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受命



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【この小説が収録されている参考書籍】
受命―Calling
受命 (角川文庫)

受命の評価: 3.63/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(4pt)

ひたひたと迫る恐怖

寂しさ、心細さ、一体誰を信じたらよいのかわからないという恐怖。
想像以上に壮大な話だけれど、リアリティーがあり、読み出したら止まりませんでした。
受命 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:受命 (角川文庫)より
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No.15:
(1pt)

こんな酷い小説は初めてです!

この作家のファンです。今まで読んだ物はなかなか勉強にもなるし、面白い読み物であった。しかしこの小説は酷い。全く酷い。
主人公たちが、その行動を起こす必然性が全くわからない。
筋が通らなくても、ただただ面白ければ良いという馬鹿馬鹿しい物語りである。
受命 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:受命 (角川文庫)より
4043589026
No.14:
(4pt)

朝鮮半島の北部の様子をリアルに描いていて、衝撃的な内容。驚きの結末。一生に一度は、読むべき書籍。

朝鮮半島の北部(あえて国名を避けています)の国の内情をいくつかの視点、立場で描いており、その国の最高権力者がいかに無策無能で国を駄目にし、国民を飢餓に追いやっているのかということについて、怒りを持って描かれています。
 婦人科の外科医として国賓あつかいで招かれ、飛行機で入国する医師、在日朝鮮人として財をなした企業家と一緒に万景峰号で入国する若き女性、特命を受けて、陸路密入国する男女。3組がそれぞれの立場でそれぞれの視点で、その国の内情に触れ、感じたことを描いています。そして、その3組が受命を感じ、ひとつの事件に繋がっていきます。受命とは、人生の中で必然的に選ぶべき、極めて重要な使命のことだと思います。
 ネタバレは避けますが、後半部分で驚くべき、ジェットコースター的な展開となっていきます。三組がそれぞれの立場での最高責任者との出会い。本当に、こんなことがあってもおかしくないこと。
 今まで、何冊もこの国の書籍を読んできましたが、フィクションとは言え、その国情、庶民の生活が目の前に見えるように描かれているのは、この作家のさすがの筆致です。
 私個人的には、一生に一度は読むべき書籍だと感じています。もう少し、この作家の書籍を続けて読んでみようと思います。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
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No.13:
(3pt)

北朝鮮は本当にこんな感じなのだろう

この本すごいのが、北朝鮮の金正日の暗殺のシナリオを立てて、実際に実行しているところ。物語の中では金正日一家が毒殺されてしまう。
それに加えて、まさに北朝鮮の国はこのような状態なのだろうという描写。これを読むとドキュメンタリーの映像を見ているような感じで入ってくるくらい、見事に描かれている。

どうしてこの作者はこんな事が書けるのだろう。

前に読んだ三度の海峡とかも北朝鮮の話だったが、この本ではほとんど北朝鮮の中でのやり取りだけを描ききっている。

北朝鮮のカースト制度のことや、軍部や一部の裕福な階層の人たちの暮らし、事情があって地方に追いやられて土を食べるような生活をしている多くの 虐げられた人たち、こんな現状を憂い何とか国を変えようと立ち上がる有志、それに利用されたような感じで結果的に暗殺に関わってしまった日本人医師たち。

結局フィクションなのだがノンフィクション以上の感動とショックを与えてくれる。
今の北朝鮮がどうしてあんなことをしているのかもこれを読むとわかります。本当にすごい作者だ。

ただ意外だったのが、金正日は徹底的にこき下ろして書かれているが、父親の金日成 に関してはある程度評価しているというところ。さらに金日成は金正日の無能さに気づき粛清しようとして逆に殺されたのだというような事も書かれている。実 際のところはどうかわからないが、いずれにしても金正日が最低の指導者だという事は間違いないのだろう。

早く何とかしなければ、金正日は何をしでかすかわからない。死ぬなら全世界を道連れに…とか思いそうな感じ。そんなことさえこの本を読むと感じてしまう。
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No.12:
(3pt)

「総統の防具」を彷彿とさせる・・・。

北朝鮮を舞台にしたミステリ。塗炭の苦しみに喘ぐ国民の生活・指導者への恨みの描写が非常に生々しい。
最高指導者のバックグラウンドにまつわる「適度なフィクション」は物語のスパイスとしてけっこう効いているとは思います。
同じ作者の「総統の防具」を彷彿とさせますね。ただミッション遂行に至るまでのプロセスが淡々としすぎてサスペンス感、
「感動」はさほどなく、この内容でこの長さは少々冗漫さを感じました。
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No.11:
(4pt)

追い詰められた人々の行き先は・・・

本書のストーリーは、それぞれ別の目的で、別ルートから北朝鮮に入国した2人の日本人及び1人の日系ブラジル人が、いつの間にか、北朝鮮国内の人間と共に、北朝鮮という国を変革するために、「ある行為」を行うことになった、というものである。
本書を読んで最初に思ったのは、「箒木氏の小説は、やはり情報量が多くて勉強になるなあ」というものだった。
が、読後、しばらくして、本書の主人公達の姿が、五・二五事件を起こした日本陸軍の青年将校と重なって見えてきた。本書の主人公達の行動は、客観的には、テロ行為そのものである。本書の主人公と、かの青年将校との違いは、成功したか、失敗したかの違いしかないのではないか。本書は、著者の意図如何に関わらず、結果的に、テロ行為を肯定するものとして受け取られてしまうのではないか、と。
もちろん、私の考えすぎかもしれないが、ひとたびそのように感じてしまった以上、五つ星をつけることは躊躇せざるを得なかった。
ただ、北朝鮮の歴史、社会、風土、政治を知るのにはとても役に立つ。平壌の観光名所についても詳しく紹介されており、観光ガイドブックとしても使えるので、「情報小説」としては文句なくお薦めである。
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4043589026
No.10:
(5pt)

大変勉強になる一冊

近くて遠い国、北朝鮮。普段生活してる中で北朝鮮の情報はほとんど入ってきません、特に北朝鮮国民については謎に満ちています。しかし、これを読むと生活の悲惨さや、北朝鮮の外面とのギャップがとても理解できます。小説でありながらノンフィクションではないかと思わせる緻密な描写にひきつけられ、600ページほどある分厚い本で、普段あまり本の読まない方は敬遠したくなりそうですが、後半にないってくほど先が気になってサクサク読めちゃう内容になっているので、オススメです。
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No.9:
(4pt)

引き込まれる臨場感

医師が医療の問題と取組みながら、国際的な問題に取組むストリーの構成は、著者の独壇場であり、本書でもその構成は非常によく組み立てられ、一気に読ませる。
日本との朝鮮半島との関係を舞台にした小説は別にあるが、この本で取り上げられた問題は現在でも非常にホットな問題で、フィクションとしてやり過ごす事ができない部分が多々あり、その点でも非常に興味を持って読みすすめていった。
小説としての文章表現としてはやはり硬さがあり、人間関係の機微に触れた表現にもの足りない点を常に感じるが、その雄大なストリー構成で充分おぎなわれている。
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No.8:
(1pt)

評価は分かれると思うが・・・

日系ブラジル人産科医、日本人女性、韓国人女性の3人が、それぞれ異なる経緯と方法と目的で北朝鮮に入国する。旧知の彼らがかの国で密かに連絡を取りながら、各々ハラハラドキドキの「冒険旅行」が平行して進んでいく。勿論、硬派なテーマのこの作家らしく、北朝鮮の置かれた現状や問題点を背景に丹念に書き込まれた物語。登場人物たちも彼らなりに真摯であり、決して、物見遊山気分ではない。しかし・・・。前作『受精』の続編というか、連作というか。同じ登場人物で全く異なるテーマを扱っているのだが、前作で、彼ら3人が当事者だったのに対し、今作は謂わば傍観者。関わるのが彼らである必然性がわからない。あの国との距離感のビミョーな違いを持つ3国籍者の、かみ合わない価値観と会話が物語に入り込むことを阻害している。初めてこの作家を読む読者にはきっとよくできたエンタテイメントと感じると思うが、『三たびの海峡』や『逃亡』から入った読者には、違和感と物足りなさを感じるかもしれない。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
4048736809
No.7:
(5pt)

久しぶりに満足できる一冊でした

私が買ってきて、母が先に読みました。 題名が良くない、ちょっと字が小さ過ぎる、でも 他に読む本が無くなったから読むことにしたなどなど、文句を言っていたのですが、何も言わずに読み続けているのを見て、聞いてみると、今では夢中になって読んでいると言いました。 その後、友達にも勧めて、何人もが図書館から借りて来て読んだそうです。 私も 題名にひっかかりを感じて、ためらっていましたが、読み始めました。 すると、いきなり 犬料理の話が出てきて、正直言って、この食事描写には、抵抗を感じましたが、そのまま 読み続けていくと、しっかり はまってしまったのです。 職場に持って行って、お昼休みにも読むほどでした。 北朝鮮、韓国、日本、ブラジル、ドイツ、中国、アメリカ、ロシア、中でも 北朝鮮に関して、ここまで 広く、深く掘り下げて書くには、かなりの時間と労力を要したと思います。 他の本と違い、主人公の年齢が、最後まで掴めなかったせいか、主人公に感情移入して、この本を好きになったとは言えませんが、優れた本の構成、様々な登場人物の個性や役割が十二分に生かされている点から、私は とても この本が気に入りました。 結末も良かったです。 まだまだ これからだが、希望という命を受けた新しい国が生まれたんだと思いました。 自信を持って、どなたにも お勧めできる本です。 是非 読んで下さい。
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No.6:
(2pt)

トンでも国家が舞台のトンでも小説

 お隣の国では「反日小説」という奴がそれなりの人気を持っているらしい。
 天皇や首相が暗殺されたり、皇太子妃が”正しい歴史認識に目覚め”たりするのだそうだ。
 それに倣ったわけではないのだろうが、似たような印象を受ける作品だ。
 言うなれば、「反北小説」か? 
 主人公の3人は著者の別作品「受精」の主人公格3人。
 日系ブラジル人の医師と、日本人女性と、韓国人女性。
 この3人が色々なルートで北朝鮮に入国し、ついには親愛なる首領様暗殺計画に参加する。
 ちなみに、「受精」できちんと決着しなかった問題がこちらで解決するわけではないので、そちらの期待はなさらぬように。
 韓国人女性は「受精」の最後で”ピピー”の”ピー”を”ピー”していたはずなのだが、それをどう解決したかすら語られないし。
 「受命」に話を戻すと、近くて遠い、現代の秘境ともいうべき北朝鮮の様子が異世界感たっぷりに描かれ、なかなか面白い。
 面白いのだが、主人公(狂言回し?)の選び方がおかしい所為で、ストーリーが出鱈目になっている感がある。
 医師はともかくとして、二人の女性には、北朝鮮に是非とも行かねばならない理由があるわけではないし、ましてや首領様暗殺に荷担するほどの恨みも損得もない。
 ここに説得力を持たせられなかった所為で、
「何となく北朝鮮に入った3人が、その場のノリで暗殺に荷担した」
ようになっている。
 「外国人の目」であの国を語りたかったのだろうが、物語の整合性を考えれば、在日の爺様と北朝鮮の老男女と軍人辺りを主人公にした方がよほどすっきりしただろうに。
 あと、著者は元々会話文の硬い人なのだが、今回は目立って酷かった。
 特に主人公の一人と在日朝鮮人会長の会話などは、言葉から話題の選び方までインタビュー原稿のようで、とてもリアルタイムに会話しているとは思えない。
 分かりやすい誤字や助詞の間違いも散見され、推敲の甘さが目立つ。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
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No.5:
(4pt)

首領様の虚飾が暴かれていく

北朝鮮に合法的にor非合法的に潜入する4人。出会う人々の思い‥。フィクションとはいえルポタージュ的な展開は実際にはできないことを可能にしてくれるストーリーです。彼の国で暮らす人たちの中にはこんな思いで首領様を見ている人もいるかも、という発見がありました。映画にすると面白いでしょうね。でも無理ですね。
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No.4:
(4pt)

北朝鮮のことがよくわかった気持ちになれる

庶民、準特権階級の医者、在日朝鮮人の訪問者という、それぞれにかなり異なる立場から目にした北朝鮮が描かれていて、北朝鮮のことを知りたいという気持ちをストレートに満たしてくれました。その意味で満足度はかなり高いです。ただ、読んでいるときから、これほど広範に北朝鮮のことを知っている人など当該国民を含めて果たしているのだろうかという疑問は常に感じていたのに、結局資料や情報源の説明は一切なく、陰謀以外の国情に関する部分でも、どこまで事実として受け取ってよいものか、疑問が残りました。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
4048736809
No.3:
(5pt)

天下は万民のもの‥。信念を貫く男たちの行く手にあるものは!?

 生殖医療の権威・津村は一年間の契約で平壌の病院に赴任。
 舞子は韓国系の企業の会長秘書として万景峰号で元山へ。
 そして寛順と東源は密入国の道を選んだ。
 旧知の仲の四人ではあるが入国の動機と手段はさまざまだ。
 手段の違いはすなわち立場の違い。
 それぞれの目に映る世界から、徐々に北朝鮮の現実があぶりだされてゆく。
 そして、それぞれが出会う人々の輪が次第にひろがり、重なり合ったとき、
一見無関係にみえた四人の動きが一つの目的のもとに急速に収斂してゆく。
 小さな波動が呼び起こす大津波のように盛り上がってゆく展開は圧巻。
 アクション物、スパイ物、戦争物のどれとも違うコンセプトで、見事な
サスペンスを味あわせてくれる、いかにも帚木氏らしい緻密な作品だ。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
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No.2:
(5pt)

知られざる「あの国」と、息をつがずのストーリー展開

やぁー、感動しました!
「あの国」の中はどうなっているのだろうか、国民は自国をどう思っているのだろうか、まして在日の方々は故国をどう感じているだろうか、と常々思っていましたので、私たちが今一番知りたいことがよくわかり、リアルで、これは小説と言うより実録かと思ったほどです。
そして<天下は天下の天下なり>を説く南玉順の父親南先生、生き証人のようにこの国の歴史を見続けてきた姜将軍や在日の平山会長など、知性もあるし理性もある「あの国」の方々は、このままではいけないと感じ憂えていた、現在も憂えているということがよく伝わってきます。
前作『受精』に登場したヒロインの舞子と寛順も再登場し、ハラハラ・ドキドキの息をつがずのストーリー展開で、読み出したらやめられず、医学的な知識欲も満足させられ、最高傑作だと思います。
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
4048736809
No.1:
(4pt)

最後に泣けます・

医者が主人公という、医療物といえば、ロビン・クックなのですが、
日本だと、この人が良いです。
そして・・・北朝鮮ですよ。舞台は・・
しかも、首領様暗殺!泣けます・・ミステリとしては、人情オチなのですが、人間愛ですね。
まさに受命。こんな言葉があるとはしりませんでした・・
こんな物語が、現実化したら・・
世界はちっとも良くならないかもしれないけれど、近隣の最貧国の餓死者が、少しでも減るのならと・・
 しかし、この作品は前作からの続きがある模様。
そっちを読んでないので、一部人間関係についていけません。
そのエピソードが、厚みを増すのでしょうが、帯にも情報はちっともないのです。ちと商売が下手かも。
あとねえ、、キャラの外見に対しての描写が0.
これはこれで珍しい。映像化は望んでないんですね、うんうん
受命―CallingAmazon書評・レビュー:受命―Callingより
4048736809

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