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アラビアの夜の種族
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アラビアの夜の種族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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まるで外国語の本を翻訳したかのようなところがありますが、これは、あとがきまでひっくるめて全部ファンタジーなのです、多分。本当にこういう本が世界にあったとしたら、この人じゃない人がとっくに翻訳しています。 「災厄の書」というのがいいですね。本について深い考えが記されています。まさにこの本こそ「災厄の書」であって、一度はまると抜け出せなくなります。そして、最後の最後のページまで、どこまでが現実でどこからが創作なのか、わからなくなります。そんな切り分け考えないで、一つの作品としてみると、本当に、多才で、多彩で、人物描写があまり詳しくないのでキャラクター設定とかはいまいちぐっと来ないんですが(キャラ立ってる!って感じではありません)運命の歯車のなんと面白いことかと思ってしまいます。こんな話を思いつくこの作家さんはどんな人なんだろうと、別の本も読みたくなりました。 「書物はそれと出遭うべき人物のところに顕れる」というのは全くそうで、本好きな私が今欲していたのはこういう本でした。なんというベストタイミング。ピースの又吉さんが推薦していたので買ってみましたが、まさに今私が読みたい本がこの本でした。 お勧めです。 | ||||
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冒険譚としても歴史ものとしてもファンタジーとしても読める。異常な語彙力による巧みな筆致に脳がトリップする。しかし読みにくくはない。王道であり、怪書。 | ||||
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友人に勧められたので買いました。 これ以外にも、3冊でセットになっている同作品の別文庫バージョンもありますが、この一冊で上中下の内容が入っています。 二段組の600ページ程度なので文量は多めです。 文章の書き方や表現に癖があります。性表現中に出てくるとある四文字の単語が気になって気になって、こういう真面目な文章の書き方しておいてそういう表現する??みたいなギャップにとてもじわじわ来ました。 また、現実世界と物語世界を行ったり来たりし、次の章が待ちきれなくなる、本の魅力に取り憑かれていくのを追体験させられるようで良いです。 | ||||
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これにはハマりました、と言うより騙されました。全てに騙されました・・・。 読了後「えっ!」と鳥肌が立ちまくりましたが、その後暫くして梯子外された。(笑) そんな感じの作品です。 著者の文体はそんなに自分が好きなタイプのものではないですが、途中からそれも全く気にならなくなるくらい夢中になりました・・・。 壮大な叙事詩とも言えるし、ファンタジーとも言えます。今となっては、なんだか文書で読むRPGの世界を彷徨っていたような気がします。 この作品に関しては恐らく極端な賛否両論がある気がしますが、自分は読んでよかったと思っています。古川日出男氏、至福の時間をありがとう。(と言いつつも、この人の脳の構造は常人にはちょっと想像できない感じですね、思考回路を覗いてみたい気がしました。) 今後これをお読みになる方は、巻頭から巻末のあとがきまでがこの作品なので忘れずにそこまでお読みあれ。 | ||||
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かつて書評を見て読みたかった本です。手に入ったので読んでみて良かった。幻想的でしかもSF。こうした作品はなかなかありません。とは言え、人によっては取っつきにくいかも知れないので星4つとしました。 | ||||
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昔友達に借りて読んだのに、10年の時を経てまた読みたくて買ってしまいました 「一度読んだらおもしろすぎて読むのをやめることができない本」についての本なのですが、そこまで究極にハードルをあげても期待を裏切らないほど一気読みしてしまいます これと「二〇〇二年のスロウ・ボート」が好きで古川氏のことが大好きになってたくさんの作品を読みましたが、やはりアラビア〜が一番の名作かと思います | ||||
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ページをめくる手が止まらない 目が文字を読み取るスピードのもどかしさ そして脳裏に浮かぶ、この物語をいつか読み終わってしまうのだという恐怖 これぞ読書の醍醐味 | ||||
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もはや知らない者はいないであろうロールプレイングゲーム「ウィザードリィ」 その内のシナリオ4に「ワードナの逆襲」という作品がある。 難解かつ、極限の忍耐を必要とするゲームだ。 その作品中「アラビア人の日記」 というおかしなアイテムが登場するのだが、 通常それは「ネクロノミコン」(狂った物語)と呼ばれているのだが、 ウィザードリィ4の英語のアイテム表記はやはり、「アラビアの日記」なのである。 なんでも、アブドゥル・アルハザードと呼ばれるアラビア人が書いた物語らしい。 で、作者の古川日出男さんの事をいろいろ調べてみると、 彼は「ウィザードリィ小説の大家」らしい。 これは、面白くないわけがない! わたしはもうためらいなく購入してしまった | ||||
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いよいよこの大作も完結だが、ナポレオンのエジプト侵攻と、奇想天外なアラビアンナイト勇者譚をミックスした力業に感嘆。この全体の大仕掛けもさることながら、時代を隔てた3人の勇者が激突する話のクライマックスが圧巻だった。1人ずつの話でも十二分に楽しめる密度の濃いエンタメ作だが、最後にこんな形で三者が関わって来るとは思いもよらず、重層的な話の構造がより感慨を深めている。 とにかくくどくて情報量の多い文章なので、誰にでも勧められるものではないが、私のような活字中毒者には極上の逸品だった。凄い。 | ||||
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現代に蘇るアラビアン・ナイトと言う超絶趣向大作の第2部。もっとも文庫版に収録するため三分冊となったものであり、中の部分だけをレビューするのもどうかと思うが、1人目の魔術師アーダムと時代の異なる後2人の勇者が最終的に関わって来ることになろうとは、読んでいる途中ではわからず。やはり通して読みレビューすべきなのだが、各編だけを切り取っても十分豊穣なエンタメ性を備えている。「豊穣な」と書いたが、古川日出男の文章は過剰なまでに豊穣で情報量が多く、相当にくせがあるので、スピーディーな展開を望む人には向かない。少し読んで合わないと思ったら敬遠した方が無難かも。個人的には、このくどさがたまらず、存分に読書の楽しみを堪能したのだが。と言うことで、この中盤の評価としては4である。 | ||||
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長大な物語の第一部。アラビアンナイトの和訳と言う形を騙って繰り出される趣向だが、まず近代兵器で圧倒するナポレオンに攻め込まれたカイロで、書物好きなインテリの彼に読ませて大逆転勝利に導くため、行方不明になっていた禁断の「災厄の書」が発見されたと言う。これを読んでしまうと物語の虜となって戦闘能力を失うらしいのだが、実は大嘘。だが存在しないのなら自力で書いてしまえばいいだろうと言うことで、書かれた物語と言う仕掛けが面白い。それだけの魅力的な話を創造せねばならないのだけど、今巻では蛇の邪神と契約した妖術師の話が語られる。これが絶品だった。 奇想天外と言う言葉が相応しい内容で、物語の力を感じた。こんな大仕掛けをグイグイ読ませる作者の筆力に脱帽であるが、今後も期待したい。 | ||||
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過去に文庫版で読みましたが、あらためて単行本を購入しました。ファンタジー?、伝奇?などのジャンルに入るとも思いますが、作者の想像力と筆力に感服しました。古川氏の最高傑作と思いますが、今後これを超える作品は出ないでしょうね。秋の夜長に、ご一読をお勧めします。 | ||||
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おもしろい。近代兵器を携えてフランスのナポレオンが攻め込もうとしているエジプトを舞台に、そのナポレオンに対抗する「災厄の書」を綴る夜の種族たちの物語。作中作という仕掛けがあることで、すんなりと現実世界から魔術が飛び交うファンタジーの世界に移行し、2つの世界を交互に行き来することで、次第に読者そのものを夢うつつの世界へといざなう。また、アラビアの世界という日本の読者にとってなじみが薄い設定でありながら、滑らかでどこかきざな日本語が読んでいて心地よい。そして邪神が意外とかわいいぞ。 | ||||
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好き嫌いがわかれるのかもしれませんが、こんな本を書けるなんて、古川日出男って、本当に人間なのか~! 日本人なのか~! と絶叫してしまいたくなるほどの才能。言葉を連ねることだけで、かくも壮大な世界をつくりあげ、読む者をひきずりこむ。夜、この小説を読んでいる間、あなたは、ちんけな現実から、ワープ。本当に、この人の頭は、どうなっているんでしょう。まあ、いろいろ本を読んできたけれど、私にとっては、ナンバーワンの小説。 | ||||
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ナポレオン・ボナパルトがエジプト侵攻に着手した頃。 二十三人の知事のうちの第三番目の権力者イスマーイールに愛でられた奴隷アイユーブは、ナポレオン艦隊を駆逐する奇策を主人に提案する。それは、読み手に破滅をもたらすという伝説の書物「災厄の書」を献上すること。アイユーブは、実在しない書をでっち上げるため、夜の種族たる語り部に、毎夜空前絶後の物語を紡がせる。 第1巻は魔導士アーダムと蛇神をの愛憎が描かれている。 書物の、書物による、書物のため物語。翻訳小説でありながら、著者らしいリズムと美しい日本語で彩られた奇書の開幕。第2巻に続く。 | ||||
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いよいよナポレオン・ボナパルトが侵攻が本格化してきたエジプト。アイユーブは「災厄の書」の完成を急ぐ。 物語は作中作の主人公たちアーダム、ファラー、サフィアーンが三つ巴となりクライマックスへ向かう。第2巻での中だるみが嘘のように第3巻はぐいぐい読み進めることができるだろう。おちゃらけた会話文も気にならなくなり、むしろそれを味と感じるようになる。 夜ごと語られた百物語の結末、そして「災厄の書」がもたらしたものとは。読了したときに初めて本作品がミステリとして楽しめるものだと気づく。 | ||||
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こんな世界があるなんて驚きです。 表現が小賢しいのですが、それも好き。 長いし読むの疲れるからオーディオブックで聴きたい。 | ||||
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[あらすじ] ナポレオンの遠征軍が迫るカイロ。エジプト政界第三位の実力者に仕える若き執事・アイユーブは、読み始めると死を突きつけられても読むのを止められない(ほど面白い)という稀書“災厄の書”をナポレオンに献上することを提案します。 ところが、実際にはそんな本は存在せず、“夜の種族”を名乗る女性が夜毎に語る物語を口述筆記することで“災厄の書”を作り出そうとしていたのです。 完全にハードルが上がった状態で語られる「物語」こそが、この本のメインとなります。 物語は一人の少年を主人公にして始まります。彼の生涯が綴られるのですが、なんというか、RPGで迷宮の最奥に鎮座する魔王がどうやって誕生したのかを描いたような内容です。 イスラームの帝国で大王の末子として生まれたアーダムは、容貌の醜さから疎まれ、乳母(実は魔女)によって孤独に育てられ、妖術と謀略に長けた王子として成長します。 彼は騎兵100騎で敵国を崩壊させると宣言すると、敵国の中枢である邪教団に潜入しました。しかし、祭神である蛇のジンニーアと出会うと、その力に惚れ込み弟子となります。妖力を高めたアーダムは父王を殺して帝位を簒奪し、大王となったのです。 絶大な権力を得ると、蛇神の生け贄を無尽蔵に生み出すため迷宮を造りました。迷宮には魔物が棲みつき、魔物は財宝を溜め込みます。財宝を狙い数多の盗っ人や冒険者が侵入し、その大半が命を落とします。それが蛇神の生け贄となるのです。 アーダムと蛇神は互いに協力関係で力をつけていきますが、アーダムは蛇神の目的――能力の高い妖術師の子種を媒介とした自身の復活――を知ります。 これを裏切りと感じたアーダムは蛇神を出し抜き復讐することを誓いました。夢を見ると考えを読まれるため、眠りを絶ちます。耐え難い眠りへの飢えを紛らわすため、アーダムは女を犯し魔物を屠り臣下を殺します。 いつしかアーダムは悪逆の魔王として恐れられるようになるのでした。 そして千年後、新たに二人の人物を主人公に加え物語は続きます。彼らは対立する関係になり、協力する関係になり、著者と著書の関係になり、物語を紡いでいくのです。 実に読み応えがあります。 さらに、この本の特徴は語り手が多重に存在することです。サウジアラビアで本書の英訳版を手に入れたとあとがきで語られ、この物語がいかに語り継がれてきたかが注釈によって考察されます。作中ではアイユーブが“災厄の書”の物語を編纂し、物語内ではアーダムが魔術書を書き、それを魔術師ファラーが読み込みます。 イスラーム世界のエキゾチックな雰囲気を味わいつつ、物語の入れ子構造にひたってみてはいかがでしょうか。 | ||||
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友人に勧められて買ったのだが、こんなに厚い本田とは思わなかった。あとで時間があるときに、じっくり読もうと思っている。 | ||||
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話にひきこまれてしまいます。時を忘れてのめり込んでしまいます。 | ||||
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