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めぐり会い
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めぐり会いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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物語の中で起こる事件のからくり以上に、物語の中軸である「めぐり会い」自体が切なく美しいミステリだった。 主人公は10年ほども年下の少年に魅かれてしまうのだが、これをまるでショタコンのように理解してしまってはいけない。 彼女が魅かれたのは、14歳の少年に宿る魂であり、その感性なのだ。魅かれたというのも正しくはない。感性が共鳴してしまったのだ。 ならば、少年の姿などは関係ないのではないかと言われれば、実はその通りなのだ。 彼女は少年の絵を描き、恋に落ちるけれど、実際にはその姿を描きながら、魂を覗き込んでいたのだ。 桜を描いたときに桜に同化したように、少年を描きながら少年の魂に同化していたのだ。 物語に描かれてもいないそんなことを読みながら理解してしまっていた。 感性が共鳴しあったからこその第17章は、「失われた破片」を取り戻した幸福に満ちている。 相手の職業や家柄を計算したのではなく、魂が、感性が共鳴した二人には、それまでに、この物語の中にたくさん描かれてきた「愛」という偽名をかかげる身勝手な独占欲と依存心など、かけらも見当たらない。 そして、読者たる私はと言えば、著者の感性に魅かれ同化していた。 私の方に共鳴してもらえるものが何もないので、こちらの片思いだけれど。 | ||||
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騙し絵のような作品です。するする読めて、終盤に突然、 これまで見てきたものと全く異なる全体像が鮮やかに浮かんできて そうか、そうきたのかー!と思わずニヤリとしてしまいました。 ただ、ヒロインが14歳の少年に心奪われる際の形容が、 単に「アブない人」と読者がひいてしまう感じで、共感したり 圧倒的筆力で納得させられてしまうというほどでないところが、残念です。 ラストの邂逅シーンも、二人の会話の口調が何か不自然でリアルさが無く その違和感と、まとめにかかる強引な印象だけが残ってしまいました。 しかし、よく出来た作品です。オススメします。 | ||||
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ミステリーとしてだけでなく、文学としてもすばらしい本です。魅力に溢れた、そして切なくもどかしい、登場人物たちの生き様と人間関係にぐいぐい引き込まれ、作品世界にどっぷりと浸りました。 そして、トリック!絶対に騙されないぞ!と心して読んだのですが、やはり最後には完全に騙されていたことに気付かされました!完敗です。文句なく、面白かった! どろどろの心理劇でありながら、あっと驚く結末に、読後感は意外にも、<<<内緒>>>です!! | ||||
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