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(短編集)
パズラー 謎と論理のエンターテイメント
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パズラー 謎と論理のエンターテイメントの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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6つの傾向の違う短編が収められています。 著者お得意の、論理で事件を解決するパズル的なものが多く 結末についても、それが正しかったという物証などはないまま 終わる、というパターンが多し。 それゆえ、最後のしめの一言で、作品の後味が大きくかわります。 アメリカの街で日本人留学生が殺され、刑事たちが解決する 「卵が割れた後で」は、その最後のひとことゆえに、救いのある印象。 作品全体の雰囲気も好きで、いちばんお気に入りでした。 対して「時計じかけの小鳥」は、書店で買った本に謎のメモがはさまれていたことから 推理が繰り広げられる日常の謎モノですが、 前半のあたたかい世界が一転、寒々しくおわっているので、がっかりです。 物証がないので、こういう終わり方だと 確かめてからにしてほしい、と思います。 他に、「贋作『退職刑事』」とお話も収録されています。 都筑道夫先生の作品のトリビュートです。 | ||||
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6つの傾向の違う短編が収められています。 著者お得意の、論理で事件を解決するパズル的なものが多く 結末についても、それが正しかったという物証などはないまま 終わる、というパターンが多し。 それゆえ、最後のしめの一言で、作品の後味が大きくかわります。 アメリカの街で日本人留学生が殺され、刑事たちが解決する 「卵が割れた後で」は、その最後のひとことゆえに、救いのある印象。 作品全体の雰囲気も好きで、いちばんお気に入りでした。 対して「時計じかけの小鳥」は、書店で買った本に謎のメモがはさまれていたことから 推理が繰り広げられる日常の謎モノですが、 前半のあたたかい世界が一転、寒々しくおわっているので、がっかりです。 物証がないので、こういう終わり方だと 確かめてからにしてほしい、と思います。 他に、「贋作『退職刑事』」とお話も収録されています。 都筑道夫先生の作品のトリビュートです。 | ||||
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作者は、SF的設定の中である「縛り」を設け、その縛りの中で謎をロジカルに解くロジカル・ミステリの大家。その作者が「パズラー」と銘打って発表した本短編集に対し、私はアクロバティックな論理展開の連続を期待していた。 舞台はアメリカ。これは作者のアメリカ留学経験によるところも大きいと思われるが、事件の性質上、アメリカで起こった方が自然な感じがすると作者が感じたせいかもしれない(これは偏見かもしれない。今の日本で起こっても不自然ではない気もする)。そう、事件の内容はロジカル・ミステリと言うよりは、サイコ・サスペンスに近いのだ。この落差には正直、戸惑ってしまった。 人間の心の闇を解き明かす(真の意味では解明できないが)のも、論理性と言えなくもないが、本作では作者の従来の作風と異なって、直截的な残酷シーンが多すぎる。この辺は好みの問題で、こうした作風が好みという言う方もいらっしゃると思うが、私には馴染めなかった。 作者が本作を「パズラー」と名付けた意図を知りたいと願うものである。 | ||||
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謎に対する解答をひたすらロジカルに導く、言わばそれのみに偏執する(もちろん誉め言葉)西澤流パズラー小説集です。謎は大抵の場合犯罪ですが、探偵役が真相にたどり着いても事件の解決までは描かれません。つまり論理的に真相にたどり着いた時点で物語的には完結しますので、物語としては少々物足りない感じは受けます。論理の過程を重視する西澤氏らしいと言えばらしいですが、決して真相に手を抜いているわけではありません。本作は、西澤氏の濃い部分が抽出されているので、ファンは納得ですがいきなり手に取る人はどうでしょう、まずは他の作品(「七回死んだ男」あたり)から読み始める事をお薦めします。 | ||||
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