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虚夢
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虚夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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3歳の娘を殺した男は統合失調症だった。その男は無差別に12人を殺傷もしたのに、精神鑑定を受けて心神喪失で不起訴になった。 同じく3歳の娘を持つ父としてはのっけからどえらい描写で読むのが苦しかった。そして統合失調症を治療する精神科医としても複雑な気持ちになった。 統合失調症と心神喪失、刑法39条を主題にしているのだが、多くの統合失調症の患者と実際に接したことがなければリアルに描くのは難しいのだろうと感じた。非専門家が読めばそれなりに真に迫っているように感じるものなのかもしれないが、専門家からすればちょっと違うよなぁという感覚がずっと続いた。 薬丸岳の小説には社会的テーマが含まれるのが良いところなのだが、本書は先にテーマを決めて、そこに付け焼刃でストーリーをくっつけたという感じで深みがないし、ミステリとしても先が読めてしまうしで、星は2つ半といったところ。 | ||||
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もう、要らない。 というのがミステリ読者としての私の本音。 登場人物の感情や性質が題材に規定されてしまって、類型化する。結果、小説が薄っぺらくなる。 また、エンターテインメントとして成り立たせるために捻ることで、強引な設定が導かれがち、『天使のナイフ』では少年犯罪が連発されるし、この作品では精神異常者が連発される。 世の中の不合理を訴えるなら、別の手段が幾らでもある。そういう「主張」をしたいなら、別のやりようがある。 著者の「主張」が何よりも先にあるため、作品は小説というより回りくどいだけの誘導装置的文章に成り下がってしまう。 また、精神の病気に関しては誤解を広げるだけだと思える。 | ||||
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刑法 第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を減軽する。 この題材は過去、永井 泰宇さんが書かれた「39 刑法第三十九条」を読んで非常にインパクトを受けました。 それからすると大変薄味な作品に感じました。 著者の他の作品も読みましたが、力強さ、リーダビリティが不足しているように感じます。 重要な題材を扱っているのに結局著者が何を強く打ち出したいのか伝わってきませんでした。 デビュー作「天使のナイフ」の方が詰め込み過ぎ、ご都合主義ではあるものの話に起伏が富んでいておもしろく読めました。 他の作品も読みましたが、二度読みはないだろうと思います。 題材が使い古されており、今更感があります。 | ||||
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レビューをしに来て、世の中の評価が案外高いのに驚いています。 「天使のナイフ」以来のファンですが、 今回の作品の脆弱さ、浅薄さには悪い意味で驚きました。 プロットも、刑法39条をモチーフにするならもっともっと深堀できたはず。シンプルな構成は○ですが 登場人物の描写が浅すぎて、誰一人たりとて共感できる人がいませんでした。 エンディングも一見捻っているようですが、浅はかな伏線は張ってあり、何となく予想のつくものでした。うーーーーーん、軽く読むにはいいけれどねって感じの1冊でした。 | ||||
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