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聖少女



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖少女 (文春文庫)

聖少女の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

聖女か悪女か…? 人間の非業を描く四篇

表題作は、昭和42年下期の直木賞受賞作。
殺人を犯した少年を担当することになった家裁調査官の"私"は、ある少女が事件の鍵を握っていると睨む。
非行少女のレッテルを貼られたまま逝った、自分の娘の影を彼女に見た私は、逃げるようにハワイ旅行に発った彼女の後を追わずにはおれない。
果たして彼女は悪女なのか、聖女なのか。。?
90頁ほどの短編で、慌ただしく終わってしまうが、もう少しじっくりと描いても良かったのではなかろうか。

「背後の影」は、予兆もなく姿を消した知己の女性を追う、新聞記者の奮闘。
やがて暴かれる、彼女の悲しき宿命とは、、。

「汚れた天使」の主人公も新聞記者。
"外人バー"の女に溺れた同僚の目を覚まさせるべく、奔走する。
この女も悪女なのか、はたまた。。?

「鋳匠」は、寺の住職とその寺の鐘を造った鋳師という、ユニークな人物設定。
読み進めると、思わぬホラー調の展開に戦慄する。

人間の性を悲しく炙り出す、短編集。
聖少女 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖少女 (文春文庫)より
4167121026

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