■スポンサードリンク
(短編集)
紙魚家崩壊 九つの謎
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
紙魚家崩壊 九つの謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.82pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
単行本(2006年)→ノベルス版(2009年)→本書。 90年代に発表された9編を収める短編集。 これまで単行本等に未収録だったものを集めたようだが、その理由も何となくわかるような、いまいちな出来のものばかり。あまり期待して読むとガッカリするだろう。 そのなかでは、昔話のカチカチ山をミステリ仕立てにした「新釈おとぎばなし」が印象に残る。ウサギを探偵役にストーリーが進み、最後に意外な真相が明らかになるというもの。細部がつくりこんであって、パロディとして楽しめた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ふたりが一緒になることで得た完璧さは、ふたりが別れることで悲劇に変わる・・・。 完璧なものを追い求めたために起こる、ある崩壊を描いた表題作「紙魚家崩壊」を 含む9編を収録。 この作品の中に収められている話は、どれも独創的で個性的なものばかりだった。 「溶けていく」は、自分の作り出した世界に引きずり込まれていく女性の狂気を描いた 興味深い話だった。「白い朝」は、日常の中のミステリーと呼ぶほどではない、ほんの ささいな謎に隠された真実がほほえましい。「おにぎりぎりぎり」では、おにぎりを 誰が作ったのかについての推理と現実の微妙なずれに、思わず笑ってしまった。 「新釈おぎばなし」は、まさに新釈!「とにかく読んでみてほしい。」そう言わずには いられない。そのほかの話もなかなか味わいがあった。北村薫という作家の別の一面を 垣間見ることができる作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!