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受命



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【この小説が収録されている参考書籍】
受命―Calling
受命 (角川文庫)

受命の評価: 3.63/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

北朝鮮は本当にこんな感じなのだろう

この本すごいのが、北朝鮮の金正日の暗殺のシナリオを立てて、実際に実行しているところ。物語の中では金正日一家が毒殺されてしまう。
それに加えて、まさに北朝鮮の国はこのような状態なのだろうという描写。これを読むとドキュメンタリーの映像を見ているような感じで入ってくるくらい、見事に描かれている。

どうしてこの作者はこんな事が書けるのだろう。

前に読んだ三度の海峡とかも北朝鮮の話だったが、この本ではほとんど北朝鮮の中でのやり取りだけを描ききっている。

北朝鮮のカースト制度のことや、軍部や一部の裕福な階層の人たちの暮らし、事情があって地方に追いやられて土を食べるような生活をしている多くの 虐げられた人たち、こんな現状を憂い何とか国を変えようと立ち上がる有志、それに利用されたような感じで結果的に暗殺に関わってしまった日本人医師たち。

結局フィクションなのだがノンフィクション以上の感動とショックを与えてくれる。
今の北朝鮮がどうしてあんなことをしているのかもこれを読むとわかります。本当にすごい作者だ。

ただ意外だったのが、金正日は徹底的にこき下ろして書かれているが、父親の金日成 に関してはある程度評価しているというところ。さらに金日成は金正日の無能さに気づき粛清しようとして逆に殺されたのだというような事も書かれている。実 際のところはどうかわからないが、いずれにしても金正日が最低の指導者だという事は間違いないのだろう。

早く何とかしなければ、金正日は何をしでかすかわからない。死ぬなら全世界を道連れに…とか思いそうな感じ。そんなことさえこの本を読むと感じてしまう。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
4048736809
No.1:
(3pt)

「総統の防具」を彷彿とさせる・・・。

北朝鮮を舞台にしたミステリ。塗炭の苦しみに喘ぐ国民の生活・指導者への恨みの描写が非常に生々しい。
最高指導者のバックグラウンドにまつわる「適度なフィクション」は物語のスパイスとしてけっこう効いているとは思います。
同じ作者の「総統の防具」を彷彿とさせますね。ただミッション遂行に至るまでのプロセスが淡々としすぎてサスペンス感、
「感動」はさほどなく、この内容でこの長さは少々冗漫さを感じました。
受命 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:受命 (角川文庫)より
4043589026

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