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アラビアの夜の種族
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アラビアの夜の種族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 21~40 2/4ページ
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好き嫌いがわかれるのかもしれませんが、こんな本を書けるなんて、古川日出男って、本当に人間なのか~! 日本人なのか~! と絶叫してしまいたくなるほどの才能。言葉を連ねることだけで、かくも壮大な世界をつくりあげ、読む者をひきずりこむ。夜、この小説を読んでいる間、あなたは、ちんけな現実から、ワープ。本当に、この人の頭は、どうなっているんでしょう。まあ、いろいろ本を読んできたけれど、私にとっては、ナンバーワンの小説。 | ||||
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ナポレオン・ボナパルトがエジプト侵攻に着手した頃。 二十三人の知事のうちの第三番目の権力者イスマーイールに愛でられた奴隷アイユーブは、ナポレオン艦隊を駆逐する奇策を主人に提案する。それは、読み手に破滅をもたらすという伝説の書物「災厄の書」を献上すること。アイユーブは、実在しない書をでっち上げるため、夜の種族たる語り部に、毎夜空前絶後の物語を紡がせる。 第1巻は魔導士アーダムと蛇神をの愛憎が描かれている。 書物の、書物による、書物のため物語。翻訳小説でありながら、著者らしいリズムと美しい日本語で彩られた奇書の開幕。第2巻に続く。 | ||||
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ナポレオン・ボナパルトが侵攻が着々と進むエジプト。 伝説の書物「災厄の書」は魔導士アーダムの物語から千年の時を経て、二人のみなしごファラーからサフィアーンの物語へと語りつがれる。数奇な生い立ちでありながら比類なき魔法を剣術を手にした二人、アーダムとの邂逅と盛り上がり所だが、ちょっと中だるみ感が否めない。展開が読めないからだろうか。 第1巻に引き続き、美麗は日本語に圧倒されることしきりだが、何故か会話文がおちゃらけ気味で興を削いでしまう。 アイユーブは書物を完成させてエジプトを救うことができるのか。第3巻に続く。 | ||||
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いよいよナポレオン・ボナパルトが侵攻が本格化してきたエジプト。アイユーブは「災厄の書」の完成を急ぐ。 物語は作中作の主人公たちアーダム、ファラー、サフィアーンが三つ巴となりクライマックスへ向かう。第2巻での中だるみが嘘のように第3巻はぐいぐい読み進めることができるだろう。おちゃらけた会話文も気にならなくなり、むしろそれを味と感じるようになる。 夜ごと語られた百物語の結末、そして「災厄の書」がもたらしたものとは。読了したときに初めて本作品がミステリとして楽しめるものだと気づく。 | ||||
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こんな世界があるなんて驚きです。 表現が小賢しいのですが、それも好き。 長いし読むの疲れるからオーディオブックで聴きたい。 | ||||
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[あらすじ] ナポレオンの遠征軍が迫るカイロ。エジプト政界第三位の実力者に仕える若き執事・アイユーブは、読み始めると死を突きつけられても読むのを止められない(ほど面白い)という稀書“災厄の書”をナポレオンに献上することを提案します。 ところが、実際にはそんな本は存在せず、“夜の種族”を名乗る女性が夜毎に語る物語を口述筆記することで“災厄の書”を作り出そうとしていたのです。 完全にハードルが上がった状態で語られる「物語」こそが、この本のメインとなります。 物語は一人の少年を主人公にして始まります。彼の生涯が綴られるのですが、なんというか、RPGで迷宮の最奥に鎮座する魔王がどうやって誕生したのかを描いたような内容です。 イスラームの帝国で大王の末子として生まれたアーダムは、容貌の醜さから疎まれ、乳母(実は魔女)によって孤独に育てられ、妖術と謀略に長けた王子として成長します。 彼は騎兵100騎で敵国を崩壊させると宣言すると、敵国の中枢である邪教団に潜入しました。しかし、祭神である蛇のジンニーアと出会うと、その力に惚れ込み弟子となります。妖力を高めたアーダムは父王を殺して帝位を簒奪し、大王となったのです。 絶大な権力を得ると、蛇神の生け贄を無尽蔵に生み出すため迷宮を造りました。迷宮には魔物が棲みつき、魔物は財宝を溜め込みます。財宝を狙い数多の盗っ人や冒険者が侵入し、その大半が命を落とします。それが蛇神の生け贄となるのです。 アーダムと蛇神は互いに協力関係で力をつけていきますが、アーダムは蛇神の目的――能力の高い妖術師の子種を媒介とした自身の復活――を知ります。 これを裏切りと感じたアーダムは蛇神を出し抜き復讐することを誓いました。夢を見ると考えを読まれるため、眠りを絶ちます。耐え難い眠りへの飢えを紛らわすため、アーダムは女を犯し魔物を屠り臣下を殺します。 いつしかアーダムは悪逆の魔王として恐れられるようになるのでした。 そして千年後、新たに二人の人物を主人公に加え物語は続きます。彼らは対立する関係になり、協力する関係になり、著者と著書の関係になり、物語を紡いでいくのです。 実に読み応えがあります。 さらに、この本の特徴は語り手が多重に存在することです。サウジアラビアで本書の英訳版を手に入れたとあとがきで語られ、この物語がいかに語り継がれてきたかが注釈によって考察されます。作中ではアイユーブが“災厄の書”の物語を編纂し、物語内ではアーダムが魔術書を書き、それを魔術師ファラーが読み込みます。 イスラーム世界のエキゾチックな雰囲気を味わいつつ、物語の入れ子構造にひたってみてはいかがでしょうか。 | ||||
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大変残念ですが、もっと平易な文章、あるいは難解な熟語や言い回しを使っても(それには慣れているので)読みやすい全体をとおしたリズムがあればよかったです。 私には、文章が読みにくくてそれがハードルになりました。 なんで賞が取れたんだろうと思ったのだけど、ほかの方のレビューは高いので、私には合わなかったんだなぁとしみじみ思いました。 | ||||
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面白さは相変わらず。 とにかく言い回しがくどい。その言い回しのせいで肝心のスト―リーがなかなか進まない。 この言い回しが古川 日出男のすごいところではあるのだけど。この本ではやってほしくはなかった | ||||
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一巻目は少し期待を持たせる内容でしたのでひっばられて読んでいました。まー、ともかく読んで見ないことにはね。 | ||||
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んー。 ティーンにはこれも一つの読書体験としていいのかもしれない? | ||||
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疲れてしまって…。3巻目はもう少しアップテンポに怒濤のラスト?へ連れて行って欲しかったです。 | ||||
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友人に勧められて買ったのだが、こんなに厚い本田とは思わなかった。あとで時間があるときに、じっくり読もうと思っている。 | ||||
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話にひきこまれてしまいます。時を忘れてのめり込んでしまいます。 | ||||
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最高におもしろいです。 物語のための物語、純粋にわくわくして読みすすめました。 いつまでも物語が終わらないでほしいと思ったのはひさしぶりです。 長さなんて気になりません、ていうか10巻あってもいいくらいです。 古川日出男さんの小説は『gift』みたいなさらっとしたのも大好きなのですが、 こういうパワフルな長編もすごくいいですね。 一見とっつきにくそうかもしれませんが、ぜひ手にとってみてほしいです。 | ||||
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なんだそのオチ。 いや、ファラーのほうね。 やはりこの二人ではアシュエルとヴァルには敵わんのだよな。 アシュエルの妄執もヴァルの慟哭も、この二人には足りなさすぎる。 アーダムの方がよほどカリスマ性があるよな。 ていうか天性の詐欺師だったはずのサフィアーンがただのおマヌーになり下がってるのは何故なんだ。 一巻読んだときは入れ子にする意味がないんじゃないかと思ったのですが誤りでした。 入れ子にしている意味は確かにあった。 問題はそんなに正気を失うまでのものではないという点なんだが。 てか自国が滅んでるのにイブラーヒームは何がしたかったんだ。 | ||||
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古川日出男は私の好きな作家で、中でもこれは白眉の作品であると思います。 ほかのレビュアーの方は、減点要因として「大仰でこねくりまわしたような修辞」 をあげていますが、これは私にとってこの作品の大きな魅力の一つであり、もし、 この事を理由に本書を手にすることを躊躇される方がいるとしたらすごく残念なこと なので、作品中の独特の修辞には理由があることを、ここで述べさせていただきます。 まず、冒頭に作者が宣言しているとおり、この作品はアラビアに重層的に伝わって きた物語を作者が日本語訳したという体裁をとっています。 したがって、必然的に物語は海外の童話・説話・ファンタジー小説などが日本語訳 されたときの、あの独特の「大仰でこねくりまわしたような修辞」で語られ、特に、 タイトルどおり物語の構造の一部や語り口等はアラビアンナイトを多いに参照しています。 おそらく、海外のその手の物語に触れたことがある方は、作者独特の諧謔にニヤリと笑い、 この不可思議な物語に乗ってやろうと思うことでしょう。 それから、長過ぎるという批判もあるようですが、章立てが適度で読み区切りが つけやすいですし、私はアラビアンナイトのつもりで夜毎気長に楽しく読みました。 | ||||
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とても壮大なファンタジーですが(確かに人によっては疲れるくらい長いかもw)、作者が日本人とはとても思えないような妖しい雰囲気が漂います。本当にこんな一族がいるのかもと思わせるような妙な感覚も覚えました。ちょっとわかりにくいかも知れませんが是非、(1)から(3)まで読破してみてください。ファンタジーの醍醐味もぎゅっと詰まっていますよ。 | ||||
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日本人の作家としては随分と野心的な事をしようとしているな、と感心しました。読者を惹き付けて離さない筆力も相当なレベル。ただし、あくまで日本人作家としての但し書きがつきますが。メタフィクションとしての構造は単純で、特に目新しいものではないし、なによりズームルッドの語る物語の内容が同じアラビアンナイトが元ネタだからとはいえ、タニス・リーの「平たい地球」シリーズと雰囲気が似ている為、余計に新鮮味に欠けるように私には感じられました。リーの文章は装飾過多すれすれの耽美調なので、読む人を選びますが。古川氏は逆に一人でも多くの読者を得たいと思ったのでしょう、読み易さにかなり気を使った事が窺われます。私としては、面白いし気軽に楽しめるけれど、驚愕はしなかった、という感想です。 | ||||
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全部読み返しても、この本のどこまで本当でどこまで嘘なのか境界が定かでない、実に不思議な物語だ。著者のもっともらしい後書を読んでもよくわからない。著者によればこの本はサウジアラビアの本屋で偶然購入した英語版(原題:The Arabian Nightbreeds)を和訳したものということなのだが、確かにそれらしい内容になっている。 本書自体の内容もまた、ナポレオン率いるフランス軍がエジプトに侵攻する直前のカイロを舞台に、「夜の種族」が語る物語を一冊の本に書きとめることが主題となっており、なかなか複雑な構成になっている。 本書のメインストーリーは「夜の種族」が語る物語であるが、実に壮大な内容で、一人目の主人公である醜い王子のアーダムが、策略をめぐらせながら異教徒の国に侵入し、邪神の女神から魔術を授けられ人類最高の魔術師になる第一章、それから1千年後の世界で別の2人の主人公が活躍する第二章、そして主人公3人が激闘を繰り広げて物語が完結する第三章まで、驚くべき物語が展開される。 アラブ世界を舞台としたこの小説には、西洋のファンタジーとはまた趣が異なる、妖しく現実と夢の境界線が曖昧な幻想的な世界が描かれており、内容の面白さもさることながら異文明の香りを堪能することができる傑作だと思う。 | ||||
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まず、文章が読みにくい。堅苦しい文体でも、佐藤大輔なんかは割とスラスラ読める。この小説は単に表現がクドいだけなので、読んでいて突っかかってイライラしてくる。 そして内容がつまらない。1巻は軍略ものに近い内容だが、なんというか適当だ。 ありきたりすぎる復讐劇。そして肝心の孔明の罠的な部分では、敵をどうやって罠に落としいれるのだろう。そう思っていた。 ……魔法で解決とはな。 だったら最初からとっとと魔法使っとけよ。 というか主人公が役立たずだから、親兄弟に疎まれてたっていうが…… 魔法が使えるってことを親兄弟が知ってたら少しは違ってたんじゃないの?? なんで隠してたの?? そこの補足も不足しているように感じた。 | ||||
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