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人魚とミノタウロス
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人魚とミノタウロスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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メフィスト賞作家のなかでもとりわけ本格推理志向の強い氷川透氏の同名探偵が活躍するシリーズの講談社ノベルズからのリリースとしては3作目に当たる作品。 今回は病院を舞台に焼死した氷川の親友医師の事件の真相を探る。 相変わらず日常を舞台にした論理のみで押し切る古き良き時代の推理小説的展開はミステリー好きにはたまらないものがある。 過去の2作と比較するとページ数が少ないため、事件の真相自体はやや淡泊でもう一捻りの展開があった方が良かったような感じもするが、本作のもう一つのモチーフでもあるジェンダーの問題もうまく事件の真相と融合されており、読み応えは満点。 メフィスト賞受賞作の「真っ暗な夜明け」が気に入った人は読んでも外れはないだろう。 | ||||
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名探偵がいて、知り合いの警察官がひれ伏す的なキャラ設定は古いというか飽きました。 あと、主人公と親友の理屈というか理論の思い出とか必要? 亡くなったのは親友か、親友はないかってとこで親友じゃない方がこの本てきには面白かったんじゃないかな〜? | ||||
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病院内にある精神科の面接室で、身元も わからないほど焼け爛れた死体が発見された。 その死体は、氷川に多大な影響を与えた旧友で、現在は 精神科医の生田瞬である可能性が高いと思われるが……。 《氷川透》シリーズ第三作。 前二作同様、閉鎖空間を舞台とすることで、その内と外を 明確に区分し、容疑者や彼らが取り得る行動を限定します。 その上で、一見不可能と思われた内と外の越境をなし得る 人物を、論理操作によって導き出していくという、方法論が 採られています。 それに加え、本作では、ふたつの事象の間に引かれる ボーダーラインの暴力が、大きなテーマとなっています。 男と女、犯人と被害者、そして、生者と死者――。 「常識」の名のもとに引かれる強圧的な境界線は、ときに、 無辜の人びとの人間性を無惨に引き裂いてしまうのです。 今回氷川が、DNA鑑定だけでは犯人の偽装を見破れないことを指摘したり、 延々《バールストン・ギャンビット》にこだわるのも、そうした理不尽な暴力への 抵抗のためといえましょう。 | ||||
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氷川透の講談社ノヴェルス第三段である。前二作と同様、推理小説家志望の「氷川透」が登場する、本格推理小説だ。最近の新本格ならぬ変本格ミステリィとは一味違う、ロジックの限りを尽くした作品である。病院の面接室で身元が解らないほど焼け爛れて発見された死体。それが友達かもしれないと、本調子の出ない「氷川透」。おなじみの高井戸警部、刑事北沢の警察の面々。今回はさらに、ヨッスィーこと千歳良美なる新ボケキャラも?ますます目の離せないシリーズである。 | ||||
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