■スポンサードリンク


生贄を抱く夜



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)
生贄を抱く夜 (講談社文庫)

生贄を抱く夜の評価: 3.31/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.31pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

物語の工夫はあるが主要キャラクターの登場は少ない

作者が「シリーズを長く続けていると、キャラクターを外側から眺める物語を書いてみたくなる」と後書きで書いているように、事件の当事者の視点で書かれている短編集だ。超能力が関係するのはいつもの通りだが、一応上手く超能力を関わらせていて、物語として面白い。でも、保科、能解警部、嗣子、聡子、響子らが一堂に会する場がないのが、ちょっぴりさみしい。シリーズは長く続けて欲しい。
生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)より
4061824066
No.6:
(5pt)

復活希望

ご存知「チョーモンイン」シリーズの短編集。
どれも著者お得意の超能力ミステリーで、粒ぞろいの高品質な作品集。シリーズ全体に関わりがあるのでは?という伏線も張られていて、そちらもとても気になる。
ただ久々に気になって調べてみたところ、どうやら同シリーズの講談社文庫版はすでにほとんどが絶版になっている模様。復活を心から希望したい。
生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)より
4061824066
No.5:
(4pt)

一種の番外編短編集

西澤氏のチョーモンインシリーズの短編集だが、おなじみのキャラは今回はサブキャラにまわり、被害者視点や犯人視点からの物語が殆どの構成となっている。一種の番外編である。
超能力トリックも思い付きレベルのものが多く、いつもの緻密な論理が展開する西澤節はいまいちな感がある。
が、そうは言っても、こういった犯人視点や被害者視点で西澤氏が書くとこれが抜群にうまいんだよな。特に今回はこうした構成であるためか、動機が猟奇的なものが多い。
ユーモアミステリーとは思えないほど事件の背景が殺伐としている。
トリック等はあまりだが、読ませるという意味では標準以上の出来だ。
生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)より
4061824066
No.4:
(4pt)

レギュラーキャラを外側から眺める物語

◆「一本木心中 他三編」
◆「動く刺青」
  問叶は、同じマンションに住むユキエ(仮名)
  の私生活を、ひそかに念写で撮影していた。
  ある日、問叶は、ユキエのもとにやって来る男性の背中の
  刺青の位置が、日によって変化していることに気づく……。
  魅力的な謎の設定と、意表を衝くその解法。
  内面描写のないユキエの真意も気になります。
◆「共喰い」
  中華料理店において、三人の人間が、ほぼ同時に、
  それぞれ違った死因で、いっぺんに死亡した事件。
  冒頭の意味深な独白と三人の死がどう繋がるのか、
  期待を持たせますが、正直、肩透かしなオチでした。
◆「情熱と無駄のあいだ」
  テレポーテーションの能力を持つ女性が、十三年もの間、入念に準備し、
  今まさにイタリアンレストランで実行しようとしている男への“復讐”とは?
  妄念渦巻く真っ黒な他の短編と異なり、陽性でおバカなお口直しの一編。
  
生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)より
4061824066
No.3:
(4pt)

《神麻嗣子》シリーズの第四短編集


◆「一本木心中」

  マンションの一室で起きた若い男女の死亡事件。

  現場の状況から、男が女を絞殺した後、部屋から飛び降りた無理心中
  と推定されたが、事件当時、Dツール(変装能力)が“観測”され……。



  「一本木」というより、依怙地で虚栄心が強い男が囚われた被害妄想。




◆「もつれて消える」

  セックスにまつわる事柄に関し、予知夢を見ることがある知映子。
  夫の出張中に、学生時代の恋人と密会することになるが……。



  ×××を彷彿とさせる、日時誤認のトリックと、
  非日常に興奮する、どうにも困った人間の性。




◆「殺し合い」

  中学生の達郎が小学四年生の時、教室で原因不明の爆発と出火が起きた。当初、
  学級崩壊を苦にした担任教師の犯行と考えられたが、何の証拠も見つからず……。



  超能力という非常識が実在しているがため
  に崩壊する、少年の自我とささやかな矜持。




◆「生贄を抱く夜」

  学生時代から付きまとう金持ちの性悪美人に、
  人生を狂わされた平凡なOLが直面する惨劇。



  常軌を逸した労力が費やされた犯行、そして、
  他者を“人形”扱いする救いがたい自己欺瞞。




◆「動く刺青」

  問叶は、同じマンションに住むユキエ(仮名)
  の私生活を、ひそかに念写で撮影していた。

  ある日、問叶は、ユキエのもとにやって来る男性の背中の
  刺青の位置が、日によって変化していることに気づく……。



  魅力的な謎の設定と、意表を衝くその解法。
  内面描写のないユキエの真意も気になります。




◆「共喰い」

  中華料理店において、三人の人間が、ほぼ同時に、
  それぞれ違った死因で、いっぺんに死亡した事件。



  冒頭の意味深な独白と三人の死がどう繋がるのか、
  期待を持たせますが、正直、肩透かしなオチでした。




◆「情熱と無駄のあいだ」

  テレポーテーションの能力を持つ女性が、十三年もの間、入念に準備し、
  今まさにイタリアンレストランで実行しようとしている男への“復讐”とは?



  妄念渦巻く真っ黒な他の短編と異なり、陽性でおバカなお口直しの一編。





生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)より
4061824066
No.2:
(4pt)

偏愛的作家。

やった、よかった、気分ソーカイ。
外れ無しの作家さん。
はじめて手に取った「解体諸因」から、本当にソンケーし、かつ偏愛している作家の一人、
西澤保彦さんの人気シリーズ。
これもまたまた表紙だけ見ると軽い感じで、いや実際にかなり軽やかなんだけど、
通しで読むと裏にもうひとつ、いやまたひとつ、隠されたパラレルストーリーが
(そうしてこれはエラク暗い)あって、多重空間のストーリーにぐるんぐるん振り回される快感。
まるでパズルみたいにぴしっとはまる快感は、七回死んだ男と同レベルの出来じゃないですか?
言葉だけで本当に、ジェットコースターに乗ったみたいにぐるぐるバーチャルな
浮遊感を与えられる作家は、この人をおいて他にはないと思う。
余談だけど折原一のパズル力もすごいとは思うんだ。
でも、折原さんのそれは、あたしにとってはこう、マラソンのそれ?
実際に自分が積み上げて、結果としてドーパミンがでている感じ。
とくにはぐらかされたりショートカットもない。
西澤さんのそれは、わけわかんない乗物に乗せられて、自分がなんにもできないのに
いろんなところに連れていかれて、振り回されて翻弄されて、でも、あれ、元の場所に帰ってきたよ、そんな遊園地感覚なのよね。
生贄を抱く夜 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社文庫)より
4062759217
No.1:
(5pt)

すごい作品です

デビュー作から西澤保彦をすべて読んでいます。最近は、若干暗い結末の作品を書くようになってしまいました。しかし、西澤先生の作品には、どこか明るさがあります。この生贄を抱く夜も読んでいて幸せになることのできる作品です。
生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:生贄を抱く夜 (講談社ノベルス)より
4061824066

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!