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アラビアの夜の種族
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アラビアの夜の種族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 1~20 1/4ページ
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落語家さんのYouTubeで紹介されていたので購入しました。 その動画によると、ゲーム「ウィザードリィ」の影響を多分に受けているとのこと。 ウィザードリィ大好きなので、どんなものかと期待していましたが、冒頭から専門用語と難しいルビだらけで、とにかく読みにくい! 私には読み切ることは出来ませんでした。 | ||||
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千夜一夜物語風のサスペンスを読まされたという印象です。 筆者オリジナルではないと冒頭に書いてますが、キリスト教徒が書いたのでしょうか? いろいろなところがちぐはぐに感じます。 | ||||
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まるで外国語の本を翻訳したかのようなところがありますが、これは、あとがきまでひっくるめて全部ファンタジーなのです、多分。本当にこういう本が世界にあったとしたら、この人じゃない人がとっくに翻訳しています。 「災厄の書」というのがいいですね。本について深い考えが記されています。まさにこの本こそ「災厄の書」であって、一度はまると抜け出せなくなります。そして、最後の最後のページまで、どこまでが現実でどこからが創作なのか、わからなくなります。そんな切り分け考えないで、一つの作品としてみると、本当に、多才で、多彩で、人物描写があまり詳しくないのでキャラクター設定とかはいまいちぐっと来ないんですが(キャラ立ってる!って感じではありません)運命の歯車のなんと面白いことかと思ってしまいます。こんな話を思いつくこの作家さんはどんな人なんだろうと、別の本も読みたくなりました。 「書物はそれと出遭うべき人物のところに顕れる」というのは全くそうで、本好きな私が今欲していたのはこういう本でした。なんというベストタイミング。ピースの又吉さんが推薦していたので買ってみましたが、まさに今私が読みたい本がこの本でした。 お勧めです。 | ||||
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は、無かった。 イブラーヒームとアイユーブは国家の危機に何をしたかったんだろう。 どなたか教えて下さい。 | ||||
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大昔の人が伝説を言い伝えるというような感じで主人公の生まれ育ちや才能などを文章にしています。が、大仰だし回りくどい、という印象が強く、早々に読むのをやめてしまいました。 | ||||
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冒険譚としても歴史ものとしてもファンタジーとしても読める。異常な語彙力による巧みな筆致に脳がトリップする。しかし読みにくくはない。王道であり、怪書。 | ||||
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友人に勧められたので買いました。 これ以外にも、3冊でセットになっている同作品の別文庫バージョンもありますが、この一冊で上中下の内容が入っています。 二段組の600ページ程度なので文量は多めです。 文章の書き方や表現に癖があります。性表現中に出てくるとある四文字の単語が気になって気になって、こういう真面目な文章の書き方しておいてそういう表現する??みたいなギャップにとてもじわじわ来ました。 また、現実世界と物語世界を行ったり来たりし、次の章が待ちきれなくなる、本の魅力に取り憑かれていくのを追体験させられるようで良いです。 | ||||
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これにはハマりました、と言うより騙されました。全てに騙されました・・・。 読了後「えっ!」と鳥肌が立ちまくりましたが、その後暫くして梯子外された。(笑) そんな感じの作品です。 著者の文体はそんなに自分が好きなタイプのものではないですが、途中からそれも全く気にならなくなるくらい夢中になりました・・・。 壮大な叙事詩とも言えるし、ファンタジーとも言えます。今となっては、なんだか文書で読むRPGの世界を彷徨っていたような気がします。 この作品に関しては恐らく極端な賛否両論がある気がしますが、自分は読んでよかったと思っています。古川日出男氏、至福の時間をありがとう。(と言いつつも、この人の脳の構造は常人にはちょっと想像できない感じですね、思考回路を覗いてみたい気がしました。) 今後これをお読みになる方は、巻頭から巻末のあとがきまでがこの作品なので忘れずにそこまでお読みあれ。 | ||||
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かつて書評を見て読みたかった本です。手に入ったので読んでみて良かった。幻想的でしかもSF。こうした作品はなかなかありません。とは言え、人によっては取っつきにくいかも知れないので星4つとしました。 | ||||
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聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。アイユーブの術計は周到に準備される。権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。 | ||||
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表題の通り。1時間読んでダメだったったら読む必要はない。その先には何もない。 延々と迂遠な表現が続く骨子の緩い物語。 他のレビューに引っ張られる必要はない。時間は有限。 | ||||
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昔友達に借りて読んだのに、10年の時を経てまた読みたくて買ってしまいました 「一度読んだらおもしろすぎて読むのをやめることができない本」についての本なのですが、そこまで究極にハードルをあげても期待を裏切らないほど一気読みしてしまいます これと「二〇〇二年のスロウ・ボート」が好きで古川氏のことが大好きになってたくさんの作品を読みましたが、やはりアラビア〜が一番の名作かと思います | ||||
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ページをめくる手が止まらない 目が文字を読み取るスピードのもどかしさ そして脳裏に浮かぶ、この物語をいつか読み終わってしまうのだという恐怖 これぞ読書の醍醐味 | ||||
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もはや知らない者はいないであろうロールプレイングゲーム「ウィザードリィ」 その内のシナリオ4に「ワードナの逆襲」という作品がある。 難解かつ、極限の忍耐を必要とするゲームだ。 その作品中「アラビア人の日記」 というおかしなアイテムが登場するのだが、 通常それは「ネクロノミコン」(狂った物語)と呼ばれているのだが、 ウィザードリィ4の英語のアイテム表記はやはり、「アラビアの日記」なのである。 なんでも、アブドゥル・アルハザードと呼ばれるアラビア人が書いた物語らしい。 で、作者の古川日出男さんの事をいろいろ調べてみると、 彼は「ウィザードリィ小説の大家」らしい。 これは、面白くないわけがない! わたしはもうためらいなく購入してしまった | ||||
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いよいよこの大作も完結だが、ナポレオンのエジプト侵攻と、奇想天外なアラビアンナイト勇者譚をミックスした力業に感嘆。この全体の大仕掛けもさることながら、時代を隔てた3人の勇者が激突する話のクライマックスが圧巻だった。1人ずつの話でも十二分に楽しめる密度の濃いエンタメ作だが、最後にこんな形で三者が関わって来るとは思いもよらず、重層的な話の構造がより感慨を深めている。 とにかくくどくて情報量の多い文章なので、誰にでも勧められるものではないが、私のような活字中毒者には極上の逸品だった。凄い。 | ||||
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現代に蘇るアラビアン・ナイトと言う超絶趣向大作の第2部。もっとも文庫版に収録するため三分冊となったものであり、中の部分だけをレビューするのもどうかと思うが、1人目の魔術師アーダムと時代の異なる後2人の勇者が最終的に関わって来ることになろうとは、読んでいる途中ではわからず。やはり通して読みレビューすべきなのだが、各編だけを切り取っても十分豊穣なエンタメ性を備えている。「豊穣な」と書いたが、古川日出男の文章は過剰なまでに豊穣で情報量が多く、相当にくせがあるので、スピーディーな展開を望む人には向かない。少し読んで合わないと思ったら敬遠した方が無難かも。個人的には、このくどさがたまらず、存分に読書の楽しみを堪能したのだが。と言うことで、この中盤の評価としては4である。 | ||||
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長大な物語の第一部。アラビアンナイトの和訳と言う形を騙って繰り出される趣向だが、まず近代兵器で圧倒するナポレオンに攻め込まれたカイロで、書物好きなインテリの彼に読ませて大逆転勝利に導くため、行方不明になっていた禁断の「災厄の書」が発見されたと言う。これを読んでしまうと物語の虜となって戦闘能力を失うらしいのだが、実は大嘘。だが存在しないのなら自力で書いてしまえばいいだろうと言うことで、書かれた物語と言う仕掛けが面白い。それだけの魅力的な話を創造せねばならないのだけど、今巻では蛇の邪神と契約した妖術師の話が語られる。これが絶品だった。 奇想天外と言う言葉が相応しい内容で、物語の力を感じた。こんな大仕掛けをグイグイ読ませる作者の筆力に脱帽であるが、今後も期待したい。 | ||||
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過去に文庫版で読みましたが、あらためて単行本を購入しました。ファンタジー?、伝奇?などのジャンルに入るとも思いますが、作者の想像力と筆力に感服しました。古川氏の最高傑作と思いますが、今後これを超える作品は出ないでしょうね。秋の夜長に、ご一読をお勧めします。 | ||||
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1巻が特におもしろいのは間違いない。なんといっても中世のアラビアを題材にする物語など読む機会はそうないため新鮮味に満ちている。また数百年前の人間がそれよりもさらに古代の人間についてを語る様子から人類の歴史の深さにゾッとさせられもした。 2巻3巻は多様な作品に溢れた現代においては露骨な性描写を除けば子供向けの文学かと思わせるほど幼稚で残念だった。 ただし、終わり方は文脈になぞった意味のある終わり方をきちんとしていると思う。 ちなみにあとがきで語られていることだが、この作品の原著者は19世紀のフランス人かイギリス人であり、原著書は北アフリカや東地中海の民間説話を広く採集し、編纂したものであるそうだ。彼(彼女?)もまた我々に語られる存在となったと思うとやはり深く考えさせられる。 | ||||
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おもしろい。近代兵器を携えてフランスのナポレオンが攻め込もうとしているエジプトを舞台に、そのナポレオンに対抗する「災厄の書」を綴る夜の種族たちの物語。作中作という仕掛けがあることで、すんなりと現実世界から魔術が飛び交うファンタジーの世界に移行し、2つの世界を交互に行き来することで、次第に読者そのものを夢うつつの世界へといざなう。また、アラビアの世界という日本の読者にとってなじみが薄い設定でありながら、滑らかでどこかきざな日本語が読んでいて心地よい。そして邪神が意外とかわいいぞ。 | ||||
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