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天使の屍
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天使の屍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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嫁に頼まれて購入。 満足してました。 | ||||
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「子供には子供の論理がある」と担任の先生の深い思い。 中学生の複雑な心の葛藤が、細やかに描かれていました。 自殺した男子生徒の父親目線で、自殺の謎を解いていく、スリルのある物語でした。 読後感は、やっぱり重いです。 | ||||
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しました。 やっぱりこの著者さすが!という感じにすいこまれました。 あまり後味がいいとは言えませんが、読んでいる最中に感じたような気持ちの悪さは、読後にはありません。 | ||||
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筆者の作品は読ませる力だといつも感じる。ただ、アタリハズレが、激しくあるのが筆者の作品では結構、目立つので読む時は、ある程度、楽しみながら、読後感を想像しながら読んでいる(笑)私的には、この作品は良かった。14歳という微妙な年齢を描かせるとこの筆者は、群を抜いている。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しないが、息子の自殺の真相を父が明らかにしていくのだが、これが自殺か他殺かなど、二転三転するスピード感と揺れが激しい。概ねで自分なりに先の展開が分かってくるのだが、想像を遥かに超える結末が待っている。登場する少年少女の性格も、また、ストーリーの構成も余す所なく丁寧に描かれているし、読み始めたら止まらないスピード感にも大満足である。ただ、やはり息子の自殺、真相に辿りつくのは見事ながら、家族を亡くした事のある、ましてや自殺された遺族の心境がこうもアッサリと前を向いていけるだろうか?という疑問は残るので星4つ!ただ、読み物としては本当に素晴らしいのでおススメします。 | ||||
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少年の飛び降り自殺がおきる最初から著者らしい文章力でグイグイ読ます、終盤には衝撃の結末かと思ったが、以外と普通の終わり方、貫井流の驚く結末を期待したが。 | ||||
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こういう話でも、実際少年の気持ちを考えてみるって事はないんですけど、 初めて考えてみました。 分からないでもないです。 だったら、最初からそんなことしなきゃいいし、だからといって他に方法あるだろっていうのもあるけど。 必要以上の事は書かず、テンポ良く読めました。 あの人が犯人なんじゃないか、とかいろいろ思いながら読めたし、内容は重いけど面白かったです。 | ||||
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煽りの意味が理解しました。なるほど。出版されてから長い歳月が経ちますが、内容は色褪せていません(ポケベルやビデオは古いが)。むしろ、中学生の心理は現代の方が近いのでは? 秀作でした。衝撃度は「慟哭」に劣るものがあるので、5星は与えられませんね。まあ、「慟哭」より完成度は高いですが。素直にオススメできる作品です。読みやすいので、気軽に手にとって頂けるかと。 | ||||
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自殺、クスリなどの少年犯罪をテーマにした作品で、それに翻弄されるオッサンの苦悩がとても分かりやすく、読みやすかったです。屋上から次々と少年が飛び降り自殺することが現実の社会でも起こってんのかなぁと考えました。中学生なりに悩みがあります。中学生にとっては辛いかもしれないですが、私から言わせると、こんな事で死ぬ必要は無いと思いました。 | ||||
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中学生の息子とその友達が、飛び降り自殺を図る。 そして検視結果から、LSDを服用していた。 その真相を見つけるために、父親が奔走する… というお話。 現実味があるような。 原因は、ちょっと非現実的で、一瞬冷めてしまったけれど、 「中学生」という一番不安定な時期の子供だからこそ、 どこか絵空事だと片付けられない部分がある。 そもそも、10年以上前の作品で、最近になって文庫化されたので読んだのだけど、 この作家さん、本当に未来が読めるんじゃないかと思ってしまうことが多い。 デビュー作・慟哭ほどではなかったけれど、 前に読んだ、コミカルに描かれた誘拐事件のものより、重厚で本当に楽しめるし、 考えさせられる作品だった。 あまり厚くはないので、お試しにいかがでしょうか?? | ||||
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私も自殺する子供達と同じ「中学二年生」だ。 そこでいつも思うのは、最近の作品は中学生が出てくると、活劇になったり、好奇心旺盛や未来への希望たっぷり……そんな作品しか見たことが無い。そんな作品には「ありえない、中学生をわかっていない」の一言で片付けてしまう。 だが、これは全く違った。 自殺する中学生も、状況が違えど今現在の「中学生」とぴったり合う。ちなみに、大人にも読んでもらったが 「こんな中学生いるの?」 といわれた。でも、今どきの中学生は物語の中のように冷めているのだからしょうがない。 著者の貫井さんは、「中学生」というものは何なのか? を理解してくれていた数少ない大人だと思う。僕としては、「大人ってこうなのか……」と大人に疑問に思ってしまう。どうも大人と中学生の壁は分厚そうだ。 ぜひ大人たちは「現代の中学生」を理解してほしい。そのためにもこの本を読んでほしい。 | ||||
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中学のとき、親とも揉め事はなく成績も優秀、何不自由なく生活を送っていていた優等生は、何を考えているでしょうか?? 優等生の中学生の頭の中を支配しているのは、「成績」。クラスで何番をとった、模擬試験で何番をとった、それが彼らの最大の関心ごとなんです。 そう。この物語に登場する「天使の屍」とは他でもない、そういった中学生男子。 彼らの自殺なのです… この話は作品が作られた頃中学生だった私には、紛れもない現実といえるだけのリアリティーがありました… だから読んでいて、正直つらかった…反吐が出そうだった…気持ち悪かった… しかし、中学生という、大人とは違ったルールを持つ人間達を必死で理解しようと立ち向かう父親、青木の姿には感動しました! 自分が、自殺した息子、優馬にとって本当に父親としてふさわしかったのか、彼が途方もない旅で得た答えとは… …途中からページをめくることを止めることが出来ませんでした! 成績や体裁なんか気にするな!まずは生きろ! ありきたりかもしれませんが、そう強く訴えかけてくれる本作には強く心を打たれました! 疑う余地無しに本作は『慟哭』や他のミステリーに勝るとも劣らない最高傑作です! | ||||
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本書の探偵役は、実質的には、自殺した青木の父親だ。 青木の父親は、中学二年の息子の自殺の原因を、自らが動いて探る。 その途中で、出るわ出るわの驚くべき新事件と新事実。 ただ、本書は、子供達の世界は、大人の常識では理解出来ないという事を強調する。 確かに、そういう面もある。 しかし、事件の真相は、大人顔負けではないか。 当然、当事者達のうろたえぶりは、並では無かっただろうが。 著者は後に、少年犯罪を扱った「空白の叫び」を世に問う。 少年の心理に迫るには、空白の叫び、上下分冊の方が、密度が高い。 本書は、少年の心理に迫ろうとした意欲作だ。 青木の父親によって、最後に明かされる全貌は、非常に面白い。 本作品は、最終局面まで読まなければ、全貌の推理は難しい。 あなたは、どのあたりで、全貌を推理出来るだろうか? | ||||
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次々と同級生が自殺していく・・・”なぜ自殺するのだろう?”と子供の考えが読み取れず突き進みましたがラストでは非常に考え深い結果になりました親としてすごく子育ての難しさを感じさせられましたまだまだうちの子は小さいですが 果たして自分の育て方でいろんな面で的確な判断ができる子供に育つのだろうか!すごく不安に感じましたがすごく考えさせられ勉強になった内容でした話のテンポもよく大変読みやすかったです | ||||
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息子の自殺の真相を探るうちに主人公、青木は自らの持つ「大人の世界観」とは全く異なった「子供の世界観」にぶち当たる。そして、それこそがすべての動機だった。「大人の世界観」とは全く違う「子供の世界観」。そして、その違いに戸惑う父親(主人公)。その葛藤が実に巧みで、苦しみながらも真相を探って行く主人公にリアリティを感じた。が、世界観の違いに苦しむところにリアリティはあれども、肝心の子供の世界観はちょっとオーバーかな?という印象もした。その辺の匙加減は微妙だが。 | ||||
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〝貫井ワールド〟ですね。あの何とも言えない深い語り口を読み進めていくうちにいつのまにか小説にどっぷりと浸かりきっている自分を発見する・・・・、そんな貫井さんの作品は流石なものです。ところでこの作品、リアリティ有る無しの議論はともかくとして、血の繋がらない親子の、一見〝親の気持ち子知らず、子の気持ち親知らず〟的な疑問を持つところからの物語です。自殺という衝撃的な場面のスタートですが、真相に対しての評価は置いておくとして、LSDと競争というkeyは現代社会の縮図として身震いさせるものを提議しているように思いました。ラストの心の交流は実は親子ともに解り合えている、という作者の救済措置なのでしょうか? | ||||
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中学生という時期の世界観は意外にこの本に描かれているくらいに不安定なものだと思う。息子の自殺の動機がどうしてもわからない父親は、やがてあまりに稚拙且つ純情な動機の存在に慄然とする。が、私は自分が中学生の頃ってこれくらい狭い現実の中でしかものが見えていなかったことを思い出して、かえって貫井徳郎のリアリティに感銘を受けた。この小説が空虚だとかリアリティがないとかいった批評は、自分が中学生だったときのことを忘れちゃったのではなかろうか? | ||||
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中学2年生の男の子がマンションの屋上から飛び降り自殺をするところからこの事件は始まる。その真実にたどり着きたい父親の苦悩。サスペンスでありながら、もっと深い問題が根底に描かれています。情報過多で学歴社会、そんな社会の中に組み込まれていく子供たち。そして、その中で大人には理解不能な子供の理論を組み立てることでした、自分たちの世界を保てないのかもしれません。「いじめを苦に自殺するなんて馬鹿だ」と言って自殺していく少年の決意が痛々しい。 | ||||
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中学生の自殺・心理という現代的なテーマと、ミステリーがうまく融合している。息子の自殺の原因を追いかける父親の姿をリアルに描き出している力作。勿論ミステリーとしての面白さも十分に発揮されている。ただ、中学生のイメージが誇張され過ぎている感がないでもないので、星4つ。 | ||||
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ネット集団自殺が流行っている昨今、96年当時に早くもそれを先取りした風俗小説かと読み進んでいけば、いつのまにかサスペンスしていた。上手い、のだが、上手くまとめすぎている。 | ||||
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初期貫井作品群でも出色の傑作。初っ端から物語にぐいぐい引き込む力は「慟哭」に優るとも劣らず。何せ「早すぎた傑作」ですから(オビ)。「慟哭」のラストが辻褄があわんと思ったシニカルな読者も「屍」にはやられるでしょう。とにかく読んでないひとはタッチ・アンド・バイです。 | ||||
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