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(短編集)
真相
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真相の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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短篇5作品とも、著者らしい、ひねった完結で、面白く読めた。最近新版発売が待たれる。 | ||||
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横山秀夫ファンですのでたまたま近くの書店になかったので利用させてもらいました。 | ||||
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横山秀夫さんの作品には、”らしさ”がある。つまり、”横山秀夫らしさ”だ。私にとって、この”らしさ”は焦燥感を伴った苦悩として感じることができる。横山秀夫さんの短編集『真相』は、お家芸(?)の警察小説ではない。 しかしながら、”らしさ”は健在である。むしろ、警察という一般には非日常的な枠組みをとっぱらったがゆえに、真に迫っているように思う。 ■真相 税務会計事務所の経営者 篠田佳男が、受けた一本の電話。それは、10年前に息子を殺害した犯人が捕まったという警察からのものだ。篠田には特別な感慨もわかず、空虚な思いだけが残っている。しかし、あらためて当時の状況が明るみに出るにつれ、篠田は新たな苦悩にとらわれていくのだった。 ・・・ 被害者一家が10年後にたどり着いた、真相とは何か。二代目経営者として懊悩する篠田の決意と、事件の顛末が絡み合って、涼やかな印象を残す作品。 ■18番ホール N県高嶋村の村長選に立候補する樫村浩介は、是が非でも選挙に勝たなければならない。36歳にして県庁職員を辞め、今後の生きる糧を賭けているのだ。それだけではない。樫村は、誰にも言えない秘密をかかえているのだった ・・・ 疑心暗鬼に苛まれ転落していく男を描いた作品。松本清張の社会派サスペンスに似てるのだけど、ぐいぐいたたみ込んでくるのが”横山秀夫らしさ”だ。 ■不眠 山室隆哉は、リストラされ睡眠実験のアルバイト生活を続けている。不眠に悩まされ始めた山室は、明け方の散歩道で、不審な運転をする顔見知りの車を目撃する。後日、同日同時刻に発生した放火殺人事件を知ることになるのだった。 ・・・ 切羽詰った中年男性の悲哀が身につまされる作品。ありがちなオチなので驚きは少ないが、再生を感じさせる余韻がいい。 その他、花輪の海、他人の家を収録。 | ||||
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疑心暗鬼になっていく人間の心理が、 人間そのものが怖くなってしまうほどの迫力とリアリティで描かれています さすがは横山秀夫さん!、と思えます ただ、他の方もいうように、 最後にはいくばくかの光明を見出す話もありますが、全体的に悲劇感が漂ってます とはいえ、ただ暗い話で終わるのではなく、 読み終わった後、世の中の無常さについて考えさせる余韻も残してくれます 横山さんの作品は「グレーゾーンだけどもどちらかといえばハッピーエンド」というのが多いですが、 この短編集は「グレーゾーンだけどもどちらかといえばバットエンド」という感じです 横山さんの作風の多彩さを垣間見ることができる貴重な小説なんじゃないかなと思います | ||||
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好きな作者の作品やから当然やろ。 同好の人やつたら、当然よむやろな。 | ||||
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「第三の時効」に続く作者の短編集。その題名の如く、事件の真相が数年たって意外な形で解明されていくというコンセプト で5作品が納められている。よく出来た息子が何ものかに刺殺されて10年、犯人が捕まったが、その孝行息子の意外な 一面が分かり戸惑う父親を描く表題作「真相」、村長選挙に出た男のある女性をはねた過去が選挙の過程であぶりだされ そうになる男の焦りを描いた「18番ホール」、リストラされた男が殺人現場で目撃した男の犯罪の真相を意外な結末で描いた 「不眠」。地獄のような空手部の合宿中に死んだ仲間の死因をめぐる仲間たちの疑心暗鬼を描いた「花輪の海」、そして 親切な老人に養子に迎えられた前科を背負った男と妻がその家で発見したものは、という「他人の家」、全て完成度の 高いミステリーで、作者んも筆力の確かさを確認する作品となった。 | ||||
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横山氏らしくどれも読ませる内容ではあるものの、18ホールは面白いがオチがいまいち、 空手のはそもそも裏も何もないとこの二作はやや不満が残った とはいえ全体的によくできた作品 | ||||
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横山秀夫の短編集。安心して読める作家の一人であるので、読むものに困ったときにには大変重宝いたします。本作も傑作短編集に仕上がっています。「真相」「18番ホール」はミステリ要素タップリの作品。特に「18番ホール」の焦燥感はみんな何かしら感じたことがあるかもしれません。自分の心とシンクロした作品となっています。 また後半の「不眠」「花輪の海」「他人の家」はミステリの範疇を越えた作品となっています。人間の心や気持ちを抉り取る作品です。人間を深いところで描いています。特に「他人の家」は絶品です。ラストシーンなんかはかなり心に響きました。「人間」を描いています。 作者のそれぞれの面を体験することの出来る傑作短編集です。 | ||||
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これは面白い。短編集なんだけど無駄がない。 構成の妙か。 話の先は読めるっちゃあ読めるんだけど,体が震えるのは久しぶり。 空手部の話がおすすめ。 | ||||
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『第三の時効』や、『動機』に比べると少し落ちるなかと思います。それでも良質な短編集であることは確かです。 事件の裏の真相に様々な感情・心理が渦巻いています。 横山さんはそういった心理描写が天才的ですね。 “18番ホール”など特に面白かったです。先の読めない展開に、ドキドキしました。最後のドンデン返しも秀逸でした。 他の作品もどんどん触れてみたいと思いました。 | ||||
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警察ものから離れた短編集。重たい内容が多いですが楽しめる一冊です。 ただ「18番ホール」と「他人の家」は、プロットが、やや突飛すぎるのではないかという気がしました。ラストは2時間ドラマっぽいですし。 リアルさが横山作品の売りだと思っているので星はひとつ減らして4つにしました。 | ||||
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「他人の家」という話がおもしろかった。強盗傷害の罪を償ってひっそりと暮らす貝原とその妻の映子が近所の老人の家の養子になるのだが、その老人もまた人知れず浮気した妻を殺害していた。罪を犯してしまった貝原に愛想をつかさず、ずっと支えてきた映子の優しさや一途な想いが気持ちよかった。また、「真相」という話も奥が深くておもしろかった。完全に被害者だと思っていた少年が実は万引きをしていたという事実や、殺害された少年と一緒に行動していてそれを黙っていた男が殺害された少年の妹と婚約していたという事実にも驚いた。全体的に、罪を犯した人間の心の闇をうまく描いていたと思うが、どの話もちょっと物足りなかった。それぞれの話についてもう少し続きがほしかった。 | ||||
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横山作品の中でも特に重い内容だと思う。 ハラハラしながら読みすすめるうちに各話とも主人公に感情移入してしまうのは本に入り込みやすい私の性格か、それとも著者の力量なのか。 なんとか悪事が明るみに出ないものか、幸せに暮らして欲しい、と思うものの結果的には。。。。 当たり前のことなのに妙に悲しくなってしまう最後が用意されている。 読後感が暗いが、登場人物が人間臭くて面白かったと思う。 | ||||
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横山作品の中でも特に重い内容だと思う。 ハラハラしながら読みすすめるうちに各話とも主人公に感情移入してしまうのは本に入り込みやすい私の性格か、それとも著者の力量なのか。 なんとか悪事が明るみに出ないものか、幸せに暮らして欲しい、と思うものの結果的には。。。。 当たり前のことなのに妙に悲しくなってしまう最後が用意されている。 読後感が暗いが、登場人物が人間臭くて面白かったと思う。 | ||||
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2003年に刊行された、横山秀夫の6作目の短篇集。 5作品が收録されてゐる。 いづれの作品も、ある出來事の裏に隱れてゐる「眞實」を描くことで共通してゐる。 「眞相」 10年前に息子を殺された事件の犯人が逮捕された。 そして、犯人の供述から明らかになつた息子の知られざる「顏」。 「18番ホール」 村長選に出馬した主人公の眞の動機は何か。 樂勝の筈だつた選擧戰が苦しい戰ひとなつてゆくとともに、主人公の過去が明かされてゆく。 「不眠」 リストラされた45歳の主人公のアルバイトは製藥會社の治驗藥の被驗者である。 その所爲で不眠症になつた主人公が眞夜中の散歩で目撃したのは・・・ 「花輪の海」 「あなたにとつて、これまで一番嬉しかつたことは何ですか」 再就職の面接で聞かれた質問は、主人公に「友人が死んだ時」を思ひ出させた。 「他人の家」 前科のあることをインターネットで暴露され、住んでゐるアパートを追ひ出されることになつた夫婦。 彼らを助けてくれたのは、毎朝、贖罪のつもりでゴミ拾ひをしてゐる時に知合つた老人だつた。 老人の薦めで養子となり、老人が亡くなつた後、その老人の家に住むことになつた夫婦だつたが・・・ いづれの作品も讀みごたへのあるものだ。 表題作の「眞相」では、「妻」といふ存在の強さを思ひ知らされた氣がした。 「不眠」では、リストラされた中年のやるせなさを痛感させられた。 「他人の家」では、最後の「眞相」に驚かされたと同時に、この夫婦はこれからどのやうな人生を選擇するのだらうかと思はされた。 | ||||
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正直これが本当に横山秀夫の書いた作品?と疑問を感じました。 今まで氏の作品は長編しか読んだことがなかったせいかもしれませんが・・・。 「真相」は重松清、「18番ホール」は東野圭吾の作風と似ていると思いました。 逆を言えば、横山秀夫の作風は幅が広いといえるのかもしれませんけどね・・・。 | ||||
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5編の短編が収録されています。 横山秀夫の作品を読む時はいつも、どうやって驚かせてくれるのか期待しているのですが、今回も期待通りでした。 5編の中で、私が気に入ったのは「18番ホール」と「不眠」です。 内容が重たすぎる感はありますが、あっ、と思わされる度合いが他の作品に比べて高かったのが理由です。 5編とも内容が重たすぎるので、万人向けでは有りませんが、この切れ味はミステリー好きには堪らない快感を与えるでしょう。 | ||||
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さすが横山秀夫と唸ってしまう緻密な作品ばかりで、短編集とは思えないほどの読み応えがあった。 特に18番ホールなど秀逸で、読んでいて息詰まるような圧迫感すら感じるほどだった。 ただ、どの作品にも救いがないのが辛かった。 人の心の奥に潜む闇の重さや、追いつめられて行くにつれ常軌を逸していく心理描写などが、あまりにも真に迫っているがために、読者は作品の登場人物と一緒に重荷を背負ってしまう感がある。 読後感が悪いというのではなく、辛いという表現が一番ぴったりくるような感じがした。 | ||||
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「動機」、「陰の季節」など警察小説の名手として知られる作者が、警察官以外を主人公にして様々な人間模様を描き出した短編集。だが、私にはゴシップ記事を書く新聞記者の色が強く感じられた。 タイトル作「真相」は過去に息子を殺された税理士が主人公。10年振りに犯人が見つかったという知らせで物語が動くのだが、主人公の家族構成が分かった所で真相はミエミエ。主人公が熱くなって行く様子だけ書いて、他の登場人物に対する人物描写が甘いので、そのミエミエの真相に説得力が感じられない。特に、被害者の妹の心理は常軌を逸しており、これなら時計の針を戻して、彼女をヒロインにしたサイコ・サスペンス物を書いた方が良かった。「18番ホール」は県職員から村長に立候補する男が主人公だが、この作品でも主人公一人の狂奔に描写が集中し、作品として深みがない。単なる記者から見た時の選挙戦である。結末は落語のオチではないのだから強引過ぎるだろう。「不眠」はサラリーマンでリストラ候補世代である私にも身につまされる問題であるが、新聞・週刊誌の社会記事を読んでいるようである。「花輪の海」、「他人の家」は共に作者の感傷だけで書いているようで、読み甲斐がない。特に「他人の家」は記者の視点で書いている感が強い。 警察小説から離れた時、記者時代の三面記事を書いていた頃の記憶・執筆姿勢が戻ったのではないだろうか。ゴシップ記事を小説風に焼き直したものを読まされた気分になる短編集。 | ||||
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短編小説って一話一話が薄いってイメージがあって今まであまり楽しめなかったけどこの本は一話一話が深く独特な薄暗い臭いを放ちへたな長編よりも楽しめた。誰もが持ってる人間の深い所にある汚い部分をはっきり書いてて時折ひゃっとした…美しいものだけが真相とは限らない | ||||
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