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羊をめぐる冒険



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羊をめぐる冒険の評価: 4.22/5点 レビュー 204件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(3pt)

ギャグと恐怖との紙一重の存在、羊男

上下二巻。存在するはずのない羊を追いかけて、北海道へ行く話。
前半はわりと普通の都会的な推理小説のノリだが、中盤以降急に
独特の違和感を抱かせる不条理な展開になる。人間の心の奇っ怪でシュールな
部分を淡々とした旅を追いながら直視させられる、といった乾いた展開が
急に別次元の違和感に変化していく不思議な小説。
羊男が出るおかげで、著者独特の甘い過去から一方的に別れを告げられる
ような独特の喪失感が肉感的にわかりやすい。
逆にまず羊男ありきみたいなところも少なくないところが難点か。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.2:
(3pt)

感想

なぜ羊の写真を広告に主人公は使用したんでしょうか?そしてこの写真は鼠という親友が主人公宛に送付したものでした。ここで主人公はこの物語の根幹に関わるような重要な選択をしている筈です。主人公は心の奥底で実はこの写真からトラブルの匂いを嗅ぎ取っていた、しかしあえて広告に採用しました。なぜでしょうか?なぜ自らトラブルに巻き込まれるような選択をするんでしょうか?それはおそらく日常からの脱出です、そう退屈な僕たちの日常からの・・・。タイトルに冠せられてる冒険という言葉は日常の反対物です。つまり非日常です。この物語はひょっとしたらある種の人間たちはトラブルが待ち構えているような選択肢を、行為を無意識的に選択しているのではないか、そう教えてくれます。それはここでもないどこかを希求しているという、日常の枠外へと飛び出したいという読者の願望を満たす本。しかしこれがSF的な地球外という場所という特性、ことほどさように非日常から非日常ということになればこの本が好きな人はだめだと思うんです。やっぱりこの本が好きな人は、日常から非日常じゃなきゃまんぞくしない人たちなんじゃないかと思うんです。
羊をめぐる冒険Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険より
4062002418
No.1:
(3pt)

楽しみどころの微妙な物語。

どのように楽しめばよいのかわからない、作品でした。三部作の第三弾にあたるこの作品は、全二作品とはだいぶ異なるスタイルで書かれています。この作品には明確なストーリーがあり、しかも少しミステリー仕立てです。そういう意味では、村上春樹が好きな人でなくとも、ある程度は楽しめるのではないかと思います。文章も読みやすいです。ただ、やはり純文学であるので、ミステリーのように全てを明らかにして物語が終わるわけではありません。登場人物の心情も重要な要素です。この作品では、純文学的な要素とミステリー的な要素がどっちつかずに混在しているように感じました。こだわらなければ、そこそこ楽しむことはできます。けれど物語としては、心を打つものがありませんでした。作品の中で、象徴的に用いられているもの、例えば彼女の素敵な耳など、も何故耳なのか。効果的にに生かされておらず、とってつけたような印象を受けました。私の知人の間では、この作品の評判は上場だったのですが残念です。ただ村上春樹の作品には、必ず心に残る文章が含まれています。この作品でも、時折そんな素敵な文章と出会うことができました。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122

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