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仮借なき明日
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仮借なき明日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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ストーリー展開が奇抜で、一気に読み終えた。 | ||||
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佐々木譲によるハードボイルド作品です。フィリピンに進出した日本企業の現地経営陣とフィリピン現地の有力者・マフィアによる癒着・不正に、本社の調査役として送り込まれた主人公が対決します。不正を憎む、ストイックかつ暴力的な主人公が大立ち回りを演じます。 度重なる暴力描写がすごい。主人公はエリートでありながら、一徹かつ暴力的。熱帯の島国でどういうわけか、暴力性を全面開花させてしまいます。ほとんど一人で、不正を暴き、フィリピン警察を含む全勢力と戦います。すごい。 マルコス政権末期のフィリピン社会にはびこる諸悪の描写も秀逸です。まるで船戸作品のようです。 | ||||
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大手農機メーカー勤務の原田亮平は、暴力への衝動を身の内に秘めたタフな男。そんな彼がフィリピン・サンビセンテへの出張を命じられる。現地工場で不良品が異常に発生しており、実情を確かめるためには、どんな手段も厭わないという。現地入りした原田を待っていたのは、総責任者に支配された工場と、やくざと汚職警官の専横を許す壊滅的な状況だった。悪を追いつめ、狩りたてる男を描く長編。 | ||||
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何と言うか、とにかく無茶苦茶なんですけど、気に入りました。 有り得ない。信じられない。 けど、読んじゃいました。 久々に、残りページが惜しくなる、一冊でした。 物語は、休職中の田島農機社員、原田亮平の登場から始まり、フィリピン 工場の問題から、深みに入ります。 支配人、工場長、フェリシアードが動かすサンビセンテ工場は、不良品の 比率増加から、その状態が漏れ、三回目の監査を迎えます。 三回目の監査の担当が亮平。 物騒な、殺伐とした、サンビセンテの町と、特異な工場経営。 解き明かす監査役、亮平の引く引き金が、大戦争の幕開けでした。 はっきり言って、無茶苦茶です。 はっきり言って、信じられません。 こうなるともう、気分はもう戦争、って言うか、仁義なき闘い、って言うか。 フィリピンは訪れたことがありますが、地理も、タガログ語もさっぱり分か りません。 それなのに。 最後まで、読んでしまいました。 ダイハードって感じもアリ。でした。 90点。絶対にありえないのが、痛快。爽快。快っ感。 | ||||
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後書きでも触れられてるように有名な黒沢明の「用心棒」を始めとした、 ダシール・ハメットの小説「血の収穫」の翻案ものの1つ。 ですが、その中では抜群に面白いです! 働く必要のない金持ちにも関わらず、自分の志向信念のために、日本の農機具メーカーでサラリーマン をしているアメリカ帰りのエリート原田。 実は自分の中に強い暴力への衝動を抱えつつ生きています。 特異な性質有能さを役員に見込まれた彼が自社のフィリピン工場で起きた犯罪集団絡みの 事件を手段を選ばず、巻き添えを増やしながら、解決するお話。 最後、殺人経験のあるプロ犯罪者たちに追い詰められるのですが、その時の彼らへの原田の独白 が実にかっこいいです。 窮鼠猫を噛む、舐められてた素人が、そのセリフ通りに猛攻に転じます。 ミステリ好きで、バイオレンス好きなサラリーマンにオススメな痛快な エンターテイメントです。 佐々木譲作品でも警察小説群は読んでいて嫌になりますが、これはスカッとしますよ! | ||||
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佐々木譲さんのファンです。 この作品も期待して読みました。 ごめんなさい。 私には合いませんでした。 殺しの場面が残酷過ぎた。 途中から、昼メロ風になり、軽くなったと感じた。 主人公の能力がすごすぎるのが信じられなかった。 安っぽい勧善懲悪に感じられた。 フィリピンを馬鹿にしてないですか? | ||||
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ハードボイルドの傑作。 主人公の原田は本当に「ゆで卵(ハードボイルド)」のごとくまったくぶれず 淡々と(冷淡に?)自分の任務を遂行して行く。 クールでドライな原田が行動するたびに、周りが勝手にてんやわんやになって行く。 原田にはなんの動揺も無く、周りは全員動揺しまくる。 そしていつの間にか(読んでいて本当に気付いた時には既にという感じ)、 街はとんでもない大混乱に陥り。 。 。 作中、原田がこんなふうなことを言われます。 「よく考えたらお前が全ての原因のような気がする」 その通り。 おもしろいです。 ご一読を。 | ||||
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ハードボイルドの傑作。 主人公の原田は本当に「ゆで卵(ハードボイルド)」のごとくまったくぶれず 淡々と(冷淡に?)自分の任務を遂行して行く。 クールでドライな原田が行動するたびに、周りが勝手にてんやわんやになって行く。 原田にはなんの動揺も無く、周りは全員動揺しまくる。 そしていつの間にか(読んでいて本当に気付いた時には既にという感じ)、 街はとんでもない大混乱に陥り。。。 作中、原田がこんなふうなことを言われます。 「よく考えたらお前が全ての原因のような気がする」 その通り。 おもしろいです。 ご一読を。 | ||||
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‘92年の作品だということにまず驚いた。 出てくる小道具が古いので‥。 単行本ではもっと前の作品なのだろう。 わたしは、この改訂新版で初めて出会った。 しかし、佐々木譲ファンならとうに読んでおられるだろうが、 わたしは三冊ほどしか拝読していないので、ともかく驚いた。 面白い!! 解説によれば本書は、ダシールハメットの「血の収穫」の優れて 見事な本歌どりなのだそうだ。 そういえばマカロニ・ウェスタンのように、人がバタバタ死んでゆく。 再びファンの方には失礼かも知れないが、わたしの読んだ著者の作品の 中ではイチオシだ。 | ||||
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‘92年の作品だということにまず驚いた。 出てくる小道具が古いので‥。 単行本ではもっと前の作品なのだろう。 わたしは、この改訂新版で初めて出会った。 しかし、佐々木譲ファンならとうに読んでおられるだろうが、 わたしは三冊ほどしか拝読していないので、ともかく驚いた。 面白い!! 解説によれば本書は、ダシールハメットの「血の収穫」の優れて 見事な本歌どりなのだそうだ。 そういえばマカロニ・ウェスタンのように、人がバタバタ死んでゆく。 再びファンの方には失礼かも知れないが、わたしの読んだ著者の作品の 中ではイチオシだ。 | ||||
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ハードボイルド小説というと、アウトローというか反社会的勢力に属するような主人公が、すさまじい暴力を繰り広げるような話が多いという印象を持っていましたが、本書の主人公はメーカー勤務のサラリーマンです。 主人公原田は、経済的に会社に依存しなくて良い境遇にあり、会社の奴隷ではなく自己の原理原則に従って行動するけれども、会社という組織の一員としてやるべき仕事はきちんと遂行しようとするという基本スタンスがあり、本書において様々な暴力・苦難に遭遇しつつも、その基本スタンスを守っていきます。 そして困難な会社の任務を遂行していく中で、その任務遂行を妨害しようとする反社会的勢力等に対し、知恵を使い、場合によっては実力行使で対抗していくわけですが、知恵や実力行使そのものというよりは自己の原理原則を守っていくストイックさにこそ爽快感を感じました。 ハードボイルド小説でありながら濡れ場がないという点も新鮮で、主人公のストイックさを裏付けているようで好印象でした。 ネタバレにならぬようこれ以上の詳細は控えますが、痛快・爽快な一冊です。 | ||||
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