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追想五断章
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追想五断章の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 21~40 2/4ページ
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| ままならないことの物悲しさを描かせたら、米澤穂信は本当に上手だと思います。 まだお若い作家さんなのにすごいです。 絶対おすすめです。 | ||||
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| 素直に読むほど、キレイにハマる作品 読後感はどこか小市民シリーズに似ていた この物語に、主人公達の個性は不要だったと思う だからこそ、これでいい 人がでしゃばらないからこそ活きたストーリーに感じた だってこれもリドルストーリーなんだろ? なんて思ったりして 読み終えてどれほど月日が経ったか分からないが、 時折ふと思い出す 思い返して 思い返して そして初回の読後感にまた酔いしれることができる そんな駄菓子のような愛しさを覚えた作品 | ||||
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| 正直にいうと,出張時の長時間移動の時間潰しになれば,という程度で購入しましたが,読み始めたら止まりませんでした。話の作り方がとにかく上手。途中で読むのを止めさせない上手さがあります。そして読了後に再び読み返したくなる。とても面白い小説でした。 | ||||
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| 傑作です。 5つの断章それぞれがつぶぞろいの名作です。それにまつわる逸話も趣があり良かったです。 この手の作品をもっと書いて欲しい! | ||||
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| あっという間に最後まで読み切り、とても心地よい時間を過ごすことができました。 しかしながら、最後の締めでは少々強引というか、荒い展開も目立ち、最後でちょっと不完全燃焼。でも面白かった。オススメです。 | ||||
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| 久々に、素晴らしい出来の小説でした。 過剰な演出や人物描写が無く、終始、淡々と薄暗いトーンの中で物語が進んで行きます。 それが、昭和の時代背景と相まって、素晴らしい雰囲気を作り出しています。 要となる謎解きの部分も、非常に深みがあって魅力的で、吸引力が抜群でした。 ただ、唯一気になったのが、過去の事件の真相でした。 夫妻と子供が起こした行動、これが、どうにも説得力がありませんでした。 しかも、「こういう設定の方が良かったのでは?」という発想が安易に浮かんでしまうだけに、余計にもったいない。 なぜ、非常に重要なこの部分にもう少し力を注げなかったのか、不思議です。 ここの説得力が十分であれば、名作だったと思います。映画化もして欲しかった(近年の邦画に期待などしていませんが・・・) | ||||
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| 古典部シリーズ、小市民シリーズ、儚い羊たちの祝宴、ボトルネック・・・などを読んだ後にこの作品に辿り着きました。 amazonさんの内容説明に大人の本格ミステリとありましたのでどの程度のものなのかなと思いましたが、読んでみて成程大人のミステリだな、と思いました(笑) 内容が内容だけに難しい単語やら言い回しやらが多いので、穂信さんの作品をアニメ化の影響で古典部読みましたとか似たような小市民を読みましたとかの人たちからしたら「!?」となるような気もします。主人公も大学生だし、穂信さん独特の学生らしい雰囲気はあまり見えないかもしれません。 私は古典部や小市民などのライトなミステリが好きであり、ちょっと物足りない感じもしていたので、今回読み終えてすっきりしたというか「ミステリだった」なと思いました。 あと、全然関係ないような気もしますが、穂信さんの作品である「ボトルネック」もリドルストーリーなのかなと思っています。勝手に。 | ||||
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| ひとことでいって「巧い」物語であります。 5つのリドルストーリーの行方を追いかけ、謎かけの意味を解き明かしていく。淡々と、閉塞感、倦怠感を伴って物語が進んでいくので、途中で気が滅入ってページが進まなく読者もあるかもしれません。しかし、最後の最後で世界がひっくり返るような驚きを味わえます。 物語の結末もせつなく、そして、巧い。 | ||||
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| 米澤といえば高校だの中学だのを舞台にした青春ミステリというイメージだが、本作はちょっと毛色が違う。 主な舞台は古書店(ということで最近はやりのあの作品が頭をよぎる)、主人公たる菅生くんは大学休学中の居候だったり、ちょっとパッとしない状況設定という印象から始まる。 失われた5編の短編を探して回るというややマニアックなミステリ的ストーリ、徐々に見つかる各作品(リドルストーリ)の中身の思わせぶりな作風、そして毎回取ってつけたように付け加えられる「リドルストーリの結末」。ぼんやりとした不安感を増幅させながら、読者としてはどんどんページをめくるしかなく、そして最終章、大どんでんがえしというより、思ってもみなかったとんでもない事実、を突き付けられて困惑してしまうのだ。 この作品自体が、その仕掛けでもあるのだ。 | ||||
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| 2009年に出た単行本の文庫化。 5篇のリドル・ストーリーを組み合わせたミステリ風味の長編小説。 リドル・ストーリーとは、ストックトン「女か虎か」に代表されるような、結末を書かず、読者の想像にゆだねたタイプのショート・ストーリー。しかし、本書では各篇に「結末」が用意されているのがミソ。そこにトリックが仕掛けられており、読み終えて思わずうなってしまった。 優れた着想で書かれた、出来のよいミステリだと思う。 | ||||
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| 読後感がなんともいえない趣きがあります。本を巡る話ですが、社会的背景もふくめ、人の内面を覗き見る感じがしました。 | ||||
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| 作品の雰囲気は地味で重く少々暗いです。 斜陽を感じさせるレトロっぽさと、明るいとはいえない先行きの現代を足して割って一引いた感じです。 好ましい点 ・いかにも曰くありげな、五つの断章を芳光と共に追い求めていくちょっとした冒険 ・個性的なちょうど良い具合に開示されていく五つの断章と、それに隠された謎 ・ぼーっとしているようだが鋭い洞察を見せる芳光 不満な点 ・登場人物全体に好感がもてない、誰も彼も鼻につく面がある。一人くらい透徹した人格者を配置してもよかったのでは… ミステリー初心者向け(?) 面白い部分だけを抜き出したカジュアルだけど開示されているヒントを元に推理可能な基礎を抑えた古風な作りです。 多くは語りたくありません、興味を持っているという方は是非読んでみて欲しいです。 暇な時に一章づつ読むくらいがちょうどいいかもしれません。 | ||||
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| インシテミルを読んだことがあるので、興味をそそられ手にしてみました。よくできたストーリーに引き込まれました。 通常情感溢れる作品が主ですが、この作品は人の感情は必要最小限。なので余計ミステリアス。 よくこんな複雑な作品が書けるよなぁと驚きます。 読みながら私は頭で知恵の輪を外そうと懸命。そして私の知恵の輪は・・・・ いつも知恵の輪を外したい人には向かないかも。リドルストーリーは読んで興味をそそられる時間が醍醐味なんですね。きっと。 結末が曖昧でがっかりというのはよくドラマでもありますが、がっかりさせないところが作者の力量なのでしょう。 私は、唯一、北里氏の内面部分が出ていると思われる5つの作品が面白かった。 時代がかった、場所も神秘な外国の昔話が、「・・・で、奇妙な話を聞いた」から始まることの5つの作品が神秘的であり スリルがあり、物悲しく残酷。 リアルに考えてしまう私としては、もし私の読み取ったと思われる事が真実ならば、それは事件ではなく事故だったのになぁ。 本当のことは言えなかったのかなぁなどと野暮なことだけを思ったりもしました。 | ||||
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| 亡くなった父の残した小説探しと,その隠された真のメッセージは? ちょっと不気味で後味の悪いリドルストーリーがいい雰囲気. 「儚い羊〜」で拓いた新境地がこの作品でもうまく発揮されている. トリックから真相への見せ方も巧みで,緊張感を保ったままラストまで読み切れる. 作中作を通した訴え方にリアリティがないと感じる向きもなきにしもあらずだが, そもそも米澤氏はデビューからして,このような作品だったので,そこは目をつむるべきかもしれない. 主人公の魅力のなさや救いのない結末に,批判があるのもわからないではないが, それで作品の魅力を減じていることはないと思う. | ||||
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| 主人公・芳光は、家の事情から大学を休学中で、叔父の広一郎が細々つづける菅生書店の居候の身の上である。 彼は可南子という女性から、本探しを頼まれる。本来、叔父がするべき仕事を請け負い探した本は、同人誌に載るような 小品であった。しかもリドルストーリーであり、それは、可南子の家族の劇(ドラマ)でもあった・・・。 米澤穂信さんの、ミステリに深い造詣を持つがゆえのプロットのおもしろさを味わえる作品です。 古典部シリーズなどとは違い、ほろ苦い人生の生き様を横糸に、ミステリーの謎解きの要素を縦糸に絡めて 曇り空をながめながら歩いて行かなくてはならない、心に重くのしかかるようなお話となっています。 筋書き上やむを得ないのだが、探し出される5つの断章に救いが見いだされないので☆4つ。うまいとは思いますが。 難しい謎解きを味わっていくというよりは、家族の絆や生き方を考えてしまうような展開に 自分は家族とどう向き合っているのか、と思い返したくなる作品でもあります。 | ||||
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| 死んだ父の書いた小説を探してほしいと依頼を受けた、古書店バイトの大学生の話。 超、入手困難な小説を手に入れるまでひとつひとつつぶしていく謎と、 手に入れた小説それ自体が意味するものの謎、 ふたつのなぞときが進んでいくのが面白い。 使われる言葉が(読書しつけていないので)ほんの少し難解だったり、 さらっと読むと前の内容を忘れたりして意味が分からなくなるので いつもより少し集中して読むと良いと思う。笑 時はバブル崩壊後。携帯なんてない。今よりもきっと学生はいろんな意味で 豊かではなく、大人びていたのではと思う。公衆電話の10円のシーンがとても印象的。 地味な古書店という舞台、主人公の生い立ちも影響し、全体的に小雨がずっと降っているような しっとりした暗さのようなものがある。 でもやり切れないまま終わることはなく、この一件を通して 少しだけ光がさしてくることにも救われる。 なんとなく続編を期待したくなってしまう。 そして古書店にふらりとたちよりたくなった。 | ||||
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| 古本屋でアルバイトをしている大学生である菅生芳光は、報酬に惹かれて北里可南子の依頼を引き受ける。その依頼は、亡くなった父である北里参吾が生涯書いた5つの小説(リドルストーリー:結末が伏せられた小説)を探してほしいという。その調査の中で、未解決事件「アンソワープの銃声」に、北里参吾がかかわっていることがわかった。ポイントは、見つかった小説と結末の対応関係でしょうね。 全体的な雰囲気はぼんやりとした暗さで覆われていると言う印象を受けた。雰囲気もそうだが、登場人物も陰がある人が多かったように思える。リドルストーリーの形式など趣向を凝らしているなあと言う感じがする。結論としては、ミステリー読みであればなんとなく推測できる感じかなと思う。ただ、結論に至るまでの過程は楽しめるかな。技巧的な作品ですからね。 主人公をはじめとした登場人物に共感することはなかった。ただ、結論がわかったときの、見え隠れする父の思いと言うものは、娘に伝わったのではないだろうか。 | ||||
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| 面白かった。 本書のテーマは「リドル・ストーリー」 あの「女か虎か」や、福永武彦「女か西瓜か」などの、結末が明示されない作品だ。 東野「どちらかが〜」もそうだった。 本作では、それがキモとなっている。 米澤作品でも本作のようなノン・シリーズだと、シリーズ作品に見られる恋愛ムードがほとんどでてこない。 「インシテミル」や「ボトルネック」なんかもそうだったな。 一応、主人公は若い男性だし、同年配の女性もふたり登場はするんだけどね。 過去に発表された短編作品を探すというメインのストーリーは、さながらハードボイルド私立探偵ものみたいな風情だ。 そして、背後にある謎がしだいに浮かび上がるあたりも、内包されるテーマも、ロス・マクの作品を思わせる。 だから、必ずしも後味は良いものではない。 そこが、たぶん著者が本書で書きたかったことなんだろう。 ネットではあまり評価が高くないようだけど、シリアス系が好きな人にはオススメだ。 特にロス・マクやチャンドラーなんかが好きな人にはピッタリだと思う。 | ||||
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| 自分の立ち位置に苦悩する男が、 五編の小説を探す依頼を受けるお話。 全体的にゆったりとしていて、落ち着いた感じ。それでいて、起承転結もしっかり。 依頼を受け始めた「お祭り気分」の辺りは淡々と話が進み、 まるでお説教モノのNHKドラマの脚本のような印象を受けたが、 後半、少しずつ事実が見え、現実を直視し始めてからの 静かな心境の変化が、妙にリアルでちょっと嫌になるくらいだった。 テーマの重さの割にさらっと読めたのは、 登場人物の多くがふわふわと淡白な印象だったためだろうか。 特に、「この人はこれから、どういう人生を生きていくんだろう」と、 ラストの手紙の主のその後が非常に気になった。 情報収集のためだけに関わる、いわゆる使い捨てキャラが数名いたが、 ご都合主義的な感じは特に受けず。この辺は文章の相性かなあ。 さらっと読めて、少しやるせなさが残る感じがよかったので、星4つ。 | ||||
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| 古典シリーズ、小市民シリーズとライトな連続物があり インシテミルで映画化されて、いっきにメジャーになった感があります。 この作家さん、ほのぼの系から、シリアス物、ちょっと深みのあるものと、作風が幅が広いです。 この作品はちょっと深みのある味わいもので、すごくいいわけではないですが、なんともいえない 後味が残る良作だと思います。 結末はいまいちかと思いますが、まあ楽しめましたよ。 | ||||
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