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粘膜蜥蜴



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【この小説が収録されている参考書籍】
粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

粘膜蜥蜴の評価: 4.45/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21~40 2/2ページ
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No.20:
(5pt)

実に興味深い

怖くて野蛮なくせに笑いがあり、涙があるのはなぜか。作者が素晴らしいからだ。この話のような話を他では知らない。面白い
粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)より
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No.19:
(5pt)

粘膜シリーズ、飴村作品を方向付けた作品

飴村行、非常に好きな作家の一人です。
作家生活十年くらいになるのでいい加減角は取れてきてはいるが、サム・ペキンパーや西村寿行の影響を公言しているだけにほぼ一貫してバイオレンスな作風ではある。この作品もそうであるが初期の作品を読むにあたっては特に女性は注意が必要かと思われる。時に尾篭であり時にグロテスクであり時に残酷であり時に下劣であるがゆえである。飴村作品を他人に勧めたり、話題に出したりし難い理由もここにある。

私が粘膜蜥蜴という作品を知ったのは大竹まことのラジオ番組内で毎週やっている大森望の書評コーナーであった。その際におおまかな粗筋でまず引っ掛かり、例の雪麻呂ぼっちゃまの●●●シーンを紹介するという。好事家の劣情を煽るにはうってつけの内容だったのだ。当然すぐさま本書を手に入れたわけであるが。

ミステリー小説の賞を取ったというのは実に印象的だった。確かに本書はその要素がある。しかしまあSFという括りに於いてすら珍奇な内容であり荒唐無稽な作品なのでそこに感じる違和感はどうしても否めないところがあるのだけども。
でもまあ確かに読後の「やられた」「伏線に全く気付かなかった」という感想はよく出来たミステリー作品を読んだ時のものではあった。あまりこの件に言及し過ぎると未読の人の楽しみを損なう恐れがあるので詳しくは書かないが、気付きそうで全然気付かなかったという初読時の思いがこの作品をいつまでも輝かせているように思う。粘膜シリーズ(というか一連の飴村作品)はこの作品によって作風が確立したと思っているのだが、あまりにシンプル過ぎるが故に気付かず最後まで隠されてしまったというのが見事過ぎて飴村作品で本作の完成度を越えるものがなかなか出て来ないという。作家としての技量は年々上がっているので小説としてのクオリティはどんどん良くなっているのであるが。

作家としての技量、本作以降で言うと構成力やリーダビリティが飴村行は特に優れていて、そこに寿行の影響と言うのが色濃く伺える。趣味が合えばその読み易さで一気に惹きこまれてしまう力がある。私はどちらかと言うと読むのが遅いのであるけど、本書は1,2時間で読んでしまった覚えがある。その早さに自分でも驚いてしまうというのも飴村作品を読んだ時くらいであった。とにかく抜群に読み易い。
取敢えず内容に興味津々であるという人は絶対読んだ方がいいと思う。
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No.18:
(5pt)

奇才! 普通の人は書けない。

すごい世界感。彼の作品は全部読みましたが、これが一番。最後まで、読めるか? 読んだとしても、結末が読めるか?
いろんなものを挑んでくる異常な世界。電車の中で読めないかも(笑)
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No.17:
(5pt)

大笑い

爽やかなホラーという表現は言語矛盾かなぁ。雪麻呂君の将来は気の毒だが、とにかく面白い。
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No.16:
(4pt)

ホラー以外の要素も光る作品

粘膜シリーズとしてまとめられていますが前作「粘膜人間」との接点はなく、続編や連作ではないので本作単独でも問題はありません。
前作にあたる「粘膜人間」も十二分に面白かったが、本作を読んで度肝を抜かれました。なんてことだ。パワーアップしている。第一作が良作である場合、最初に持てる力すべてを込めるためか二作目が薄くつまらない…ということはよくありますが、この作家は例外だったようでストーリー・人物造形・構成力などすべての面において前作より進化して帰ってきました。
本作は三つの中編からなる連作で、話数を重ねるごとに前の話の伏線が回収され物語に厚みが出てくる構造になってます。前作同様ひょうきんな妖怪が出てきたりと笑いを交えるストーリー構成に変わりはなく、ホラー小説でありながら怖さはない。グロ要素も控えめになって前作よりもだいぶ読みやすくなってます。
一話目は正直短く薄くピンとこなかったが、二話目から本領発揮とばかりに「読ませる」作品になってます。この二話目に関してはギャグ要素も省かれてるので、何気に一番ホラーしてます。未知の大型肉食怪物が出る密林を追っ手から逃げながら進むので、ホラー要素に加え冒険小説としても楽しめる。正直二話目の完成度が高かったので続く三話目にはあまり期待していなかったのですが甘かった。トリを飾るにふさわしい三話目でした。
話によって主人公は変わりますが、全体を通しての主人公は雪麻呂だったのだと個人的には思っています。この雪麻呂、絵に描いたようなドラ息子のバカ息子でひっ捕まえて往復ビンタをかましてやりたくなるようなクソガキなのですが育ってきた環境のせいか嫌いにはなれず、付き従う富蔵との掛け合いも一役買って不思議な魅力を持った登場人物になっています。そしてラスト。ラスト必見です。飴村行の小説で泣きそうになるとは思いませんでした。読み終わったら絶対また最初から読み直したくなると思います。これはすごい…。
色々な要素が高密度で混ざり合いホラー小説というよりはエンタメ小説として評価したい一作。☆4。大満足です。あと最後に一言。坊ちゃん応援歌なんだよ(笑)
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No.15:
(5pt)

これはホラー文庫ではない!

正直、無茶苦茶面白い。
前作も最高でしたが、今回も素晴らしい!                                                        ただ、本作品はホラーではありませんね。
もっと広いカテゴリーでも大丈夫です。

ただ、旧日本軍の描き方←これもすごく面白くて引き込まれるのですが。
多少自虐史観が、入っている気が。
でも、作者の狙いがそこだとしたら、やめて欲しいところです。
淡々と描くだけでも作者の才能なら、戦時下の狂気は充分すぎるほど伝わります。                               編集の恣意的な判断があったらつっぱなねて欲しいところです。
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No.14:
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
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No.13:
(3pt)

ホラーとしては

ホラー文庫は好きなシリーズ。
でも、ぼくはこのホラーがあまりホラーに感じられなかった。
物語自体は面白いのだが、ところどころ「ギャグ」になっているように感じられて、感情移入ができなかった。
とくに本にするために付け足したというラストのシーン。ぼくはここの戦いのシーンがすごくつくりもので、かつギャグっぽく感じてしまったのである。
途中の拷問シーンはありえないほど強烈。だからこそ、この拷問シーンのような強烈さで、最後は読者を引っ張って行ってほしかった。
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No.12:
(5pt)

凄すぎる

人間の深層心理にある、目を背けたくなるけれども、でも見てしまうといった展開を描くのが非常に上手い。
凄惨でグロテスクで醜い争いや、倒錯した変態性行為など、寒気や鳥肌を覚えつつもワクワクドキドキしながら読んでしまう。
作品の構成や、文章力表現力も前作から更にパワーアップした印象。

ラストのどんでん返しも御見事。トラウマに残る作品を描く作家で、飴村行の右に出る作家はいるのだろうか。
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No.11:
(5pt)

天才の覚醒

暴君雪麻呂の物語。富蔵のでんでん太鼓音頭が最高(笑)。最後のオチも良かった。ホラーであり冒険小説でもありミステリでもあり、エンターテイメントとして優れた作品。
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No.10:
(5pt)

飴村ワールド全開!

デビュー作『粘膜人間』を読んで飴村さんの強烈な世界観に度肝を抜かれました。奇妙やけど魅力あるキャラ、想像力をかきたてる描写の巧さ、ページを繰る手が止まりません!今作ではさらにパワーアップしていて、より飴村ワールドにハマらせてくれます。爬虫人の子供が出てくる場面で、「ぷりぴょー、ぱぴんきゃる」みたいな感じで喋るのですが想像したらめちゃくちゃ可愛く感じました。(実際に見たら気味悪そうやけど……)1番好きなのは富蔵です。雪麻呂に忠誠を尽くす健気な姿や、でんでん太鼓を鳴らしながら応援歌を歌う場面はもう最高です!ミステリー要素もあり、謎が解けたあとの結末に感動しました。
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No.9:
(5pt)

もう、、最高っす!!

前作「粘膜人間」の超絶な物語設定と展開がすご過ぎただけに、今作は流石にテンションが下がるのかなぁと思っていましたが。。
「凄い!最高!」の一言です!何なんでしょう、この作家は。発想力が半端では無いですね。しかも文章も巧く、読者を引き込ませる力は秀逸です。何なんですか、「蜥蜴人」って!(笑)そして巨大ミミズは巨大ゴキブリのネーミングもセンスいいし、展開もスムーズでスラスラと読み込んで行けます。最後のまとめ方なんて大どんでん返しである意味大団円、こんなグロ小説なのにメチャクチャ感動しました。良かったです!
次作の「〜兄弟」にも超期待してます!!
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No.8:
(4pt)

面白い!!

このミスにランクされているが、一番面白い一冊だった。エロ・グロ・フィクションが織り成す稀有なエンターテイメント。
あまり期待せずに手に取ったが第二部にはいった段階で読むのをやめられなくなった。
エロの部分で女性には少々受け付けにくい部分もあるだろう。
私は本格ミステリーものが好きだが、この本は少年期に読んだ乱歩を思い出させるような、結末へのワクワクした思いをだかせるある意味最高の一冊。
迷っているなら必読です!!
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No.7:
(4pt)

何と言えばいいのかな

ありえないったらありえないんですが、ジャングル編のデカミミズとかおどろおどろしいのが怖かった〜というかグロかった粘膜シリーズにしてはめずらしく真樹男の兄さんがまともな人間で好感度大でした。
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No.6:
(4pt)

おとぼけ怪奇談シリーズ第二弾

デビュー作「粘膜人間」に続くシリーズ第2弾。
とは言え前作と直接的な関連があるわけではないので独立して読んでも全く問題ありません。
物語の設定が軍国主義による支配が続く戦時下の「日本」であることと異形の「人外」が当り前のように我々と共存している世界。
その設定は前作を踏襲しております。
前作はとにかく「変なお話」の印象が強い作品で、よもや第2弾があるとは思ってもみませんでした。
で、今回本作を読んで感じたのは「やっぱり変」だということ(笑)。
ですが前作以上に「奇妙な味」がきちんと確立されていて、これはこれで魅力的です。
今回も3篇から成る連作ですが、先行するパートに後篇のエピソードが組込まれていたり、意外な結末に至る伏線があちこちに散りばめられているなど、
前作より格段に構成が練られていて最後まで飽きずに読めます。
猟奇色は今回も健在ですがエログロ度は前作より(若干)トーンダウン。
しかし本作が前作より上出来なのは何より主人公の色づけに工夫があるからだと見ました。
第一・三話の月ノ森雪麻呂、第二話の間宮勝一、この両者は共に性格が破綻しているだけでなく
強大な権力を嵩にきた傍若無人な振舞いで他の登場人物たちを阿鼻叫喚の修羅場に巻き込む訳ですが、いづれもなぜだか憎めないところがあります。
それは妙に人間臭い所であったり年相応の子供らしさであったりするわけです。
本作ではそんな彼等が各々の無体な行為に対して何らかの報いを受ける顛末が描かれているわけで意外と健全な(?)お話になっております。
それもあってでしょうか。意外とさっぱりとした後味になっておりますのでご安心を。
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No.5:
(5pt)

バカで愛嬌満点の河童、最高!

こういう、「好き勝手に書いてる」作品が一番面白いです。
誰かに読ませたいんじゃなかくて、「俺はこういうの書きたったんだけど、君はこういうの読んでみたくなかった?」みたいな。
それで「はい、読みたかったです、有難う!」って。
ラストのブツ切り感覚は最高にセンスがいいと思う。
粘膜蜥蜴と、同時に買いました。
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No.4:
(5pt)

稀に見る構想力と"虫酸が走る"描写力とで読む者を圧倒する傑作

太平洋戦争を背景に、両親を失った美樹夫・真樹夫兄弟の体験をベースに、「愛と罰」の意味を極度の生理的嫌悪感の中で綴った異色作。冒頭で、12才の真樹夫の級友で地元の権力者の息子の雪麻呂邸での怪異な現象が語られると共に、マレー半島の架空の国ナムールに住む爬虫人ヘルビノが紹介される。雪麻呂の忠実な下男の富蔵も爬虫人。
第二章は本作の中核で、ナムールでの新任少尉美樹夫の戦争体験談。清廉な美樹夫は軍と癒着した阿片王間宮の離村への護送を命令される。ナムールでは抗日のゲリラ活動が激しく、経験豊富かつ篤実な部下が二人付く。だが、間宮の我儘のため一名が命を落とす。このゲリラとの闘いや縦の人間関係による悲劇はルーチン的だが、その写実的描写には目を見張るものがある。冒頭の怪奇的描写との乖離を訝しんでいると、一行が密林に入ってからが作者の本領発揮だった。想像を絶する気色の悪さ。特に沼から襲ってきた「ぬらぬらした赤紫色の粘液質の表皮を持つ、丸太のような巨大肉食ミミズ」ゼムリア。もう一人の部下を道連れに、黄色の体液を流しながら死ぬ様もおぞましい。そして、やっと辿り着いた村の惨状。ヘルビノ族に殲滅されたのだ。これを笑い飛ばす間宮は既に狂気の世界か。加えて、間宮がメスのヘルビノを凌辱後、殺害した事で二人は捕われ、爬虫人居住区へ。「掟」に従った"執行人"による間宮処刑シーンも凄惨。そして、ヘルビノ族の長老と美樹夫との神秘的コンタクト...。
最終章は、雪麻呂を主人公としたスラップスティック・コメディと見せかけて、雪麻呂の母親の失踪の謎、父親の脳移植研究、美樹夫の体験が一気に収斂する鮮やかな構成。登場人物では、富蔵の造形が光る。稀に見る構想力と"虫酸が走る"描写力とで読む者を圧倒する傑作。
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No.3:
(5pt)

今年読んだ中で、一番面白かった。

ホラーの新生来たな。って感じ、おもろい、新感覚ホラー。ホラーというよりも冒険小説、成長小説です。(残酷描写が、ホラーなのかな。)
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No.2:
(4pt)

坊っちゃん応援歌

3部構成で、それまでの流れをぶった切り、全く違う状況に投げ込まれるような場面転換と、そのそれぞれが強烈な色彩を放っている世界は前作同様。グロテスクな主旋律に、どこか上滑り(いい意味で)しているようにキャラクター、そして奥底には純愛。
二次大戦下の物語か、となめていると、1ページ目からいきなり現れるヘルビノで尻餅をつくことになり、あとは、一気に、次から次へと現れる狂気のビジュアルに引き込まれる。
第一部は、雪麻呂の権力に翻弄される真樹夫の物語。残酷・グロ描写はあるものの、小粒で助走に丁度いい。ホルマリンのプールを照れることなく出すのもいいね。
第二部は、真樹夫の兄、美樹夫が戦地で遭遇する秘境冒険もの。『フラグメント超進化生物の島 (ハヤカワ・ノヴェルズ)』が『ジュラック・パーク』だったのに対して、こちらはヤコペッティ、というか『食人族』(笑)。ワニの脳を刺激する生理的嫌悪感。クリーチャーが、CGではなくて、血肉を備えているのが魅力的。
第三部は、雪麻呂の母と従姉妹に対する愛の物語(一番人体破壊率高いけど)。そして、愛はホラーに最も近い。また、最初から散りばめられていた、雪麻呂の母の行方を示す伏線が回収される様はミステリのようでもある。
ラストの、愛情と狂気と恐怖が一体となった一行は、凄すぎて笑った。
描写に眉をひそめる人もいるかもしれないけど、かなりエンタメに徹していると思う。
でも、一番の見所は、坊っちゃん応援歌だろうなぁ。「キチガイ地獄外道祭文」に比肩すると言ったら褒めすぎ?(笑)
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4043913028
No.1:
(4pt)

どろどろの世界観

どこにもない世界観。どろどろの描写。これほど好き嫌いがはっきりと分かれそうな小説もめずらいしい。でも僕は結構好き。
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