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悪意銀行
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【この小説が収録されている参考書籍】
悪意銀行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本書には、「落語的スリラー」という奇怪なジャンルを確立した標題長編のほか三つの短編、落語の台本にエッセイ、自作解説まで収録されている。とてもお得なアンソロジーで、ファンには堪らない編集だろう。ファンならぬ身にしても、どこかモダンだ(つまり、古めかしい)けれど、語りの見事さとアイデアの切れ味の良さについ引き込まれ、都筑道夫という人はじっさい芸達者な才人だったのだと、つくづく感嘆させられる。サイキック・ディテクティヴ(「蝋いろの顔」)とその解説(「幽霊探偵について」)などを読むにつけ、この手の趣向の作品をもっともっと読みたいと思う。エッセイでは、「私の落語今昔譚」がよかった。──今でもそんな言葉が生きているのかどうか知らないけれど、「中間小説」の分野で活躍した作家は生きているうちが旬で、筆力が落ちたり亡くなったりするとたちまちのうちに書店から姿を消してしまう。たとえば梶山季之の本を読みたいと思っても、まず手に入らない。「コレクション」シリーズは、文庫本ならではの企画だと思う。 | ||||
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本書には、「落語的スリラー」という奇怪なジャンルを確立した標題長編のほか三つの短編、落語の台本にエッセイ、自作解説まで収録されている。とてもお得なアンソロジーで、ファンには堪らない編集だろう。ファンならぬ身にしても、どこかモダンだ(つまり、古めかしい)けれど、語りの見事さとアイデアの切れ味の良さについ引き込まれ、都筑道夫という人はじっさい芸達者な才人だったのだと、つくづく感嘆させられる。サイキック・ディテクティヴ(「蝋いろの顔」)とその解説(「幽霊探偵について」)などを読むにつけ、この手の趣向の作品をもっともっと読みたいと思う。エッセイでは、「私の落語今昔譚」がよかった。──今でもそんな言葉が生きているのかどうか知らないけれど、「中間小説」の分野で活躍した作家は生きているうちが旬で、筆力が落ちたり亡くなったりするとたちまちのうちに書店から姿を消してしまう。たとえば梶山季之の本を読みたいと思っても、まず手に入らない。「コレクション」シリーズは、文庫本ならではの企画だと思う。 | ||||
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