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依存
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依存の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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単行本(2000年)→幻冬舎ノベルス(2001年)→本書。 匠千暁シリーズの一冊。かならず、前作『スコッチ・ゲーム』から順番に読まなければならない。そうしないとストーリーがまったく分からない危険がある。 推理小説というのではない。主人公たる匠千暁の過去、また登場人物たちの人間関係を描いた物語だ。シリーズをずっと読んできて、思い入れのある人には感慨深い作品だろう。私もそうで、それなりに感動したのだが、いざ振り返ってレビューしてみようと思うと、評価に困る作品でもあった。 いろいろ矛盾もあるし、ディテールのバランスが悪いような気もする。いつも繰り広げられる登場人物たちの推理ゲームにもキレがない。 テーマは理解できるし、主人公たちへの思い入れも感じられるのだが、うーん。 取りあえず言えるのは、シリーズのファンなら読むべき、そうでない人は手を出さない方が無難ということだけだ。 | ||||
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「匠千暁」シリーズ中の一作。前作でタカチの過去が明らかになったのに続き、本作では主人公タックの過去が語られるという筋書き。本シリーズは登場メンバ間の関係が希薄だったデビュー作「解体諸因」(傑作)を除くと、青春感傷小説になっていて、ミステリ・ファンが読むには辛い。 今回はユッコが語り手となって、登場人物の観察、考察を述べていくのだが、それにミステリ味を加えようとする試みが既に間違っていると思う。タカチ、タック、ユッコ等と登場人物をカタカナのニックネームで書くのだに恥ずかしいのに、彼らに各々の感傷を語らせ、作品を不必要に長くする手法は如何なものか。読者層を相当若く設定しているのであろうか ? 彼らの世界に同化できない読者にとっては苦行である。 個人的に作者に期待しているのは奇想と解決の鮮やかなロジカル・ミステリである。そうした読者は、本シリーズを読むなとという事かもしれない。 | ||||
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