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孔雀の道



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孔雀の道の評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

一気に読ませる推理小説

陳舜臣氏と言えば中国アジアの歴史ものしか知らなかったが、推理小説とは。
ぼんやりと不自然さや設定の都合の良さが気になったが、話は面白く一気に読ませる。
孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)より
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No.6:
(5pt)

人物像を推理する面白さ

陳舜臣氏の推理小説の一つの楽しみは、人物像を推理することではないだろうか。事件を度外視しても楽しめる推理小説があるとすれば、それは陳氏の推理小説であろう(勿論、筋書き自体としても極上である)。本作でも、登場人物の心理的葛藤を辿ったり、ある人物に関する周囲の人の証言から浮かび上がってくるその人物像を推測するなどの楽しさも味わうことができる。全ての登場人物に関して、その人間性が丁寧に構想されており、我々はそれをあるときは会話を通して、あるときはその行動を通して洞察することができる。また、主人公を通して、ルース・ベネディクトの『菊と刀』が引用されるなど、異文化として見る日本が随所に語られる点も興味深い。
 陳氏の推理小説のタイトルには、本作『孔雀の道』のように隠喩に基づくタイプ(「枯草の根」『闇の金魚』など)と、事件が展開される場所に基づくタイプ(『柊の館』『三色の家』『北京悠々館』など)があるが、前者の方がより奥行きを感じさせる内容になっているように感じられる。
孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)より
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No.5:
(4pt)

恋愛小説の趣もある叙情的ミステリ

陳舜臣さんの『孔雀の道』は、『玉嶺よふたたび』とともに第23回日本推理作家協会賞を受賞したミステリである。双方とも、過去を紐解くうちに意外な真実を見つけてしまうタイプの作品だ。スパイ小説の味付けをしているのも共通している。

ただ、本作品は、恋愛小説の要素もあって、主役二人の男女の機微を楽しめるのが特徴。『玉嶺よふたたび』は、磨崖仏にまつわる六世紀の故事を取り入れるなど、知的好奇心を刺激してくれる作品だが、本作品はより叙情的な側面にスポットがあたっているのだ。

英国人と日本人のハーフ ローズ・ギルモアは、日本の文化を学ぶため13年振りに日本を訪れる。渡航の途中、ローズは、知己となった仏教研究者の中垣に、日本人の母 立花久子のことを知る手助けを依頼する。久子は、ローズが5歳であった22年前、焼死してしまったのだ。中垣は、ローズの願いを受け、二人で久子の過去を探り始める ・・・

二人が捜査を進めるうちに、久子が殺害されたのではと確信を深めていくのだが、その過程で久子の姿が浮き彫りになっていく。愛する人を援助するためローズの父サイモンへ嫁いだ久子。犯人は今は亡きサイモンなのか。当時の関係者の証言から、意外な事件の真相が明らかになっていく。

打ちのめされていくローズを、不器用ながら支えようとする中垣。ローズと中垣の寄り添いながら、なかなか距離を縮められないじれったさが良い。久子とサイモン、その周辺にあった愛憎劇がドロドロなだけに、二人の関係が実にピュアに映る。

事件が戦時中のスパイ事件へと広がりを見せるなか、久子とサイモンの過去を知るものが殺されてしまう。22年たった今、誰が、何のために。この謎は、ラストの真相が明らかになるまでわからない。漠然と予想がつきやすいので、驚きとまではいかないが、伏線が回収されていく満足感はあるだろう。

ただ、タイトルの「孔雀の道」の意味が判然としない。深い意味が込められているのか、それともそもまんまなのかな。
孔雀の道 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
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No.4:
(4pt)

おかしいな

長編推理小説である。
 著者の得意な、神戸、外国人居留民、過去の事件を掘り起こす、といったテーマで描かれている。安心して読める。
 読んでいる途中でなんだかおかしいなと感じ、「駄作なのか?」と疑ったのだが、そこにトリックがあった。すっかり騙されてしまった。
 まさか、こんな結末を持ってくるとは。
 二重のラストにビックリする。

孔雀の道 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
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No.3:
(4pt)

おかしいな

長編推理小説である。
 著者の得意な、神戸、外国人居留民、過去の事件を掘り起こす、といったテーマで描かれている。安心して読める。
 読んでいる途中でなんだかおかしいなと感じ、「駄作なのか?」と疑ったのだが、そこにトリックがあった。すっかり騙されてしまった。
 まさか、こんな結末を持ってくるとは。
 二重のラストにビックリする。
孔雀の道 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
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No.2:
(4pt)

割と良かった

イギリス人父と日本人母のハーフの女性が主人公です。戦時中は日本に住んでいましたが、戦争が終わり母も火事で亡くなってしまったためイギリスに戻っていました。27歳のとき父が死んだのを気に、日本を訪れ母の面影探しを始めます。話を聞けば聞くほど、母の人間像が見えなくなってきます。一体それはなぜなんだろうと、思いつつも小さな糸を頼りに、面影探しを続けます。そして最後にわかった事実は、もの凄く意外なものでした。結構面白かったですよ。
孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)より
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No.1:
(4pt)

割と良かった

イギリス人父と日本人母のハーフの女性が主人公です。戦時中は日本に住んでいましたが、戦争が終わり母も火事で亡くなってしまったためイギリスに戻っていました。27歳のとき父が死んだのを気に、日本を訪れ母の面影探しを始めます。話を聞けば聞くほど、母の人間像が見えなくなってきます。一体それはなぜなんだろうと、思いつつも小さな糸を頼りに、面影探しを続けます。そして最後にわかった事実は、もの凄く意外なものでした。
結構面白かったですよ。
孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)Amazon書評・レビュー:孔雀の道 (講談社文庫 ち 1-8)より
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