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(短編集)
紙魚家崩壊 九つの謎
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紙魚家崩壊 九つの謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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これは推理小説と言えるのか???というレベルの作品多数です。 謎解きをメインにすえたミステリーをお望みの方であれば、読むだけ時間の無駄な作品集と言えます。 | ||||
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日常のふとした裂け目に入りこみ心が壊れていく女性、秘められた想いのたどり着く場所、ミステリの中に生きる人間たちの覚悟、生活の中に潜むささやかな謎を解きほぐす軽やかな推理、オトギ国を震撼させた「カチカチ山」の“おばあさん殺害事件”の真相とは?優美なたくらみに満ちた九つの謎を描く傑作ミステリ短編集。 | ||||
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著者と読者の位相がズレてしまっている習作レベルの短編集だと感じました。著者の全集を集めているような方や色んなレベルの小説を読もうとされている方には良いかも知れませんが、限られた時間の中で出来るだけ上質な小説を読みたいという方なら他に手にすべき本があると思います。 それは著者の他の傑作でも良いでしょうし、ミステリなら東野圭吾さんの傑作、純文学なら三島由紀夫の傑作、その中間なら村上春樹さんの傑作などなど読むべき本は世に一杯あり、本書ではないと思います。 蛇足ですが、「良く分らないが」といって読書家の知人から本書を頂いたのですが、怪我の功名として、(私個人にとって)読む必要のない本は読まなくて良いという当たり前のことを学んだ気がします。 | ||||
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秋の花からのファンです。 この本に収められている9編、どれも、大変、つまらなかったですね。 まじめに書いているのか?と疑いました。 大学のミステリサークルかなにかの 会報に書かれた実験作のイメージ。 まるでガッカリでした。 裏を読むとか、メタファとか、 そんなものは作者の自己満足です。 わたしには届きませんでした。 | ||||
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単行本(2006年)→ノベルス版(2009年)→本書。 90年代に発表された9編を収める短編集。 これまで単行本等に未収録だったものを集めたようだが、その理由も何となくわかるような、いまいちな出来のものばかり。あまり期待して読むとガッカリするだろう。 そのなかでは、昔話のカチカチ山をミステリ仕立てにした「新釈おとぎばなし」が印象に残る。ウサギを探偵役にストーリーが進み、最後に意外な真相が明らかになるというもの。細部がつくりこんであって、パロディとして楽しめた。 | ||||
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北村薫さんの作品の中ではちょっと異質な感じのする短編集。 「溶けていく」は健康食品会社に勤めるOLの心が、少しずつ「溶けていく」話。右手と左手が愛し合っている助手のいる探偵のお話や、おとぎ話である「かちかち山」をモチーフにした話など9作品が収録されている。 もう少し読みたいなぁという欲求には答えてもらえないので、短編集としてはまとまりがないように感じてしまいました。一つ一つの着想は好きなのですが。 | ||||
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バリエーション豊かな9つの謎を収録した短編集 「溶けていく」「俺の席」は上質なホラー 「紙魚家崩壊」 文字通り家自体が崩壊してしまう。 ところどころギャグが交わっており、どこかユーモラスな雰囲気が漂う 。 「死と密室」 この作品と「紙魚家崩壊」は本格ミステリというジャンルを踏まえた上で成立する作品だった。 「サイコロ、コロコロ」「おにぎり、ぎりぎり」 理論的推理の不完全さを暖かく描いた作品だった。 「蝶」 地中に蝶を埋めるエピソードは通常なら異様な光景に写る。 しかし、そうとは感じさせず幻想的に美しく表現されている。 「新釈おとぎばなし」 基本はパロディなのに、えらく緻密に描かれている。 著者の姿勢が良く現れている。 | ||||
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ふたりが一緒になることで得た完璧さは、ふたりが別れることで悲劇に変わる・・・。 完璧なものを追い求めたために起こる、ある崩壊を描いた表題作「紙魚家崩壊」を 含む9編を収録。 この作品の中に収められている話は、どれも独創的で個性的なものばかりだった。 「溶けていく」は、自分の作り出した世界に引きずり込まれていく女性の狂気を描いた 興味深い話だった。「白い朝」は、日常の中のミステリーと呼ぶほどではない、ほんの ささいな謎に隠された真実がほほえましい。「おにぎりぎりぎり」では、おにぎりを 誰が作ったのかについての推理と現実の微妙なずれに、思わず笑ってしまった。 「新釈おぎばなし」は、まさに新釈!「とにかく読んでみてほしい。」そう言わずには いられない。そのほかの話もなかなか味わいがあった。北村薫という作家の別の一面を 垣間見ることができる作品だと思う。 | ||||
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装丁、インパクトのある『紙魚(しみ)家崩壊』というタイトル、そして北村薫。TVで見て本屋に走り、店頭で見て衝動買いしてしまいました。 何気なく目にした健康雑誌の求人広告がきっかけで就職し、念願の1人暮らしを始めた美咲。ある日、コンビにの雑誌コーナーで目にした漫画に釘付けになった美咲は、そこに店長そっくりの姿を見つけ、思わず買い求めてしまう。そして、コピーし手を加えていくうちに、つい夢中になって…『溶けていく』ほか8編 日常の中のミステリや、何気ない平凡な生活の中にひそむ悪意の怖さがしみじみと伝わってきて…それぞれが味わい深く最後までひといきに読んでしまいました。 | ||||
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本書では90年代に発表された短編ミステリを主にまとめて、2004年−2005年に発表された新釈おとぎばなしを加えた9編のミステリ短編となっている。 それぞれは完全に独立しつながりはないのだが、一冊の本としてまとめて読んでみるとまた違う味わいが感じられる。 北村薫らしく(?)、殺人事件のようなおどろおどろしいものではなく、普通の生活の中に表現される不思議な事件がとても面白い。 | ||||
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収録作品は全て、過去に雑誌掲載された短篇の再掲です。 しかし、改めて一冊の本として読むと、《まさにこうして並べて出されるべきもの》と思えます。そして、どの作品も「優美なたくらみにみちた9つの謎」という紹介通り、どれも一筋縄ではいかない、いかにも北村作品らしい佇まいを持った秀作です。 一冊全ての感想をまとめると余りに長くなってしまうので、とりあえず、巻頭作「溶けていく」について、少し。 この作品の大きな魅力は、表に浮かぶ筋立ての裏面に、もう一つの描かれざる恐怖の物語が立ち上がってくることにあります。 《描かれざる恐怖の物語》とは、即ち、《美咲=読み手》の物語の裏に広がる、《作者》の物語です。 作中の漫画の作者は誰であるのか。 《彼》がその表現に込めたであろうものと、美咲がそこから独自に広げていってしまった世界との恐るべき差異。 美咲と《彼》との最後のやりとり------特にあのひとことを口にした時の、書かれざる彼の声、表情、その心の動きはどんなものであったのか。 -------そうした《描かれざる》物語に思いを馳せる時、《《美咲=読み手》の悲劇》の裏側に、《《表現を世に問う者》が抱えずにはいられない恐怖》という、隠されたテーマが見えて来ます。 字数の問題とネタバレの回避のため、詳細は省きますが、この短篇は、ある意味において、スティーブン・キング『ミザリー』よりも恐ろしい、《読者》を描いた小説なのだといえるのです。 この作品も含め、全体的に《他の北村作品も読んでいるファン向け》もしくは《熱心なミステリファン向け》というマニアックな気配が多少あるため、《誰にでもお薦め》とは言えないかもしれませんが、過去の北村作品が楽しめた人ならば、その期待は裏切られないだろうと思えます。 | ||||
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