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(短編集)
ダブル・ジョーカー
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ダブル・ジョーカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 1~20 1/4ページ
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前作に引き続き、「D機関」が中心の話である。 ・ダブル・ジョーカー ここでは、日本陸軍の中佐、風戸が正式にスパイ養成機関の設立を申請する。D機関とは別の組織である。風戸は陸軍士官学校、憲兵学校の成績優秀者から人材を選んだ。通称を「風機関」という。上司の阿久津中将によれば、2つのスパイ機関を使うつもりはないという。どちらかが消えることになる。 風機関では、D機関での特殊訓練を取り入れたが、正反対のことも教えた。「ちゅうちょなく殺せ」「潔く死ね」という考え方である。D機関では「死ぬな」「殺すな」と教えていた。 実際に、風機関は中国のスパイを発見して殺した。D機関なら絶対にしないことである。 そして、白幡という元外交官が「統帥綱領」という陸軍の最高機密文書を読んだらしいことが分かる。白幡はそれを英国のスパイに伝える可能性がある。風機関とD機関がこの問題を解決すべく動き出す。結城(D機関校長)のの存在感が際立つ物語である。 ・蝿の王 陸軍の軍医である脇坂は、兄の影響を受け、共産主義者だった。もちろん、戦時中の日本ではそれは許されない思想だったが、密かに共産主義に傾倒していた脇坂は、医大に入った後「K」という人物に会い、モスクワのスパイになった。そしてKに言われて前線へと送られたのだが、そこにいるロシアのスパイが次々と消えていったのだ。どうやら、D機関からのスパイ・ハンターがいるらしいが、誰なのかは分からない。脇坂は一計を案じ、誰がスパイ・ハンターなのかを突き止めようとするが……。D機関の優秀さがよく分かる。 ・仏印作戦 中央無線電信所に勤める若林は、、突然フランス領インドシナ連邦に出張を命じられた。日本の視察団の一員に選ばれたのだ。若林の仕事は、陸軍の土屋少将が書いた通信文を暗号化して東京に送信すること。 しかし、そこで暗号文を狙った中国のスパイに襲われ、D機関のスパイ、永瀬に助けられる。その後、日本陸軍に暗号文の打電を頼まれる。しかし、永瀬の正体は意外なものだった。 ・棺 ベルリン郊外で列車が正面衝突した。48人が死亡、120人以上が負傷した。ナチス政権に対するテロ行為が疑われ、何人かの不審者が連行されて取り調べを受けた。 その中の一人が、キニーネ成分のあるマッチを持っていたのだ。このマッチで文字を書いて、ある化学薬品を塗布すればその文字を読むことができる。スパイの道具である。その男が真木克彦という日本人の財布を盗み、その財布から出てきたマッチであることが分かる。真木はスパイだったのだ。 ナチスは真木の家を捜索する。怪しい物は何も見つからなかった。だがヴォルフ大佐は、日本人で「魔術師」と呼ばれた元スパイが育てた生徒が真木だと確信する。もちろん、魔術師とは結城のことである。結城vs.ドイツの情報部。勝つのはどちらか。結城の過去も明らかになるが、「さすが」と思わせるエピソードである。 ・ブラックバード D機関のスパイ、仲根はロサンゼルスに住んでいる。表向きはカリフォルニア工科大の苦学生である。しかし、探偵が調べると「大金持ちの息子」というもうひとつの偽の経歴が用意されている。 スパイの仕事をきちんとこなしていた仲根だったが、情報交換のために外務省の蓮水(はすみ)という男に出会う。彼は、仲根の腹違いの兄だった。何事にもとらわれてはいけないスパイである仲根は、無事に任務を果たすことができるだろうか。 前作に劣らず、面白い小説だった。スパイが人並み外れた素質と訓練がなければなれないことがよく分かる。次作も読んでみるつもりだ。 | ||||
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大東亜戦争前夜、旧帝国陸軍内で秘密裏に活動していたD機関は、真珠湾攻撃を機に新たな展開に、ますます、物語から目が離せないまま第三巻へ! | ||||
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第二次世界大戦前の話だけど緊張感が凄い。 | ||||
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スパイものって華麗に任務をこなす陳腐なものがすべてではないなと感じました。 紙の方は眠る男が収録されているらしいので、より読むのなら紙がいいのかな。 | ||||
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映画ジョーカー・ゲームは、小説の複数のサブストーリーから構成されている痛快活劇です。なのでジョーカー・ゲームに加えて、ダブルジョーカー・ゲームまで読むと面白さが深まります。 結城中佐のもう少しバックボーンが分かったかな、と思いきややはり分からない。以前結城中佐は何者なのか、がわからないままはぐらかされつつ、でもそれがスパイの本質だ、みたいなストーリー展開です。 基本的には短編集の繰り返しになりますので、頭を休める時に読むのに最適。 | ||||
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前作「ジョーカーゲーム」を読了してから時を置かず、続編の本書も読了。前作同様の短中編集は相変わらず高いクオリティ。それに加えて、D機関を立ち上げた謎の人物である結城中佐の輪郭が、回を重ねるごとに徐々に浮かび上がる面白さもあり、飽きがこない。戦時下に超人的なスパイが活躍するパラレルワールドに引き込まれること間違いなしです。 | ||||
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暗く無機質な世界に生きる事を選んだ者達の物語 | ||||
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ジョーカーゲームの連作で、“D機関”で養成された諜報要員の活動が描かれていました。第二世界大戦に於ける、アメリカ参戦に向けての、諜報先立国イギリスの諜報シナリオに日本が嵌められた背景を垣間見ることが出来ました。 | ||||
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旅行用の電子媒体 | ||||
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結城が立ち上げた陸軍のスパイ組織であるD機関。その組織が表立って作品には出てこないのだが、バックには確実にいることを匂わせながら読者を諜報と防諜の世界にどっぷりとはまらせる。短編集であり、それぞれの作品で表に出てくる主人公もスパイである。主人公を出し抜くのが、D機関で特別に訓練された敏腕スパイの面々である。ああD機関は恐ろしくもあり格好よくもある。本書は「ジョーカー・ゲーム」に続く2作目。日本のスパイも007に負けないくらい格好いいのだ。 | ||||
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今回もぐいぐい引き込まれます。 スパイ活動をリアルに描く分、派手さは薄いですが、読み進めると唸るようなトリックもあったりして面白いです。 | ||||
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スパイは、裏の裏の裏まで考えて行動しなくてはいけなくて、読んでて何がホントで何がフェイクなのかわからなくなるくらい。本格的 | ||||
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好みは分かれるが、私は楽しめた。 | ||||
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ストーリー展開もキャラクタもよくできていておもしろかった。 | ||||
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このスパイ・シリーズは、どれも「読ませる」。ただしこの著者傑作と同時に駄作も多い。「二度読んだら・・」(岩波新書)などその愚作の例。 | ||||
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風戸さんの機関には、もっと活躍して欲しかった。正反対の機関が張り合ったらどんな事になるのか、もうちょっと見たかったと思う。 | ||||
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前作方がスリリングで驚きも多いような。ただシリーズが好きなら全然楽しめます。 | ||||
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最高におもしろかった、伏線の張り方のお手本。高校生にも大人気!往年の名画陸軍中野学校をよみがえらせてくれた。 | ||||
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ジョーカーゲームの第2作。最初はスパイ対スパイの対決でカッコいい❗ただ、ドイツやアメリカの話は哀愁漂う作品だと思いました。特に最後の章は悲しくなりました。 | ||||
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派手なアクションはない。ヒーローはいない。大きな手柄を立てるわけでもない。そんな、ある意味地味な、今までにないタイプのスパイ小説。エピソードは覚えていても、誰が出ていたかは覚えていない。その点で好き不好きは分かれると思いますが、そもそも人に与える印象まで操作しなければならないのがスパイのお仕事。それを見事に表現している作品だと思います。 | ||||
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