■スポンサードリンク


(短編集)

動機



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

動機の評価: 4.23/5点 レビュー 94件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全94件 81~94 5/5ページ
No.14:
(4pt)

人間模様を堪能できます

 警察内部は常に様々な形でドラマになってきた。社会を映す犯罪に一番近くで接する人間は警察官をおいて他にないからであろう。しかし警察内部にもまた深い闇がある。そこに生きる人間たちはその闇に呑みこまれそうになりながら懸命に日々を生き抜いているのだ。 勤勉実直な警察官が退職間近に犯した罪、そしてその動機とは?表題作をはじめ人間が追い詰められ、また一瞬の魔が心に宿るまでに至る過程が精緻に語られスリリングである。短編集なので旅行のお供に最適です。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.13:
(3pt)

どこかしっくりこない

やっぱり横山秀夫が書く小説は巧いとうならされる。そうなのだが、どこかしっくりこないのだ。人の気持ちを読み切ってしまい、読者の興味を裏切らないせいか、それともやりすぎるのか。どちらとも言えない。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.12:
(4pt)

人間的なミステリー・・?

始めて読んだ横山秀夫さんの作品。4つの短編のどれをとっても、人と人との絡み合いや人間の心の内が克明に描かれていて、単純にミステリーとは言い切れない。特に「逆転の夏」の思いもよらない結末に、こんな終わり方もあったのか・・・と唖然とする。これからも、どんどん読んでいきたい作家になりました。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.11:
(5pt)

すごい

この作品を読んで、実際に悪用する人が出ないことを祈ります。特に「逆転の夏」は、読後、しばらく「ぼ~」っとしてしまい拍手を送りました。こんな話が考えられるなんて、すごいです。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.10:
(5pt)

名人芸!

遅ればせながら、つい最近読みました。『半落ち』にもウナりましたが、こちらにも感服。映像が目に浮かぶほどに描写が巧みで、心の奥にスッとしみいる感じです。長編一辺倒にならず、短編も末永く書き続けてほしいと心から願います。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.9:
(5pt)

初めて読まれる方に是非オススメしたい1冊です。

この作品を読むと“みんな一生懸命生きているんだなあ”という事を思い出させてくれる。とっても人物造型が上手くて、心の動きが手に取るようにわかり、読んでいてゾクゾクしてくる。他作品の警察官主体の主人公からは少しかけ離れていて、全4編からなる短編集だが、2編目以降はすべて警察官以外の人が主人公を張っている。いつも思うのだが、横山さんの小説の特徴は身近な人がどんでん返し的な役割を担うことが多い。これを読者は日常生活に置き換えて読ませる。3編目の「ネタ元」以外はどれもが作品の根底に“家族を大切にしよう!”という主人公の思い入れが強く滲み出ている点が熱くさせてくれる。どの話もドラマチックでミステリー度も高い。とりわけドラマ化された「動機」と「逆転の夏」は素晴らしいのひと言に尽きる。「動機」は“人と人との絆の大切さ”を思い起こさせてくれる。上司と部下・夫婦・親子それぞれの絆の深さが心に沁みる。「逆転の夏」は主人公が殺人者なれど、共感してしまいます。感情移入という点ではこの作品は本当に凄い。横山さんにやられた!という感じの作品でしょうね(^。^)主人公に対して“魔がさした!”という言葉で許せないかもしれませんが許したい気分になってきます。暖かいまなざしで物事を見つめる事が出来ますね。全体として硬派な力強い文章が読後感をより爽やかなものとしてくれます。他の作品に比べて、“人間の倫理観”を強く押し出している。それとミステリーを読むにあたってとっても興味深い“ラストの大逆転の醍醐味”を味わえます。初めて横山さんの作品を読まれる方にはこの作品を是非オススメしたい1冊です。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.8:
(5pt)

罠の無い人生などない?

4篇の短編集。一作目では有能な警察官が陥れられ、二作目はサラリーマンが、三作目では女性記者、4作目では裁判官とその妻が見えない穴に落ち、不当な苦しみを味わわされます。時には平凡な人が、人を殺め、人を陥れます。どの作品も人の弱さと、それを許す強さが描かれています。4作目はその典型例で、私は最も味わい深く読みました。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.7:
(4pt)

悲愴感溢れる推理小説

 本書は四編からなる短篇小説である。第五回松本清張賞を獲得したデビュー作「陰の季節」に続く二作目。デビュー作も短篇であり、その実力は松本清張賞受賞が証明していよう。 表題作で冒頭の「動機」は警務課調査官貝瀬が主人公の作品。警察官の名刺代わりの警察手帳。その大量紛失。最後は己のプライドと保身のために犯人を追い詰める。ちなみに前作「陰の季節」で全編に登場した二渡の名がここにも。 次は「逆転の夏」。殺人を犯し服役、そして仮出獄した山本。山本の社会復帰に協力する保護司の及川老人。及川老人のおかげでようやっとつかんだ平凡な生活。ある日、その生活を脅かす電話が。カサイという男性から属託殺人の依頼である。そして山本、及川、カサイの三角関係が思わぬ方向に展開する。 そして「ネタ元」は新聞記者が主人公。女性記者の水島は警察署に詰める事件記者である。時代に取り残されたかのように男尊女否的世界の新聞記者たちや営利至上主義の会社のなかで、ひとりがんばる水島。それが報われるように大手紙から引き抜きの話しが。最後に花を添えようと、以前から追っている事件でスクープを取るためにネタ元へ。しかしネタ元は拒否。なぜ…。 最後に「密室のひと」。裁判官である安斉は、とある裁判中に居眠りを。この居眠りをきっかけに安斉は依願退職へと追い詰められる。安斉はある推理をする。この居眠りが人為的なものであったら…。 すべてにおいて、それほど難解な推理小説ではない。犯した過ちを隠すための過ち。理由さえ掴めればたわいもない。しかし、過ちの上塗りにはその人なりのあらゆる思いが込められており、それを踏まえて悲愴感溢れる推理小説に仕立ててしまう著者の力量には感服するほかはないだろう。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.6:
(5pt)

あと味いい本

私にとっては、初の横山秀夫作品。全4話の短編集ですが、それぞれ、主人公の舞台設定がぜんぜん違うのです。警察官、元服役囚、記者、裁判官。世界の広さが飽きさせません。また、この本を読み終わった後のあと味がすごくいいかんじで。ばらばらの作品なのに、一つの作品のような、バランスがいいということだと思います。是非、このあと味を味わってみてください!
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.5:
(5pt)

直木賞いけると思うんですけど・・・・・・・・

「半落ち」を読んでからこれを読みました。人の気持ちを誤解するのは世の常で、相手の気持ちを解っているけど許せないのもよくある話。この著者はそういった心の行き違いから起こる不幸を上手に描き表します。人間社会は全て人の情念で動かされ、人は弱さゆえ怨念を抱く。この著者の伝えたい事はストレートに読者に響きます。人の心には奥深く複雑な真理があるという事を肝に銘じ、今後の人付合いに心掛けようと感じさせられました。かなり断定的な言い回しになりましたが、素直な感想です。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.4:
(5pt)

うまい。うまい。

小説のプロット、文章の巧みさ、描写ともに文句なし。刑事小説の新たな才能に乾杯とともに、一連の松本清張の社会派推理小説にも通じるものがあると思う。渋い。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.3:
(5pt)

4っつの短編全てが傑作

『このミス』で一位になり、注目されたという理由だけで読み始めたのだが、正解だった。この文庫には4篇の短編が納まっているが、どれもが凄い傑作である。こういう短編集に出会ったのは、高村薫『地を這う虫』以来。今のサラリーマンはリストラの危機に陥って初めて『追い詰められる』わけではない。常に理不尽な落とし穴に落ちる危機感を持って仕事をしているのだ。自分の立てたプロジェクトのせいで横槍のような犯罪が起きたり(「動機」)、少女売春の誘惑にのったばっかりに女子高生殺人を起こして人生が大きく変わったり(「逆転の夏」)、自分の書いた不用意な記事のせいで不買運動が始まりトクダネ競争が始まってしまったり(「ネタ元」)、公判中の1回の居眠りのために辞職まで迫られる裁判官(「寡室の人」)等の普通の勤め人が登場する。確かに結末は驚く展開が用意されているが、始まりは誰でもありがちなことだ。硬派のサスペンス作家を一人発見した。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.2:
(5pt)

安閑として読めず

うまい!  どこかしこと巧妙に張り巡らせた伏線。著者の術中にはまるまいと注意しながら読んでも足をすくわれてしまう。一語一句に裏があり、最後の最後まで気を抜けない。 警察、前科者、新聞記者、裁判官を舞台にしているが、通常語られることのない内部事情と人間感情の機微を描いて内容は濃い。文章が凝縮しているため、裁判官の三号俸給など説明不足で、事情通以外にはわかりにくいところもあるが、文句なしにおすすめ。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X
No.1:
(4pt)

最後に衝撃

4つの話がはいっている短編集で、その中で特に面白かったものが第二話の「逆転の夏」。これは常に最後はどうなるのかという気持ちを抱きながら読める物語でした。 最後に受けた衝撃はとても大きかったです。
動機Amazon書評・レビュー:動機より
416319570X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!