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極限推理コロシアム
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極限推理コロシアムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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何者かに拉致された7人の人々。個々人に住居があてがわれた歪な建築物の中で、推理ゲームが始まる…というシチュエーション・スリラー。 登場人物たちが一人づつ殺害され、その犯人を当てよというのが謎のゲームマスターの指示。間違えた犯人を示すと全員に死、当てれば報奨金というシステム。ゲームを難解にしているのは、別の7人が収容されている施設の殺人犯を的中させなければならないとうハードル。先にゴールしなければ全員の死が待っている。情報を共有しつつも、出し抜くという頭脳戦が展開される…というほど素晴らしい作戦が絞り出されることはない。残念ながら…。 一人、また一人と命を落とすそれぞれのチームの面々。疑心暗鬼に駆られ、人々のいがみあいは頂点に達していく。なるほど設定の妙が効いている。 しかし、死屍累々の中、唐突なラブラブがあったりと、妙に緊張感が欠如してるのが難。閉鎖空間にいながら、そんなにあっさり殺人が行えるのか…と疑問がつきまとう。真犯人は誰か、ゲームマスターが提示する唯一のヒントの回答は、そして主催者の狙いは何なのか、という興味だけでラストまで読み通すこととなる。 …うーん。繰り返すが、設定は良かったんだよなぁ…。 【メフィスト賞】 | ||||
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クローズドサークル+デスゲーム。 このジャンル初心者なら楽しめると思います。何作も読んでいてる方も、数ある同ジャンルの一つと思えばそれなりに面白いかと。 双子のようなそっくり同じ構造の館に閉じこめられた各7名の2チームが、協力し時には欺きそれぞれの犯人当てをしなければならない。という設定は面白いです。 「そっくり同じ構造の館」って時点でなんとなくオチが見えますがそれはそれ。登場人物たちによる人間関係やゲームのルールの隙をどうやって突破するのか?がこのジャンルの面白さだと個人的に思っています。 その面白さでいくとちょっと弱いかなという印象。主人公も同チームの人達もちょっと素直すぎるというか。 館の出口である開かない扉。そしてそこから見える景色を誰も疑わない。調べない。 主人公のポケットに携帯電話と財布がある描写が出てくるのに誰も外部との連絡を試みない。真っ先にそこ試すべきなのに誰も電話かけないため、ここが圏外なのかも読者に提示されない。財布があるなら各人の身分証明書でも提示するのかと思いきやそれもしない。 ひとつ目の死体が出ても調べず放置。次の日ものんきに各部屋で眠る。 夏の館だから死体腐るかも→みんなで運ぼう→やや!死体のこの状態は?という流れもとくにないです。 個人的に一番残念だったのは、せっかく主催者側が想定される5つの結末を提示したのに一番普通の結末にひたすら突き進んだことですかね。 プレイヤーにも主催者側にも不利益を産む(らしい)第4の結末を行って欲しかったです。そのための2チームでの連絡のやり取りかと期待してしまいました。 犯人当てのヒントである「2つの謎」もほとんど触れられないというか誰も考えず。素直に素直にストーリーが進みます。 最後に生還した人達も、相手が自滅したから正解が分かっただけ。(運が良かっただけ) 犯人役はなぜそんなことをした?なんでこの14名が集められたのか?主催者側の意図とは? 最後まで謎のままです。 色々残念ポイントあるしもっと面白くできたのでは?と思いますが、数あるデスゲームもののひとつとしては結構楽しめました。 よって☆は3つで! | ||||
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矢野龍王氏のドラマ化もされたメフィスト賞受賞のデビュー作。 この作者の作品は何だかなあ・・・という微妙なものが多いが、このデビュー作もかなり微妙な出来栄え。 設定はかなり凝っていて面白そうなのだが、その複雑な設定である二つの館での五里霧中での双方の犯人探しというのはかなり処理がハードルが高く、推理などかなり適当に勝手に進行していき、解決編も伏線とかはなく勝手に主人公が進めていくのでこれは推理と言ってもミステリーではなく、あくまでサスペンスとして読んでくれということだろう。 二つの館の殺人のトリックはほぼ皆途中で気づいてしまうだろう。 そうなるとメインは謎かけだけとなってしまい、これだけのネタでここまで長編に出来たものだと感心するが、やはり読んでいる間はそこそこ面白いのだが、読後はかなりあっけない感じである。 出来は荒削りだが、今後の可能性にかけての受賞ということであろう。 このキワモノっぽいガッカリ感はメフィスト賞本来の魅力だとも言えなくもない。 | ||||
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クローズドサークルにおけるデスゲーム。 設定はいいんだけれども、全体に単調、凡庸であります。 可もなく、大きな不可もなく。結末はきれいにまとめたといえるのではないでしょうか。 通勤電車の中で読む分には悪くなし。 | ||||
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ヒントが酷すぎて全然ヒントになってなかったり、存在感の薄い登場人物が多すぎたり 話の流れがしょぼいうえに既視感全開だったりと全体的に今ひとつだが、 内容がスカスカな分勢いがあり読むことは容易い ネタがあれなら冬の館視点のキャラも作っても良かったのではとも思ったが、 あえてそうしなかったのは何かこだわりでもあるのだろうか 大して読む価値はないが、こういうシチュエーションの作品が好きな人ならば 手にとって見るのも悪くないかもしれない | ||||
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最後の解決部分を読んでいて、読者としては知らないはずの情報が謎解きに使われるため置いてきぼり感がありました。 作品の発表としてはこの「極限推理コロシアム」の方が先でしたが、個人的に「インシテミル」を先に読んでいて、すごい既視感がある内容だったのでなんとなく終わり方まで読めてしまいました。 インシテミル 文庫版の解説を書かれている、貴志祐介氏の書いた「クリムゾンの迷宮」もミステリーとジャンルは異なりますが似た感じの本だと思います。(登場人物が拉致されて連れてこられるところとか、主人公と女性がコンビを組むところとか、勝者に金が払われるとか) クリムゾンの迷宮 こういう系統の本が好きな方がちょっと気晴らしに読むのにはいい本だと思いますが、過度な期待はしないでください。 | ||||
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この本を読んだ感想として、まずこの「極限推理コロシアム」のメイントリックから言っておきたい 正直言って、このトリックは弱い… なんというかインパクトに欠けた感じが否めないのは残念・・・!! この手の作品では推理しないで読む私でさえ簡単にトリックの半分以上を読めてしまったのだから、もっとミステリー・サスペンス小説を読んだ上級者ならばトリックを完璧に読むのは造作もないかもしれない…… ただ、ヒントに関してはまずまず面白かったと思いますよ ストーリー自体は、私の好みだったので文句はないですけどね! 話の展開がテンポよく進んでいくのは、前に読んだこの人の本と同じく好感持てましたし♪ それだけに全体的に、多少なりともインパクト不足だったのは残念です | ||||
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メフィスト賞受賞作には出来不出来の差が大きいのだが、本作は平均点よりやや下という所か。2つのチームに別れての殺人&犯人当てゲームという趣向だが、登場人物に魅力がないせいもあって、肝心の緊迫感が感じられない。「極限」と題名に銘打ってあるからには、究極のサスペンスを目指したのだろうが、登場人物も主催者と一緒にゲームをしている感覚で、読者を引き込む力がない。登場人物にとっては自分の命が掛かっているというのに...。 それと、2つのチームの居場所の関係である。主催者の都合を考えれば自ずと分かりそうなものなのに、登場人物が最後になるまで気付かないのは不自然である。作者の力量不足は明らかであるが、選考委員は将来に期待したものか。 | ||||
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メフィスト賞。サスペンスとミステリをとことん突き詰めようとして作品だと思う。力量不足は否めない。これを読んだからと言って人生に何の価値がプラスされるわけでもなく、エンタメのためのエンタメ。そう思えば別に読めるのではないか。 しかし、何より一番の敗因は登場人物の魅力のなさだと思う。特にマジシャンの人。自己紹介のときの言動は思わず目を疑いました。 | ||||
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ゲーム本・クイズ本的な感覚で読む本。自分はそういったものが好きなので、わりかしテンポよく読めました。端役と脇役の書き分け差がはっきりしていて、この人は魅力がないので、早めに死ぬだろうと思われる人は死んでゆきます。そこはちょっとかな。でも新人さんの作品にしてはなかなかのものです。 | ||||
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第30回メフィスト賞受賞作。 初めに言うと、設定とアイデアが抜群なので、文章力構成力は気にしないで下さい。もしも自分だったら…と想像しながら読むと、楽しさ・スリルが倍増です。 ふと気づくと、この本には章立てがありません。初めから終わりまで区切りがないですが、一気に読み上げることができます。 | ||||
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気が付けば極限の状況にいる。というのは、昔から小説の導入として頻繁に使われている。本書でも同様に主人公は悪意をもった状況に落し込まれるわけだが、その悪意がルールを持っているというところが最近の流行だろうか。「バトル・ロワイヤル」などがその代表と言ってよいだろう。また、二つの同型の舘という意味では「ドッペルゲンガー宮」をも思いおこさせる。しかし、本書に最も影響を与えたのは「クリムゾンの迷宮」ではなかろうか?協調と競争を求められる状況、物語半ばで情報ツールがその役割を大きく変えること、エピローグでの再会などが語り直されている。しかし、本書ではこのようなルールを課す側の理由が一切説明されていない。そのため、ゲーム的感覚が強い。その割りにはなりゆきで物語が解決してしまい、カタルシスにかける感がある。本書を読んで物足りなかった読者は、未読であれば貴志祐介の「クリムゾンの迷宮」をお勧めする。 | ||||
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