方が多いかもしれない。 「第一章 聖職者」「第二章 殉教者」「第三章 慈愛者」「第四章 求道者」「第五章 信奉者」「第六章 伝道者」という六章は、全て事件に関わった人々の独白で語られる。娘を殺された教師、犯人の級友、少年Bの母親、少年B、少年A、そしてまた教師と、独白する人は移り変わっていく。 物語は、事故でプールに転落ししたと思われていた幼児が、実は中学生によって殺されていたのであり、その母親である教師が終業式後の教室で犯人を指摘するシーンから始まる。第一章〜第六章で一連の事件と、それに関わる人々の心境を語りながら、各章がひとつの短編として成立している。 娘を殺された怒りを聖職者という枠で押し殺したと見せながら、犯人の恐怖を喚起する復讐を成し遂げていく教師。教師の復讐後に発生するいじめから、悲劇のヒロインの様な役を演じ始める女子生徒。ひきこもりやニートなどと名付けて正当化する姿勢を嫌う公正な人間であると思いこみながら、子どもが殺人者という枠に納まった途端に自分の行動を正当化してしまう母親。自己を確立しようとして自分を見失っていく少年。自分を母親に認めて欲しいばかりに、自分が馬鹿にする様な人間になってしまう少年。 自分がなりたくない人間像を否定しながら、結局、自ら選んだかのように自分が否定するような人間に堕ちていく過程が描かれる。 終わり方に救いがないという人も多いだろう。しかし、自分の大切な人を失うという怒りと悲しみは、きれい事では済まされない。普段は物分かりの良い様な事を言っていても、実際に自分がその立場に落とされれば、自分が否定していた様な行動をとる。もしくは自分が信じたいように自分で信じ込む。 そういう人間の心理を描いている作品だと思う。もっとも、こんな文章もきれいごとなのかもしれないが。 | ||||
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一言でいえば、歪みが連鎖する物語、と私は感じた。 内面の掘り下げがないけど、想像できると思う。無論、正解が何なのかはわからないけど自由であれば色々と想像できて楽しい。 掘り下げを省略することでテンポを良くしたのではないかと思う。それにしても、重い内容だが、娘を殺された母親がとる行動としては仕方なくも感じた。 そもそも、歪みの始まりはどこからか、それを考えるとそれぞれの家庭の「母親」からなのかもしれない。その歪みから育てられた子に続いていくのかもしれないです。 | ||||
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映画の方がインパクトありました。周りには本の方が好きな人もちらほら。 本は、本でじりじり精神的に恐くなってくる感じで、 映画は、映像のインパクトと松たか子の演技力が激しすぎてすごいとしか言えなかった。展開のリズム感もやばかった。 本も三、四時間で読み切ってしまうほど、集中できました。 | ||||
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一時期テレビなどで取り上げられていたのを見て興味を持っていたところ、 念願叶ってようやく知人に貸してもらい、読んでみました。 正直ここまで過激な内容の作品をあの温厚そうないち主婦が書かれたのかと思うと脱帽です。 おそらく大変優れた感性をお持ちなのだと思います。 まずこの作品に出てくる主要人物のなかに正気の人間はほとんどいません。 世直しやんちゃ先生やウェルテルぐらいです。 この2人は作品中では「熱血だが何もわかってない」人として捉えられてますが、 現実世界ではこういう自己満足のために熱くなっているということを自覚していないような 人たちがある意味まともなのだと思います。 それ以外の主要人物はぶっ飛んでます。みんな何かしらの欠陥を抱えているのです。 でもこの欠陥っていうのは私たちがどこか共感できる欠陥であって、 それがこの作品を無意識に読み進めてしまう要素なのかなと思います。 | ||||
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久々に、単におもしろいのではなく「すごい」と思う小説に出会った。個人的には、東野圭吾のいくつかの小説以来です。 女性教師の娘の「事故死」。それが事故死ではなく、生徒による殺人であることを暴く「告白」。教師の告白に端を発し、次々と行われる主要人物の告白は、一方は過去へと向い、それぞれの家庭のゆがみと、そこで培われた悪意をあらわにする。そしてもう一方は現在進行していることを描き、登場人物たちはそこで悪意をさらに増幅させ、より凶悪な犯罪へとらせん状に向かっていく……。壮絶。 | ||||
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我が子を亡くした教師がホームルームで我が子を死に至らしめた犯人について、語りだします。 誰が犯人で、犯人はどのような人物なのか、どのような手段を使ったのか。 その後も、その犯人であったり、周りの人物が何を考え、どのように感じ、行動したのかを、それぞれが語ります。 他の作家さんの作品でも、犯人や登場人物がそれぞれ自分のことを語ることはあるのですが、この作品はこれからのことより、今まで起きたこと、過去について(すでに事件が終わっていることとして)語っているので、なんとなく雰囲気が違うように感じました。 なんとなく新鮮な感じがしたし、 他の湊かなえ作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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こういう内容というか構成の本を読むのは初めてだったのでスラスラ読めました。 | ||||
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6章で構成されているのですが、 各章では語り手が変わりながら事件の全容が明らかになっていきます。 女性教師の告白である第1章はかなりおもしろかったです。 「何が言いたいんだろ?」という内容を喋りながらも 話が徐々に組み立てられていくので、 読んでいてグイグイ引き込まれていきました。 残念なのは章を重ねて後半にいくにしたがい、 1章ほどの勢いがなくなっていくところですかね。 内容について考えてみると好みではない(というより嫌いな部類)のですが、 特に抵抗感はありませんでした。 おそらくリアリティが無いからだと思います。 それが良いとか悪いとかではなく、 同じ内容でも、書き方によっては気分の悪いものになっていたでしょうし。 後味の悪さなどは感じませんでしたし、 個人的にはなかなか楽しめた作品です。 | ||||
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『告白』はハードカバーから文庫化されても映画化が成功したこともあって、いまだに順調に売れている近年珍しいほどに成功した本です。 沢山の方がレビューされているように、「問題作」でもありますから、エンターテインメントとしての評価と作品としての出来の評価、さらには倫理的な問題など様々な角度からの感想が寄せられています・・・。 どちらにしても、大ヒットした成功作であることは間違いないので、私は少し違った角度からの感想を述べてみたいと思います。 本書はもともと「第一章・聖職者」の部分が最初に完成して、湊かなえ氏は2007年度の「第29回小説推理新人賞」を受賞しました。 そして後続の章を書き足して「全六章」の構成として本書は完成したわけです。 私はこの中学女教師による一方的な話しで構成された「聖職者」の章は、大変よく書けていると感じました。 しかし、後続の章に対しては完成度の低さと、ディテールの甘さ、各章間のつながりの悪さといったことをどうしても感じてしまったわけです。 例えば「第二章・殉教者」は最初からあった「第一章・聖職者」に続く最初の章ですが、「第二章」の設定自体にかなりの無理があります。 内容に触れずに書くのは難しいので、私も抽象的な書き方になってしまいますが、「第二章」を語る女子生徒の手紙としての雑誌投稿文はとても中学生が書くような文章(単語表現)ではない点、そしてそこで語られることが非常に「作りもの的」でリアリティを欠いた内容であること、それからやはりここでも様々な「小道具」が実に不自然であり本当にそんなものを何故都合よく女子生徒が持っているのか(反応薬のこと)など、問題だらけでかなり強引な内容に辟易しました・・・。 同様に、その他の章も書いていきたいと思ったのですが、それをやると確実にここまでの4倍以上の文章を書くことになってしまいますので、ここでやめて置くことにします。 こうした今まであげてきた本作の問題点は、残念ながら作者である湊かなえ氏の「力量不足」であるといって差し支えないと思います。 小説で不自然さを無くして、つじつまを合わせるということはとても難しいことですが、それをやってこそ「プロの作家」であるということも間違いありません。 あえて嚴しいことだけを書きましたが、私はこの『告白』を買って読んで良かったと思っていることも事実です。ちゃんとそれなりに楽しみました。 そして、まだ読んでない方にも「思い切ったテーマと構成」による本書を読んで、色々と考えて欲しいと思ったことを付け加えさせて頂きます。 | ||||
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この本が原作となる映画があるが、観たことがない。 なのでピュアな状態で読むことができた。 ある教師が中学校の修了式で生徒達に語りかける場面から物語がスタートする。 この教師は今日限りでやめるのだと。 淡々と語りかける。 その理由にある事件が関係しているのかという問いを投げかけられる。 ある事件とは教師の娘が学校のプールで水死したという事件。 辞職の理由を説明するときに教師が言った言葉が「事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのだ」 この場面が描かれている章は「聖職者」というタイトル。 内容とタイトルがあまりにもかけ離れている。 この教師は子供を殺した犯人(生徒)にどのような復讐をするのか。 そして、その犯人(生徒)はどのような人生を歩むのか。 それぞれの立場から語られる「告白」。 人間の考えることの恐ろしさと弱さを感じることができる作品だった。 面白い。 この本を読んで映画版を観てみようと思った。 また違った角度から「告白」を楽しめるかもしれない | ||||
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今、読み終えました。 しばらく前に映画を観て、映画も私には相当に傑作でしたが、 原作もまた私には傑作でした。 内容は、好き嫌いや興味の有無で大いに評価が分かれてしまうかもしれないですね。 私はページをめくった途端に、ストーリーの持つ独特な疾走感に最後のページまで ハマリまくりでした。 素晴らしい作品。傑作です。 映画を観て、とても良かったけど原作は読んでない興味有るんだけど って皆様、原作も最高です♪ おススメ致します☆☆☆ | ||||
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まったく想像できない展開と結末。とにかく衝撃的で、グングン引き込まれて一気に読んでしまった。いろいろ考えさせられるけど、とにかく読んでて恐かった。殺人者として森口先生と少年Aと少年Bの計3人が登場するけど、少年Bが一番理解不能やった。 | ||||
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出だしから引き込まれ、読んだ後も少年のその後が知りたい! と思えるような小説でした。 現代の少年犯罪やいじめ問題もリアルだと思いますし、 復讐するための執念的な主人公に共感する部分もありました。 こういった小説は好きですね。 | ||||
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映画を見てなかったので、DVDを見ようかと考えていましたが・・・。 まずは文字で・・・ということで読み始めると、とまりませんでした。 「次はどうなるの・・・」という思いで、どきどきしてしまいました。 やっぱり大きな賞をとるような作家さんは一味違いますね。 | ||||
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登場人物が一方的な自分本位の告白から事件の真相を明らかにしていくストーリー。 読み進むにつれ、善が消えていく見事なまでの裏切りには爽快感さえ感じさせる。 共感できない登場人物だらけだが、相手に対する悪意のある行動分析には、核心をついていたり、納得する部分もある。 そしてそれぞれの人物象が告白によって左右される。 題材として今現代の社会問題になっていることが満載に盛り込まれている点や、 一方的な告白から人間性を判断する危険性などは、裁判員裁判を意識した作品かもしれない。 まぁ何も考えずに読むと面白いが、とにかく後味が悪い。 | ||||
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今年読んだ中では一番はまった小説。 とにかく凄い。 一つの事件を色々な人の視点から多角的にとらえている所が兎に角凄い。 色々な人の色々な思考、感情等、多かれ少なかれ誰でもやるであろう自己弁護、自分に対する言い訳などの心理描写、どれをとっても凄くてとても楽しめる。 私には白夜行とまでは言わないが白夜行以来の衝撃だった。 | ||||
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あるテレビ番組の映画紹介でなぜか筋を全部言っていたので、 そんなに期待してなかったのですが、おもしろかったです。 というのも、同じ物事に対しての各登場人物の視点の違い。 また、その視点の違いを独白形式で読ませる技術もすごい。 どうすればこれだけ違う視点を1つの作品の中に凝縮させることができるのか? あんまりお友達にはなりたくないが、 この作家さんの観察眼というか、心理描写にはゾクッとした。 | ||||
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賛否両論あるようですが私は好きです。 映画を先に観ていて、あまりに衝撃的な内容で2回観に行きました。 原作も同じように引き込まれる内容で、映画原作共に良かったです。 ただ繰り返し読みたい作品かと言われれば、そうではありません。 話としては面白く、問題作だと思います。 でも私は、小説には自分の糧になるようなもの、癒しや感動を 求めているのでこれは違うかな。 | ||||
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友人から面白いよと聞かされていたので、遂に読んでしまいました(本当は、映画が見てからにしようと思っていました)。 題材も興味深いし、一人ひとりの人間の表現力、伏線が張られエンターテイメントも兼ね備えている等の要素があり、この方が新人というのに驚きました。特に、第1章は衝撃です。 暗い作品はとても好きなのですが、この作品はめちゃくちゃ暗いです。なので、明るい作品が好きなかたにはおすすめできません。 また、ただ暗かったり重いだけならまだしも、この作品はリアルに想像できるところが重いです。でも、それがこの作品の魅力の一つにあるのかもしれませんが・・・ | ||||
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読み始めから、途中、そして最後まで、何か違和感のある本でした。 多分ですが、登場人物が全員、自己を肯定し周りを否定することが要因かもしれません。 普段の生活では、相手を尊重したり自己を改めたりする人が多い中で みんなが自分の考えを正しいものとして訴えとおす展開は驚きました。 ★2〜4の中途半端な評価が、何かふさわしくない作品に思え 1つか5つかで考えた挙句、「こんなの書けないや」ということで★5と。 その考えも違和感あるのですが、それでも良しとします。 性交でHIVに感染する確率は自分で調べるようにとのことだったので インターネットで確認すると、0.7%程度(1回につき)だと記載されていました。 | ||||
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