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永遠の仔
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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の仔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 61~80 4/8ページ
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上巻での主人公、優希(ルフィン)・笙一郎(モール)・梁平(ジラフ)達の壮絶な子供時代の傷、誰かが深くかかわっていると思える殺人事件。下巻を読み進むにつれ、解き明かされ、裏切られて、途中、思わず声をあげて泣き、心が揺さぶられました。作家の描写力に圧倒され葛藤しながら読んだからこそ、最後の2行が救いとして響きます。既に充分大人の私ですが、これからの生き方、自分の親への想いにも、光を与えてくれました。ありがとうございます。 | ||||
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核家族は他人に干渉されない快適さを与えたが、密室で繰り返される虐待の温床にもなってしまった。現象だけ見ていると子供が圧倒的な被害者だが、親も追い詰められている。生活苦や仕事での悩み、夫婦仲の悪化、それらを解消する術がないから、手近な子供、自分の所有物である子供にストレスをぶつけてしまう。いじめと同じく相手が無抵抗なほど虐待はエスカレートする。 一旦壊れてしまった心は立ち直るのに長い時間がかかる。人間は、無条件に今ある自分を受け入れてくれる限りなき優しさに包まれている時期がなければ、心を開けない、優しくなれない、そんな気がする。虐待に至らなくても、今の子育てが競争になってしまっている現実がある。勝ち残る子は傷は少ないが、脱落する子の傷は深い。痛めつけられたり、劣等感にさいなまれて育っていくと、人を信用できないし、リラックスもできないから、必要以上にストレスが溜まってしまう。それがまた子供に伝染し、負の連鎖が永遠に続いていく傾向がある。 「子供は社会の財産と言って近所や学校、保護者のネットワークなどで見たり育てたりする考えがある。老人にも同じ考え方が必要だと思う。」 「お年寄りの笑顔も素敵です。中には子供に戻られて無垢な笑顔を見せてくださる方もいらっしゃる。生きていればたとえ寝たきりになったとしても、痴呆症になったとしても亡くなった人には与えられない多くのものを持っていると信じられる笑顔です。」 年寄りは社会の財産。なかなかなじめない考え方だ。考えてみれば、老人も弱者である。テレビで憎たらしい政治家をたくさん見ているから、そんな考えはついぞ思いつかなかった。確かに老人虐待の話もちらほらニュースで流れる。自分も関わっていく重い問題だ。 最後の「生きていてもいいんだよ。」作者の優しさ、繊細さが伝わってくる。そう、「役に立たない無価値な人間は死んでもよい。」という社会からのメッセージは私たちの心に深く刻み込まれてしまっている。効率重視の社会の中で弱者が生きていけるスペースは悲しいほど狭い。 | ||||
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長い長い小説ですが、全巻一気に読み終えてのレビューです。 本当にひどい話です。誰も幸せにならない。 傷付き、悩み、もがき、結局誰も救われない。 その描写力も半端でないです。 ものすごい量の参考文献からもわかりますが、心を病んだ人間について、作者が徹底的に調べ上げ、それらと向かい合うことで完成作品であることがわかります。 この作品を完成させうために、作者が心身を病んだというのもわかります。 量も量なので、登場人物の「人生の重み」がありありと迫って来ます。 その結果、読後にはかなりの疲労感を伴います。 「さくっと読めました」なんてレビューしてる人もいますが信じられません。 けれど一方で、登場人物たちを羨ましくも思えるのです。 僕はここまで人生に真摯に取り組んでいるのだろうか。 これほど自分のその後を想い合ってくれる仲間はいるのだろうか。 これほどに人生は険しく、美しいものなのか。 自分のちっぽけな人生と比較してやはり羨望の想いすら感じてしまう魔力がある作品です。 重苦しい作品ですが、読み応え十分です。今では安く手に入るのもいい。★5つです。 | ||||
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長い長い小説ですが、全巻一気に読み終えてのレビューです。 本当にひどい話です。誰も幸せにならない。 傷付き、悩み、もがき、結局誰も救われない。 その描写力も半端でないです。 ものすごい量の参考文献からもわかりますが、心を病んだ人間について、作者が徹底的に調べ上げ、それらと向かい合うことで完成作品であることがわかります。 この作品を完成させうために、作者が心身を病んだというのもわかります。 量も量なので、登場人物の「人生の重み」がありありと迫って来ます。 その結果、読後にはかなりの疲労感を伴います。 「さくっと読めました」なんてレビューしてる人もいますが信じられません。 けれど一方で、登場人物たちを羨ましくも思えるのです。 僕はここまで人生に真摯に取り組んでいるのだろうか。 これほど自分のその後を想い合ってくれる仲間はいるのだろうか。 これほどに人生は険しく、美しいものなのか。 自分のちっぽけな人生と比較してやはり羨望の想いすら感じてしまう魔力がある作品です。 重苦しい作品ですが、読み応え十分です。今では安く手に入るのもいい。★5つです。 | ||||
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長い長い小説ですが、全巻一気に読み終えてのレビューです。 本当にひどい話です。誰も幸せにならない。 傷付き、悩み、もがき、結局誰も救われない。 その描写力も半端でないです。 ものすごい量の参考文献からもわかりますが、心を病んだ人間について、作者が徹底的に調べ上げ、それらと向かい合うことで完成作品であることがわかります。 この作品を完成させうために、作者が心身を病んだというのもわかります。 量も量なので、登場人物の「人生の重み」がありありと迫って来ます。 その結果、読後にはかなりの疲労感を伴います。 「さくっと読めました」なんてレビューしてる人もいますが信じられません。 けれど一方で、登場人物たちを羨ましくも思えるのです。 僕はここまで人生に真摯に取り組んでいるのだろうか。 これほど自分のその後を想い合ってくれる仲間はいるのだろうか。 これほどに人生は険しく、美しいものなのか。 自分のちっぽけな人生と比較してやはり羨望の想いすら感じてしまう魔力がある作品です。 重苦しい作品ですが、読み応え十分です。今では安く手に入るのもいい。★5つです。 | ||||
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長い長い小説ですが、全巻一気に読み終えてのレビューです。 本当にひどい話です。誰も幸せにならない。 傷付き、悩み、もがき、結局誰も救われない。 その描写力も半端でないです。 ものすごい量の参考文献からもわかりますが、心を病んだ人間について、作者が徹底的に調べ上げ、それらと向かい合うことで完成作品であることがわかります。 この作品を完成させうために、作者が心身を病んだというのもわかります。 量も量なので、登場人物の「人生の重み」がありありと迫って来ます。 その結果、読後にはかなりの疲労感を伴います。 「さくっと読めました」なんてレビューしてる人もいますが信じられません。 けれど一方で、登場人物たちを羨ましくも思えるのです。 僕はここまで人生に真摯に取り組んでいるのだろうか。 これほど自分のその後を想い合ってくれる仲間はいるのだろうか。 これほどに人生は険しく、美しいものなのか。 自分のちっぽけな人生と比較してやはり羨望の想いすら感じてしまう魔力がある作品です。 重苦しい作品ですが、読み応え十分です。今では安く手に入るのもいい。★5つです。 | ||||
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長い長い小説ですが、全巻一気に読み終えてのレビューです。 本当にひどい話です。誰も幸せにならない。 傷付き、悩み、もがき、結局誰も救われない。 その描写力も半端でないです。 ものすごい量の参考文献からもわかりますが、心を病んだ人間について、作者が徹底的に調べ上げ、それらと向かい合うことで完成作品であることがわかります。 この作品を完成させうために、作者が心身を病んだというのもわかります。 量も量なので、登場人物の「人生の重み」がありありと迫って来ます。 その結果、読後にはかなりの疲労感を伴います。 「さくっと読めました」なんてレビューしてる人もいますが信じられません。 けれど一方で、登場人物たちを羨ましくも思えるのです。 僕はここまで人生に真摯に取り組んでいるのだろうか。 これほど自分のその後を想い合ってくれる仲間はいるのだろうか。 これほどに人生は険しく、美しいものなのか。 自分のちっぽけな人生と比較してやはり羨望の想いすら感じてしまう魔力がある作品です。 重苦しい作品ですが、読み応え十分です。今では安く手に入るのもいい。★5つです。 | ||||
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どうしようもない親がいます それでもどうしようもなく愛したい子供達がいます 何故ならば唯一自分を守ってくれる人は親以外にありえないから そんな子供たち が純粋に親からの愛を受けたくて 小さい体を犠牲にする姿がやりきれなくなります 自分にも子供ができたとき この話を読めばきっと響くものがあると思います そんなことを感じながら読んでいます 親になる人は読むべき話しだと思いました | ||||
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どうしようもない親がいます それでもどうしようもなく愛したい子供達がいます 何故ならば唯一自分を守ってくれる人は親以外にありえないから そんな子供たち が純粋に親からの愛を受けたくて 小さい体を犠牲にする姿がやりきれなくなります 自分にも子供ができたとき この話を読めばきっと響くものがあると思います そんなことを感じながら読んでいます 親になる人は読むべき話しだと思いました | ||||
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とにかく色々考えさせられる。しかし、主人公たちはハードボイルドだと思う。読んで損は無い作品だ。現実にはこんな事があるのだろうか。 | ||||
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以前、ハードカバーを買って、読んでいたことがあり、たまたま、読書好きの知人に勧めました。感激していました。もう一度、同じ感激を味おうと思って、再び、購入してしまいました。やはり、生涯で読んだ中で最高の本だと思います。よく東野圭吾の白夜行と似ていると言われますが、全然、内容の深さが違います。 | ||||
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親に存在を否定され続け、自分の存在意義を見出せないまま大人になってしまった。 そんな人に読んでみて欲しい。 もしかしたら救いになるかもしれない。 | ||||
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坂本龍一 Lost Child が気に入って10年ぶりに読み返した.今の時代だからこそ,もう一度読み通したい.子育てを経験して初めて理解できることも多い.この本のメッセージを十分に理解するには,もっと自分の時間が必要かもしれない.大人のもろさ,子どもの強さを思い出せる小説. | ||||
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一気に読ませていただきました。面白いという表現より物語に引き込まれる作品でした。推理物としてではなく、人生について非常に考えさせられる本だと思います。 娘がまだ小さいので、良い時期に読ませていただきました。構成についてはもどかしく感じましたが、物語に深みをあたえていて、引き込まれる要因になったのでは と読後には感じました。この作者の他の小説も読んでみようとおもいました。 | ||||
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初版時に読了。 でも、ずっとレビューを書けませんでした。 簡単には言葉にできない深い読後感。 虐待を受けた子が心に刻みつけていく傷口を 丁寧に描写しています。 長編です。 未読の方は、すべてが解き明かされるラスト5巻まで どうぞあきらめずに読み進めてみて下さい。 きっと心に「何か」を残すはずです。 これから親になる人、今子育て中の人に特にお薦めします。 子育てをする時に最も注意しなければいけないのは、 その子の心に、親の手で「傷」をつけないこと。 どんな育児書よりも雄弁にそれを語っています。 日本推理作家協会賞受賞作。 | ||||
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今、下巻の300頁。 このまま朝まで読破するか、明日にとっておくべきか。 先に進みたいけど、終わってほしくない。すごい。面白い。 運動会の昼食のシーンは、思わず涙がこぼれました。 虐待は許せないが、娘に火傷を負わせるに至る母親の気持ちはよくわかった。 同意できたのではなく、理解できた。 父親の無責任さが我が身を振り返らせて、眠れない。 | ||||
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家族というものは小説の題材にはうってつけではあるが、実にナイーブなものであるために、同時に書き手の力量がことさらに重要視されるものでもある。天童は、その家族を取り扱った群像劇に拘りを持った作家であるが、そんな彼の作品群の中にあっても、これはとりわけ刮目すべき書だという事実に異存はない。 酷薄な運命に嘲弄されることになる三人がかつて霊山の頂で得た「神」は、本物の神だったのか、或いは、邪なものだったのか。その霊妙な序章から、人知を超越した魂のドラマの幕開けには充分で、作者の豊かな想像と創造の一閃が感じられる。 医療、法曹、公僕。進路は違えど、いくら努力しても決して満たされない主人公達は、自らが犯した罪がもたらす鎖に捕え続けられている。禁忌を共有することで絆を結ぶ三人の悲しき仔が、成長し、偶然の再開を果たしたことから、誘発されてしまう新たな悲劇。想念が交錯し、倒錯すると共に、彼らの歯車は狂っていく。 三人による神の山での事件を端緒とした運命の歪みと、それゆえの彼らの社会へのデタッチメント。罪が罰を呼ぶのか、それとも、全ては最初の殺人から彼らの神の意思だったのだろうか。家族の脆さや人間の弱さといった、社会を取り巻く救いようのない現実を表象する作品の底流のソリチュードに、頁を繰る者は否応なしに突き上げられることになる。 未だ上巻の段階故に、その伏線は朧であり、結末が待ち遠しくなるが、一方で、下巻へ手を伸ばすのは躊躇われもする。それはひとえに、物語を包み込んだ妖麗ともいえる光明のせいかもしれない。終幕に待ち受けるのは奇蹟か破滅か。神秘のドラマはまだまだ続く。 | ||||
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大人になるとはどういうことなのか考えさせられる作品です。 読み終えた後はきっと優しくなれると思います。 過去の話が多少長い印象もありましたが、その描写力には感嘆します。 心身ともに愛を求めた続けた3人の悲しい話で、無性に悲しくなりますが、 彼らを救うためにも是非最後まで読んでみて下さい。 | ||||
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数多いるミステリ作家の中でもこの作家は頭一つ抜けていると思います。 ストーリーの重厚なこと重厚なこと! 人間関係ひとつとっても泥臭さ、生臭さがリアルきわまりない。 文句なしに今年読んだ本の中では一番の出来でした。 一つ難癖をつけるとしたら、伏線の張り方があけすけであること。 弟が脳障害で息を引き取る際、直前に面会した姉が彼の異変に気付かなかった理由付けのためでしょうが、少年時代の彼をくどいほど洟垂れにするのは如何なものかと・・ それだけが惜しい。あとは文句のつけようがない出来栄えだった。 | ||||
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児童虐待がテーマで 涙なしでは読めない作品。 ハッキリ言ってすごく重い作品。 その他にも、アルツハイマー、介護問題、等 決して他人事ではない問題も描かれていて。 こういう話、今の時代 きっと現実でも起こっているんだろうなぁ…と思うと 哀しくて辛くて切なくてたまらない気持ちになってしまう。 かなりの長編だけれど 感情移入してしまうので、全然長さは感じず 一気に読み進むことができた。 読み進むうちに 10年ぐらい前に見たドラマのシーンが 頭の中に浮かんできて ドラマの内容なんて忘れていたはずなのに それぐらい印象に残ってた作品だったのか、と驚かされた。 後書きに書かれていた 「子」ではなく「仔」にした理由。 それを読むと、また涙があふれてきた。 「優希」も「笙一郎」も「梁平」も 本当に存在していたような錯覚に襲われる。 本編の最後の2行 声を大にして3人に伝えてあげたかった。 もう一度見てみたくて ドラマのDVD借りました。 またじっくり観直そう。 | ||||
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