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妖奇切断譜
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妖奇切断譜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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貫井作品にはまっています。田舎に住んでいるので、すぐ手に入るアマゾンさんはありがたい限りです。 勿論作品は、猟奇的ですが、人間の持つ真性を描いていて秀逸です。 | ||||
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手に入ったことが、嬉しいです | ||||
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私は、幕末・明治関係の歴史物が好きで「鬼流殺生祭」を先に読みました。推理しながらの展開が以外と興味深く、それに次ぐシリーズを購入しました。個人的にはこちらの方がすんなりと話を楽しめた。前作のように間延びした部分がなく、私としては前作よりも完成度は高いと思う。 前作のような「隠れキリシタン」という現実味のない伏線よりは、「公家」とか「武家」、「町人」という考え方の違いによって設定がしっかりと生きていた。結末のあたりで、珠子の物の見方は、このトリックの基盤となり事件の鍵であったのだと気づき、関心させられた。 でも、他には勧めません。個人的にオカルトやスプラッター系の趣味はないため、グロすぎて文章についていけない部分もありました。作品としてはよくできていると思う。 | ||||
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貫井氏としては珍しい新本格路線のミステリーシリーズの2作目で、作者的には一番のお気に入りの作品だそうである。 架空の明詞時代を舞台にしたバラバラ殺人の真相を追う本格路線となっているが、1作目が密室殺人を扱いながらもイマイチトリック的には不発だったのに対して、本作は本格推理とは言っても、犯人当てや物理トリックや密室などの要素は殆どなく、ワイダニットに特科した作りになっており、貫井お得意の現代を舞台にした警察サスペンス路線の捜査サスペンスの要素を持ち込んでいる。 そのため、新本格推理的なトリックミステリーというよりもプロット重視のサスペンス的な作品になっている。本来の貫井氏らしいプロットを採用しているせいもあり、1作目よりは格段に出来が良い。 ただ、新本格推理ファンには評価が分かれそうである。 | ||||
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出だしから異様な雰囲気を全開に醸し出している。グロく、ねっとりと肌にまとわりつくような描写の連続だ。ここで拒絶反応を示した方は、すみやかに本棚に戻そう。反対に、ここでそそられた人はレジへ直行しよう。竜頭ではない、妖頭。続じて蛇尾とくる。妖頭蛇尾だ。最後のカルタシスの乱発は見事なものだが、やはりしっくりとこない。えっ、そんだけ? と呆気すら取られる。また伏線回収がなされていない部分も多い。これらには不満だ。数多くの貫井作品を読んでからだと、程度が引くく感じられる。 | ||||
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当時は続きが気になって仕方がありませんでした。 もう出ないんだ、と諦めましたが、やっぱり…続きが読みたい! 先生は以前、『続きを書くとしたらまた新しい形で』とおっしゃって いたので、期待しつつ、気長に待ちたいと思います! | ||||
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貫井さんの作品は大好きです。 特に救いようがないところが・・・笑 時代物なのでなんとなく避けていましたが、読んでみると結末が気になり惹きこまれました。 綿密にリサーチされているようで、世界観がとても魅力的です。 明治時代の公家・武家・庶民のあり方、 江戸→明治と時代が劇的に変化した中での混乱、 旧幕府側と明治政府側の軋轢・戦争、当時のオカルト・・・ 教科書でさらっと歴史を学んだだけの私としては、 大変興味深く読ませていただきました。 前作「鬼流〜」のトリックが話としては分かるが、 個人的にはあまり好きではなかったので、 今作のものはどうだろうと若干の危惧がありましたが、 伏線がきちんとしていたこともあり、とてもよかったです。 (もちろん前作にもきちんとした伏線があったわけですが・・・) ラストも非常にグロテスクなシーンですが、 頭の中で映像化してみると ある意味美しくもあるシーンだと思いました。 ただ・・・これは人には薦められない!笑 少年のレイプ、カニバリズム(人肉喰い)、異常な性癖、 えぐりとられた性器・・・ オカルト・スプラッタどんとこい!な人にはいいですが、 なかなか一般ウケはしにくいのかな〜といった印象です。 ですので読んでいただきたい人は、 「どんとこい」で明治時代の世相に興味がある人、もしくは興味を持ちたい人です。 該当者は今すぐ、古本屋へ! | ||||
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内容については皆さんがお書きになっているので、省かせてもらう。確かに本書、1作目とともに、作者の意図するところが発揮され切っていない感はある。雰囲気はあるが、ミステリーとして読むには物足りなさが残るし、文章も貫井ファンとしては違和感がある。だが、それらを補って余りあるのが朱芳という謎の存在。なぜ彼が引きこもり(?)をしているのかが、この2作ではわからないのだ。シリーズに、とは言えないが、せめてもう1作書かせてもらって、朱芳の謎だけは明らかにしよう。皆さん、自分の想像が当たっているかどうか知りたいだろうし。 | ||||
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前作の『鬼流殺生祭』でも思ったのだが、この作者の美人の形容はしつこい。 美人の登場シーンでページ半分以上使ってその美しさを描写し、その後も事あるたびにいかに美しいかを語彙を尽くして書いている。 「画家じゃなく小説家なんだから、“美人”と書かずに読者に『美人だ』と思わせる表現をせんかい!!」 と、思ってしまうのは決して不美人のひがみではない(と思いたい)。 そして今回も、髪型や服装については書いていない。 瞳の輝きや顔の整い方を書くより、どんな簪をしているかとかどんな着物かを書いた方が気品や上品さが伝わると思うんですけどね・・・。 いまいち人物像が浮かばず、話にのめりこめなかったのが残念。 それと、今回主人公が友人に、友人が大切にしている“公家の誇り”を「時代遅れの害悪」と言い放つのが不快で・・・。 30近くになっても親のスネをかじってじいや付きのニートをしてる人に、誇りをけなされ「自分の方が世の中を知ってる」と言われたら 相手が怒って当然でしょう。 主人公の好感度が下がってしまった・・・。 | ||||
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トリックというか犯人事態は何となく解るので推理小説としての完成度は並だが、作品全体が醸し出し感覚というか文体から滲み出す味みたいなものに何となく惹き付けられてしまった。時代劇物が読まず嫌いな書評子にとっては、新鮮な言い回しの文章だったからなのかもしれない。 内容は、東京中の美人を描いた錦絵「今様美女三十六歌仙」。これに描かれた美人が次々と殺され、バラバラにされて身体のある一部を除いて稲荷神社に捨てられるという事件が起こった。元公家で幼馴染みの藤下家の珠子がこれに描かれていたということで、次は珠子が殺されるのではないかと、事件の解明を依頼される九条。しかし、珠子が第3の被害者となってしまう・・・。 「今様美女三十六歌仙」と稲荷神社とのつながりとは? 残虐な殺人を繰り返す犯人とは果たして誰なのか!? | ||||
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残念である。本の1/4の段階で結末の半分が見え、1/2の段階で8割方見えてしまった。そういった目で読んでいくと、随所に物語をわざと複雑にするためだけの工夫が見えてくる。そして共感を覚えない登場人物たち。久しぶりに失敗作に出会った。まあ、そういうこともあるでしょう。貫井徳郎はエンターテイメント作家なのだから、この1冊で彼に失望するなんてことは、もちろん無い。 | ||||
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『鬼流殺生祭』に次ぐ、明詞シリーズだが、こちらの方がすんなりと話を楽しめた。前作はストーリーに関係の無い実在人物のエピソードだとかが多く、どうしても間延びしてしまったイメージがあったのだが今回はそのようなものは一切無くて、物語に集中できた。また、前作と比較しても、主人公が「公家」であるとか、時代が「明詞(明治)」であると言う舞台設定がしっかりと生きていたように思う。トリックは王道とも言うべきものなのだが、ちょっと外している辺りは流石というべきか。全体として、前作よりも完成度が高いように思った。・・・ちょっとグロいけど(笑) | ||||
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戊辰戦争の傷跡が残る維新明けの東京という非常におもしろい時代設定で、喜八郎や朱芳などの興味深い人物が登場し、彼らの生き方には大いに魅了され、時代背景と共に前半は多いに楽しめたか、後半肝心の犯人の描写・動機などが画一的で単純。朱芳が謎解きをする場面もなんとなく不自然。後半息切れしてしまった、と言う感じ。残念。 | ||||
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よくミステリにはあるばらばら殺人のお話。しかし、いろいろな伏線をちゃんとまとめないと答えにはたどりつきません。時代背景を考えないといけないですし。人も良く描かれていて、主人公二人の心境なんかを考えてしまうと、うーん。厚みがあっていいなと思ってしまいます。よく最初から犯人がわかってしまうってのが私の中では常ですが、これは良かった。おぼろげながら犯人が見えてもどんでん換えされてしまいました。楽しめます。人によりますが。 | ||||
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貫井の作品を読んで数冊目になる。明治期の本格ミステリー物として期待し読んだのだが、話の展開は横溝、味付けは京極夏彦といった感じが見えすぎ、正直オリジナリティにかける。このシリーズ第二作目なのだが、なぜ時代は明治なのかも率直に疑問が続く。慟哭を読んで、文章がうまくプロットもなかなかと思って読み始めたが、この作風は作者には合わない。他の作品にもいえることなのだが、いかにも○○風といった即分かる技巧は避けてほしい。期待しているので。 | ||||
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貫井徳郎を知り久々に「当たり」の作家に出会ったと感動しました。やはり、私もデビュー作の「慟哭」から入った口です。そのため、時代感の強く出ているこの作品を買う際には、一片のためらいがあったことはたしかです。しかし、読んだあとにはまたも「やられた!」と深いため息と心地よい倦怠感。そしてそれに反する気持ちの高揚を強く感じざるをえませんでした。 事件の背景にはその時代の価値観が強く表されており、そんな理由でこの事件が起きたのか・・・犯人って・・・と正直ビックリ!(どんな風にビックリしたかは、語りません・・・いえ、語れません) 軽めのオカルト好きの私的には好きな展開でした。でも、好みは分かれるかもしれませんが・・・。 | ||||
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オカルトでもなく、ミステリーでもなく、登場人物が、和製ホームズ&ワトソンのようで、いやそのとおりで。子供に読ませるルパン・ホームズにしては殺人表現がおどろおどろしく、結末の殺人の謎時は、卑猥であり、どうしたらいいでしょう。殺人の理由もばかげていたような。「慟哭」のお礼に最後まで読ませていただきました。シリーズ化してほしくないです。してしまっていますがね。 | ||||
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稲荷神社に捨てられる女性のバラバラ死体。しかも、身体の一部がいつも欠けている。またもや九条惟親が関わりをもち、朱芳慶尚が病床にいながらも事件解明に推理をめぐらす。女の足だけが好きな男、元公家の名誉とそれに対する疑問、見えない八つ裂き狐の意図....いろいろなものが絡み合い、明詞の東京の「平安」を脅かす。 公家でも何でもないせいか、「名誉」とは命より大事という考えに相容れないものがあった。だが、大変動が起こったこの時代では、当たり前のことなのかもしれない。その「名誉」の為に起こった事件だと思うと、ぞっとするものがあった。(あと、最後の墓から這い出る女は、次回の伏線なんだろうか。早く続編が読みたいものだ。) | ||||
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