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生贄を抱く夜
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生贄を抱く夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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超能力の実在を前提にして「謎」を構築してきた同シリーズですが、今回は「謎」も「謎解き」も現れない、単なる「超能力者の話」が大半でした。動機のおぞましさは西澤氏の得意とするところですが、今回はそればかりが空回りしていたように思います。 | ||||
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あとがきにあるように、超能力者たちの視点から語られた番外編/倒叙もの的な感じになっているのはいいとしましょう。問題なのは神麻嗣子が解決後にちょっとしか出てこないことではなく、保科先生が出てこないこと!保科先生がいないチョーモンインなんて、レバーの入っていないレバニラ炒めみたいなもの!純粋にミステリーとしてみても、意外性も緻密さも弱い感じでした。表題作くらいのレベルのが集まっていれば、こういう番外編としての楽しみもできたのでしょうが、シリーズ作品としてのキャラの魅力もなく、ミステリの完成度ももうひとつでは、ちょっと厳しいですね…。 | ||||
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ミステリ作家の悪いところは、何でも理論付けをして自己、自作を正当化してしまうところだと思います。シリーズ物のキャラクターを外部の視点から捉えるという本作品の方法論に誤りはなくても、内容が伴わなければ、一作分の印税を確保する為に、のんべんだらりとシリーズの引き伸ばしを計っているとしか、読者は思わないでしょう。そもそも、サブキャラとして描かれる事で、そのキャラクターの新しい一面が見えたとか、魅力が引き出されたとか、そういう事も全く無いのですから、作者が後付した理由、言い訳としか思えません。定期的に原稿料が入り、集めればいつの間に一冊の本が完成する、短編の雑誌連載は、「おいしい仕事」と言っていた某作家さんがいましたが、西澤氏もそれにハマってしまった口のようですね。サラッと一冊読めてしまう本ではあるのですが、良くも悪くも「軽い」感じです。収録作品の殆どは、ミステリですらありませんし、同じシリーズの長編『実況中死』あたりとは比べるべくもないです。巻末書下ろしの一編『情熱と無駄のあいだ』は、下らない冗談に無理矢理つき合わされているようで、読んでいて気が滅入りました。もっと、ずーっとユーモアのセンスある人だと信じて疑ってなかっただけに、非常に残念です。取り敢えず、次がまた短編なら、もう買いません。 | ||||
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