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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 221~240 12/29ページ
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面白かった!数時間で一気に読み終えました。 我が子を校内で亡くした中学校の女性教師が勤務最終日にホームルームで衝撃的な告白をするところから物語は始まります。 子どもの死は事故ではない。このクラスの生徒に殺されたのだ。女性教師はそう主張します。 ここから事件は、様々な人物の「告白」によってその表情を変えていきます。それぞれの「思い」が明らかになるにつれて、事件はより複雑な背景を持ったものへと変貌を遂げ、読者は事件が単純なものではなく、重層的な意味合いを持つものであることを知ります。 そして、ある意味何の救いもない衝撃のラスト。これほど救いがない物語も珍しいのではないでしょうか。作者はとことん容赦しません。偽善ぶることなく、徹頭徹尾正直であるとも言えるかもしれません。 | ||||
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本屋大賞をとったのは知っていたので、なるべくレビューなどは読まず、 他人に感想も聞かず、先入観無しで読み始めました。 ひと言で言うと、この小説は見事に「負の連鎖」を書き上げていると思います。 親として、子供を意味のない理由で殺された教師の悲しみ、憤りや憎しみは理解できます。 まして被害者の子供の無垢な可愛らしさが強調して書かれているので、読者は犯人に対して 更に憤りを感じます。 そして一人の死が、同じように罪のない二人目、三人目の殺人へとつながっていく理不尽さ。 小説の最後の部分で少年Aの母親がどういう反応をしたのかは、Aも読者も知らないままですが このもどかしさが、この小説全体を支えているテーマだと思います。 理由もなしに可愛い盛りの愛娘を殺された教師。 どんなに頑張ってみても、うだつの上がらないマザコン少年B。 少年Bをいつまでも過保護に守ろうとする母親。 熱血教師きどりの担任。 自分を捨てた母親だけが至高の存在と思い込み、母親に関心をむけられるためなら 殺人もいとわない少年A。 そしてこの登場人物たちは最初から最後まで自分たちの犯したそれぞれの罪に対する 「反省」ということを一切していません。 他人のことはどうでもいいと思いながら、その他人に無視されることが耐えられない…常に自分が他の人間よりも 優れた人間だと思い、他人にもそう思ってもらいたい…今の世代を多少なりとも反映している小説だと思いました。 読後はけっして爽やかではありません。 | ||||
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映画を観る前に本で読んだが、面白かった。 息が詰まる内容だった。 体が疲れていないときに読むといいと思う。 | ||||
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『告白』というタイトルですが、むしろ『復讐』のほうがしっくり来るかも知れません。 そんな感じで、一見ごく普通の狂った教師が織り成す、愛と憎しみの復讐劇です。 ストーリーが加速するため一気読みをオススメします。 ブレーキは禁物で。 以上です。 | ||||
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映画は面白くなかったけど、小説はかなり面白かった。 特に第1章。この章はそれだけですでに作品として完結しているほど面白い。そう思って調べたら、最初はこの章だけのつもりで書いていたようですね。話の隅々に伏線が張られていてかなり面白かった。 その後も構成力で読ませるが、第1章程の面白さはない。 あとで読んでみると、HIVに感染している人に何の敬意も示さない、という事で批判されているようだが誠にもっともだとも思う。 ただ、この小説の良いところは、人間ドラマを完全に排除して、構成と展開だけで読ませようとしているところだと思う。 これで稚拙な人間ドラマも一緒に描こうなんて思ったら蛇足の極み。だからこれでよい。 | ||||
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2009年 本屋大賞受賞作。 とにかく、一気に読ませます。 非常にスリリングであり、次々にページを 捲らせる力がある。 全6章から小説は構成され、第1章と第6章は娘を殺された 女教師の独白と手記、あとは、事件に関係した人物が、各人の 立場から手記を寄せている。 しかも、その手記の書き手は、3人が中学生、1人が大学生。 これには、どうしても制約がつきまとう。 それは、文章をうまく書くということが禁じられてしまう こと。アフォリズムや比喩、詩的な情景描写といった 文学的表現が発揮できないのだ。 (うま過ぎると逆にリアリティがなくなりますからね) しかし、この不利な設定を振り払って余りある魅力を 持つのは、人物の深堀りがよくできているというところだ。 特に、女教師のアイロニカルな性格がよい。 「道を踏み外して、その後更生した人よりも、もともと道を 踏み外すようなことをしなかった人の方がえらいに決まって います。」(16ページ) また、人間の持つ情けなさ、愚かさ、どこまで行っても 自分を正当化しようとしてしまう欺瞞性にリアリティを感じた。 感情移入できる小説ではないが、作家が各人物に憑依 しながら書いているところが、その源泉だろう。 心の動き、精神状態のプロセスを微視的に表現できている。 最終章における、収拾の付け方には、やや奇を衒った 感もあるが、「なるほど、そう来るか」とニヤリと させられたのであった。 | ||||
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260ページの告白体で書かれたミステリー小説。 速読の人なら2〜3時間で読めるかもしれない。私はゆっくり半日をかけたけれど。 六章からなるが、第一章『聖職者』だけでもミステリー小説として成立する内容。多分あとから第二章以降を書き足して長編小説の体裁を取ったのだろう。 ラジオドラマでデビューした筆者らしく、告白体が実に上手くて、どんどん読み進めることができる。 牛乳に混ぜた血液を飲んでHIV感染する可能性はあるのか??っと少々疑問に思ったが、語り口がうまいのでそんなことも瑣末なことと思えてしまう。気づくと読み終わっていたという印象である。 子供を殺された森口悠子教諭が理科の先生らしく冷徹な性格なのがこの復讐劇に整合性を与える重要なファクターになっている。 各章ごとに告白者が違うので、作品に多角的な膨らみを与え、告白内容の齟齬が奥行を与えて読者を引き込む効果を上げている。 ミステリーはあまり読まないが、こじつけとか強引な謎解きもなく、安心して楽しめるミステリーである。 | ||||
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面白いなこの本。 村山由佳のどーしようもない自己満足本読んだ後に、告白読んだら作家の能力が違いすぎるのに驚いた。 内容が怖くて陰湿な復讐本なので読者うけは悪いが、読んだ小説では一番面白い。ぐいぐい引き付けられた。 ここまで面白い本書けると批判できない。 | ||||
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ストーリー展開には最初から最後まで惹きつけられました。 同じ出来事が、複数の人物によって、まるで別の出来事であるかのように語られており、途方に暮れるのと同時に、作品としての面白さを感じました。 | ||||
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一気読みです。止めることができませんでした。 森口先生は最後まで容赦をしなかった。 子どもであっても同情せずに、復讐すべき2個の人間として最後まで接していました。 少年犯罪ににこれくらい言える人は必要だとすら思うほどに。 最後の数行に戦慄せずにいられません。 だけど、人を殺すということは善悪以前にこれほど重いものだと思い知らせてくれます。 いつだって引き返せた。 だが最後の一歩を踏んでしまった。 その一歩は誰のせいでもない、君のせいだと。 | ||||
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読後感は確かに悪い。 読んでいて救われない気持ちになる。 でも面白かった。 章が変わると語り手も代わる。 少しずつ真相が判明し、少しずつ物語が進行する。 ドキドキしながら読み進め、最後は文字通り「ドッカーン!」で終わった。 森口を始めとする各々の心の葛藤が もう少し描かれていても良かったのかも知れないが、 これはこれで読者の想像力まかせで良いのかも知れない。 どこまでが善で、どこまでが悪なのか? というよりも全てが悪なのか?何とも考えさせられる作品でした。 | ||||
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DVD作品を観て再読したくなりつつも読まなかったのであるが、著者の「少女」を読んでどうしても我慢できなくなり再読した。 「少女」にも共通している事であるが、緻密に計算されフィクションの魅力を十分堪能できる作品。 緻密に作られた作品は、映画化にも適していると思うため、今後も活字と映像で楽しませて欲しいと思う。 非常に期待も持てる作家であることが改めて確認できた。 | ||||
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私はこの物語の人物と同じ中学生だが、今の時代では有り得なくもない気がした。命を軽くみてしまう人間がいたり、家族を殺した人を尊敬してしまう人間がいたり…。感情を描かれている人が1人だけではないため面白いと思うと同時に自分の事しか考えていない人が多く、恐怖感が私には生まれた。 だけどリアリティを求めるなら映画を見たほうがいいと私は思う。 | ||||
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ミステリでは一番好き。 語り口も独特。 この作者のファンになったけれど「告白」を越える作品は生まれていない。 | ||||
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読み終わってスカッとしました。語り手が、教師・級友・犯人・犯人の家族などなどそれぞれの立場から語られているのですが、とても読みやすく、エピソードの点と点が最後に全てが繋がった時には爽快感さえ感じました。ジャンルはミステリーですが、殺人を起こした後の被害者・加害者・そして周りの状況にも考えさせられました。予想を超える展開に引き込まれました。この小説をどのように映像にしたのか興味がわき、映画も見てみたいと思いました。 | ||||
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第1章で短編が、一つできているのではないかと思いつつ、物語は続いていく。 ホームルームで、先生が我クラスの生徒に我が子を殺されたというスタートは読者を惹きつけるだろう。 内容は全体的に救いがない話であり、犯人あての推理小説ともかけ離れる、大どんでん返しというところがあるわけではない。 読みやすいので一気に読めてしまうところに作者の力を感じました!私としては最後、何かしらのハッピーエンドで終わると物語に逆転があったんじゃないかと 思いましたが、逆にそこがいいという人がいるとは思います。 | ||||
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登場人物が語るという形式で書かれているのが良かった。 目線が変わるだけで同じ事柄が こうも違って見えるのかと驚かされます。 設定も中学生と大人というのがまた良かった。 もしこれが高校生や大学生であったら、 本書はもう少しつまらなくなっていたと思う。 また、監督が全員が嘘をついてないと信じているのかと 言ったところにはっとさせられた。 非現実的な内容だけど、 中身は人間性を如実に表していますね。 この作品は面白いです。 ただ、後味は良くないですね。 | ||||
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多くの書評で書かれているように、導入部分のインパクトがすごい。 そして登場人物のキャラクターによって表現を巧みに変えながら、時に堰をきったように描かれる怒涛の心情表現はなかなか。 それによって各々の登場人物の告白を読み薦めるうちに、反発を覚えながらも少しずつそのキャラクターに感情移入し始める。 しかし、彼ら一人一人の異常な執着や怨恨の念に共感できないまま次の告白の章へ。 最終的にはまともな倫理観を維持できている人間は一人もおらず、気がつけば誰にも共感できる人間がいないまま物語が終わるという感じ。 多少無理な設定や行動理由が現実感のない箇所もありましたが、総合的に見るとよいです。 久しぶりに感じる読後感ですね。 このやりきれなさといったら。 それぞれの年代の人間の感情をできるだけ生々しく描こうとしているのは好印象だった。 中学生ならではの偏った未熟な思想を持ちながらも、世の中や大人に対する冷めた認識を持つ子供。 いわゆるモンペと言われる、自分の息子第一主義な母親。 生徒と向き合うことよりも自己陶酔を優先する熱血教師。 教師でありながら娘を殺された憎しみから逃れられず、結果として教え子に陰湿な復讐の牙を向ける女。 ところで最終章の異常なほど感情的な記述を読む限り、著者はこの女教師に最も感情移入していたのでしょうか? 何か中学生に嫌なことでもされたんですかね・・・ それぞれが心の問題を抱えているんだけれども、やっぱり一番正当化させるべきは女教師の復讐だ!というにはあまり にも復讐の仕方が陰湿で残酷。 それによって読者の評価の分かれ目が最終章の森口の主張に共感できるか否かに大きく依存してしまっているような気がする。 その結果、聖職者が未熟な子供にお灸を据える話なのか、それとも人間それぞれの持つ悪意や憎しみが交錯して、結局皆 不幸になる話なのかが、今ひとつはっきりしない。そういう意味ではどっちつかずという印象が残る。 それでもやはり構成と表現が上手いので☆4つにしておきます。 | ||||
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ある高校教師が、自分の生徒に娘を殺されるところから始まり 娘の復讐のために、高校教師は給食の牛乳にHIV感染者の血を混ぜ、生徒にじわじわ恐怖を怯える物語です。 この物語は、被害者・加害者・加害者の家族など様々な人の語りべで章立てされており それぞれの見解や思考が、面白い形で構成されております。 思春期真っただ中の少年の心理や精神を非常にリアルに書かれており 人間の弱さを書かれていて読み応え十分です。 果たして、罪と罰は、誰がウケるべきなのか? さまざまな人が衝撃をウケるラストには、納得のいかない後味の悪さが印象的でした。 | ||||
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読んでいて感じる、その強いインパクトは嘗てない程のものであった。映像の無い、300ページ程度の文字によるストーリーの組立だけで、これほどの表現が出来るものなのかと素直に感心。曖昧かつ無駄な部分無く、飽きさせることなく、読み進めれば進むほど引き込まれた。個人的には、ラストはそれほどの腹落ちが出来なかった。だがそれは、そこまで積み上げられたストーリー展開が、万全に近いたる所以でないかとすら感じた。 | ||||
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