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病院坂の首縊りの家
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【この小説が収録されている参考書籍】
病院坂の首縊りの家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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金田一最後の事件。私は鮎川哲也氏と共に戦中・戦後の日本の本格ミステリの牙城を守った作者の功績を高く評価しているものの、個々の作品は評価していない。本作も作者の欠点が詰まった駄作である。と言うよりも、私が選ぶ「横溝作品ワーストNo.1」である。 長いだけで作中に謎はなく、ただ事件の概要をなぞっただけの愚作。まあ、もうミステリを書くだけの余力が無かったのだと思うが。私の(もしかしたら私以上の)ミステリ・マニアの友人にこの感想を話した所、「あの歳で作品を書いた事自体が凄いんだ」という素っ気ない返事。私は適当に受け流したが。 金田一最後の事件としたのは作者自身が力尽きたと考えたのだろう。もう少し分別があれば本作も発表せずに済んだかと思うと、作品ではなく作者の鬼気迫る執念を感じた。 | ||||
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金田一最後の事件という点で意味のある作品だが、推理小説としての出来はよくない。他のレビュアーも書いているように、とにかく冗長で、おまけに後段の昭和48年の事件は明かにとってつけたような代物である。だから、横溝正史の小説は、徹夜覚悟で一気に読ませる作品が多いにもかかわらず、この作品の下巻は何度も挫折しかけた。だから、読後感はただ疲れた、というものである。 とはいえ、この作品はあらすじだけ追えば実に面白い。その舞台設定、横溝正史の十八番であるドロドロした血縁関係などは、実によくできている。もっとテンポのいい文章で、昭和28年の事件だけで決着させていれば、「犬神家の一族」「獄門島」「悪魔の手毬唄」まではいかなくても、かなりのレベルの作品になっていただろう。 その点、上映時間の制限がある映画版では、内容をうまく端折っているので、小説よりもテンポがずっと良くて面白い。さすが、市川崑だと思えるレベルである。もし、映画を先に見ていたとすれば、小説は読まずに済ませた方が正解だろう。 | ||||
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それに尽きる。冗長で読んでいて飽きる。 推理小説の醍醐味は無く、退屈極まりない。そう、推理小説を読んでる気がしない。 唯一、強いて言えば金田一耕助の生き様を確認する為に読む価値はある。 とは言え、それも下巻のラスト数ページを読むだけで十分かも知れない。 それだけの本。 | ||||
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上巻も下巻も推理小説としての魅力はないに等しいのだが、上巻の方がまだ読んでいられる。 下巻はあまりのつまらなさいに途中で挫折・・・。ラストの謎解き部分だけ読んだが、読まなくてもほとんど違和感なく解決編を読めた。つまり下巻には謎らしい謎がない。下巻唯一の謎も別の作品で使われたトリックの再利用だから、読まなくてもいいし・・・。 上巻に謎があるかっていうと、1番大きなトリックが途中で読んでてほぼ解けてしまうので、金田一に解けないはずがない。なのに説かないあほらしさ。 もう少しまともなトリックと謎を思いついてから作品を書いた方がいいと思った。 誤解のないように言っておくが、小生は横溝正史の大ファンである。でも、ミステリーファンでもあるので、つまらないものはつまらないのだ。 | ||||
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いや、もう他に書きようがない。 作者が老骨に鞭打って、最長長編を書き上げたことには敬服するが、その内容たるや退屈をガマンしてまで読むほどの価値は認められない。 一応本格ものの態をなしてはいるが、そこで用いられているメイントリックも作者の有名作品の使い古しだし。 本書が執筆された当時は角川映画シリーズやTVの横溝正史シリーズのお陰で作者は人気絶頂、本書も映画化され金田一耕助最後の事件と喧伝され話題沸騰だったことから、本書はそれまでの作者の代表作と同等以上に売れに売れ、角川書店の宣伝勝ちだった訳だが、ブームの過ぎ去った今となっては一顧だに値しない作品。 本書を金田一耕助・最後の事件だからといって評を甘くするのは、レビューを参考にしてこれから読もうという人には大いに迷惑なことだし、それだけの理由で本書が評価されるなら、金田一耕助・最初の事件で第一回探偵作家クラブ賞受賞作の「本陣殺人事件」などは、もっと評価されるべきだろう。 | ||||
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最初の事件が未解決に終わり、20年後に起こった別の事件と共に解決される、という話。だが読んでいて、最初の事件が未解決になる必然性が今ひとつ分からなかった。金田一耕助の力をもってすれば、十分解決できたはずなのだが・・・。20年後の事件が起こる必然性もあまり伝わってこない。それに、20年後の事件はドラマとしてあまり面白くなく、登場人物にも魅力が乏しい。 そもそも、設定にも無理がありすぎる。血縁関係はあるが双子ではない二人が瓜二つである、と最初に示されて、それをもとに話が展開していくのだが、一卵性双生児でもないのに双子のようにそっくり、ということは現実にはまずありえない。 まあ現実離れした空想話として読んでいれば面白いストーリーなのだろうが、推理小説としては正直どんなものかと思う。 | ||||
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金田一耕助最後の事件だがだらだらと長いだけで傑作にはほど遠い。 クリスティーのポワロの最後の事件みたいに作者が若い頃に書いていれば……もっと締まった作品になったかも。 | ||||
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