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病院坂の首縊りの家
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【この小説が収録されている参考書籍】
病院坂の首縊りの家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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犬神家や八つ墓村といった田舎の名家が舞台のドロドロした雰囲気に魅せられ二十数年。やっと読みました。そもそも映画を先に観て全然好みじゃ無かったのでずっと避けてきました。ただ「金田一最後の事件」とか「解決まで20年」などファンとしては読まざるを得ないでしょう。それだけです。何の思い入れも無い方は読む必要ないと思います。 | ||||
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本作は一度は解決したかに思えた事件を20年越しに解決するという金田一耕助最後の事件です。 生首風鈴やら呪われた一族的なお馴染みの世界から、昭和元禄に飛んだりして、等々力警部の引退後の生活が垣間見れたりとファンサービスに振り切った作品です。 クリスティにならって、「最後の事件」を書きたかったのでしょうが、本作に瑕疵があるとすれば、まさにその点に尽きます。 金田一耕助の最後の事件であるべき必然性がこの事件にはないのです。 もともと事件を解決すると孤独感に襲われ行方をくらましたくなるのが金田一。 今回はいつもより長い放浪に出たということなのでしょうか。 横溝正史の代表作をすべて読んでから読まないと後悔する一品です。 | ||||
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もともと1975-77年に『野性時代』に連載されたもの。「金田一耕助最後の事件」として知られている。 昭和28年と、昭和48年の2つの事件から構成されている。いかにも横溝っぽい因縁話である。エログロもひときわ強く、横溝のやりたかったことが詰め込まれた作品といえるだろう。 上巻では、昭和28年の一件が収束するあたりまで。だいぶ盛りあがってきたが、道具立てからすると、真相はあのあたりなのかなあ。 | ||||
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もともと1975-77年に『野性時代』に連載されたもの。「金田一耕助最後の事件」として知られている。 昭和28年と、昭和48年の2つの事件から構成されている。いかにも横溝っぽい因縁話である。エログロもひときわ強く、横溝のやりたかったことが詰め込まれた作品といえるだろう。とくにエロチックな要素は過剰なくらいだ。 結末は予想通り。定番の材料を、手際よく料理した一冊とでもいおうか。驚きは少ないが、作品としての完成度はそこそこ。 | ||||
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横溝正史が、確か70代で書いた作品です(違ってたらゴメンなさい) 高齢でこれだけの作品を書いた執念は凄いと思いますが、トリックも伏線もなくてただ冗長な作品。金田一耕助がなぜこれほど手こずったのかわからないし、もっと陰惨で悲しい事件を解決したこともある金田一が、この事件でアメリカに行ってしまった心境がよくわかりません。 横溝正史の独特な世界観は健在だが、とにかく長すぎる! | ||||
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本格推理として期待して読むと、何が何だかわからなくなると思います。トリックも 自著からの流用というおもしろいことをしていますので、そういう部分でも評価は 低くなるんだと思います。 私は横溝正史作品は金田一シリーズだけでなくその前の耽美風や幼児向けから時代物、 金田一耕助の前の探偵だった由利先生のシリーズもほぼ読んできたので、この作品の 雰囲気にそれほど違和感は覚えず、むしろ、金田一耕助を引退させるべくしてこうなったような 気がしました。原点回帰というか、こういう草双紙的なおどろおどろしい事件でデビューした 金田一耕助という探偵を、喩え時代は流れてもまた同じような雰囲気の中で引退させて あげるという……。「本陣殺人事件」より「車井戸はなぜ軋る」に近い雰囲気かと思います。 もっと言うと「蔵の中」、「鬼火」、「面影双紙」でしょうか。「小説として」読むことを おすすめします。 | ||||
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週間文春1978年 総合9位 私は、必ずしも横溝正史の良い読者とはいえないが、完成度の高い作品とは思えなかった。素封家を舞台として、複雑でどろどろな人間関係が巻き起こす惨劇は、いつものパターンなのであるが、迫力に欠けている。昭和48年とはいえ、学生はそんな話し方はしないだろうとか、随所にどうでもよいような場面があるからか。殺人現場の見立ては印象的なのだが、何せ無駄に話が長くて緊張感がもたない。事件の決着のつけ方は、良いとは思うけど。 金田一耕助は、1913年生まれらしいので、生誕100年まであと数年。本書が、最後の事件に相応しいかは疑問であるが、とりあえずご苦労様でしたといいたい。 | ||||
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