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翳りゆく夏



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【この小説が収録されている参考書籍】
翳りゆく夏
翳りゆく夏 (講談社文庫)

翳りゆく夏の評価: 3.94/5点 レビュー 80件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 41~57 3/3ページ
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No.17:
(5pt)

ミステリーと切ない人間ドラマの融合

逃亡中、犯人は共犯の女性と一緒に事故死。誘拐された赤ん坊の
行方も分からない。そんな20年前の事件を追う東西新聞社の梶。
一つ一つのできごとを丹念に洗い出していったとき、今まで見えな
かった真実が見えてきた。さまざまなできごとが最後にうまく
はまっていくように、とてもよく練られ、考えられた作品だと思う。
登場人物の心理状態もていねいに描かれている。何気ない言葉に
隠された真実への伏線も見事。長い作品だったが、一気に読ませる
力を持っている。この誘拐事件は、いろいろな人間の思惑が複雑に
絡み合って生まれた事件だと思う。ミステリーとしての面白さと
同時に、人間ドラマとしての切なさも合わせ持った、読み応えの
ある作品だった。
翳りゆく夏 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:翳りゆく夏 (講談社文庫)より
406275469X
No.16:
(4pt)

一気に読んでしまいました

解決済みの事件の再調査に新聞社が人員を割くのか、という最初の疑問を無視すると、実際にどこかで起こり得そうな・・そんな説得力を感じる作品でした。
私がそのように感じたのは、場景や登場人物の感情などを表すひとつひとつの言葉の選び方が的確で、まるでその場にいたような・その人物になったような一体感があったからかもしれません。
昨年の秋、書店で見かけ何となく購入したのですが、思いのほか面白かったので得した気分でした(笑)。
次回作がとても楽しみです。
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No.15:
(4pt)

本格ミステリー

誘拐物を新たな切り口で書き上げた作品です。
20年前の誘拐事件の誘拐犯の娘が大手新聞社に内定し、それをスクープした週刊誌の記事がきっかけとなり、2年前の事件が基で干されている新聞記者「梶」が再調査を命じられ真相に辿りつく物語です。
登場人物の人間性までが分る描写、小気味良い展開、意外な結末、どれをとっても本格ミステリーと言える作品だと思います。
それぞれの場面が、実際に見ているようにくっきりと浮かび上がる作品を久しぶりに読みました。
赤井三尋の作品は初めて読んだのですが、次回作が楽しみです。
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No.14:
(4pt)

出来の良いミステリーです。

全体を通して安定したストーリー運びで、安心して読み進めることができました。
場面の描写が丁寧なので、状況がどんどん変わっても苦になりません。
展開の仕方も伏線の張り方も上手いと思いますよ。
特に「おお!」と唸らされる場面はないものの、
とても出来の良いミステリーであることは間違いありません。
次回作も期待しましょう!
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No.13:
(5pt)

良作です

第49回江戸川乱歩賞受賞作ということで読んでみました。
20年前に起きた誘拐事件を新聞社がもう一度見直していくことを軸として話は進んでいきます。
当時の事件を知る人物を取材することで少しずつ真実が明らかとなっていくのですが、
話の展開にまどろっこしさを感じることは全くありません、テンポがいいです。
脇役たちも個性的というか人間的でより一層感情移入できます。
予想以上に楽しめました、
この本は世の中でもっと評価されても良いのでは?と感じます。
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No.12:
(5pt)

なるほど受賞作

読み終わった感想は、よくまとまった作品だなーって感じ。十分面白かった。テレビのサスペンス物って感じ。登場人物がみんな好感持てるって事と、視点が変わるので誰が主人公かぼやけてる点が、チョッと作品を浅くしている感じ。犯人の苦悩がもっと伝わってきたら良かったのにな。
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No.11:
(4pt)

哀しいおはなし

まず、場面設定が素晴らしい。
『誘拐犯の子どもが大手新聞社に入社』
『その子どもが通う有名大学の仲間の父親は、その新聞社の人事局長』
『資料室に干されていた社員は、20年前にその犯罪を追っていた敏腕記者』
これだけでなく、余りある謂れや過去をタップリ背負って、再び動き出す人間たち。
脇役の表現もイカシテいる。
ドラマや映画になったら、ものすごくヒットするのではないだろうか。それだけ、シナリオは練りこんであって、かっちりしている。
ぜひ一読を!!
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No.10:
(5pt)

超優良ミステリー

久々にハマった超優良作。
「誘拐犯の娘が記者として入社する」
とのスクープをすっぱ抜かれた大手新聞社が,
窓際に追いやられていた「かつての記者」に,
20年前の誘拐事件を再調査させるところから
物語りは始まる。
出て繰り人物ひとりひとりが個性的で魅力的。
綿密なプロットと読みやすい文章。
自然な流れでぐいぐい読ませる筆力と
ピリッと効いた伏線。
心憎いストーリーと読者を驚かす結末。
ミステリーとしての必要な要素が
すべて詰め込まれた傑作です。
モノローグに若干拍子抜けするところと,
きれいごとにが過ぎるところがあるが,
ミステリーとして,エンターテインメント小説として,
抜群の出来にあることは間違いないと思います。
乱歩賞受賞(2003年)は当然!のレベルの作品です。
この作品以外に読めるモノがないのが残念。
次回作に大いに期待です。
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No.9:
(4pt)

・・・おもろかったよ・・・

はじまりは静かで・・・どんどんと物語はすすみ・・・気付けばその世界にどっぷりとはまっている自分がいた。
 「江戸川乱歩賞受賞作というやつですか!?」
正直に他のミステリーと比較したりしないから、それがどんだけすごいかわかりません。
 「2cmにまで届くような分厚い文庫本で、あきることなく最後まで読みすすめることができた。」
この事実が私にとって全てだ。
おもろくなきゃ勧めないし、紹介もしねぇ〜!!
 「うだうだ言ってないで、おもろいから、一度読んでみやがれぃ!!」(ごくせん)
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No.8:
(4pt)

何気なく書店で手にしたのですが、、

久々に徹夜して読み通した作品でした。
話の流れのテンポがよく、飽きさせない。
読者を引き込ませるのが非常に上手いと感じました。
著者の略歴を差し引いても、場景描写がすこぶる巧み。
表現が上手いなぁと幾度か感心させられました。
社会派ミステリ系と言えそうですが、「本格」好きの方でも大きな違和感を感じないのではないでしょうか。
それほど物語性が上手です。
今後もぜひ著作を読んでみたい作家さんとなりました。
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No.7:
(4pt)

今後も期待できる作家

20年前に起きた誘拐事件の容疑者だった自殺した男の娘が新聞社に内定したことが写真週刊誌にスクープされたということで、新聞社が当時の誘拐事件の再調査を始めるというストーリー。新聞社の窓際記者という素人探偵が事件に迫る構成なので、オーソドックスな警察ものに比べて柔らかいイメージ。うまく過去と現在を織り交ぜて話を展開しており、また、なかなか描写が丁寧で好感が持てる。残念ながら?伏線がちょっとくどすぎて途中で犯人が分かってしまったが、今後も期待できる作者だと思う。文庫本であれば十分お買い得な一冊。
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No.6:
(4pt)

力量十分な傑作。

誘拐犯の娘が大手新聞社に内定、そしてそれに伴う週刊誌のスクープをきっかけに過去起きた誘拐事件を再調査する新聞記者、そして意外な事件の真相。。。江戸川乱歩賞受賞作であり、経路的には松本清張、真保裕一等の社会サスペンスに近い作品と思う。
何より、物語の挿入部(イントロ)の描き方が旨い。新聞社を舞台とした描写が特徴的である。そして、登場人物の描き方、小説の進行の節目々の当時の社会情勢のプロットが読むものを引き付け、最後に意外な事件、犯人までの結末が印象的である。某テレビ局在籍の方らしく、その手の取材、時節描写はお手のもののようで、実力十分な作家と感心した。地味なタイトル、ジャケットではあるが、どうして力量感あふれる
文章展開は必読。
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No.5:
(4pt)

緻密なプロット、確かな文章

で、進行していく物語は確かに面白い。しかし、主人公の捜査があっさり進んでいく過程には少し疑問が沸いた。
やはり上限枚数550枚という乱歩賞の性質では、書ききれない部分があるのは仕方が無いことなのかも知れない。
過去の事件の場面、容疑者の車をあっさり見逃してしまう部分は少々お粗末。
翳りゆく夏Amazon書評・レビュー:翳りゆく夏より
4062119897
No.4:
(4pt)

おもしろかった

傑作と呼べるかどうかは別として楽しめました。最後のどんでん返し、ちょっと無理もあるかな?という感もしましたが、全体的によくまとまった作品でした。ただ、難点としたら、人物描写でしょうか?個人的には誘拐犯の娘である朝倉緋呂子の淡白さが気になりました。新聞記者になる位だったらあんなに冷めているのはどうかと・・・あとは、ラストに付け加えられたエピローグは蛇足だったと思います。それかもう少し現実的な方がよかったと感じます。このエピローグがこれまでのトーンを一新して、安手のドラマのようにしてしまったように感じられました。殆どの人物描写がそれほど詳しくないのに、それほど必然性もないのに、目撃者である風俗嬢の生活、行動描写が詳しすぎたような気がします。やっぱり男性読者を意識してでしょうか?いくつかの点は気になったものの、最近の新進作家のミステリーの中ではよく書けているし、構成の仕方などは上手いと思います。
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4062119897
No.3:
(4pt)

受賞にふさわしい作品。面白かったです。

誘拐犯とされた男の娘が新聞社に採用され、スキャンダルになる。それが発端となり、二十年前の事件が再び洗いなおされる。当時誘拐され、行方不明になったままの嬰児…もう、死んでいるに違いないと誰もが思っていた。が、物語の最後に事件の意外な真相が明らかになり、あっと言わせる。ぐんぐん読ませる面白さがある。あっといわせる結末のためにちょっと強引さを感じないでもないが、純粋に小説の楽しさを味あわせてくれた。今後の作者の活躍に期待します。
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4062119897
No.2:
(5pt)

さすが江戸川乱歩賞受賞作

一人の女子学生の内定でストーリーは始まる、東西新芁に内定した朝倉比呂子が誘拐犯の娘である事が雑誌にすっぱ抜かれた、社長の杉野は編集資料室でくすぶる梶を使い20年前の誘拐事件を調べ直させる、梶の調査が始まる…少し現実離れしているところもあるが、わかりやすく丁寧に書かれたミステリー、ラストの真実には驚かされる、さすが江戸川乱歩賞受賞作
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4062119897
No.1:
(5pt)

ここ数年で一番では?

第49回江戸川乱歩賞å-賞作。乱歩賞の作å"ã¯æ¯Žå¹'読ã‚"でいるが、私にとってはã"ã"数å¹'で一番楽ã-めた作å"ã ã£ãŸã€‚20å¹'前にç-...院でおきた嬰å...èª˜æ‹äº‹ä»¶ã€‚主犯と思われるのç"·å¥³ã¯æ­»äº¡ã-、嬰å...ã¯è¡Œæ-¹ä¸æ˜Žã®ã¾ã¾äº‹ä»¶ã¯è¿·å®®å...¥ã‚Šã¨ãªã£ãŸã€‚そã-て、20å¹'の時が流れ誘拐事件犯の娘・朝倉æ¯"å'‚子が難é-¢ã®å...¥ç¤¾è©¦é¨"ã‚'突ç 'ã-東西æ-°èžç¤¾ãŒå†...定ã-た。たが、誘拐事件犯の娘であるã"とが週刊誌により明らかにされ、彼女はå...¥ç¤¾ã‚'あきらめる決意ã‚'固める。その優れた能力ゆえ、また、人権へのé...æ...®ã‹ã‚‰ã€æ±è¥¿æ-°èžç¤¾ã§ã¯ã€å½"時事件ã‚'æ‹...å½"ã-た梶ã‚'つかって再調査ã‚'é-‹å§‹ã™ã‚‹ãŒãƒ»ãƒ»ãƒ»ã€‚物語は、20å¹'前の誘拐事件の経緯と、現在の梶による調査が交錯ã-進行ã-、ã"れに脇ã‚'固める登å '人物のエãƒ"ソードが巧みに挿å...¥ã•れている。またã!€ç¾åœ¨ã¯é-'職にまわっている梶、å½"時事件ã‚'æ‹...å½"ã-たåˆ'事・井上、ç-...院長だった大槻などの登å '人物も脇役に至るまで丁寧に描かれている。乱歩賞というと、そのå­-数制限ゆえ、後半ばたばたã-た印象ã‚'å-ã'る作å"ã‚'散見するが、本作å"ã¯ã€ã˜ã£ãã‚Šã¨ç„¡é§„なく作り込まれており、安心ã-てよめる社会æ'¾ãƒãƒ¼ãƒ‰ãƒœã‚¤ãƒ«ãƒ‰å°èª¬ã§ã‚る。余談であるが、2003å¹'は「犯罪è€...およびその家æ-ã€ãã-て社会が彼らã‚'いかにå-ã'å...¥ã‚Œã‚‹ã®ã‹ï¼Ÿã€ã¨ã„う作å"ãŒãƒˆãƒ¬ãƒ³ãƒ‰ã§ã‚る。東野圭吾の「手ç'™ã€ã€çœŸä¿è£•一の「繋がれた明æ-¥ã€ã‚‚お試ã-あれ。
翳りゆく夏Amazon書評・レビュー:翳りゆく夏より
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