水魑の如き沈むもの

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水魑の如き沈むものの評価:

3.64/5点 レビュー 25件。 B ランク

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平均点3.64pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21〜40 2/3ページ
No.24
(1pt)

残念。

恋愛要素はいらなかったのでは?
女性キャラクター多用は良いとしても、ヒロインに仕立てる意味があるのだろうか。
ネット上でも賛否両論あるみたいだし、見たところ否定的な感想を書いてる方々が多い気がする。
私は昭和、ホラー、ミステリーの要素か入った雰囲気に魅せられたファン。
横溝、京極的というのだろうか。
キャラクター萌えを楽しみたくて読んでるわけじゃない。
憑かれるかのように読み進めていた初期の作品、あれは本当に良かった。
探偵役がヒロイン助けてポッみたいなのは金田〇少年とかコ〇ンでお腹いっぱい。
小説ですらそういう方向のものはいくらでもあるというのに。
肝心のミステリーも今回は不完全燃焼してる気がしてモヤッとするし(まとまってはいたけど)
まだ気になる点が残ってるというか。
ネタバレになるから言えませんが…
作者はシリーズとしてどう作っていきたいんだろうか。
そんな目立ってなかったキャラクターを全面に出してきた意図は?
無駄な空回りヒロインとのやり取りとか、必要なんだろうか。
なぜそこをもっと中身に費やしてくれなかったのか。
せめてヒロインにするなら、もう少し違う性格に出来なかったんだろうか。
えーなんでそういう感じなのよ!?って感情移入出来辛いヒロインは、物語に妨げな気がします。
ライトノベルとか年齢層が低い、恋愛も織り混ぜないとやーだーって人向けになったのか…
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.23
(1pt)

残念。

恋愛要素はいらなかったのでは?
女性キャラクター多用は良いとしても、ヒロインに仕立てる意味があるのだろうか。
ネット上でも賛否両論あるみたいだし、見たところ否定的な感想を書いてる方々が多い気がする。
私は昭和、ホラー、ミステリーの要素か入った雰囲気に魅せられたファン。
横溝、京極的というのだろうか。
キャラクター萌えを楽しみたくて読んでるわけじゃない。
憑かれるかのように読み進めていた初期の作品、あれは本当に良かった。
探偵役がヒロイン助けてポッみたいなのは金田〇少年とかコ〇ンでお腹いっぱい。
小説ですらそういう方向のものはいくらでもあるというのに。
肝心のミステリーも今回は不完全燃焼してる気がしてモヤッとするし(まとまってはいたけど)
まだ気になる点が残ってるというか。
ネタバレになるから言えませんが…
作者はシリーズとしてどう作っていきたいんだろうか。
そんな目立ってなかったキャラクターを全面に出してきた意図は?
無駄な空回りヒロインとのやり取りとか、必要なんだろうか。
なぜそこをもっと中身に費やしてくれなかったのか。
せめてヒロインにするなら、もう少し違う性格に出来なかったんだろうか。
えーなんでそういう感じなのよ!?って感情移入出来辛いヒロインは、物語に妨げな気がします。
ライトノベルとか年齢層が低い、恋愛も織り混ぜないとやーだーって人向けになったのか…
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.22
(5pt)

これが現代的な本格ミステリ

以前、『密室の如き籠るもの』 (講談社文庫) のレビューでも書いたが、
刀城言耶は職業的な「名探偵」なのではなく、あくまでも、行く先々で事件に巻き込まれているだけである。
本来、怪異譚の蒐集家であって、怪異そのものを解き明かそうなどとは本人自身が思っていない。
だから本作においても、祖父江偲が体験した怪異は、あくまでも怪異のままである。
祖父江偲の視点で語られている個所は、結末のどんでん返しへの伏線としてのみ機能し、
事件の真相に直接関係のない、怪異現象は、あくまでも怪異現象でしかない。

また主人公は、「ガリレオ」シリーズの湯川や「作家アリス」シリーズの火村のような、
警察との信頼関係が築かれている「名探偵」ではなく、あくまで市井の作家であるから、
必然的に、探偵役として知りえる情報には限界があり、
「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できない」
ことになる。
現代的な本格ミステリとしては、むしろ当然の展開であり、別に結末が腰砕けな訳でもなければ、
作者が投げ出しているわけでもない。
もともと、そのような作品として、そのように書かれており、そのような作品としては、非常におもしろい。
「第10回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞」も当然である。

ここで、「自分の考えている『本格ミステリ』ではない」などと言っても、意味が無い。
この作品の前年、第9回の受賞作は『完全恋愛』、翌年、第11回の受賞作が『隻眼の少女』なのだから、
「本格ミステリ大賞」とは、どのような「本格ミステリ」が受賞対象なのか、自ずと理解されるはずだ。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.21
(5pt)

これが現代的な本格ミステリ

以前、『密室の如き籠るもの』 (講談社文庫) のレビューでも書いたが、
刀城言耶は職業的な「名探偵」なのではなく、あくまでも、行く先々で事件に巻き込まれているだけである。
本来、怪異譚の蒐集家であって、怪異そのものを解き明かそうなどとは本人自身が思っていない。
だから本作においても、祖父江偲が体験した怪異は、あくまでも怪異のままである。
祖父江偲の視点で語られている個所は、結末のどんでん返しへの伏線としてのみ機能し、
事件の真相に直接関係のない、怪異現象は、あくまでも怪異現象でしかない。

また主人公は、「ガリレオ」シリーズの湯川や「作家アリス」シリーズの火村のような、
警察との信頼関係が築かれている「名探偵」ではなく、あくまで市井の作家であるから、
必然的に、探偵役として知りえる情報には限界があり、
「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できない」
ことになる。
現代的な本格ミステリとしては、むしろ当然の展開であり、別に結末が腰砕けな訳でもなければ、
作者が投げ出しているわけでもない。
もともと、そのような作品として、そのように書かれており、そのような作品としては、非常におもしろい。
「第10回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞」も当然である。

ここで、「自分の考えている『本格ミステリ』ではない」などと言っても、意味が無い。
この作品の前年、第9回の受賞作は『完全恋愛』、翌年、第11回の受賞作が『隻眼の少女』なのだから、
「本格ミステリ大賞」とは、どのような「本格ミステリ」が受賞対象なのか、自ずと理解されるはずだ。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.20
(3pt)

持ち歩きには重すぎた。

このシリーズはだいたい読んだので、すっかり慣れてしまいました。
怪しい村。しきたりがあって、怖い森やら山やら池やらの伝承がある。
殺人事件が続いておこり、主人公が推理しては違う、また、違う、で誰が残ってるの?
もう、他にいないじゃないか。あ、そうきたのね。みたいな展開です。
今回は水バージョン。
満州から引き上げてくるところは人間が怖い、魑魅魍魎も怖い。
しかしながら、殺人事件が起こってからの一番悪いはずの男の悪さがなぜか感じられない。
ただ愚かなだけで、怖さがなかったです。
時々入る編集者との面白い?会話はなんだか無理があります。とってつけた感じ。
著者はこういう会話は苦手なんでしょうか。ところどころちょっと浅見光彦風になってしまいます。

お決まりコースで話が展開するので、絶賛するほどではないけれど
このシリーズが好きでなんとなく楽しみに読んでしまう。そんな本です。
横溝正史っぽい雰囲気が好きな方はとりあえずどれか2冊くらい読んでみてはいかがでしょうか。
1冊目ホラー部分が嘘っぽくてしんどくても、2冊目クリアすれば、なんとなく新作を待ってしまいます。
後、この本はかなり分厚いので持ち歩きには不向きです。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.19
(3pt)

持ち歩きには重すぎた。

このシリーズはだいたい読んだので、すっかり慣れてしまいました。
怪しい村。しきたりがあって、怖い森やら山やら池やらの伝承がある。
殺人事件が続いておこり、主人公が推理しては違う、また、違う、で誰が残ってるの?
もう、他にいないじゃないか。あ、そうきたのね。みたいな展開です。
今回は水バージョン。
満州から引き上げてくるところは人間が怖い、魑魅魍魎も怖い。
しかしながら、殺人事件が起こってからの一番悪いはずの男の悪さがなぜか感じられない。
ただ愚かなだけで、怖さがなかったです。
時々入る編集者との面白い?会話はなんだか無理があります。とってつけた感じ。
著者はこういう会話は苦手なんでしょうか。ところどころちょっと浅見光彦風になってしまいます。

お決まりコースで話が展開するので、絶賛するほどではないけれど
このシリーズが好きでなんとなく楽しみに読んでしまう。そんな本です。
横溝正史っぽい雰囲気が好きな方はとりあえずどれか2冊くらい読んでみてはいかがでしょうか。
1冊目ホラー部分が嘘っぽくてしんどくても、2冊目クリアすれば、なんとなく新作を待ってしまいます。
後、この本はかなり分厚いので持ち歩きには不向きです。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.18
(3pt)

本格ミステリ大賞だけど本格じゃないと思う

文庫化されれば必ず購入するシリーズだが、一度読んだらすぐ売るため、手元には一冊も残っていない。横溝的な雰囲気を期待しているのだが、本格推理部分よりもホラー色が強く、再読する気が失せるためだ。今回も連続殺人の動機は結局よく理解できないし、おどろおどろしい妖怪じみた謎の存在も、正体不明のまま。すっきりしないなぁ。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.17
(3pt)

本格ミステリ大賞だけど本格じゃないと思う

文庫化されれば必ず購入するシリーズだが、一度読んだらすぐ売るため、手元には一冊も残っていない。横溝的な雰囲気を期待しているのだが、本格推理部分よりもホラー色が強く、再読する気が失せるためだ。今回も連続殺人の動機は結局よく理解できないし、おどろおどろしい妖怪じみた謎の存在も、正体不明のまま。すっきりしないなぁ。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.16
(4pt)

作り込みは凄いがトリックは・・・

三津田氏の代表作ともいえる刀城言耶シリーズの新作ですが、本作も舞台設定や人物設定、歴史的考察などしっかり作り込まれおり
これまでのシリーズを読んできたファンを裏切る事はないと思います。終盤の伏線の回収や謎解きまで気になって読み続けしまいました。
しかし、このシリーズでいつも感じるように、筋は通っているものの強引さやご都合主義が否めないトリックが受け入れられない人には
駄作にもなり得ます。とにかく世界観は良いのでタイトルや表紙絵にピンときたら手に取る価値はあると思います。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.15
(4pt)

作り込みは凄いがトリックは・・・

三津田氏の代表作ともいえる刀城言耶シリーズの新作ですが、本作も舞台設定や人物設定、歴史的考察などしっかり作り込まれおり
これまでのシリーズを読んできたファンを裏切る事はないと思います。終盤の伏線の回収や謎解きまで気になって読み続けしまいました。
しかし、このシリーズでいつも感じるように、筋は通っているものの強引さやご都合主義が否めないトリックが受け入れられない人には
駄作にもなり得ます。とにかく世界観は良いのでタイトルや表紙絵にピンときたら手に取る価値はあると思います。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.14
(4pt)

労作だが、「厭魅」の様な戦慄は味わえず

私は本シリーズの愛好者だが、本作のモチーフは龍神伝説とそれに纏わる儀式。奈良の盆地波美の中の東西に並んだ四つの村と各々の神社。そして、四つの村を南北に分断する深通川。村は西から順に開かれ、川の最西端は水源の沈深湖に繋がっている。全ての神社は持ち回りで沈深湖において、川の減水(氾濫時)、増水(雨乞い)を御神体「水魑」様に祈願する儀式を行なう。湖の西端には"流昇の滝"があると言う名前の凝り様。各神社の宮司は「神男」と呼ばれ、過去、度々儀式の際に命を落としたと言う...。

波美で絶対的権力を誇る最西端の水使神社の「神男」龍璽。水使神社の"一つ目蔵"には生きた「水魑」様が棲むとの噂さえおぞましい。また、沈深湖中には"水魑様の口"があって、神男を喰うとの噂も。"神"が持つ対極の属性「信仰と畏怖」の象徴であり、神社間の確執の暗示でもあろう。減儀と増儀との難易度の差異も伝奇・科学的に良く考えてある。そして簡潔に語られる13年前の増儀の際に龍璽の代役を務めた長男龍一の不可思議な死。更にこれを引き継ぐ形での、龍璽の養女左霧(神云櫛村出身!)の息子正一の回想談。幻想的な記述の中に、水使家・水魑様の秘密の奥深さと左霧一族の霊性が伝わって来る。泥女、鬼女、ボウモンと言った小道具の用法も巧み。ここで話は(作中の)現代に繋がり、刀城の眼前で起こる増儀の際の湖上密室事件。ここでも龍璽は代役に次男龍三を立てており、13年前の相似形。う〜ん、殺人と仮定するならば方法は「***」しか有り得ないのでは...。続いて起こる、「神男」龍吉朗・辰三の連続殺人と流虎襲撃事件...。

600頁近い労作であり、本格ミステリ的には良く出来ていると思うが、「厭魅」が与えてくれたゾワゾワする戦慄は味わえなかった。舞台設定、特に左霧を登場させている点を考慮すると、もっと禍々しい解決でも良かったのではないか。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.13
(4pt)

労作だが、「厭魅」の様な戦慄は味わえず

私は本シリーズの愛好者だが、本作のモチーフは龍神伝説とそれに纏わる儀式。奈良の盆地波美の中の東西に並んだ四つの村と各々の神社。そして、四つの村を南北に分断する深通川。村は西から順に開かれ、川の最西端は水源の沈深湖に繋がっている。全ての神社は持ち回りで沈深湖において、川の減水(氾濫時)、増水(雨乞い)を御神体「水魑」様に祈願する儀式を行なう。湖の西端には"流昇の滝"があると言う名前の凝り様。各神社の宮司は「神男」と呼ばれ、過去、度々儀式の際に命を落としたと言う...。

波美で絶対的権力を誇る最西端の水使神社の「神男」龍璽。水使神社の"一つ目蔵"には生きた「水魑」様が棲むとの噂さえおぞましい。また、沈深湖中には"水魑様の口"があって、神男を喰うとの噂も。"神"が持つ対極の属性「信仰と畏怖」の象徴であり、神社間の確執の暗示でもあろう。減儀と増儀との難易度の差異も伝奇・科学的に良く考えてある。そして簡潔に語られる13年前の増儀の際に龍璽の代役を務めた長男龍一の不可思議な死。更にこれを引き継ぐ形での、龍璽の養女左霧(神云櫛村出身!)の息子正一の回想談。幻想的な記述の中に、水使家・水魑様の秘密の奥深さと左霧一族の霊性が伝わって来る。泥女、鬼女、ボウモンと言った小道具の用法も巧み。ここで話は(作中の)現代に繋がり、刀城の眼前で起こる増儀の際の湖上密室事件。ここでも龍璽は代役に次男龍三を立てており、13年前の相似形。う〜ん、殺人と仮定するならば方法は「***」しか有り得ないのでは...。続いて起こる、「神男」龍吉朗・辰三の連続殺人と流虎襲撃事件...。

600頁近い労作であり、本格ミステリ的には良く出来ていると思うが、「厭魅」が与えてくれたゾワゾワする戦慄は味わえなかった。舞台設定、特に左霧を登場させている点を考慮すると、もっと禍々しい解決でも良かったのではないか。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.12
(2pt)

最後に失速 -失敗作だと思います-

冒頭の京都のシーンは相変わらずだるい。
阿武隈川、偲との掛け合いは、
最近のミステリーものの典型で不要だと感じます。
ここでミステリーの舞台設定をレクチャーされて本編に突入。

鶴子、小夜子、正一の兄弟(および母親左霧)のエピソードが始まったとたん、
テンポがよくなる。
正一のキャラが最高だと思う。
一つ目蔵雰囲気を盛り上げる。
奈良の信仰の湖で繰り広げられる殺人事件の出足は良かった。

それが中盤からだれる。
後半、蔵から逃げ出した正一がストーリーの鍵を握るが、
肝心の正一はまったく登場しなくなる。
どんでん返しのあった小夜子も同様。
それでかくかくしかじかですと東城が事件を解決するのは、
推理小説として、不完全燃焼だろう。
主要な登場人物が死ぬならともかく、
生きている限り、直接事件を語るべきだと思った。

これは失敗作。
後半燃料切れしたと思う。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.11
(2pt)

最後に失速 -失敗作だと思います-

冒頭の京都のシーンは相変わらずだるい。
阿武隈川、偲との掛け合いは、
最近のミステリーものの典型で不要だと感じます。
ここでミステリーの舞台設定をレクチャーされて本編に突入。
鶴子、小夜子、正一の兄弟(および母親左霧)のエピソードが始まったとたん、
テンポがよくなる。
正一のキャラが最高だと思う。
一つ目蔵雰囲気を盛り上げる。
奈良の信仰の湖で繰り広げられる殺人事件の出足は良かった。
それが中盤からだれる。
後半、蔵から逃げ出した正一がストーリーの鍵を握るが、
肝心の正一はまったく登場しなくなる。
どんでん返しのあった小夜子も同様。
それでかくかくしかじかですと東城が事件を解決するのは、
推理小説として、不完全燃焼だろう。
主要な登場人物が死ぬならともかく、
生きている限り、直接事件を語るべきだと思った。
これは失敗作。
後半燃料切れしたと思う。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.10
(4pt)

民俗ホラーとミステリが同時に楽しめます

民俗ホラーとミステリの面白さを兼ね備えた
「刀城言耶」シリーズの第5作にして、
2009年12月発表の最新作です。

舞台は、終戦から10年位後の、
奈良県波美(はみ)地方。
ここを流れる深通(みつ)川に沿って、
水使(みずし)・水内(みずうち)・
水庭(すいば)・水分(みくまり)の四神社が点在し、
持ち回りで雨乞いの儀が行われています。
(この儀式で祀り上げられるのが、
題名にもなっている、「水魑(みずち)」様です)

刀城言耶は、その儀式に立ち会う機会を得ますが、
儀式の中心人物、「神男」を務める男性が、
湖に浮かべた屋形船の中で、
刺殺死体となって発見されます。
状況は誰も近づくことのできない、密室状態…。
そしてこの儀式では、
13年前にも同じような不可解な死亡事件が起きていたのでした。

このシリーズ、怪異現象の描写が盛り込まれ、
ホラーの雰囲気を味わいながら、
ミステリも楽しめるという優れもの。
ホラー部分は、不可解な状況のまま終わりますが、
ミステリ部分は、きっちりと合理的解決でまとめてくれます。

本作品でも、密室トリックはきちんと存在し、
雨乞いの儀という特殊状況下を
巧く活かしたトリックを楽しむことができます。

また、後半の刀城言耶の推理は、
真相に辿り着くまでに二転三転し、
一体どんな真相が待ち受けているのか、
ハラハラしながら読み進めることができます。

さらに、作者の文章力が充実してきたのか、
一作ごとにこなれてきて、
小難しい民俗学的用語を多用しながらも、
読みやすくなってきているところが
このシリーズのファンとしては嬉しいところです。

日本の古い歴史的なものに興味があり、
ミステリもお好きな方には、
是非とも読んでいただきたいシリーズです。
一作一作は独立しているので、
どの作品から読んでみても良いかと思います。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.9
(4pt)

民俗ホラーとミステリが同時に楽しめます

民俗ホラーとミステリの面白さを兼ね備えた
「刀城言耶」シリーズの第5作にして、
2009年12月発表の最新作です。
舞台は、終戦から10年位後の、
奈良県波美(はみ)地方。
ここを流れる深通(みつ)川に沿って、
水使(みずし)・水内(みずうち)・
水庭(すいば)・水分(みくまり)の四神社が点在し、
持ち回りで雨乞いの儀が行われています。
(この儀式で祀り上げられるのが、
題名にもなっている、「水魑(みずち)」様です)
刀城言耶は、その儀式に立ち会う機会を得ますが、
儀式の中心人物、「神男」を務める男性が、
湖に浮かべた屋形船の中で、
刺殺死体となって発見されます。
状況は誰も近づくことのできない、密室状態…。
そしてこの儀式では、
13年前にも同じような不可解な死亡事件が起きていたのでした。
このシリーズ、怪異現象の描写が盛り込まれ、
ホラーの雰囲気を味わいながら、
ミステリも楽しめるという優れもの。
ホラー部分は、不可解な状況のまま終わりますが、
ミステリ部分は、きっちりと合理的解決でまとめてくれます。
本作品でも、密室トリックはきちんと存在し、
雨乞いの儀という特殊状況下を
巧く活かしたトリックを楽しむことができます。
また、後半の刀城言耶の推理は、
真相に辿り着くまでに二転三転し、
一体どんな真相が待ち受けているのか、
ハラハラしながら読み進めることができます。
さらに、作者の文章力が充実してきたのか、
一作ごとにこなれてきて、
小難しい民俗学的用語を多用しながらも、
読みやすくなってきているところが
このシリーズのファンとしては嬉しいところです。
日本の古い歴史的なものに興味があり、
ミステリもお好きな方には、
是非とも読んでいただきたいシリーズです。
一作一作は独立しているので、
どの作品から読んでみても良いかと思います。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.8
(5pt)

傑作シリーズ

三津田先生の傑作シリーズの新刊。
今回も凄いです。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.7
(5pt)

傑作シリーズ

三津田先生の傑作シリーズの新刊。
今回も凄いです。
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418
No.6
(4pt)

面白かったです。

刀城言耶シリーズは全て読んで来ましたが、今回もこれまでの作品に負けず劣らず面白かったです。

三津田作品らしく以前の作品とリンクするキャラが登場したりします。尺的にはシリーズ最長だと思います。毎度ながら最後の方で推理が二転三転するのが定番化しちゃってるので結末の衝撃度は回を重ねる毎に希薄になりつつあるのは仕方ないですね…。

個人的に祖父江偲は性格的に可愛くて好きなので、事件に深く巻き込まれない程度にこれからも登場させて欲しいです。
あと阿武隈川烏もキャラ的に面白くて好きなので事件を混乱させかき乱して欲しいですね。

次回作も期待大です◎
水魑の如き沈むもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)より
4062775255
No.5
(4pt)

面白かったです。

刀城言耶シリーズは全て読んで来ましたが、今回もこれまでの作品に負けず劣らず面白かったです。

三津田作品らしく以前の作品とリンクするキャラが登場したりします。尺的にはシリーズ最長だと思います。毎度ながら最後の方で推理が二転三転するのが定番化しちゃってるので結末の衝撃度は回を重ねる毎に希薄になりつつあるのは仕方ないですね…。

個人的に祖父江偲は性格的に可愛くて好きなので、事件に深く巻き込まれない程度にこれからも登場させて欲しいです。
あと阿武隈川烏もキャラ的に面白くて好きなので事件を混乱させかき乱して欲しいですね。

次回作も期待大です◎
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)より
4562045418