■スポンサードリンク


私の男



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
私の男
私の男 (文春文庫)

私の男の評価: 3.33/5点 レビュー 303件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全166件 21~40 2/9ページ
No.146:
(4pt)

意味深なタイトル

内容はセンセーショナルですし、読了感も善くないのですが、最後までするすると読ませて頂きました。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.145:
(5pt)

濃い本でした。

闇を抱えている登場人物たちの繊細な心の動きが、ドロドロしている状況の中に切なさを生んでいました。
主人公の花が、すごく特徴的な子だな、という印象でした。すごくクセの強い主人公と言いますか、読み進めるごとにくっきりイメージが浮かび上がってきて、読んでから結構な月日が経っても頭にイメージが残ってる感じです。今も何だか思い出せます。それぐらい強い印象を残す主人公ということで、やはり話の内容も、すごく濃いです。
淳悟の愛情も、儚くて、どうしようもなくて、やりきれない感じでした。どこかに救いがあってほしいなと思いながら読み進めていたんですが、救いはあるんでしょうかねえ。本音を言えば、もっと続きを読みたいです。この主人公たちの人生は、かなり興味深いものがありました。すてきな作品をありがとうございます。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.144:
(4pt)

雨の匂いのする不思議な男

「私の男」と題された不思議な雰囲気の男。落ちぶれた貴族のような、儚くて愛しい存在。
義父との異様な交わりや人を殺める行為など、桜庭一樹さん特有の筆力で世界観が描かれている。

男との未来から物語が始まり過去の出会いで終わる物語で、男の内情について伏線がありながらもほとんど書かれていないので、想像して読んだり、2回目は過去から未来に読み返しても面白いし、違った発見もある。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.143:
(5pt)

揺さぶられ掴まれた本

個人的に納得するには今ひとつな部分がいくつか有り、原作を読んでやっとつながった気がした。
映画は花が掴みどころのない小悪魔的な少女で、やや倒錯的ですが、原作ではもっと切実で痛ましかった。
肉体関係にしても、肉欲的な雰囲気のあった映画に対し、原作は、深い孤独と得られなかった愛情への渇望で狂気の淵にいた淳吾が掴んでしまった光に見えた。
救いを求めた果ての一つの手段だったというか。
相手を取り込み取り込まれたいという、原始的欲求に近いような。
それも回数を重ねるうちに、肉欲的な意味合いにすり替わっていってしまった。
もちろん過ちなのだけど、痛みや孤独に共感しすぎて淳吾を責めきれない。
欠損家庭に育った人は、形は違えども、自分の闇に改めて気付かされるのでは?
闇を感じつつもそこに蓋をして生活し、それでもその闇を満たしてくれる存在をどこかで期待しているけれど、やはり強がって生きていくしかないんだと思わされた。
淳吾が母を呼ぶシーン、あれは同じ闇を持っている者しか知らないはずだ、と焦りにも似た感覚があった。
私も、10年前に死んだ母に、いまだ毎日繰り返し謝るのをやめられない。
全体的に映画の方は原作の半分くらいの内容と思った。
収まらなかったというより、監督の思い入れのあるシーンに尺取りすぎなのでは。
津波までの花の育った環境と、そこへの淳吾の介在、二人の暮らし始め、結婚式の最中〜その後は、衝撃的な関係の背景として不可欠だと思う。
それ故にインモラルだ、アンモラルだと批判される結果になってるようでもったいない。
結果、血の繋がりのなかった育ての父が最後見せた愛情が、大人になった花の選んだ選択に繋がったような。
原作厨になりたくないが、これはどうしても原作を勧めたい。
数日経つがいまだ考え込んでてしまう。
久しぶりに、揺さぶられ掴まれた作品だった。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.142:
(5pt)

小さな世界の終わり

二人きりの閉じた世界。最初の章でそれが終わりを告げて、過去を語っていく中でこれからの二人の時間に希望を持つ。
というなんという皮肉で切ない構成感。とても好きです。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.141:
(4pt)

当事者以外知り得ぬ秘密を、

部外者が幻視するご都合主義はあるが、謎は謎で放置される点を堪能した。不条理さにこそ滲む人間らしさ。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.140:
(4pt)

独特な構成

作者の繊細な感性と、表現力に魅かれた。 複数の登場人物の目線によって、章が構成され、しかも過去に遡っていく構成も面白い。 先にこういう作品だと知っていたのが残念だった。 知らなかったらもっと面白く読めたと思う。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.139:
(5pt)

捉え方によって深く賛否両論分かれる作品。

他のレビューを見たところ、
賛否両論であるし、
年齢や一人一人の環境によって捉え方は
かなり変わる作品だと思います。

高校3年生女子です。
私はこの作品を素敵だと思いました。
ただ他の方も書いている通り、
過去に戻るだけで現在で父親が姿を消した後や、
2人の犯罪についてなど、
はっきりしないところがあり、
もやもやしてすっきりはしなかったです。

内容は親子の異常な依存と
孤独からの禁断の愛がメインですが、
誰にも計り知れない何かを2人は持っていて、
その孤独を性行為などで描かれています。
とても残酷であるし、小4の娘がそれを受け入れてしまうことなどは衝撃的ですし、
理解できないひとには理解できないと思います。
だからこそ興味の湧く方もいらっしゃると思うし、
むしろ実際同じ人生ではなくとも
それなりの孤独を知ってるひともいると思います

親子だから、
という面で批判は強いかもしれませんが、
私は人としてという捉え方をしました。

父親である淳吾が昔、
花の家庭に引き取られた時に問題を起こした、とあり
おそらくそれが とある女性が花を妊娠した という場面なのですが、
淳吾の女遊びは多分孤独ゆえのもので、
自分の孤独から産まれた子供だからこそ
寂しさを埋める対象、本来の愛、
性行為に発展したんだと思います

私はこの2人の決して壊れない愛情や、
自然とうまれる信頼、
運命ではなく必然としか言いようのない関係、
ここまで周りと別世界を生きてるような関係に
とても惹かれました。

内容が濃く、
私のボキャブラリーでは説明しきれませんが
私としてはとても素敵な作品でした。
わかりにくい長文失礼しました( ' v ` )
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.138:
(4pt)

カメラアイによる過去から/への語り

現在の出来事から過去に遡っていく語りの連作集という構成がすばらしい。 異時点の、異なる語り手によって綴られる物語は、当事者二人以外には理解されない「愛」をめぐるものだ。 俯瞰的な視点はありえないけど、やはり主人公・花の物語がいちばんの山場だろう。 澄んでいるようで、何を考えているのか分からない、とも言われる濁った目に、この世界はどんなふうに映っていたのだろうか? その視線の先に、「私の男」を捉えるところで、物語は閉じられる。 これを美しいといってしまっていいのか迷う。 読者の常識度が試される一冊。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.137:
(4pt)

みなしご同士の父娘の禁断の愛

みなしご同士の父娘の禁断の愛。
それは必然だった。
親の愛情や温もりを受けられなかった二人は、つながれずにいられなかった。
心も体も。
暗澹たる雰囲気の中展開するが、読み進められずにはいられない物語。

血の繋がり。
体の匂い。
切れ長の目。
クックッという笑い方。
初めて会ったその時から、家族だった。
離れたくなかった。
そして、罪を犯して、さらに、深まった。

題名にして、「私の男」
娘・花が中心の視点。
そこに、花婿・美郎、義父・淳吾、義父の元カノ・小町の視点
の物語が遡りながら展開され、この父娘のかもしだす暗澹たる雰囲気
になった過去を掘り下げる。

二人で、穏やかにひっそりと暮らしたい。
冬の厳しい北の海のように。
しかし、社会通念、おせっかいが父娘を阻む。

父娘の禁断の愛。
しかし、圧倒的な著者の表現力に、この本を読むと、それはなるべくしてなった、
むしろ、両親の愛が欠損したみなしご同士がやっと家族の愛を得られた
のだと、安心する。
第138回直木賞受賞作
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.136:
(4pt)

理解不能な愛を知りたくなりハマってしまいます

理解不能な愛だなあ。
これが普通の人の感想だと思います。
普通の人間はここまで愛に飢えてないし、
ここまで歪んでいる愛を知らないと思います。
しかし、理解不能だからこそ
この愛をもっと知りたいとこの本に
ハマってしまうのでしょう。
話の流れが現在から過去へと遡っているのも
歪んだ愛をどんどん深掘りしていくような
憎い演出となり、ハマること間違いなしです。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.135:
(4pt)

不思議な小説

背徳的なセックス描写があって、読んでいて気分が悪いです。ちょっと興奮してしまう自分がよけい気持ち悪い。
物語は時間を遡る形で書かれているので、ラストシーンは一番最初ということになります。そこでもう一度最初から読むと不思議なカタルシスを感じることができるのです。
近親相姦という極端なシチュエーションに感情移入して読んだあと、我々の価値観に近づいた2008年の花ちゃんはほっとします。
家族とは、親子とは、依存とか自立とか。そういうテーマだけがきちんと心に残る不思議な小説です。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.134:
(5pt)

心が波立ちました。

怪しい気持ちになります。
性描写ではなく、父娘の淫靡な愛情に心が波立ちました。
映画はすべてを壊しました。
是非原作を読んでいただきたい
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.133:
(4pt)

心の描写に引き込まれました。

最後まで読んでからもう一度読むと、さらに深く二人の世界を感じられたように思います。
「親子」の愛ならば、個人的には一線は超えないでいて欲しかった気もしますが、
殺人という行為に相当する境界であり、二人の孤独を表す上では相応の交わりだったのかもしれません。
その部分は女性として、ちょっとひいてしまいましたが、、
心の描写は繊細で本当に素晴らしいなと感じました。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.132:
(5pt)

初桜庭一樹体験です。

これから読む方のことを考えて詳しくは書きませんが、もっとも苦手なテーマであるにも関わらず、一気に読んで舌を巻きました。きっとヒロインの腐野花が能動的だからなのと、この名前に見られるように、どこか現実感が薄い夢見がちな表現力に救われているのだと思います。各章で違う人物を主人公に立てた構成や、人の心情の描き方など深くて上手い! 初桜庭一樹体験でしたがファンになりました。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.131:
(4pt)

純愛か虐待か

謎めいた女性と,その養父.
2人の間の秘密と2つの罪が,過去にさかのぼる形で明かされる.

女性心理の描写がとにかく濃密である.
なんだか薄気味悪い背徳感と,それでいて引き込まれる魅力がある.
奥深くで結びついた関係性の描写と,
そのよって来たる所以の秘密が小説のテーマとなっている.

この関係にリアリティがないと感じる方には合わないのだと思うが,
後味の悪さに対して評価を下げるの筋違いだろう.
まさにそれを狙った小説なのであり,
忘れられない嫌なものを見てしまったような強い印象を受けてしまったら,
作者の勝ちである.
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.130:
(4pt)

なんでも読むので

良いと思いました。一人称で綴られる文体は癖がありますが、読み進むうちに気にならなくなりました。著者の作風なのでしょうか?何冊か買いましたがこの作品が好きです。映画化され見たいと思いましたが、原作を読んだ後だと大概ガッカリするので多分見ないでしょうw普通に面白かったので星よっつーーーー。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.129:
(5pt)

小説ならではのエンタテイメント

見てはいけないものを見た、といった感じです。
でも小説だからこそ、そんな世界を見るのもありだと思いました。

賛否あるとは思いますが、読んだ時間というコスト以上の価値がありました。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.128:
(4pt)

 何だかねーてっ感じです。映画は駄目みたい…

良かったのかと言うより、個人的嗜好の飲んだ医だと思いました。映画も見ましたがガッカリしました。絶対に原作を読むことをお勧めします。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.127:
(5pt)

期待以上だった

映画の宣伝だけを観て興味を持ったのでこの本を買いました。

浅野忠信のイメージが先行していたせいもあるのかもしれませんが、
冒頭から、淳悟はどうしようもない男みたいなのにとてもとてもかわいらしく、
最後まで憎めない魅力的な男でした。

過去へ遡っていくかたちでストーリーが進んでいくので、
どうして二人がこうなったのか、という意味がだんだんと、切々と伝わってきます。

内容に批判的なレビューもあったりして私にはそれが意外でしたね。
いろいろな捉え方があるようですが、私は花に自然に感情移入して読んでいました。
淳悟をたまらなくいとおしいと思いました。

最後の章を読み終えてから最初の章を読み返すと、何とも言えずもの哀しい・・・です。

表現がグロテスクな部分はあるのですが、それなのに「とても美しい小説」という印象が残る
不思議な読後感です。心象と情景描写が細やかでその場に自分がいるような感覚で読めました。

読む人それぞれに感想が違う、そこが面白いところなのではないでしょうか?
映画も観てみたいけど観ない方がいいかもしれないですね。
二人の世界が違う描かれ方をしているかもしれないので。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!