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神のふたつの貌
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神のふたつの貌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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・宗教をベースにするのはいいが、下調べしていないことが見え見え(「神父」と「牧師」の違いもわかっていないみたい。信者じゃなくても、すぐわかるミス) ・構成が過去の作品と同じ(どの作品かは言いません) ・なぜ宗教を軸に持ってきたのか、必然性がわかりません ……以上のことから、星1つです。 | ||||
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「慟哭」で貫井氏の作品に出会った読者にとっては、かなり違和感のある作品ではないか、という印象である。冒頭の描写は殺人者の心理的成り立ちを示すのにありきたりという感がぬぐえない。加えて、宗教や神といったかなり重いテーマに向かってゆくのだが、「神の不在」を読者に考えさせ、自分なりの結論を突きつけるほど掘り下げられていない。作中の人物が語る解釈も、物語を進める上で必要なものとしか見えず、深みにかける。推理小説としては、作者の得意な語り口で進められていくのだが、それが「慟哭」ほど効果的だとは思えない。どうも、テーマに少し無理があるのではないかと思わずにはいられない作品になっている。 | ||||
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「慟哭」で貫井氏の作品に出会った読者にとっては、かなり違和感のある作品ではないか、という印象である。 冒頭の描写は殺人者の心理的成り立ちを示すのにありきたりという感がぬぐえない。加えて、宗教や神といったかなり重いテーマに向かってゆくのだが、「神の不在」を読者に考えさせ、自分なりの結論を突きつけるほど掘り下げられていない。作中の人物が語る解釈も、物語を進める上で必要なものとしか見えず、深みにかける。 推理小説としては、作者の得意な語り口で進められていくのだが、それが「慟哭」ほど効果的だとは思えない。 どうも、テーマに少し無理があるのではないかと思わずにはいられない作品になっている。 | ||||
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貫井さんの宗教を題材に使った作品が印象的で好きです。この作品には牧師さんの息子が出て来ます。彼の内面で起こる考え方の変遷を細かく描写することによって事件の謎を解く、人間の思考を舞台にしたミステリーです。いつもの人間臭い刑事ドラマとは違って、物語全体に荘厳な雰囲気が漂い、人物も洗練されているのに関わらず、人間の内面に迫ってます。こういう視点からも書けるんだという作家さんとしての幅を改めて感じました。“神のふたつの貌”という題名も、かなり深い意味が込められてて素晴らしいと思いました。 | ||||
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貫井さんの宗教を題材に使った作品が印象的で好きです。 この作品には牧師さんの息子が出て来ます。 彼の内面で起こる考え方の変遷を細かく描写することによって事件の謎を解く、人間の思考を舞台にしたミステリーです。いつもの人間臭い刑事ドラマとは違って、物語全体に荘厳な雰囲気が漂い、人物も洗練されているのに関わらず、人間の内面に迫ってます。こういう視点からも書けるんだという作家さんとしての幅を改めて感じました。 “神のふたつの貌”という題名も、かなり深い意味が込められてて素晴らしいと思いました。 | ||||
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小説としても問題提起としてもとても興味深く読みました。キリスト教と神の沈黙を題材に、噂に敏感な田舎町の小さな教会の牧師一家を主人公として、人が救いを求める姿がえぐるような筆致で描かれています。主なテーマが神と救いにつきるので、万人受けするかどうかは別にして、キリスト教の知識があまりなくても、登場人物の口から語られる世界観から登場人物の心情を理解できます。ただ出てくる信者は特殊な設定で、シンクロできる生身に近い存在とはあまりいえないかもしれませんが、裏のテーマとして練り込まれた田舎の町の人間関係はさすがという感じがします。 | ||||
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小説としても問題提起としてもとても興味深く読みました。 キリスト教と神の沈黙を題材に、噂に敏感な田舎町の小さな教会の牧師一家を主人公として、人が救いを求める姿がえぐるような筆致で描かれています。主なテーマが神と救いにつきるので、万人受けするかどうかは別にして、キリスト教の知識があまりなくても、登場人物の口から語られる世界観から登場人物の心情を理解できます。ただ出てくる信者は特殊な設定で、シンクロできる生身に近い存在とはあまりいえないかもしれませんが、裏のテーマとして練り込まれた田舎の町の人間関係はさすがという感じがします。 | ||||
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「慟哭」はもちろん、貫井氏作品にはほとんど目を通していますが、本作品は信仰・キリスト教を軸においていてこれまでのスリラー・ミステリ系とはだいぶ異なる印象。主人公を介して語られる貫井氏の宗教観、単行本刊行時から賞賛の声と同時に「重すぎる」という評もありました。が、いま読み返してもその巧妙なプロットは、オビの文句「最高傑作」「一大叙事詩」が決して誇張に思えない出来。筆致のテンポも見事で一気に読ませますが、確かに「重みがある」テーマであることも事実なので、貫井作品のラインナップにあった軽いスリラーのノリを求める方には不向きかも。襟を正して読みたい一冊。 | ||||
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「慟哭」はもちろん、貫井氏作品にはほとんど目を通していますが、本作品は信仰・キリスト教を軸においていてこれまでのスリラー・ミステリ系とはだいぶ異なる印象。主人公を介して語られる貫井氏の宗教観、単行本刊行時から賞賛の声と同時に「重すぎる」という評もありました。が、いま読み返してもその巧妙なプロットは、オビの文句「最高傑作」「一大叙事詩」が決して誇張に思えない出来。筆致のテンポも見事で一気に読ませますが、確かに「重みがある」テーマであることも事実なので、貫井作品のラインナップにあった軽いスリラーのノリを求める方には不向きかも。襟を正して読みたい一冊。 | ||||
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読んで満足感はありましたが、「慟哭」ほどのインパクトはありませんでした。また、キリスト教とか神とかが全面的に出すぎている感も。今後の作品に期待です。 | ||||
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読んで満足感はありましたが、「慟哭」ほどのインパクトはありませんでした。また、キリスト教とか神とかが全面的に出すぎている感も。 今後の作品に期待です。 | ||||
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同じ著者の『慟哭』と比較されることが多いが、個人的にはあまり似た印象は持てなかった。『慟哭』は連続誘拐事件を追う刑事と、新興宗教にのめり込む男、という形で、最初から分りやすい形で「謎」が提示されている。一方、今作は主人公・早乙女が「神の救い」とは何かを求め、悩み・思考し、そして行動する。その行動が「救い」と信じて。と、言った感じで、かなり内容には相違があり、「宗教」が扱われているという部分以外に共通点を見出せなかった。「宗教とは何か?」に関して考えさせられるが、どう考えても万人向けとは思えない。重いテーマであるし、主人公に感情移入をしにくいなどがあり、どう考えても万人向けではない。個人的には好きだが。 | ||||
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同じ著者の『慟哭』と比較されることが多いが、個人的にはあまり似た印象は持てなかった。 『慟哭』は連続誘拐事件を追う刑事と、新興宗教にのめり込む男、という形で、最初から分りやすい形で「謎」が提示されている。一方、今作は主人公・早乙女が「神の救い」とは何かを求め、悩み・思考し、そして行動する。その行動が「救い」と信じて。と、言った感じで、かなり内容には相違があり、「宗教」が扱われているという部分以外に共通点を見出せなかった。 「宗教とは何か?」に関して考えさせられるが、どう考えても万人向けとは思えない。重いテーマであるし、主人公に感情移入をしにくいなどがあり、どう考えても万人向けではない。個人的には好きだが。 | ||||
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本書は、神父を父に持つ、ある少年の物語である。”神は”というテーマを中心に、少年が成長する物語だ、と簡単に書いてしまえばそうなる。その物語が途轍もなく面白かった。前半のまどろっこしいながらも、不思議と緊迫感を与えてくれる設定。後半から流れるように進み始める決意と物語。それまでの過程が綺麗なまでに無駄がない傑作。 | ||||
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慟哭の続編、というのではないが展開は似ているものがある。テーマは今回も宗教。怪しい新興宗教じゃなくクリスチャンとして、なのだが。好き嫌いは分かれるだろう。それは慟哭もそうでだったように。 第一部から三部まで。早乙女輝の幼少期から大人となり、親子三代で牧師を次ぐまでのストーリー。無痛症の彼は痛みを感じることがないまま生きてきた。一心に神の福音を信じつつ。神の存在を認識するまでにはいかないものも、早乙女は存在を肯定し続ける。神とは結局なんなのか。何故そこまで一心に信仰し続けたのか。 牧師として早乙女は人を救うということを父から学んでいる。だからだろうし、色々あったからだが変に勘違いすることになる。人を救うからと言っても間違いにもほどがある。間違いと言っても本人の認識はかなり薄い。そ自分を肯定してしまっている。そういう人は少なくあるまい。道を外す人というのはそういう人なのだろう。人物像としては分かりやすい、かな。深く探ると逆に分かりにくいが。 二つ目の慟哭。まあ、近いところまではいっているしこっちのほうが嫌いじゃない。素直に読める。登場人物にネガティヴにしか感情移入できないのは似たようなところだが。単純にエンターティンメントとして書いたのだろうとは思う。慟哭はその部分もあったが、本作とは違うように思った。あくまでも類似点が多いということ。二つ目の慟哭と書いたが、別物として読んでも全く構わないと思った。 慟哭を読んだ方はそうであったように本作でも思わぬところで騙されてしまう。嘘は書いていない、何一つ。 宗教をマイナスにして書いているのは冒険ともとれる。反感も買うだろう。しかしあくまでもネタに過ぎないと思うからそれは単純に受け流して欲しい。どろどろしたストーリーだが純粋にストーリーそのものを味わって欲しい。 | ||||
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本書は、神父を父に持つ、ある少年の物語である。”神は”というテーマを中心に、少年が成長する物語だ、と簡単に書いてしまえばそうなる。その物語が途轍もなく面白かった。前半のまどろっこしいながらも、不思議と緊迫感を与えてくれる設定。後半から流れるように進み始める決意と物語。それまでの過程が綺麗なまでに無駄がない傑作。 | ||||
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慟哭の続編、というのではないが展開は似ているものがある。テーマは今回も宗教。怪しい新興宗教じゃなくクリスチャンとして、なのだが。好き嫌いは分かれるだろう。それは慟哭もそうでだったように。 第一部から三部まで。早乙女輝の幼少期から大人となり、親子三代で牧師を次ぐまでのストーリー。無痛症の彼は痛みを感じることがないまま生きてきた。一心に神の福音を信じつつ。神の存在を認識するまでにはいかないものも、早乙女は存在を肯定し続ける。神とは結局なんなのか。何故そこまで一心に信仰し続けたのか。 牧師として早乙女は人を救うということを父から学んでいる。だからだろうし、色々あったからだが変に勘違いすることになる。人を救うからと言っても間違いにもほどがある。間違いと言っても本人の認識はかなり薄い。そ自分を肯定してしまっている。そういう人は少なくあるまい。道を外す人というのはそういう人なのだろう。人物像としては分かりやすい、かな。深く探ると逆に分かりにくいが。 二つ目の慟哭。まあ、近いところまではいっているしこっちのほうが嫌いじゃない。素直に読める。登場人物にネガティヴにしか感情移入できないのは似たようなところだが。単純にエンターティンメントとして書いたのだろうとは思う。慟哭はその部分もあったが、本作とは違うように思った。あくまでも類似点が多いということ。二つ目の慟哭と書いたが、別物として読んでも全く構わないと思った。 慟哭を読んだ方はそうであったように本作でも思わぬところで騙されてしまう。嘘は書いていない、何一つ。 宗教をマイナスにして書いているのは冒険ともとれる。反感も買うだろう。しかしあくまでもネタに過ぎないと思うからそれは単純に受け流して欲しい。どろどろしたストーリーだが純粋にストーリーそのものを味わって欲しい。 | ||||
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貫井作品は波があるのか、正直この作品にはがっかり。ワンアイディアだけで書いちゃったのかな?という感じ。いや、それだけでも面白い作品ってのはあるんですけどね・・・・ちなみに「天使の屍」もアウトだった。 | ||||
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