刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

『陰の季節』の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

殺人事件の時効成立目前。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。

阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

銀行強盗の訓練で起きた出来事の顛末(「共犯者」)。殺人犯が改心した理由とは?(「手紙」)。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。

電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。

「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下で、捜査一課に憧れを抱きつつも萩尾を慕う女性刑事・秋穂が強盗殺人事件の捜査で奮闘する長編警察小説。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞後第一作! 2001年、長らく手付かずだった戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された二つの白骨死体。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。

深い喪失感を抱える少女・美緒。謎めいた過去を持つ老人・丈太郎。

誘拐×時効、二度敗北した静岡県警。三度目の機会は、ないはずだった。

東京湾岸で男の射殺体が発見された。

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

男はなぜ、罪を重ねるのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる入魂のミステリ。 片桐達夫、五十九歳。

40歳独身の尚之は、お見合いパーティーで“サトウミサキ”と出会う。

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。

報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

ドラマ「臨場」オフィシャル・ガイド。文庫未収録作品一挙掲載。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。

プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。