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少年たちのおだやかな日々



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少年たちのおだやかな日々の評価: 3.64/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

ブラックな味付けが程好い

面白い!! さくさく読めて、繰り返し楽しめる良書。
 主人公はすべて14歳の少年で、彼らの冷徹な瞳に映る大人たちは醜く、滑稽で、時に不可解。
 短編ひとつひとつが一筋縄ではいかない展開で、最後まで飽きずに楽しめた。
 カバーイラストは緒方剛志氏。少年の無表情な瞳が、この作品にマッチしている。
少年たちのおだやかな日々Amazon書評・レビュー:少年たちのおだやかな日々より
457523186X
No.5:
(4pt)

少年たちの望むおだやかな日々

全編を通じて皮肉な話ばかり。
中学生の少年たちが“たちの悪い奴”“変な奴”(主に女性)に日常や自由を奪われ苦悩します。
おだやかな日々と言い切るタイトルはやはり不適当であり、少年たちがおだやかな日々を望んでいる姿が正しいです。

【言いません】
これを読みたくて購入しました。
ドラマ化されたものですが、話の雰囲気やオチの部分が原作と異なっています。
ドラマのほうでは不倫の秘密をバラされることを恐れる主婦の目線で描かれており、少年に口止めを迫り色仕掛けにまで及ぶシナリオと女優さんの演技のうまいことと、色っぽく危険な感じが素晴らしかったです。
この原作のほうは少年の目線で書かれていますが、相手の主婦がなんとも弱々しく最後まで余裕がなく、比べてみると別人のようです。
ドラマの主婦はキャラが立っているというか正に主役といった立ち回りを成し遂げるのですが、原作のほうでは登場人物一人一人の個よりも、偶然のイタズラに翻弄される愚かな主婦と、彼女の頼りなさに呆れ果てる少年、そういった話の面白さが重視されているようです。面倒事に巻き込まれた少年の気持ちとリアリティを味わえます。
ドラマを先に見た人にとっては、原作は枯れ木の趣を眺めるようなものだと錯覚するかも知れませんが、この原作が元になってあんなけしからんドラマが生まれたと思えば喜びもまたひとしおです。

【ガラス】
昔系ヤンデレな女の子。

【罰ゲーム】
キチガイ系ヤンデレなお姉さん。

【ヒッチハイク】
ビッチなおねえさん。

【かかってる?】
勝手な大人に翻弄される男子中生の仲間3人。催眠術。

【嘘だろ】
真面目エリート系の姉を思う弟が姉の婚約者を相手に奮闘する。

【言いなさい】
大人の都合を生徒に押し付ける馬鹿教師とクズ教師に濡れ衣を着せられて
人生を台無しにされそうになる普通の真面目な少年の話。
少年たちのおだやかな日々Amazon書評・レビュー:少年たちのおだやかな日々より
457523186X
No.4:
(5pt)

素晴らしい。

 裏表紙のあらすじに惹かれて購入しました。そして、あっという間に読んでしまいました。
 【少年】という年代の主人公たちが、次々に経験していく、大人の醜さや世の中の醜さ、知らないでいればよかった現実。それがどんなことか、きちんとわかってはいる。でも、それを信じたくはなかった。純粋であるがゆえに、無垢であるがゆえに、無知であるがゆえに、知りたくはなかったリアルを眼前に突きつけられて、ひどく動揺する少年たち。
 どれもかれも、一言であらわすならば【報われぬ物語】。
【言いません】クラスメイトの母親が不倫をしている現場を見てしまった、則史のはなし。
【ガラス】恋人が語るある話に狼狽する、恭一のはなし。
【罰ゲーム】親友の姉とゲームをすることになった、明彦のはなし。
【ヒッチハイク】友人と共におこなったヒッチハイクで、あるカップルの車に乗せてもらえるようになった、克也のはなし。
【かかってる?】催眠術をかけられたかもしれないと相談をもちかけられる、徹のはなし。
【嘘だろ】姉の婚約者が犯罪の常習犯だと知り、彼の正体を暴こうとする、潔のはなし。
【言いなさい】教師との話し合いを続ける、伸広のはなし。
 腐った世の中に捨てられた感情たちはみな、吸収されていく。知らぬ間に。
少年たちのおだやかな日々Amazon書評・レビュー:少年たちのおだやかな日々より
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No.3:
(4pt)

おだやかな日々?

思春期の子供達の平穏な生活が
ささいなことから突然歪み始める恐怖を描くサスペンス短編集
瑞々しい青春が読みたくなり、
タイトルに惹かれて手にとってみたのですが
タイトルから受けるイメージとはまったく正反対の恐怖小説じゃないですか(驚!!)
当初のイメージとはかけ離れた作品でしたが、
ブラックな笑いの要素も含まれており、
思わぬ“あたり”でした♪
大人だけど大人じゃない。
ちょっと背伸びしてみたいけど、本当ははまだまだ子供。
それに気づかない10代の無知と残酷性が恐怖を呼び起こす。
背筋の寒くなるような冷たさのある作品です。
少年たちのおだやかな日々Amazon書評・レビュー:少年たちのおだやかな日々より
457523186X
No.2:
(5pt)

影の実力者

短篇小説の隠れた名手(?)多島斗志之は長編に力を注ぎ、短篇には欲がないらしい。透明感のある文体、どんでん返し。「おもしろ怖い」というジャンルを作った。多島斗志之の短篇はおもしろくないと言う人は、この作家のすばらしさを知らない。もちろん長編もいいが短篇もおないくらい良い。怖いけど、笑える。読後感は悲惨なのに面白かったと思える。、いい短篇集です。「罰ゲ-ム」もそうだけど、「言いません」も映像化されました。
少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫)より
4575506893
No.1:
(5pt)

反語的なタイトルに震えを覚える・・・

思春期の少年(少女)たちが関係する事件たち。彼らの残酷さや純粋ゆえの不安定さなどが描かれつつ、あっという間に薄ら寒さを覚える結末へ…かといって強烈ではあるがおどろおどろしく書かれておらず、会話が多いので読みやすい。ただ、多島斗志之氏の普段の作品とは違うものなのでこの作品が駄目だと思った人も他の作品に挑戦してもらいたい。ちなみにこの中の「罰ゲーム」は世にも奇妙な物語で映像化。
少年たちのおだやかな日々Amazon書評・レビュー:少年たちのおだやかな日々より
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