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(短編集)
盲獣
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盲獣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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作者自身、この作品を嫌ったようですが、実際、背すじがぞわぞわします。犯人になりきらないと、このようなものは書けないと思います。現実的には、あり得ないだろうと思われる場面は多々ありますが、それを凌駕するほどの執念、欲望、迫力で、人間の業の深さを思わずにおれません。乱歩という人の凄さを再認識します。 また、視覚に頼らない芸術の在り方についても注意を喚起するあたり、盲人を障碍者とみるよりも、一つの才能とみなしているのは、現代においてもなお、先見的だと思います。 | ||||
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なかなか奥の深い作品でした。かなりメッセージ性の強いものでしたし、とても面白かったです。そして長すぎないというか、結構短編なのでそれもよかったです。 | ||||
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暇なときに楽しんでいます。良い時間つぶしになればいいなと思ったのですが、思って以上に面白くはまってしまいました。何が1番好きかと言うとこの世界観ですかね、この独特な世界観がかなり魅力的です。 | ||||
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面白かったのですが、難しい漢字や表現が多くて一気に読めなかったです。 自分自身の勉強が足りないなと痛感しました。 昔ならではの言い回しなどに慣れている方はすらすら読めて面白いと思います。 | ||||
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まさに変態殺人狂の世界。気分が悪くなりつつも最後まで読めたのはなんでだろう。でものめり込んだのは事実です。 | ||||
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1932年リリースの猟奇小説。面白くないことはけど、相当えぐい内容で、一度さらっと読んで、まあ、こんなものか!って感じいればいい程度。乱歩にしては、凡作でした。 | ||||
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乱歩没後50年の記念出版的な意味あいかもしれないが、この三作品で1000円は安い。乱歩コレクシヨンとしても必須。 | ||||
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この作品を含めてあと3作品で乱歩推理文庫がそろうので 帯付美品で嬉しく思います。 | ||||
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「十字路」と「盲獣」の2篇が収められている。 「十字路」は、 渡辺剣次が筋書きやトリックを考え、それをもとに乱歩が執筆するという形式を取ったという。そのため、乱歩作品としては異色の味わい。 倒叙形式で書かれているが、いまいち効果は薄いように感じられた。ストーリーは偶然をモチーフに進んでいくのだが、なんだか乱歩の語り口とは違和感がある。最後に登場する名探偵は魅力的だった。 「盲獣」は、乱歩のグロテスク趣味のきわみともいうべき作品。いつものように美女が怪人に誘拐されるのだが、ヒーローや名探偵はあらわれず、陰惨で残酷な展開となる。怪人がひたすらおぞましい「美」を追求していくばかりなのだ。こういうのは、中途半端さがなくて、なかなか興味深い。 | ||||
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少年時代に読んだ角川文庫版では、最低最悪な「鎌倉ハム大安売」の章はカットされていました。 同時期に「闇に蠢く」を読んで1週間ほど肉が食べられなくなりました。 もし当時本書(創元推理文庫版)が存在し、それを読んでいたらと思うとゾッとします。 本書で完全版を読み、改めて「最低な変態小説」との感を再認識しました。 でもこの作品を嫌いになれません。水木蘭子、真珠夫人、麗子未亡人、みんな何と魅力的なのでしょう。 特に印象的なのは、器量良しの海女(新妻)が恥じらいながらもやって来る場面で、疑いを知らぬ女性が恐るべき性的殺人鬼の餌食になる様に、得たいの知れないエロティシズムを感じます。(蟹はいったい何を見たのでしょうか?) 「触覚芸術」などという強引な落ちをつける乱歩先生。子供だましもいいとこで、全編リアリティのかけらもない作品です。 あまりのばかばかしさに、こんなのついていけないと思っても、いつの間にか憑いている不思議な物語です。 | ||||
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グロテスクで残酷な描写が目立つが、主人公の「芋虫ごーろごろ」に笑ってしまったのは私だけでしょうか?。 なんだか無邪気過ぎて不気味な感じがしなかった気もしない・・・。 まぁ乱歩が言いたかったのは、「自分の快楽の為だけに、人を殺す事に何の躊躇いもない異常な殺人鬼」と事でしょう。 常軌を逸した変態ぶりはさすが江戸川乱歩。本人ですら「嫌気がさした」と言っています。 | ||||
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乱歩の中でも病気度”高”に位置する作品。 衝撃のラストに度肝を抜かれました。 挿絵も素敵♪ | ||||
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二編収録されているうち、『十字路』も正当派探偵小説という感じでよかったですが、個人的には、『盲獣』のほうが変わっていて好きでした。乱歩の描く世界には、地獄絵のような視覚美の幻想が満載であることが多い。しかし『盲獣』においては、その筆先が、「目開きには分からぬ触覚の世界の美」を描くことに向けられています。主人公の盲人は、自分の触覚の理想美を徹底的に追究するために次々と残酷極まる変質犯罪をおかしていきます。彼がつくりあげた触覚の理想郷である地底の彫刻部屋は、視覚的には「不協和音」の世界。しかし、盲人にさらわれてそこに連れ込まれた「目開き」の女性たちまでが闇の中で暮らすうちにその世界の虜になって「このすばらしさを知らない目開きの人たちがかわいそう」と憐れ!むほどになります。増村保造監督んの映画『盲獣』(緑魔子、船越英二ら出演)も原作からは随分かえてありますが、なかなか面白かったです。 | ||||
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