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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 141~149 8/8ページ
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後味、悪いですか? 私は、スカッと爽快感を覚えましたね。(数頁前からこの結末を予想して、些か興奮しました。) しかし、首を傾げてしまう点が、2つ程あります。 1.有名人の桜宮がS中学に忍び込んで牛乳を摩り替える事は、簡単とは思えない。 2.結婚相手の前夫との間に出来た子の名前を知らないなんて、信じられない。 そんなワケで、ちょっとリアリティを欠きます。 で、自分なりの結論としては、これは、本当は現実に起きなかったストーリーなのではないか、という事。つまり、娘を失った母親が、自己再生の苦悩の過程で夢想した物語。或いは、突拍子もない考えかも知れませんが、娘の死すら起きていない。――即ち、ここまで先々を想像して、「やはり娘を学校に連れて行くのはやめておこう」と母親は判断しました、というお話。 自分だったらどんな場合に他人に殺意を抱くか、そんな時どうするだろうか?等々、読後に考えさせられます。 又、地方の公立中学校の荒んだ感じが、よく表されていると感じました。 湊かなえというペンネームも、この作品・作風にピッタリですね。地味ながら、恐い。 風邪などで家で過さねばならぬような冬の暗い日、一日浸り切っては如何でしょう? | ||||
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マンガの原作だったらよかったのではないでしょうか。 (為念。マンガを卑下しているのではありません) オチの部分なんか特に。 中途半端なリアルさ故に、登場人物の行動と理屈に感情移入しずらかったです。 整合性に欠ける部分も散見されます。 それなりに読ませるのですが、小説としては軽い。 軽くて素晴らしい小説もあるのですが、……なんというのでしょう、その軽さと内容が伴っていないのです。 次回作品に期待します。 | ||||
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頭からいきなり怖かった。予想だにしなかった恐怖。それも小学生が絡んでいるとは・・・。本書はホラーではないが、すでにホラーのレベルまでたっしているのでは?と感じた。舞台は小学校・中学校と続いていくが、子供を話しに巻き込むのはいかがなものか?と思うくらいおどろおどろしいストーリであった。 確かに著者には小説を書く力量を感じます。次回は深くて良いので、明るい話をお願いしたいです。 | ||||
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帯の書評を読む限り、ここで買わずに帰れるか!みたいな感じで本屋の前で悶々と悩んでましたが、結局買わず、図書館で予約しました。 買わなくてよかった。確かに1章だけならまさに「告白」。その内容にぶっ飛びましたが、 明らかにそれ以上を狙ったラストまでの突っ走りは、鼻白んでしまい台無しでした。 ある女性執筆家のコメント。 「かつてこれほど生理的嫌悪感を刺激する紅白の組み合わせがあっただろうか」 まさにその通りであります。 | ||||
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筆力があり、ストーリーテリングの才もあり、有力な新人登場という感じ。 作者が義憤(?)に駆られて書いているのがよく分ります。作者は、人の命をなんとも思わない残虐な少年犯罪・それを取り巻く大人達の対応、マスコミの煽り方、すべてに腹を立てているのでしょう。この物語の中で一番の悪人は、殺された少女の母親なのですが、彼女の手段を選ばない徹底した悪意は、作者のそうした義憤が変形されたものです。 でも、優れた文学作品は、どんなに悲劇的な救いのない物語を描こうと、そこにはなにか、祈りとでもいうような想い、未来への微かな光、人間の奥深さへの驚き、そうした読後感を読者に抱かせるものです。そういう意味では、この作品は優れた文学作品ではありません。読後感は、すごくいやーな感じ、に尽きます。もしかしたら、まったく逆に胸のすくような読後感を持った読者もいるかもしれません。 作者は雑誌のインタビューで、小説のヒロインとまったく同じ主張を口にしていました。 ちょっと表現は違いますが、一度落っこちて這い登った人間と、最初から真面目に普通に生きてきた人と、後者が偉いに決まってる。なぜマスコミは前者ばかり持ち上げるのか、といったようなことです。私はこの意見にまったく組しません。血がにじむような思いでフツーの生活を維持している人よりも、運命のめぐり合わせと本人の凡庸さからフツーに生きてるだけの人のほうが、世の中にはずっと多いのです。どっちがいい、悪い、といった事ではなく、やはりドラマがある方に人は注目するのです。この単純さが(偉そうでごめん)、よく出来た作品『告白』の限界をつくってしまっているのではないでしょうか。 | ||||
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特に第一章は、独り舞台でもみているような淡々とした雰囲気の中、話がいきなり確信にはいるので、ゾッとする面白さがありました。二章・三章も同じ事件が別目線で展開していくのですが良い意味で歯がゆく、楽しく読めました。 しかし、その後の書き下ろしがなんとも突拍子も無くて、(と私は感じてしまいました。) 登場人物に感情移入できなくなってしまいました。 最後も(なんだかなぁ〜)って感じの終わり方です。 残念ですが、書き下ろしてまで人物像を掘り下げる必要が無かったのでは?と思います。 そんな訳で、この作品は三章で完成の方が謎めいてて良かった(というか私好みだった)という事で半分の(全6章)2.5にしたかったのですが、無いので星3つにしました。 | ||||
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それぞれの視点から事件を眺め、それが絡み合っていく構成は面白いが、とりあわけ新しさを感じさせるものではない。なにより、登場人物の設定が無理やりすぎるので、現実味がまったくないし、感情移入もできなかった。書店や、ここでの評判が良かっただけに残念。 | ||||
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今、話題の小説である。割と大きな書店に行けば、必ずと言っていい程目立つ箇所に、煽情的な売り文句と共に平積みされている。随分前に購入していたのだが、出だしの挑発的な文章に中々読み進む気が起こらなかったが、ようやく読了した。 物語は、とある中学の一クラスの終業式の日、その日を最後にある事情から退職する女教師の驚くべき告白から始まる。彼女の仕掛けた“罠”に翻弄される当事者とその周辺の者たち。チャプター毎に語り手が替わり、この反社会的かつ反倫理的で暗鬱に満ちた世界が創出、連環されていく。 確かに面白い。嫌悪感を抱きながらも、彼らの独白ぶりについつい引き込まれてしまう。でも、何なんだ、この殺伐さと悪意の結晶は。 子供の深層心理がメインに扱われているが、ここに登場する者たちの、正にグロテスクでデフォルメされたエゴと自意識の肥大化は、現代人が潜在的に持ちあわせているような“負”の部分で、それが何らかの拍子に臨界状態となり噴出する事への恐怖を感じながら、ラストの救いのなさと後味の悪さに辟易してしまった。 文学の世界である。どんなに暴力的であっても反社会的であってもいいが、この陰湿さはどうも、ね。 | ||||
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作者は少年犯罪にだいぶ憤りを感じているらしいが、表現がストレート過ぎて子供っぽさを感じる。 ラストも荒唐無稽すぎて、退屈はしないが、内容に重さが感じられず、漫画を読み終わったような印象だった。 | ||||
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