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空白の叫び
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空白の叫びの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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| 主人公の三人が集結し、再び罪を犯す。 が、なぜこの犯罪でなくてはならなかったのか。どうしても違和感がある。 そのストーリーを構築する上で、突然増える登場人物。 やはり、やや無理があったのではないか、という印象が残った。 ただ全体としては長編にふさわしい全体構成だったと思う。 少年犯罪をベースにこれだけ長いストーリーを構築し、読ませる筆力は改めて高く評価したいと思う。 | ||||
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| 衝撃的な内容で主人公ともいえる3人の描写も丁寧でリアルで、殺人の重さは十分に伝わった作品。ただし、下巻になって話の展開がまとまってきたときには、なんとなく予想もつき無難にまとめた感じがしないでもなかったのが、これまでが長かっただけに少々残念であった。 | ||||
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| どのように収束させるのかが気になったが、 登場人物が多すぎたような感じがする。 もっとシンプルでもよかったかな・・・。 神原と葛城だけでもよかったかな・・・。 久藤は、主軸のようだが、シンプルにするなら 葛城メインでもっと堀込んだほうがおもしろかったかも・・・。 素人なりの感想。 | ||||
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| 貫井さんの作品が好きなんだけど、 この作品は、少年法を取り上げているので、 なかなか読み始めるまで時間がかかった。 文庫本【上】は、3人の少年が人を殺すまでの心や状況の動きが細かく描かれている。 正直、退屈かもしれない。 本当にどこにでもいる3人。 自身が中学生だったころ、 さすがに葛城君ほどのお金持ちではないけど、それなりに裕福な子、 両親に捨てられた子、 やり場のない怒りを抱えた子、 そんな生徒はいたような気がする。 ただし誰も殺人事件なんて起こさなかったけど。 身近な感じがするので、ある意味、怖かった。 ふと思い出したのが、中学時代の恩師の言葉。 中学生は、子供と大人のちょうど真ん中だから、扱いが難しい、と。 でも逆に子供ばっかりの小学校や、大人になりつつある高校生よりも面白いと思ったから、 中学教師になったらしい。 そうかもね。 でも、体力や知性だけが大人で、理性が子供だと、怖くないのか? 最近の中学生くらいが引き起こす事件が、凄惨だったりするから、 この作品、というか貫井さん、先見の明があります。 | ||||
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| 銀行強盗へ向かう閉塞感は、面白く呼んだ。 ただ、上巻に比して、下巻はやや不気味なリアリティーに欠ける。久藤と葛城という、特異な性格が足かせとなったように思う。カテゴライズ不能な、今までの類型のどれにもにあてはまらないという稀有なキャラクターを持続させるのは、あまりにも難しかった。 葛木や久藤が他者と関わりを持てば、必ず何らかの行動類型にあてはまっていってしまう。だから途中でそれを否定する。キャラクターが少々いき詰まってしまった。で、突然銀行強盗というところへいってしまう。久藤の八方ふさがりと破滅願望とが、微妙にズレを生じていて、しっくりこなかった。 瀬田も、もっと不気味なキャラクターにもなったろうに、全てのカードを早々に見せてしまい、薄っぺらになってしまった。世間の悪意という、得体の知れないものを描いても良かったのに。姿なき悪意は、ネットの世界ではそれこそ日常茶飯事だ。 柏木の父の長広舌による謎解きも、やや苦し紛れか。物語の展開では説明し切れなかったのか。…苦言を呈しすぎたが、これだけの長編を、飽きさせずに読ませる筆力はさすが。 | ||||
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| 『模倣犯』以来の上下分冊を読み終えた。上巻よりも三人の再会後を描いた下巻に興味が湧いた。しかし昨今の異常な少年犯罪の拡がりを見るにつけ、フィクションの世界ならではの事実を凌駕するような内容を期待してしまう。上巻に於ける各人の幼い故のせっぱ詰まった犯行は納得出来る(小説として)が、再会するべくして再会した後の犯行はもう一ひねり有っても良かったのではないか。上下巻を読ませる力は十分に感じるのだが事件慣れしてしまっている読み手をもう一押しして欲しかった。 | ||||
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| どこにでもいるような少年たち。なぜ彼らが人を殺したのか?読めば読むほど戦慄を 覚える。実際にも充分あり得る話だと思った。彼らが殺人に至るまでの過程は、読み 手を引きつけて離さない。上巻の、殺人までの心理の軌跡や少年院での出来事は 圧巻だった。ただ下巻になるとちょっと現実味が薄れてくる。少年たちをつなぐ糸は、 作者の懲りすぎではないか?それでも、充分に楽しめる内容ではあったが。 いろいろな少年たちが登場したが、一番怖いと感じたのは神原だった。見た目と心の アンバランスが、不気味な存在となっている。彼らの心の中の空白は満たされるの だろうか?満たされないままさ迷い歩く姿しか想像できない。 | ||||
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