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サイコトパス
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サイコトパスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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人気作家である母と、その娘。それぞれが直面する猟奇連続殺人。 それらはやがて絡み合い、その解決の過程で「わたし」は果たして母なのか、それとも娘の方なのか、自分自身のアイデンティティーさえ見失っていく。「わたし」は一体誰なのか・・? ストーリー前半は、謎が謎を呼ぶ展開に、「一体どのように紐解かれてゆくのか」と、謎解きに対する読者としての期待が高まりますが、後半、その興奮は徐々に、二人の「わたし」という精神世界の中で、謎自体どこまでが謎であったのか、この謎を読者がともに追っていたのは母娘どちらの「わたし」だったのかと、作中の「わたし」と同様に読者の抱く整合性も徐々に崩れていくような、不安定な世界を読み進む戸惑いに変わります。 後書きで作者も言うように、本書は「広義」のミステリーではあります。しかし決して「論理的謎解き」を求める作品ではないということ。あくまでも本書の主眼は曖昧模糊とした精神世界にあるということに、読者としては注意が必要です。 個人的には、前半のトリッキーなストーリー展開があるだけに、無駄に惹き付けられて最終最後は突き放されたようで全くいい気持ちはしませんが、徐々に少しずつ世界が歪んでいくような不安感を、最後まで読者に読ませる作者の筆力はさすがと感じますので、星2つ。 読む人を選ぶ作品であることは間違いなく、書店で導入部分を立ち読みし、惹かれて購入した人にとっては、間違いなく期待を裏切られる作品でしょう。 裏切られ方を納得できるか、できないかは個人次第ですが、筆力の問題で裏切られることはまずないので、その意味では安心していいかと思います。 | ||||
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「援交探偵」シリーズの女流作家が、ある男の依頼を受けて調査を開始。事件の真相に近づくにつれて、ある事実が明らかになっていく、というサイコサスペンス。それのどこがサイコサスペンスなのか、というのがこの小説の読みどころでもある。 アイディアや展開の仕方、どれをとっても楽しめなかった。著者にとっては会心の作だったようですが…。山田正紀ファン以外にはお薦めできない。 | ||||
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