■スポンサードリンク
(短編集)
真相
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
真相の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯罪被害者の家族を描いた表題作や、刑期を終えて罪を償った男とその妻が受ける仕打ちを描いた「他人の家」など5作品が収録された短編集。 私は横山秀夫さんの作品はやはり警察小説が巧いと思ってしまうので、この作品集はもう一つ物足りなさを感じました。なんと言うか……中編で読みたいのに短編なのね……と言ったところでしょうか? 不満ではありません。表題作の「真相」で父親が感じた感情の揺れ幅は、読んでいる側も激しく揺さぶりますし、「18番ホール」で村長候補が追い詰められていくスリルは秀逸ものです。ただ、もう少し書き込んだ物語を読みたいな……という好みからの物足りなさです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件をどの角度から観るかと言うことなのだろう。何が真相で、何が真実なのかは、どの位置に立つかと言うことで決まる。救済なのか、絶望なのかも、どちらなのかで決まる。善悪ではない。何が起きたのかでもない。どこにいるかということなのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全5篇からなる短編集。横山秀夫を世に知らしめた警察絡みの短編集ではなく、ストーリーそのもの、事件の裏に隠された真相で最後にオトす短編集。画策、偽装し怯える主人公が自己崩壊していく過程が生々しく、痛々しい。全5篇中、個人的には『18番ホール』が秀逸か。 相変わらずの横山節を堪能した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんな人生にも必ず陰があり、秘匿したい過去があるはず。 そのような、いわば人間のダークな部分が世間に露呈していくことに対する 不安や畏れといった主人公の内面が鮮やかに描かれています。 精緻な描写により一気に読んでしまいました。 テーマの重さから、読み終えた後はちょっとブルーになってしまいましたが、 素晴らしい作品であることには変わりありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い内容なんだと思いますが、最後にサプライズはありません。他に読む本がないときに、暇つぶしに読むくらいなら値するのではないでしょうか?どんでん返しもないし、ドキドキもさせません、ひたすらたんたんと書かれています | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察が舞台ではなく、身近にいそうな人々が主人公であるだけなおさら、身につまされ、様々な思いが胸をよぎる短編集だった。 (以下、内容にふれています) 表題作「真相」。約十年後の犯人逮捕によって知った、殺された息子の別の顔。登場人物のうち誰への思いがの後々まで残るかは、人それぞれだと思う。父である主人公はもちろん、ある人はその妻に自分を重ね、「夫とつないだ手を放さないでいよう」と考えるかもしれない。複雑な気持ちを抱え続けた妹に心を寄り添わせる人もいるかもしれない。 殺された息子のことを考えた。彼には確かに父親には見えていない不名誉な一面があった。しかし、もし15歳で生命を絶たれていなければ、いつか悔い、改めるチャンスだってあったかもしれないのだ。殺人によってその機会は永遠に奪われた。そして、明らかにされた真相により、真っ黒とは言わないまでも、黒い刻印が残されることとなってしまった。彼は二重の意味で可能性を奪われたのだ・・・・ 他の4篇も真相というキーワードが織り込まれており、乱れ、揺れ動く切実な思いが胸を突き、読み返したくなる作品が多かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題作を含む5編からなる短編集。 警察小説で有名な作家だけに、そんな単純な話ではなかった。 知らされた事件の真相は、<被害者>である息子にとって残酷なものだった・・・。真相がわからないから<被害者>として胸を張って生きていられたという皮肉な運命に、男はどう立ち向かうのか。 「18番ホール」は、一度は捨てたはずの故郷の村に帰ってきた主人公は、仕事をなげうち、私財を投じて村長選に立候補する。順調にみえたはずの選挙戦に暗雲が立ちこめ、主人公は嫌でも自分の過去と向き合わざるを得なくなる。実はその過去こそ、主人公の出馬の最大の動機だった・・・。 「他人の家」は、強盗事件で服役して出所した男が、妻とともに必死に生きようとするが、行く先々で事件のことが噂となってしまう。ついにはインターネットで自分の犯罪歴が流れていることまで知らされ、絶望する。そんなとき、ある老人から、名前を変えて自分の家に住むよう依頼される。不審に思いながらも、申し出を受けたが、実は老人のねらいは・・・。 といった風に、さまざまな事象の<真相>を楽しめます。 いずれも、ほろ苦い味わいですが、ラストが前向きなのもいい感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫お得意の短編集。文庫発売当日、大きい本屋を3件ほど回りましたが何とこのベストセラー作家の新刊文庫がまだ陳列されたおりませんでした。そんな・・・・。だめもとでのぞいたTSUTAYAの文庫コーナーでようやくGET。 いままで文庫化された横山秀夫の短編集の中で、残念ながらこの「真相」が最もbadな短編集となってしまった。5編中最初の2編(真相、18番ホール)は、ストーリーにきれがあり先発・中継としては全く問題ないクオリティを保っているが、後がいけない。事件後の人物に焦点をあてた著者の新しい試みが感じられるが、それに成功したのは最初の2編だけで、残り3編についてはテーマにそって無理やり書かれた作品といった感じ。 おそらく警察小説というワンパターンを嫌ったのだろうが、あまり気にされない方がいいと思いますよ。ちょこちょこ作風や舞台を変える作家に長続きする人はあまりいないですから。まあ巷の評価などには関係なく、<理不尽な組織や世間の圧力に屈しない個人の熱き魂>を今後も横山秀夫氏には書き続けていってほしいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
相変わらず巧い。 小手先で煽らず描写の積み重ねでそれぞれの短篇の世界に引き込まれる。 ただしこの短篇集のテーマは重い。 いずれも犯罪にまつわるテーマなのだが、悪人の犯人逮捕でカタルシスを感じる類のものではなく、平凡な人間が犯罪に関わり、いつ終わるとも知れぬ暗闇に引き込まれていく。 そんなテーマなので爽やかな読後感とはならないが、あっと言う間に読み終え、充実感を感じられる好短篇集だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題作「真相」はドラマ化され、ご覧になった方も多いと思う。 でも圧倒的に本のほうがよいですね。 「真相」については、まさに短編小説のお手本とも言える作品で、長く読み継がれるのではないだろうか。 「他人の家」についてはちょっと仕掛けが大掛かり過ぎてという印象。 全編うまくて味わい深いが、最初から読んでいくと5作品だんだんと質が落ちていく気がしたので評価は超辛口で星4つ。 個人的には、「花輪の海」のように、高校大学の合宿中で「誰かがこの合宿中に死んでくれれば」と、冗談でも思ったことがあるので、ちょっとぞっとさせられた。このあたり、うまいなと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫の作品は数多く読んでいますが、長編よりやはり短編がいいですね。登場人物の心理状態や葛藤を、限られた字数の中で描ききる手腕にはいつも唸らせられます。「さすがは元新聞記者!」と思ってしまうのは、私だけではないはず。そして、最後に迎える結末は、登場人物の未来を考えさせられる内容になっています。読み終えてからも、作品の余韻が残る様な意味深い結末になっていて、それが横山秀夫作品の醍醐味と言えるでしょう。この作品集も、そういった期待に充分答えている作品集です。お薦めです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件が解決したといっても、そこで全てが終わるわけではない。人の心の中にいつまでもしこりのようにその事件は残り、割り切れない思いがずっと続いていく。この作品の中に描かれている人たちも、さまざまな悲哀を抱えて生きている。おそらく人生を終えるその日まで、この先ずっと引きずって行くのではないだろうか?やりきれない思いが残る作品ばかりだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は5つの作品から成る短編集です。 それぞれの話は完全に独立しており、主人公も、二代目税理士、村長選に出馬する元県庁職員、前科者、リストラされたサラリーマン等、多彩です。そして、それぞれが、組織や社会と闘い、人間関係に苦悩しています。 『横山短編集=警察物』というイメージを、良い意味で見事に裏切ってくれた1冊です。 横山作品は全部読んだのですが、個人的には、この1冊が一番横山エッセンスの濃い短編集だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画の影響で初めて筆者の本を、『半落ち』を読みました。それで芋づる式にこの本を読みました。とにかく、途中で止めることが出来ませんでした。一気に読みました。女の身からは到底計り知れない男の心の機微がとても分かりやすく書かれ、新鮮な思いでした。感動しました。また、働き盛りを夫に持つ身としては身につまされもしました。^^ゞ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルに負けない、ないようでした。まさかという最後のどんでん返しの事実に読みながらはらはらしました。でも、横山秀夫さんらしい、筆の運びにはらはらしながらも、納得のいくないようでした。一度呼んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回はちょっと期待はずれ。おそらく他の作家が書いたものならばいずれも秀作ぞろいということになるのだろうが、どこでどうひねり技が出るかと細心の注意を払いながら用心して読んだものだから、今回はどれもたいした落ちに思えませんでした。とはいえ、横山作品ですから、これには裏があるな、とか、こいつの出方はどうもおかしい、などというような素直でない気持ちを持たなければきっとこの作品集は面白いと思いますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
得意の警察ものから離れた今回の作品、息子を殺した犯人が10年ぶりに捕まり明かされる真実『真相』、全てを捨て村長に出馬することになった男の疑心案気『18番ホール』、リストラにあいアルバイトで新薬の人体実験をする男が早朝目撃したものは『不眠』、空手部の死の合宿の真実が12年ぶりに語られる『花輪の海』、行き所の無い元犯罪者にさしのべられた救いの手その裏には『他人の家』今回もたっぷり味わえる期待を裏切らない横山流ひねり、マンネリ注意 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
äºä»¶æ§ã«é ¼ããã¹ããªã¼ã§ã¯ãªããå¿ã«åºãããã¹ããªã¼ã§ã-ããç¯ç½ªã®ãäºä»¶ã¨ã-ã¦ã®æ®é...·ã以ä¸ã®æ¨ãã'æµ®ã彫ãã«ã-ã¦ãã¾ããã¿ã¤ãã«ã«ãªã£ã¦ãããçç¸ãã¯ã社ä¼çåé¡ã«ããªã£ã¦ãã被害è...ã®å'ã«åã¶ãç¯ç½ªã®å½±é¿ãã¡ã¤ã³ãã¼ãã¨ãªã£ã¦ãã¾ããäºä»¶ã®çµæãä¸ããå·ã¨ãå'äºäºä»¶ã¨ã-ã¦ã®ãããã解決ãã-ãæã«ãåã³å ããããå±å®³ãããã'å-ãå·»ã社ä¼ãæ®ãå·çãæåããã¦ãã¦ãå¼ãèµ·ã"ãããææ...ã¯ãå"ã-ããã¨ããç"æ"ã-ãè¨è'ã§ã¯è¡¨ãã¾ãã"ãä¸åã®æ¬ã¨ã-ã¦è¦ã¦ãåãã¨æãã®ã¯ãé£ä½ã¨ã-ã¦ã®ä¸æ¬çã'éã-ãªãããï¼'ã¤ï¼'ã¤ãå°'ã-ãã¤éãè¦-ç¹ãç°ãªã£ãç«å 'ã対象ã'å-ãä¸ã'ã¦ããã"ã¨ã§ããã ããã"ããä¸ä½ãã¤ã¯é常ã«ä¸»äººå...¬ï¼ç¹å®ã®ç«å 'ã«å¯ã£ãç®ç·ã§ããã!ªãããå...¨ä½"ã¨ã-ã¦èªã¿çµããæã«ãç¬ãå-ãããªå°è±¡ã'å-ã'ãªãã®ã ã¨æãã¾ããæå¾ã«ãå人çã«ãçç·¨æ¯ã«è©ä¾¡ã'ã¤ã'ãã¨ã-ããããçç¸ãâ...ï¼ããï¼'ï¼çªãã¼ã«ãâ...ï¼"ããä¸ç ãâ...ï¼"ããè±è¼ªã®æµ·ãâ...ï¼"ããä»-人ã®å®¶ãâ...ï¼"ãã§ã-ãã | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大ブレイク中の横山秀夫の新作。この作品集では、今まで警察内部をテーマにして取り上げていた著者が、犯罪に携わった人にスポットを当ててみごとに人間模様を描き出している。著者の「一つの事件が終わった後に、人の心の事件が始まる」という言葉通り、事件に関わるそれぞれの人の立場から「犯罪」というものを描き出している良質の短編集である。どの作品も良かったが、個人的には「花輪の海」が怖くてよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察という閉鎖された社会を舞台としたミステリーで一時代を築いたといえる作者が、初めて警察という舞台を離れて書いた短編集。収録された作品は「真相」「18番ホール」「不眠」「花輪の海」「他人の家」。初期からのファンとして、最近の作品のミステリー性が薄れてきたのが気になっていたが、本作品では再びミステリー性があがっており、良質の短編集と思う。個人的には「真相」が好きである。2003年は、東野圭吾の「手紙」、真保裕一の「繋がれた明日」と、「犯罪者の罪と人権」をテーマに扱った作品がトレンドであるが、本作品中の「他人の家」も同様のテーマを扱っている。今年のベスト10に同じテーマを違う視点から扱った作品が入りそうで楽しみである。昨年は「半落ち」で最高の一年を!すごした作者だったが、今年になって自身の心筋梗塞、直木賞、山本周五郎賞落選と、上半期はツキのない事態が続いている。本作品で一気に盛り返しなるか! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!