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翳りゆく夏
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翳りゆく夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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20年前の新生児誘拐事件の真相を追う梶が辿り着いた真相とは… さすが、第49回江戸川乱歩賞受賞作だけの事はある、よく練られたストーリーで綴られる一級ミステリー。ミステリーだけでなく、人と人とのつながり、登場人物の背景が何とも良い。 | ||||
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初めて読む作者だったが、内容も面白く、あっという間に読破しました。 | ||||
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有望な若者の栄えある将来を守ろうと、 登場人物たちが四方八方手を尽くす。 悲劇的な世相を反映した世知辛いミステリが多い中だからこそ、 この温かさが胸にしみます。 登場人物も義理人情に厚く、 それゆえに予想できる結末を否定したくなる自分がいました。 誘拐事件の隠された真実を地道な捜査で追っていくので、 起伏に乏しい展開かもしれない。 しかし、それを補って余りある、 主人公たちの熱い想いが伝わってくる 実にドラマティックなミステリだと思います。 | ||||
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お勧めのページの中に本作があり、面白そうだったので読んでみた。 ストーリー展開や、意外な真実など、なかなかおもしろかったと思う。 余談だけど、「おすすめ」のページの商品で面白くなかったことはない。つくづく、「こういう機能って凄いな」と思わされた。 今回読んでみて思ったのは、「ミステリーは真実を突き止めることに意義がある」ということだ。 ミステリー作品を読み始めたころは、「犯人探し」に意義があると思っていた。 それは小説に限らず、『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』といったマンガなどでも同じだと思っていた。 しかし、何冊か読み進めていくうちに、大事なことは別にあるのではないかと思い始めてきた。 そしてその答えを今回見つけた気がする。 本作の事件は20年前の事件で、既に時効を迎えている事件である。 「犯人探し」を主に見てみると、捕まったところで逮捕はできないし、意味がないように思う。 しかし、事件の「真実」を見つけることに着目してみると、凄く意義がある作品になる。 犯人はなぜそんなことをするのか、そうしなければいけなかったのか、それを見つけていくことで、自分に置き換えてみたり、考えてみたり、反省してみたりすること。 それがミステリー作品をみる上で大切なことだと思う。 「犯人探し」をすることが好きな人はあまり面白くないと思う。 だが「真実」を見つけることに重点を置いている人には面白いと思う。 そんな人は是非読んでほしい。 | ||||
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さすが江戸川乱歩受賞作。 常に面白くリズミカルな展開ではなく、 細部まで丁寧に書き込まれている。 ただ決して退屈なわけではなく、 一気読みしてしまう程、引き込まれます。 結末の意外性もあり、 楽しめる作品でした。 | ||||
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東西新聞社人事厚生局長の武藤、そして同新聞社に記者としての新卒内定が決まっていた朝倉比呂子という女学生の二人を中心に、既に解決されている20年前の嬰児誘拐事件が再び掘り起こされて様々な人間模様が絡み合っていく物語。 誘拐事件を起こした主犯の娘として、その人生を生きてきた比呂子は気高く、とても強い女性で、更に特殊な能力を持っている。それと同等の力を持つ東西新聞社の社長、、両者のこの「特殊能力」、もう少し活かす事ができなかったのかなー、と思いました。この能力により20年前の事件の真犯人が、判明するといったような活かし方をしていれば、また違った魅力をもった物語になったかもしれません。この伏線が投げっぱなしだったのが残念でした。 しかし、誘拐の真犯人や共犯者、行方不明となっている嬰児夏雄達などのからみは絶妙で、前半は少しダレ気味だったが、中盤から終盤を迎えるにあたってとても小気味よく、魅力的な展開となっていきます。最後のどんでん返しも、ちょっと強引に感じましたが、素晴らしい発想と感じました。 | ||||
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最近、乱歩賞作品である高野和明『13階段』、薬丸岳『天使のナイフ』を2読んで 面白かったので、同じ乱歩賞のこの作品にたどり着きました。 20年前の誘拐事件の犯人の娘に、ある大手新聞社への入社内定が出たことに端を 発して、既に時効の事件についての真相が暴かれていきます。 映画や2時間ドラマ向きの非常にテンポの良い作品です。やや個性に乏しい文体 ですが、ストーリー自体の面白さ、謎解きの興味も尽きず、自然と引き込まれて いきました。 前述の『13階段』『天使のナイフ』に比べると、私自身の評価は下がりますが、 さすが乱歩賞受賞作。面白いです。 ただ、最後の「エピローグ 三年後の秋」は陳腐。もうちょっと書きようがあった のではないか? | ||||
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とにかく読みやすく面白かったです。半分読んだところでだいたい予想がつきましたが最後まで飽きさせずお勧めしたい1冊です。この作者の他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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初めて赤井さんの 本を読みました 一気に読んでしまいました 警官同士の 結束や 結果の展開に久しぶりに楽しみました また、この人の本を読んでみたいです | ||||
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20年前に起きた新生児誘拐事件を巡った調査状況、そしてその犯人の娘の就職を巡るやりとりが丁寧に描かれていた。窓際社員の梶の人柄もよく、事件の当事者たちとの会話の様子も分かりやすかった。また、犯人の娘である比呂子の言動は好感が持て、本当の家族でない父母に対する対応が特によかった。ただ、誰もが20年も前のことをきちんと覚えているのは都合がよすぎだし、大手新聞社の社長、人事部長などの幹部がたった一人の大学生の説得にあたるといったところもリアリティに欠けていたのが残念だった。 | ||||
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20年前に起こった誘拐事件の犯人の娘が大手新聞会社に内定されるものの心ない報道により・・・ と始まるわけですが、安心して読める1冊です。矛盾も無理もなく、人物描写も社会問題も明確で読みやすく結末も整頓されていてます。 ただ私は文庫で購入しましたが、裏表紙にすでに「封印されていた真実」と書いてあり、結末が予想できてしまいました。これがなくてもミステリーなのですから「真実」が隠されているわけですが・・・これ以上書くとこれからお読みになる方の楽しみを奪ってしまうので終わりにしますがまた次の作品も読んでみたいと思える1冊だと思います。 2時間ドラマや映画にしても無理がなく仕上がりそうで、フジあたりが映像化しないかとひそかに楽しみにしています。 | ||||
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傑作でもなく駄作でもない。 文庫で買うなら価格相応といえるだろう。 読み始めると、「あ、おそらく」という結末なので、逆に安心して読める。 著書の略歴から推察するに、乱歩賞欲しさに自分の土俵で勝負してしまった感があり、 2作目で真価を問われることになるだろう。 | ||||
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現実味のない設定やストーリー、安易な暴力・性描写などが まったくありません。登場する人物の人物像はしっかりと 肉付けされており、舞台となる新聞社や社会情勢なども取材が 行き届いている印象です。物語は驚くほど意外などんでん返し があるわけではありませんが、実際の事件を地道に追ってゆく ような感覚で楽しめます。探偵役となる窓際族の元記者とほぼ 同じタイミングで展開が読めたのは、プロットに無理がない証拠 でしょう。ただ、惜しいのは、つらい運命を背負うことになる 登場人物のフォローがされていないこと。 最後の章だけが、惜しいです。 | ||||
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この物語は、描写のリアリティに尽きると思います。 (解説にありましたが) 淡々と積み上げられた描写によって、一歩退いて考えると 「(いくら最近、事実は小説より奇なりと言う事件が多くても)ありえねー」 というこの話が「あるかも??」と引き込まれてしまいました。 そして真相。 意外とは言っても登場人物以外から犯人を出すわけにはいけないという ミステリーのある種の矛盾の中でも楽しめました。 最後の数ページは蛇足。でも乱歩賞ならありかな?、と。 タイトルの翳りゆく、は弱い。 旧題が違うことを知りましたがこちらの方がいいな、気取ってなくて。 | ||||
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「第49回江戸川乱歩賞」受賞作です。 こういう賞ものに弱いです(^^;) 赤井さんはニッポン放送を経て、今はフジテレビにお勤めの現在52歳かな? 他にも出版されてるのか分かりませんが、受賞作という事で興味を持って購入しました。 しかしながら、とても面白かったです。 舞台も赤井さんに近いような新聞社というだけあって、臨場感がありました。 20年前に起こった未解決の新生児誘拐事件に絡んで、被害者、加害者、記者、病院関係者と、もう時効もとうにすぎた事件を追っていくのですが、少しずつ核心に迫っていきます。 そして最後は・・・ う〜やられた・・・! これは間違いなくドラマ化されそうだな〜。 サスペンス劇場にピッタリかも(^^;) | ||||
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江戸川乱歩賞の作品で、読み応えがあったのは、「テロリストのパラソル」以来でした。 物語の導入部分で作品の良しあしが決まるとよく言われますが、 この作品は、その導入部分がとてもうまいと思いました。 全ての登場人物に人間味がとてもあり、どの登場人物も人間としての温かさを感じました。 また、構成もしっかりしていて、とても丁寧に書かれいてる作品だと思いました。 赤井氏の作品はまだこの作品しかないようですが、 次回の作品も楽しみです。 | ||||
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過去の時効事件の調査という、どうにもならないような話です。 でも過去からつながる人間関係、現在に生きる人物たちが善良で 一生懸命な様が丁寧に書かれていて感情移入しやすく、 全く飽きることがなく読み進められます。 もちろんミステリーの楽しみもありつつ、 現在の人間たちのあったかさが、読後の満足感につながりました。 | ||||
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あえてジャンル分けするなら、 「誘拐ミステリー小説、推理小説」となるか? 作家が、特に名の知れた方でもなく(失礼!)、 変にジャンル分けせず、 「現代小説」程度で、 先入観無しで読んだほうが面白い。 通常の推理小説のように、 「犯人を探り、捕まえる!」というような仰々しいものではない。 しかし、 “はまり”ます。 確実に“嵌り”ます。 私、毎朝30分、会社の目の前のマックで 始業ぎりぎりまで、コーヒー飲みながら本を読んでいますが、 仕事そっちのけで、読み終えたい位でしたから。 文庫本にしてはかなり厚い方であるが、まったくそれを感じさせない。 ぐいぐい引っ張られて、 「あっ」という間に読み終えます。 第49回 江戸川乱歩賞受賞 上記のような賞も取っており、お墨付き。 この本に失敗はありません。 ■全体的な感想:、 「上手いなー」の一言、 ひたすら感心します、文章の構成が。 いろいろな要素を散りばめて、 特別それに気を引かせるわけでもないが、 最後は、 「そうか、そうきたかー」と関心、納得させられ、 思わず、 「くそー、やられたなー」と唸らせられます。 読み終わって、タイトルをあらためて見 「翳りゆく夏」 ん?ってな感じ ユーミン? と,勘違いするような題名で、 違和感が無きにしもあらず、 まー、いいっか! 満足な1冊でした。 ■お薦め度:★★★★★(面白い!) | ||||
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内容はちょい社会派ですが、登場人物に魅力を感じることができる読後爽やかなミステリです。 ある大手新聞社に内定した優秀な女子学生が、二十年前に起きた誘拐事件の犯人の娘であるという記事がゴシップ雑誌に掲載されるところから物語は始まります。内定を辞退しようとする女子学生、慰留しようとする新聞社人事厚生局長、社主の命令で誘拐事件を取材し直す窓際族の元記者それぞれの思いが丁寧に描かれており、感情移入しながら読むことができます。 物語は誘拐事件のやり直し取材を中心に展開します。取材によって誘拐事件の真相が明らかにされるだけでなく、ある主要登場人物の家族に関する重大な事実が判明します。 内定を辞退しようとする女子学生を、新聞社のお偉方たちが誠意を持って慰留するエピソードに心温まる思いがしました。 | ||||
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読み終えて「今が夏なのが良かったな」と思うような作品です、タイトルにもありますが。 新聞記者の仕事って熱気と、殺気と、這いずり回って裏を取る様なイメージがあって。 この本の中にも、記者魂と男くささの美学がかっこよく感じました。 ミステリーかもしれないけど、窓際族になってしまった梶や、退職した元刑事井上や、 退職目前の記者が、「事件」を目の前に輝いている感じがしました。 横山秀夫氏の「クライマーズ ハイ」も記者ものですが、 なんかこうゆうの好きみたいです。 | ||||
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