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カラスの親指 by rule of CROW's thumb
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カラスの親指 by rule of CROW's thumbの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全244件 201~220 11/13ページ
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利己的に人を騙す詐欺師の善悪や、償いのありなし に拘ってたら、今作は駄作になる。 すなおに読者は、劇中人物のコンゲームに一喜一憂し、 いつの間にか、読者自身がゲームに参加させられている 醍醐味を味わう作品である。 魅力的な人物描写、何気ない会話や表現が伏線になる 痛快感、散らばったピースが見事に収束する終盤、 連鎖するどんでん返し、ホロっとさせる真相まで、 とにかく「完成」されたエンターテイメント。 レビュータイトルのように、作者がせっかく注釈を つけてくれてるのに、おいらったら。 作者は、これ以後、作風が「陰惨さ強調」 「救いようのない」「プロットより心理表現」 へ傾注しているので、「ラット」と合わせ、 今作は、道尾流の初期完成打ち止め作品である のかもしれない。 作風なんて、読者が勝手に定義づけているだけで、 道尾氏は、「書きたいものを書いている」だけなんだろうがね。 「光媒」だけは、バランスよく、初期と現在を含有しているけど、 やはり、もうそろそろ練り込まれたプロットが縦横無尽に 走り回る、読者が唸らされる作品も欲しいね。 | ||||
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利己的に人を騙す詐欺師の善悪や、償いのありなし に拘ってたら、今作は駄作になる。 すなおに読者は、劇中人物のコンゲームに一喜一憂し、 いつの間にか、読者自身がゲームに参加させられている 醍醐味を味わう作品である。 魅力的な人物描写、何気ない会話や表現が伏線になる 痛快感、散らばったピースが見事に収束する終盤、 連鎖するどんでん返し、ホロっとさせる真相まで、 とにかく「完成」されたエンターテイメント。 レビュータイトルのように、作者がせっかく注釈を つけてくれてるのに、おいらったら。 作者は、これ以後、作風が「陰惨さ強調」 「救いようのない」「プロットより心理表現」 へ傾注しているので、「ラット」と合わせ、 今作は、道尾流の初期完成打ち止め作品である のかもしれない。 作風なんて、読者が勝手に定義づけているだけで、 道尾氏は、「書きたいものを書いている」だけなんだろうがね。 「光媒」だけは、バランスよく、初期と現在を含有しているけど、 やはり、もうそろそろ練り込まれたプロットが縦横無尽に 走り回る、読者が唸らされる作品も欲しいね。 | ||||
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この小説を読み始めたとき、昔観たニコラス・ケイジ主演の「マッチスティック・メン」という詐欺師が主人公の映画を思い出しました。 当時、この映画のどんでん返しに驚かされた経験があるので、たいして根拠のないことも最初からかなり疑い深く読んでしまいました。 基本的には、とにかく序盤から、登場人物が明け透けに自分たちのことを正直に告白するので、特に大きな疑問も持たずにスルスル読めてしまいます。 しかし、実はなんとなく読んでいた序盤から布石はまかれていたのです。 そして最後の最後で全ての事柄の謎が解けます。 私の場合は変に勘ぐって読んでいたせいか、読了後「そうじゃないかと思ってたんだ」という根拠のない勘が当たってしまった感はありました。 しかし、十分楽しめましたし、普通に読めば騙されるてもおかしくない作品だと思います。 読後感は爽快なものでありますし、登場人物にもそれなりに愛着はもてます。 道尾秀介さんの作品はこれが初めてなのですが、読みやすい文章で構成力も人の描き方も旨く、実力のある作家さんだと思いました。 これから他の作品に手を出したいと思います。 | ||||
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この小説を読み始めたとき、昔観たニコラス・ケイジ主演の「マッチスティック・メン」という詐欺師が主人公の映画を思い出しました。 当時、この映画のどんでん返しに驚かされた経験があるので、たいして根拠のないことも最初からかなり疑い深く読んでしまいました。 基本的には、とにかく序盤から、登場人物が明け透けに自分たちのことを正直に告白するので、特に大きな疑問も持たずにスルスル読めてしまいます。 しかし、実はなんとなく読んでいた序盤から布石はまかれていたのです。 そして最後の最後で全ての事柄の謎が解けます。 私の場合は変に勘ぐって読んでいたせいか、読了後「そうじゃないかと思ってたんだ」という根拠のない勘が当たってしまった感はありました。 しかし、十分楽しめましたし、普通に読めば騙されるてもおかしくない作品だと思います。 読後感は爽快なものでありますし、登場人物にもそれなりに愛着はもてます。 道尾秀介さんの作品はこれが初めてなのですが、読みやすい文章で構成力も人の描き方も旨く、実力のある作家さんだと思いました。 これから他の作品に手を出したいと思います。 | ||||
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友達に借りて読みました。 道尾秀介は、最近、お気に入りの作家なのですが、この作品も面白かったです。 主人公は、中年の詐欺師と少女。 実は、隠された人間関係がキーになっています。 最初は、それぞれの視点で交互に書かれた章が並んでいて、淡々と進んでいきます。 しかし、お互いが出会ってからの展開はスピード感を増し、一気に結末まで読者を引っ張って行きます。 ドキドキ感が半端じゃありません。 そして、結末・・・あぁ、やっぱりうまくいかないなぁ・・・あれ?・・・あっ、そう来ましたか! 二転三転する物語に翻弄されながらも、読後は爽快な気分です。 読者の評価は、単純に小説として楽しめるかどうかで分かれると思います。 要は、最後の仕掛けを受け入れることが出来るか、ということになるのでしょうか? ミステリー作品の枠組みに収めてしまうのは勿体ないエンターテイメント作品に仕上がっています。 大推薦作品です。 | ||||
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友達に借りて読みました。 道尾秀介は、最近、お気に入りの作家なのですが、この作品も面白かったです。 主人公は、中年の詐欺師と少女。 実は、隠された人間関係がキーになっています。 最初は、それぞれの視点で交互に書かれた章が並んでいて、淡々と進んでいきます。 しかし、お互いが出会ってからの展開はスピード感を増し、一気に結末まで読者を引っ張って行きます。 ドキドキ感が半端じゃありません。 そして、結末・・・あぁ、やっぱりうまくいかないなぁ・・・あれ?・・・あっ、そう来ましたか! 二転三転する物語に翻弄されながらも、読後は爽快な気分です。 読者の評価は、単純に小説として楽しめるかどうかで分かれると思います。 要は、最後の仕掛けを受け入れることが出来るか、ということになるのでしょうか? ミステリー作品の枠組みに収めてしまうのは勿体ないエンターテイメント作品に仕上がっています。 大推薦作品です。 | ||||
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本書の筋書きのような作風をある作家の文庫で以前に読んだ記憶があります(意外と多いのかもしれませんね)。だからというわけではありませんが、物語の展開自体に強い関心をもったとはいえません。しかし「帯」にある「最高の逆転劇をお見せします。」という文言にはおのずと<注意>が向けられるのではないでしょうか。そうすると、終盤の終盤にかけて「間違いなく何かが起きるぞ!」と読者は予測し、読了して「そうか、そういう結末か・・・」と深い安堵感に浸るのであります。むろん読者のすべてがそうであるというわけではありませんが、少なくとも私の場合はそうでした。物語を構成していた「散りばめられたパーツ」が一気に再構築される、その速度感と緊張感には思わず唸ってしまいました。意外と多いような作風にもかかわらず、です。そこに作者の並々ならぬ力量を十分に実感できることでしょう。 たしかに「うまくできている作品だな」と素直に思います。日本推理作家協会賞(第62回)を受賞した作品だけのことはあると。ただしかし、詐欺師である主人公自身が最後に気付くように「話が出来すぎている」というのは本書そのものについても妥当するように思われます。○○で細々と活動している脇役たちの奮闘ぶりなどが功を奏した結果なのではありましょうが、「そんなうまくいく?」と疑問をもってしまいます。ですから「力作」なのですが、☆4つとします。ワクワクしながら読める作品ですし、読者の期待を満たしてくれる内容でしょう。「カラスの親指」というタイトルの意味など、本書にはいろんな知識はもちろんのこと、家族や人間模様の混沌さ・奥深さを、道尾さん独特の文章でわれわれに語りかけてくれます。ラストは切ないながらもすっきりさせてくれます。 短編集『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞したと昨日の新聞記事が伝えていました。おめでとうございます。またの新作を心から楽しみにしています。 | ||||
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本書の筋書きのような作風をある作家の文庫で以前に読んだ記憶があります(意外と多いのかもしれませんね)。だからというわけではありませんが、物語の展開自体に強い関心をもったとはいえません。しかし「帯」にある「最高の逆転劇をお見せします。」という文言にはおのずと<注意>が向けられるのではないでしょうか。そうすると、終盤の終盤にかけて「間違いなく何かが起きるぞ!」と読者は予測し、読了して「そうか、そういう結末か・・・」と深い安堵感に浸るのであります。むろん読者のすべてがそうであるというわけではありませんが、少なくとも私の場合はそうでした。物語を構成していた「散りばめられたパーツ」が一気に再構築される、その速度感と緊張感には思わず唸ってしまいました。意外と多いような作風にもかかわらず、です。そこに作者の並々ならぬ力量を十分に実感できることでしょう。 たしかに「うまくできている作品だな」と素直に思います。日本推理作家協会賞(第62回)を受賞した作品だけのことはあると。ただしかし、詐欺師である主人公自身が最後に気付くように「話が出来すぎている」というのは本書そのものについても妥当するように思われます。○○で細々と活動している脇役たちの奮闘ぶりなどが功を奏した結果なのではありましょうが、「そんなうまくいく?」と疑問をもってしまいます。ですから「力作」なのですが、☆4つとします。ワクワクしながら読める作品ですし、読者の期待を満たしてくれる内容でしょう。「カラスの親指」というタイトルの意味など、本書にはいろんな知識はもちろんのこと、家族や人間模様の混沌さ・奥深さを、道尾さん独特の文章でわれわれに語りかけてくれます。ラストは切ないながらもすっきりさせてくれます。 短編集『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞したと昨日の新聞記事が伝えていました。おめでとうございます。またの新作を心から楽しみにしています。 | ||||
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とりあえず、トサカの件については、安心しました。 道尾秀介さんの作品は、大好きです。この本も抜群に面白い、ライアーズゲームを読んでいるようで、いろいろなところにいろいろなことが仕掛けてあって、本当によくできた作品です。最後に種あかしがじゃんじゃん、つぎつぎ現れて、道尾作品の中でも、好きな一冊です。 あまり、深く物事を考えるのが好きではないので、軽く刺激があって、面白くて、ところどころにジーンとするところがあるので、何か面白い本ないかな?と探している方には、まさにうってつけです。 | ||||
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とりあえず、トサカの件については、安心しました。 道尾秀介さんの作品は、大好きです。この本も抜群に面白い、ライアーズゲームを読んでいるようで、いろいろなところにいろいろなことが仕掛けてあって、本当によくできた作品です。最後に種あかしがじゃんじゃん、つぎつぎ現れて、道尾作品の中でも、好きな一冊です。 あまり、深く物事を考えるのが好きではないので、軽く刺激があって、面白くて、ところどころにジーンとするところがあるので、何か面白い本ないかな?と探している方には、まさにうってつけです。 | ||||
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『ラットマン』が意外に面白かったために道尾秀介の2冊目を読んでみる。 主人公は過去に傷を持ち、悪者にはなりきれない詐欺師。 そして主人公に命と人生を救ってもらった男と主人公の過去に深く係わる二人姉妹が大まかな登場人物。 ちょっと前に話題になった多重債務者やサラ金問題などを調味料にしながら、 『ラットマン』と同じように人物描写がしっかりとされていて、 本の世界に素直に入っていける作品だと思う。 最後の大仕掛けはそれなりに楽しめるが、 自分的には世界観ができているからこそ、 ここまで大きな仕掛けはないほうが良い後味が残ったのでは? と感じた。 もちろんこの終わり方を良しとする人も多いだろうけど。 | ||||
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『ラットマン』が意外に面白かったために道尾秀介の2冊目を読んでみる。 主人公は過去に傷を持ち、悪者にはなりきれない詐欺師。 そして主人公に命と人生を救ってもらった男と主人公の過去に深く係わる二人姉妹が大まかな登場人物。 ちょっと前に話題になった多重債務者やサラ金問題などを調味料にしながら、 『ラットマン』と同じように人物描写がしっかりとされていて、 本の世界に素直に入っていける作品だと思う。 最後の大仕掛けはそれなりに楽しめるが、 自分的には世界観ができているからこそ、 ここまで大きな仕掛けはないほうが良い後味が残ったのでは? と感じた。 もちろんこの終わり方を良しとする人も多いだろうけど。 | ||||
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前半、世代も違う人間達(+動物1匹)が奇妙な共同生活を送る所は楽しかったですね。 よくある設定と言えばそうなのですが、微笑ましくもあり、それでいて「ある緊張感」があり、そしてヒタヒタと迫る不気味な恐怖あり、なかなか魅力的でした。 問題は、何人かの人も書いてますが、やはりオチのどんでん返しでしょう。 個人的には、「あの苦労は何だったんだよ」というモヤモヤが生まれちゃいましたが‥‥ まあそこが意見の分かれる所でしょうね。 | ||||
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前半、世代も違う人間達(+動物1匹)が奇妙な共同生活を送る所は楽しかったですね。 よくある設定と言えばそうなのですが、微笑ましくもあり、それでいて「ある緊張感」があり、そしてヒタヒタと迫る不気味な恐怖あり、なかなか魅力的でした。 問題は、何人かの人も書いてますが、やはりオチのどんでん返しでしょう。 個人的には、「あの苦労は何だったんだよ」というモヤモヤが生まれちゃいましたが‥‥ まあそこが意見の分かれる所でしょうね。 | ||||
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題名の「カラスの親指(by rule of CROW's thumb)」はイギリスの諺で、「理論よりも経験が大事」の意。武沢とテツの詐欺師コンビを主人公にした"復讐コン・ゲーム"物語で、題名と内容を鑑みて、鳥と詐欺に関する洒落が各章の題名に付いている(heron=鷺と詐欺など)。J.アーチャー「百万ドルを取り返せ」を想起させる題材だが、作者はこれにヤミ金などの昨今の世相と人情味を加え、更にコン・ゲームらしい仕掛けを用意している。 途中まではかなり退屈。武沢とテツに加えて、彼らが過去に関連した事案の被害者姉妹とその友人が仲間になるのだが、異様に高い人間関係の偶然性に釈然としない感じが残る。現実感が乏しく、物語に求心力・サスペンス性が無いのだ。そして、コン・ゲームらしく彼らの共通の敵に復讐を企てるが、そのアイデアはかつての映画を観ている様。そして、武沢達の境遇を考えれば、"そんなに巧く行くかよ"、との疑念が残る。 最後に明かされる真相で、上述の疑念は晴れるものの、更なる「一人の人間が考えた通りに物事がそんなに思惑通り進む筈はないだろう」との想いが強まる。初めから、コン・ゲームなんて不要だったのではないかとの感だけが残る。作者のある種のアイデアを披瀝するために、無理やり物語を創り上げた印象が強く、全体としてチグハグ感が目立つ作品となった。 | ||||
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題名の「カラスの親指(by rule of CROW's thumb)」はイギリスの諺で、「理論よりも経験が大事」の意。武沢とテツの詐欺師コンビを主人公にした"復讐コン・ゲーム"物語で、題名と内容を鑑みて、鳥と詐欺に関する洒落が各章の題名に付いている(heron=鷺と詐欺など)。J.アーチャー「百万ドルを取り返せ」を想起させる題材だが、作者はこれにヤミ金などの昨今の世相と人情味を加え、更にコン・ゲームらしい仕掛けを用意している。 途中まではかなり退屈。武沢とテツに加えて、彼らが過去に関連した事案の被害者姉妹とその友人が仲間になるのだが、異様に高い人間関係の偶然性に釈然としない感じが残る。現実感が乏しく、物語に求心力・サスペンス性が無いのだ。そして、コン・ゲームらしく彼らの共通の敵に復讐を企てるが、そのアイデアはかつての映画を観ている様。そして、武沢達の境遇を考えれば、"そんなに巧く行くかよ"、との疑念が残る。 最後に明かされる真相で、上述の疑念は晴れるものの、更なる「一人の人間が考えた通りに物事がそんなに思惑通り進む筈はないだろう」との想いが強まる。初めから、コン・ゲームなんて不要だったのではないかとの感だけが残る。作者のある種のアイデアを披瀝するために、無理やり物語を創り上げた印象が強く、全体としてチグハグ感が目立つ作品となった。 | ||||
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最初のほうは普通の感じですが、後半のストーリーの進み方は展開も面白く途中から一気に読みきってしまいました。本の題名もよーくわからなかったが、最後に点と点が線になる気持ちよさがありました。また、忘れたころに読み返したくなる1冊です。 | ||||
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最初のほうは普通の感じですが、後半のストーリーの進み方は展開も面白く途中から一気に読みきってしまいました。本の題名もよーくわからなかったが、最後に点と点が線になる気持ちよさがありました。また、忘れたころに読み返したくなる1冊です。 | ||||
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核心部分については他のレビューで十分書かれてあるので、あえて違った視点で 気になったことを書きたいと思います。 最後は心温まるハッピーエンドとなっていますが、何か物足りないなと感じました。 7年間あるいは20年間詐欺で生計を立ててきたとすれば、それだけ多くの人が 不幸な目に遭わされているわけです。また、死に追いやってしまった某母親の遺族に対する 償いはあれで終えたのかもしれませんが、母親本人に対する罪の償いは終えていません。 これまで散々他人を不幸に陥れておきながら、「ようやく気づきました」 「やり直せるだろうか」・・・で片付けられたのではたまったものではありません。 連日、新聞紙面に振り込め詐欺被害の記事が踊っている現在、フィクション小説とはいえ、 罪を償うということを疎かにしてはいけないのかなと感じます。 人生やり直すならまずは罪を償ってから。刑期を全うし、出所してからのことです。 これだけ酷評していながら星4つなのは、単純にこの小説が小説として楽しかったからです。 | ||||
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核心部分については他のレビューで十分書かれてあるので、あえて違った視点で 気になったことを書きたいと思います。 最後は心温まるハッピーエンドとなっていますが、何か物足りないなと感じました。 7年間あるいは20年間詐欺で生計を立ててきたとすれば、それだけ多くの人が 不幸な目に遭わされているわけです。また、死に追いやってしまった某母親の遺族に対する 償いはあれで終えたのかもしれませんが、母親本人に対する罪の償いは終えていません。 これまで散々他人を不幸に陥れておきながら、「ようやく気づきました」 「やり直せるだろうか」・・・で片付けられたのではたまったものではありません。 連日、新聞紙面に振り込め詐欺被害の記事が踊っている現在、フィクション小説とはいえ、 罪を償うということを疎かにしてはいけないのかなと感じます。 人生やり直すならまずは罪を償ってから。刑期を全うし、出所してからのことです。 これだけ酷評していながら星4つなのは、単純にこの小説が小説として楽しかったからです。 | ||||
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