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悪魔が来りて笛を吹く



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悪魔が来りて笛を吹くの評価: 4.36/5点 レビュー 78件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

横溝正史の世界に、グイグイと引き込まれる作品。

いかにも、横溝正史ここに在り的な作品。
旧家の血縁関係で起こる謎の連続殺人事件。
決して明かされてはならぬインモラルな出来事。

当時は問題作であったかもしれないが、今回、40年ぶり
の再読では、兄妹間の性的関係に至る背景や人間としての苦悩
の部分が欠けているので、物語に厚みを感じない。そこが残念。

追記)読了すぐに、amazon videoで2018年NHK製作のTVドラマ
「悪魔が来りて笛を吹く」を鑑賞したが、原作の弱い部分を補充し
た力作でかなり感銘した。ただ、金田一耕助のみ違和感あり。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.12:
(3pt)

良かった。

良かった。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304040
No.11:
(3pt)

横溝作品の雰囲気は味わえる

原作通りのコミカライズでは無く、1979年の映画(西田敏行主演)が元になっているようです。
少しレトロ調な劇画絵もおどろおどろしい作品にあっていますね。
登場人物の相関図が劇中で2回掲載されており、ストーリー理解の助けになっているのは親切。
横溝正史は自身のエッセイで、原作を自分の作品中6位と評価しているようで、「獄門島」のような傑作というわけではないですが、フルートを吹く悪魔をにおわせる描写や呪われた血筋の存在など横溝作品らしい雰囲気は良く出ていると思います。
悪魔が来りて笛を吹く (1977年)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (1977年)より
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No.10:
(3pt)

悪くはないが・・・

この作品、大きなトリックはない。小さなトリックを組み合わせて謎を構成している。むしろ本作の1番大きな謎は動機ともいえる。

この作品で面白い部分。謎よりも旅情。「金田一耕助西へ行く」の部分、トラベルミステリーのはしりだな。謎には関係しないけど、一緒に旅行している気分になれて結構好き。

この作品でつまらない部分。ロジックがない。これこれこうなので推理したという論理が提示されない。八つ墓村が一応傑作になったのはロジックがあったから。それがない。

この作品で破綻している部分。風神像と雷神像のトリック。そんな危険なことしなくても普通に木っ端を使えばよくね?

この作品より、短編や中編でできの良い作品の方がオススメ。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.9:
(3pt)

金田一長編としては標準的な作品

映画化もされている金田一長編シリーズの一作としては比較的メジャーな作品だが、獄門島や犬神家などの傑作と比べると一段出来は落ちると思う。
今回は密室殺人トリックネタもあるが、おどろおどろしさはあまりなく、通俗的なストーリーテリングが特徴となっている。ミステリーとしては展開がやや平坦でどんでん返しもないため、平坦は印象を受けるが、ラストの印象的な幕切れなど、まあ悪くはない。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.8:
(3pt)

グリーン家、Y、でもって、悪魔

帝銀事件やら何やらで、ごちゃごちゃしているが、全体的な骨格は、「グリーン家」、「Y」と同じ。一家に秘められた悲劇の内容が、「Y」に比べると劣る。冒頭で死ぬ(自殺だか他殺だか、本当は死んでいないのかはともかく)当主の残した秘密の暴露も、Yのほうが鬼気迫るものがある。(「悪魔」では、犯人自身が最後に暴露することになるので、金田一の苦悩がいまいち。秘密自体の内容も、単に犯人を示唆するにとどまっているし。「Y」では、レーンがそれを見つけてしまうことにより、レーン自身が最後の決断をするわけで、こっちのほうがずっとつらそう。)帝銀事件とそれに関わる一連の話(死んだはずの当主が生きている?みたいな)のは、ないほうがかえってすっきりしたのでは?でもそうすると「Y」とそっくりになっちゃうから、無理やり挿入したのかね?「Y」を読んでなければ、それなりの出来、ということになったのだろうが。。。。。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.7:
(3pt)

グリーン家、Y、でもって、悪魔

帝銀事件やら何やらで、ごちゃごちゃしているが、全体的な骨格は、「グリーン家」、「Y」と同じ。一家に秘められた悲劇の内容が、「Y」に比べると劣る。冒頭で死ぬ(自殺だか他殺だか、本当は死んでいないのかはともかく)当主の残した秘密の暴露も、Yのほうが鬼気迫るものがある。(「悪魔」では、犯人自身が最後に暴露することになるので、金田一の苦悩がいまいち。秘密自体の内容も、単に犯人を示唆するにとどまっているし。「Y」では、レーンがそれを見つけてしまうことにより、レーン自身が最後の決断をするわけで、こっちのほうがずっとつらそう。)帝銀事件とそれに関わる一連の話(死んだはずの当主が生きている?みたいな)のは、ないほうがかえってすっきりしたのでは?でもそうすると「Y」とそっくりになっちゃうから、無理やり挿入したのかね?「Y」を読んでなければ、それなりの出来、ということになったのだろうが。。。。。
新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)Amazon書評・レビュー:新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)より
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No.6:
(3pt)

帝銀事件

 横溝正史の代表作のひとつ。
 帝銀事件をモデルにして書かれたもの。ああ、これが横溝にとって、作品のヒントになったんだなという箇所があり、執筆の跡がたどれたりして、なかなか面白かった。しかし、内容はまったくの別物で、金田一の活躍する本格ミステリに仕上がっている。
 旧華族、美人の奥方、黄金のフルートと、道具立てがそろっている。そこに、横溝お得意の味付けがされているのである。陰惨な血の問題、金田一をあざ笑うかのように跳梁する犯人(いつものことだが)と、ファンなら満足できること間違いない。
 ただ、本当に傑作かというと、ちょっとためらうものがある。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.5:
(3pt)

帝銀事件

横溝正史の代表作のひとつ。
 帝銀事件をモデルにして書かれたもの。ああ、これが横溝にとって、作品のヒントになったんだなという箇所があり、執筆の跡がたどれたりして、なかなか面白かった。しかし、内容はまったくの別物で、金田一の活躍する本格ミステリに仕上がっている。
 旧華族、美人の奥方、黄金のフルートと、道具立てがそろっている。そこに、横溝お得意の味付けがされているのである。陰惨な血の問題、金田一をあざ笑うかのように跳梁する犯人(いつものことだが)と、ファンなら満足できること間違いない。
 ただ、本当に傑作かというと、ちょっとためらうものがある。
新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)Amazon書評・レビュー:新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)より
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No.4:
(3pt)

「自選ベスト10」では6位だが...

本書は推理作品としては「凡作」である。金田一は何一つ推理しておらず、事件が起こり謎があり、真相を説明してはいるものの、真相に至るまでの過程についての説明がないに等しい。
(まさか、「ウィルヘルム・マイステル」のおかげですよ」と美禰子に述べていることを推理だとは、誰も思うまい。)
例えば玉虫伯爵殺しを例にとると、なぜこの人物が犯人であり、どうしてこのような方法で密室が構成されたのがわかったか、という説明がなく、単に事実としての真相を語っているだけであり、全体がこのような調子なので、本書には推理作品としての価値はない。
では物語の面白さはどうかというと、本書は私の好みには合わないので「★3つ」。
好みに合わない理由だが、単に「暗くて救いのない物語」がキライということだけではない。それなら『夜歩く』もそうだが、私は『夜歩く』は『八つ墓村』と同じくらい面白い作品だと思っている。
(にも関わらず『夜歩く』が「★3つ」なのは、アンフェアな記述が多いため)
だから好みに合わないというのは、本書は分厚いばかりで余計な描写が多く、遅々として物語が進展しないことに退屈を感じていたからだと思う。
なお、作者は本書を『真説 金田一耕助』の中で、金田一ものの自選ベスト10の第6位としている。
正しくは、田中潤司が選んだベスト5(1.獄門島、2.本陣殺人事件、3.犬神家の一族、4.悪魔の手毬唄、5.八つ墓村)を「妥当なもの」とした上で、次にくるものとして本書を挙げている。
ただ、次の7位に思い入れがあるという理由で『仮面舞踏会』なんかを挙げており、参考にならない。
作者の思い入れとそれが傑作であるかは別問題で、結局、その作品を面白いと思うかどうかは、作者ではなく読者が決めることである。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304040
No.3:
(3pt)

「自選ベスト10」では6位だが...

本書は推理作品としては「凡作」である。金田一は何一つ推理しておらず、事件が起こり謎があり、真相を説明してはいるものの、真相に至るまでの過程についての説明がないに等しい。
(まさか、「ウィルヘルム・マイステル」のおかげですよ」と美禰子に述べていることを推理だとは、誰も思うまい。)
例えば玉虫伯爵殺しを例にとると、なぜこの人物が犯人であり、どうしてこのような方法で密室が構成されたのがわかったか、という説明がなく、単に事実としての真相を語っているだけであり、全体がこのような調子なので、本書には推理作品としての価値はない。

では物語の面白さはどうかというと、本書は私の好みには合わないので「★3つ」。
好みに合わない理由だが、単に「暗くて救いのない物語」がキライということだけではない。それなら『夜歩く』もそうだが、私は『夜歩く』は『八つ墓村』と同じくらい面白い作品だと思っている。
(にも関わらず『夜歩く』が「★3つ」なのは、アンフェアな記述が多いため)
だから好みに合わないというのは、本書は分厚いばかりで余計な描写が多く、遅々として物語が進展しないことに退屈を感じていたからだと思う。

なお、作者は本書を『真説 金田一耕助』の中で、金田一ものの自選ベスト10の第6位としている。
正しくは、田中潤司が選んだベスト5(1.獄門島、2.本陣殺人事件、3.犬神家の一族、4.悪魔の手毬唄、5.八つ墓村)を「妥当なもの」とした上で、次にくるものとして本書を挙げている。
ただ、次の7位に思い入れがあるという理由で『仮面舞踏会』なんかを挙げており、参考にならない。
作者の思い入れとそれが傑作であるかは別問題で、結局、その作品を面白いと思うかどうかは、作者ではなく読者が決めることである。
新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)Amazon書評・レビュー:新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)より
B000J976J0
No.2:
(3pt)

「悪魔の手鞠唄」の次は「笛」・・・横溝正史は音楽好き?

読んでる時はスリリングで面白いし、犯人の意外性も見事だけど、獲得形質は遺伝しない(分かりやすく言えば、腕を骨折した親から生まれた子供が遺伝的に腕を骨折しているということはありえない)のだから痣の件は非科学的では?あと、旧華族の普通じゃない言動が「華族だから」「平民とは違うから」という理由で簡単に説明されちゃうのも華族の存在しない現代に生まれ育った自分には理解しにくい。というわけで一点減点。
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.1:
(3pt)

「悪魔の手鞠唄」の次は「笛」・・・横溝正史は音楽好き?

読んでる時はスリリングで面白いし、犯人の意外性も見事だけど、獲得形質は遺伝しない(分かりやすく言えば、腕を骨折した親から生まれた子供が遺伝的に腕を骨折しているということはありえない)のだから痣の件は非科学的では?あと、旧華族の普通じゃない言動が「華族だから」「平民とは違うから」という理由で簡単に説明されちゃうのも華族の存在しない現代に生まれ育った自分には理解しにくい。というわけで一点減点。
新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)Amazon書評・レビュー:新版横溝正史全集〈12〉悪魔が来りて笛を吹く (1975年)より
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