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天に還る舟
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天に還る舟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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現在本格推理作家として活躍している小島氏が師匠の島田荘司との合作名義で出した初の長編デビュー作。 読んでみれば分かるが、ほぼ実質小島氏の作品と言った方がいいだろう。 氏お得意の派手な物理不可能トリックが満載だが、やはりデビュー作ということもあり、ストーリー展開がやや平坦なのと、トリックありきの発想でいまいち戦時中での事件との動機がうまく絡まっていない感じがあるが、デビュー作ということで大目に見るべきか。 | ||||
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おそらく島田荘冶監修の元に小島正樹氏が書いたのであろう作品だが、 島田荘冶的な雰囲気でありながらも、どうにもオマージュの域まで達していない感があった 平坦として盛り上がらないプロット、細々としていて無理があり解説されても分かりにくくトリック、 よく分からない理由から同行することになる一般人、重要人物たちとのやりとりもほとんどないというのもいただけない だがおそらく一番問題になるのは動機だろう 近年の島田荘冶的といえばらしいのだが、使い方があまりにもテンプレすぎる 様々な資料も出ている今日にこのネタを使うのであればもう少し凝った描写にして欲しかった 他に揃えてない島荘本があるならば、そちらを優先して買ったほうがいいだろう | ||||
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火刑都市で主役してた中村がまた探偵をしてるのでファンには嬉しいだろう。日本嫌い、日帝嫌いの島田らしい真相で、またこの手かよといいかげん辟易するが、なれこれ考え抜いたような凝ったトリックが何個も入ってるのでそこらはいい感じ。 | ||||
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島田さんの作品はよく読ませていただいておりまして、共著ということで楽しみでした。 いざ読み進めていきまして、島田作品と何の違和感も無く入りこめた感じでした。 最近の傾向にあるのか、トリックが非常に複雑なストーリーが大変多く感じられる中、小島さんの作品は お世辞にも繊細とは言えない気骨のあるトリックに仕上がっており、私なりには大変楽しめました。 今度は小島作品の十三回忌を読もうと思っており、期待しております。 | ||||
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なんだか、読んでると小島某による小説ではないかと、思ってしましまう。 ローカル都市で、連続殺人がどかどかと! そして、それぞれにトリックが用意されてるけど、そのトリックが いかにも若手のミステリーマニアが好みそうなもの。 ケレンミは島田得意ですけど、コレは小手先のけつなケレンミ コレは小島です。なんか俺はこんなにがんばってるぞー! こんなトクック考えたぞーという、ニンマリした奴の顔が浮かぶ(顔シランですけど) ラストの手記は、島田ですね確実に。さすがに読ませる! それにしても、なぜ今になって「火刑都市」の中村刑事なんでしょ? おまけに吉敷まで出てきて、これもファンのため? | ||||
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島田氏と島田氏に師事する小島正樹氏の共著ということで、島田作品を愛する私としては少々不安を持って読み始めたのでした。 でも、読み進める内に島田作品と何の違和感も無くなっていました。探偵役が「死者の飲む水」の中村刑事と言う所も渋いじゃないですか。 解説など無いので、どのように共著なのかは判りませんが、それを推理するのも楽しいかも知れません。私的には、基本構造は小島氏なのかなぁ?と思っていますけれど。 共著という事で、議論を重ねた結果でしょうか、より緻密に出来上がっているように思えます。 トリックは切れ味鋭いカミソリのようなものでは無く、斧で力ずくといった感じのもので、これも島田氏の特徴そのものです! ミステリーは、読者を騙すことに主眼があるのではなく、読者を感動させ、楽しませる事にあるのだと、根底がはっきり感じられる作品です。 蛇足かもしれませんが・・・ 本格ミステリーのトリックは一流の作者といえども、そうそう考え付くものではないようで、個人的には島田氏の最高トリックはデビュー作の「占星術殺人事件」だと思っています。しかしながら、熟練する程に磨かれる筆力もあるのでしょう。個人的に一番感動したのは「涙流れるままに」です。新進のアイデアと熟練の技、こんな作品良い形の見本になるかも知れません。 | ||||
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最初は結構盛り上がり、それなりに楽しめます。トリックも良いのですが、何か都合が良すぎというか、うそ臭いというか。おそらく島田荘司だけで書いていたら、こんな感じはしなかったのでしょう。島田荘司のミステリは、冒頭に壮大な謎を用意し、それが結末で論理的に解決されるというものです。同じような作品を書く人もいますが、どうも結末が論理的な解決でなかったり、偶然に頼りすぎたりしているものが多くあります。この作品も、どうも全体的に収まりが悪いというか、ばらばらというか、都合の良さばかりが目立ちます。個人的には、動機が気に入らないです。南京大虐殺や百人斬りを今さら持ち出すとは。困ったものです。 | ||||
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休暇を利用し、妻の実家にやってきた警視庁捜査一課の中村刑事が連続殺人に巻き込まれ、所轄でもないのに独自に捜査を行う、というストーリー。 トラベルミステリ、見立て殺人、密室だけでなく、そこに旧日本軍の中国での悪行、冤罪についての考察など、本格ミステリと社会派ミステリが融合されている。「奇想、天を動かす」を思い出してしまった。 こんなアクロバットトリックありか?と、つっこみたくなる部分もあるが、それはそれ、この作者だもん、これぐらいやらなきゃね。 事件解決後、犯人や関係者の手記が紹介される、というのはいつものパターンだけど、ここまでリアルに(残虐に)書いてあると、靖国参拝で中国、韓国からあれだけ抗議が出るのも判るような気がする。 ワトソン役の海老原も素人探偵として、いいキャラだし。ラスト近くで吉敷登場するのはファンサービスか。 | ||||
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