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天使の屍
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天使の屍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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春日武彦は、本書を「自殺ミステリ分野の金字塔」と評する。『 自殺帳 』72頁。 | ||||
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連続飛び降り自殺の真相がわかった時、男の子がこの程度のことで「もう生きていけない」なんて思い詰めるわけないじゃん、と正直呆気に取られた。貫井氏は作中の登場人物に「同じ目に遭っても女の方が被害は小さい」みたいなこと言わせてますが、この手のビデオ流出で一生のダメージを負うのは女の方(というかむしろ女だけ)だと思うのだけど。それにネットが普及してない時代の話だからデジタルタトゥーされなくて済むし中2なんか大人になったら見た目まったく変わるから先の人生に支障はないし(名前バラされてるわけでもなさそうだし)、いくら何でも動機が弱過ぎる。絶対に死ぬほどのことじゃない。そして事件の主犯格の犯行動機もしょぼ過ぎる。しょぼいと言えば間を置かず2回連続リンチに遭う主人公の学習能力の無さもしょぼいし、中学生にちょっとナイフちらつかされたぐらいでびびって道路に飛び出して車に刎ね飛ばされるまで逃げ惑う二十歳男もものの見事にしょぼい(ついでに言うと作中の比喩表現が悉くしょぼい。ボコられた様子を「ボロ雑巾」とか。著者の若い頃の作品だということを考えても酷い)。 中学生を「大人には理解出来ない得体の知れない生き物」みたいに書いておいてラストはイイハナシダナーで締めているのもあまりに薄っぺらで読了後思わず失笑してしまった(まあ本作のタイトルからして子供=純真無垢だと作者が表現しようとしていることが伝わってきてしまうのだけど)。 特に私は中学生と関わる仕事をしているけど中学生こんなんじゃないし。小説ならではの誇張としてもリアリティがない。 本作が「重い」というレビューが多いようですが、本作を重く感じるなら天童荒太氏の「永遠の仔」や重松清氏の「疾走」なんかを読んだ日にはどうなるのだろうと考えてしまう。 貫井氏は本当に当たり外れが大きい作家さんだけど、昔の作品とはいえ本作は自分には外れだった。 | ||||
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嫁に頼まれて購入。 満足してました。 | ||||
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同姓同名の別人の作品かと思ったし、今でも疑うくらいです。 は?は?な展開が続くのは最後のどんでん返しへの伏線かな?と思いながら読み進めていったらそのまま終わってしまった… | ||||
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「子供には子供の論理がある」と担任の先生の深い思い。 中学生の複雑な心の葛藤が、細やかに描かれていました。 自殺した男子生徒の父親目線で、自殺の謎を解いていく、スリルのある物語でした。 読後感は、やっぱり重いです。 | ||||
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良い評価がおおかったので期待しすぎました | ||||
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しました。 やっぱりこの著者さすが!という感じにすいこまれました。 あまり後味がいいとは言えませんが、読んでいる最中に感じたような気持ちの悪さは、読後にはありません。 | ||||
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筆者の作品は読ませる力だといつも感じる。ただ、アタリハズレが、激しくあるのが筆者の作品では結構、目立つので読む時は、ある程度、楽しみながら、読後感を想像しながら読んでいる(笑)私的には、この作品は良かった。14歳という微妙な年齢を描かせるとこの筆者は、群を抜いている。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しないが、息子の自殺の真相を父が明らかにしていくのだが、これが自殺か他殺かなど、二転三転するスピード感と揺れが激しい。概ねで自分なりに先の展開が分かってくるのだが、想像を遥かに超える結末が待っている。登場する少年少女の性格も、また、ストーリーの構成も余す所なく丁寧に描かれているし、読み始めたら止まらないスピード感にも大満足である。ただ、やはり息子の自殺、真相に辿りつくのは見事ながら、家族を亡くした事のある、ましてや自殺された遺族の心境がこうもアッサリと前を向いていけるだろうか?という疑問は残るので星4つ!ただ、読み物としては本当に素晴らしいのでおススメします。 | ||||
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少年の飛び降り自殺がおきる最初から著者らしい文章力でグイグイ読ます、終盤には衝撃の結末かと思ったが、以外と普通の終わり方、貫井流の驚く結末を期待したが。 | ||||
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テーマには惹かれた。 けども、腑に落ちない点が多く読んでいてイライラした。 青木の行動は痛々しく、あらゆる面で杜撰。 ラストに至っても、水野?君が真実を青木に打ち明けるメリットが無いし、必要性もない。 終始、ご都合主義的に物語は進行され、加えて腑に落ちず、貫井作品の中では残念な一冊となった。 | ||||
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すみませんがネタバレとなりますので、以下は注意してお読みいただけたら、と思います。 とても興味深いテーマでしたが、次から次から若い人が亡くなってゆくのが非常に辛かった。 いくらフィクションであっても、そんな理由で 死なせる事はないのでは、というのが正直な気持ちです。 冗談半分で書かれた本とは思わないので、ケチを付けている訳ではありません。 ただ、私自身のごく身近な身内が若くして亡くなりましたので、その思いが強いのだとは思います。 読んで辛い気持ちになる方はいるかもしれません。 | ||||
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主人公である父親が息子の自殺した理由を知る為に色々と奔走する… 物語の中盤は本当に面白く、主人公に感情移入しつつ、この先どうなるんだろう?とワクワクしながら読み進められました。 時代背景がイマイチ掴めなかったのですが、よく考えると、この頃はDVDではなくビデオ、携帯よりポケベルだったんですね。主人公はポケベルすら持っておらずテレホンカードを持って公衆電話を使うので二十前後の方は違和感を覚えると思います。 「慟哭」を読んだ時の様な驚きの結末が用意されているのでは?と期待していましたが、オチは弱く大体予想が当たってちょっと残念です。 | ||||
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こういう話でも、実際少年の気持ちを考えてみるって事はないんですけど、 初めて考えてみました。 分からないでもないです。 だったら、最初からそんなことしなきゃいいし、だからといって他に方法あるだろっていうのもあるけど。 必要以上の事は書かず、テンポ良く読めました。 あの人が犯人なんじゃないか、とかいろいろ思いながら読めたし、内容は重いけど面白かったです。 | ||||
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煽りの意味が理解しました。なるほど。出版されてから長い歳月が経ちますが、内容は色褪せていません(ポケベルやビデオは古いが)。むしろ、中学生の心理は現代の方が近いのでは? 秀作でした。衝撃度は「慟哭」に劣るものがあるので、5星は与えられませんね。まあ、「慟哭」より完成度は高いですが。素直にオススメできる作品です。読みやすいので、気軽に手にとって頂けるかと。 | ||||
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題材もよく作中のテンポもよいだけに、がっかり拍子抜けしました。 特に現実離れしている様な話しでは無いだけに、これと言って特に驚くこともなく、、。 かと言って、子供・親・教師・世間など個々の立場について深く書いているわけでもない、と言う中途半端な感じ。 というか最後に子供の立場を無理やりまとめ感じ?なにかを考えさせられることもない薄い内容でした。いろんな意味で心に残りました・・。 | ||||
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自殺、クスリなどの少年犯罪をテーマにした作品で、それに翻弄されるオッサンの苦悩がとても分かりやすく、読みやすかったです。屋上から次々と少年が飛び降り自殺することが現実の社会でも起こってんのかなぁと考えました。中学生なりに悩みがあります。中学生にとっては辛いかもしれないですが、私から言わせると、こんな事で死ぬ必要は無いと思いました。 | ||||
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中学生の息子とその友達が、飛び降り自殺を図る。 そして検視結果から、LSDを服用していた。 その真相を見つけるために、父親が奔走する… というお話。 現実味があるような。 原因は、ちょっと非現実的で、一瞬冷めてしまったけれど、 「中学生」という一番不安定な時期の子供だからこそ、 どこか絵空事だと片付けられない部分がある。 そもそも、10年以上前の作品で、最近になって文庫化されたので読んだのだけど、 この作家さん、本当に未来が読めるんじゃないかと思ってしまうことが多い。 デビュー作・慟哭ほどではなかったけれど、 前に読んだ、コミカルに描かれた誘拐事件のものより、重厚で本当に楽しめるし、 考えさせられる作品だった。 あまり厚くはないので、お試しにいかがでしょうか?? | ||||
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登場人物像がステレオタイプ、描写もありがちな感じで深みに欠ける。なので文章を楽しむ「小説」としてはイマイチです。 息子の部屋に残されたものだけで、そちらに馴染み深い自分としてはすぐに「あ!」って思いました。(笑) 最終的な真相も、「いくら『子供の論理』でもそりゃねーよ〜」です。 子供の冷めた感じはリアルですが、最後の最後がな〜... しかしそれでもなお、一定の評価はしたい本です。 読んでいる間ずっと、時代感(携帯が全く登場しないこと)などから結構前に書かれたモノだろうとは思いました。初出は96年だそうです。 「酒鬼薔薇事件」が97年、あれより前に書かれたものなのです。あの時代にこのストーリーを思いついたのは凄いことだなあと。 着想の素晴らしさを楽しむ本ですかね。 | ||||
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私も自殺する子供達と同じ「中学二年生」だ。 そこでいつも思うのは、最近の作品は中学生が出てくると、活劇になったり、好奇心旺盛や未来への希望たっぷり……そんな作品しか見たことが無い。そんな作品には「ありえない、中学生をわかっていない」の一言で片付けてしまう。 だが、これは全く違った。 自殺する中学生も、状況が違えど今現在の「中学生」とぴったり合う。ちなみに、大人にも読んでもらったが 「こんな中学生いるの?」 といわれた。でも、今どきの中学生は物語の中のように冷めているのだからしょうがない。 著者の貫井さんは、「中学生」というものは何なのか? を理解してくれていた数少ない大人だと思う。僕としては、「大人ってこうなのか……」と大人に疑問に思ってしまう。どうも大人と中学生の壁は分厚そうだ。 ぜひ大人たちは「現代の中学生」を理解してほしい。そのためにもこの本を読んでほしい。 | ||||
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中学のとき、親とも揉め事はなく成績も優秀、何不自由なく生活を送っていていた優等生は、何を考えているでしょうか?? 優等生の中学生の頭の中を支配しているのは、「成績」。クラスで何番をとった、模擬試験で何番をとった、それが彼らの最大の関心ごとなんです。 そう。この物語に登場する「天使の屍」とは他でもない、そういった中学生男子。 彼らの自殺なのです… この話は作品が作られた頃中学生だった私には、紛れもない現実といえるだけのリアリティーがありました… だから読んでいて、正直つらかった…反吐が出そうだった…気持ち悪かった… しかし、中学生という、大人とは違ったルールを持つ人間達を必死で理解しようと立ち向かう父親、青木の姿には感動しました! 自分が、自殺した息子、優馬にとって本当に父親としてふさわしかったのか、彼が途方もない旅で得た答えとは… …途中からページをめくることを止めることが出来ませんでした! 成績や体裁なんか気にするな!まずは生きろ! ありきたりかもしれませんが、そう強く訴えかけてくれる本作には強く心を打たれました! 疑う余地無しに本作は『慟哭』や他のミステリーに勝るとも劣らない最高傑作です! | ||||
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